当たり前の幸せ

ヒイロ

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後日談

その後2.煇※

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そろそろ発情期と言っていたので仕事の調整を始める。一週間連絡取れなくても仕事に支障がないように佐野に念押しする。

「発情期そろそろだからいつ俺が出てこれなくなるかわからないから。」

「はいはい。とりあえずこれとこれ。目を通して印鑑頂戴。」

書類に目を通す。最近ゆっくり目な仕事しか受けてない。3ヵ月周期の発情期に合わせられるようにしている。

「俺達も交代で休み取るから。」

と、山中と中谷が気を遣うなと言ってくれた。この間のオリンピックで色々迷惑を掛けた分ボーナスを弾んだお陰もあるかもしれないが最近皆が優しくて気持ち悪い。

「ところでさぁー。子供作るんだよね?」

「そうだけど。」

「じゃあ最低2年は無理か~」

「そうだな。」

「残念だ。」

三人が口々に言うので

「何の話しだ?」

実は~と佐野が

「拓くんうちの会社にスカウトしようと思って。」

「はぁ~?」

「だってさぁーあんなに優秀な人材相野だけの物なんて勿体ない。」

「なので子育て落ち着いたら働かないか聞いてくれ。」

「いいぞー。奥さんと同じ職場。お茶入れてくれて。お疲れさまです。なんて言われたら。」

常に拓がいる職場。朝一緒に出勤して帰りも一緒の家に帰る。考えただけでも…。

「…考えておく。」

三人が喜んでいる。ありかもしれない。聞いてみよう。

朝起きていつものように起きるとフェロモンの香りがした。拓は起きて朝食を作っているのだろう。

「おはよう。拓きたんじゃない?」

「おはよう。そうみたい。今薬飲んだから大丈夫だよ。」

「俺も飲むよ。会社電話してくる。ご飯食べてから拓ちょっと寝たら。」

「そうするよ。」

朝食を食べて拓が寝たのを確認してから準備を始める。飲み物や食料を寝室に運びいれる。シーツやタオルの代えなども準備し確認して春人さんに電話をする。

「拓が発情期になりました。連絡取れなくなると思いますのでよろしくお願いします。」

「わかった。拓をよろしくね。」

「今回の発情期で子供を作ることに決めました。拓に負担が掛かることが増えると思います。でも二人で支え合っていきます。春人さんにも協力してもらうこともあると思います。すみませんがよろしくお願いします。」

「そっか。大丈夫だよ。不思議と子供の為だったら苦労は苦じゃないから。分かった心づもりしとくよ。」

電話を切り寝室に行く。拓を抱きしめて俺も眠った。

拓の泣き声が遠くで聞こえる。

「拓?」

起きると拓がすでに起きていた。フェロモンも強くなっている。

「ひかりっ…いっしょにいて…。」

泣いていた。きっと前のヒートを思い出して泣いているのだ。

「うん。拓がいらないって言っても側にいるよ。おいで。」

久しぶりの拓だ。前回のヒート一緒にいれなかったしそれから色々あったので全くこういう行為はしていなかった。

焦らないようにだけど素早くお互いの服を脱がすと拓が乳首を揉み出した。

「ずっと、治療してないから出ないよぅ。」

最初から飛ばしすぎた拓。理性が…。まだ俺は薬が効いているので大丈夫な…はず。キスをして拓の舌を逃がさないよう絡ませる。俺の唾液を絡ませるとコクコクと嬉しそうに舌を絡ませて飲んでいる。

「俺がやるから拓はどう感じるか言ってくれる。それによって治療考えるから。」

うんうん。と頷く。可愛すぎか!

「どう。指でもみもみするか?」

パクッと吸い付き舌で掘りだす。

「ゆぅびは、むずむずする。したは…はぁ…んきもちいい…ぃ。」

「じゃあ舌で治療するね。」

でもぉと拓が自分の物を触りながら

「こっ…ちも…むずむずするぅ…。」

本当にエロい。自分でペニスを扱きだす。くちゅぐちゅと音がする。先走りのカウパーが垂れだす。

「拓。両方してあげるから大丈夫。」

へにゃっと笑ってうんって。本当にヤバイな。口で陥没した乳首を育てつつ拓自身も優しく上下に動かすとあんあんいいながら腰が浮いている。

「はっ…ん。ひだりもっ…すって…」

「拓順番だから右まだ出てきてないから。」

我慢できないのか左乳首を自分で揉み出した。

「こーら。触っちゃだめ。俺の楽しみを奪うんじゃない。」

拓の両手首を左手一つで掴むと頭の上で固定する。腰をクネらせて暴れるが足で押さえ込んでる為に動けない。

「やぁ…ひかりっ…いっ…じわる。」

意地悪してるんじゃない。俺の楽しみだ。拓にだって譲れない。

「もうすぐ出てくるからね。」

思いっきり吸い付くと隠れていた乳首がぴょんと出てきた。

「拓出てきた右は引っ込まないようにもみもみしていいよ。」

手首を離すと右手で乳首を揉みだした。自分で摘んだり押したりしている。気持ちいいの?と聞くと

「あ…ウっ。きもちいい…。」

左も同じように舌を潜り込ませ吸い出す。なかなか出てこないので強めに吸い出すと拓の喘ぎが一段と高くなった。

「あーっ…いっ…ちゃう。ひかりっでちゃ…う。」

拓はこの治療で胸でイケるようになってしまっている。

「イっていいよ。ほら出して。」

強めに噛む。

「あっ…いくっ…っ。」

ペニスから手を離しているのに乳首の刺激だけで拓はイってしまった。ピクピクと痙攣して立ち上がったピンク色の乳首が堪らなくエロい。

「いっぱい出たね。」



そろそろ限界だった。後ろの穴に指を入れる。ヒート中は中が濡れるのですでにトロトロになっている。

「やぁ…ん。あ…ッ…」

「やわらかっ。拓、中解すからちょっと頑張って。」

二本の指を入れ拡げてみると中が見える。気持ち良さそう。もう一本入れてみる。

「あ…ぁ…。」

大丈夫そうなので四本入れて動かすと足がピーンと伸びたかと思ったら中がうねり力が抜けた。

「はぁ…ン…いっ…あっ…あーん。」

「あれ?拓いった?」

ペニスから精液が乳首まで飛んでいる。後ろの刺激だけでイッたみたいだ。もう大丈夫だろう。

「拓入れるからね。痛くないとは思うけど痛くなったら言ってね。」

ペニスを穴にあてがうと少しづつ中に入る。

「ひかっ…あーっん。だっめ…いま…あ…はんっ…いくっ…またくぅる…やぁーむりっ…。」

イッたばかりのせいか中のうねりですぐにいってしまいそうだ。

「拓ちょっと…弛めて…うっ、気持ちいい。」

拓はまたイッたみたいだ。もう力が入らないのか痙攣したまま動かない。

「一回出すからね。」

何度か打ち付けた後中で出した。射精がなかなか終わらない。揺すりながら最後まで出しきる。入りきらない精液が泡になってくちゅぐちゅと音とともに漏れてきている。

「はぁ~ヤバイね~拓の匂い嗅いでるとまた立った。」

もう拓は喘ぐだけで返事も曖昧になってる。

「今度は奥まで擦ってあげるね。子供が出きるまで何度も出すからね。ここが赤ちゃんが出来る部屋だよ。ちゃんと降りてきてる。今度はもっと奥にだすから頑張って子作りしようね。」

「うっん。」

今度は奥まで入れたいので拓の片足を担ぐと隙間がないようにガツガツと腰を振る。

「ひぃ…ん…おくっ…はいっ…ん…いくぅーっ…」

「入った?吸い付きすごっ。」

結腸入り口が子宮になる。ヒート時は降りてくるので入りやすくなる。カリの部分が入ると締め付けがきつく、締め付けてくる。

「きっつ…。」

「あっあっ…ひぃっ…きもち…いぃ…あ…ッぅ…。」

今度は奥に出す。出きるまでじっと待つ。

「いれてるからね。ちょっと長いけど…。」

「はぁ…もうはんぃんな…ぁぃ。」

「大丈夫上手に飲んでるよ。もう少し我慢ね。」

気持ち拓のお腹が出てきた。終わる頃にはプックり出てるだろう。

「まだまだヒート終わるまで付き合うね。拓。」

初日は水を飲む以外はフェロモンのせいだが記憶が飛ぶくらいやった。ヒートは怖いなと毎回思う。2日目になると落ち着くのかご飯も食べたりお風呂に入ったりするのだがまだヤってる時間が長い。3日目は拓も正気に戻る時間が長くなるがフェロモンが濃くなるときは記憶がなくなる。

「赤ちゃんできてるかなぁ~。」

「ヒート中の性行為は100%だから出来てるよ。おーいパパだぞー。」

「ははっ。気が早いよ。楽しみだね。」

「そうだね。愛の結晶を二人で育てて行こう。何があっても守るから。拓も子供も。」

うん。と拓が抱き付いてくるので

「奧さんあと2日ありますのでまだ子作り頑張りますか?」

「えっ。ヒート落ち着いたし。ちょっとあそこ痛いんだ。休憩しようよ。ねっ?」

えっ痛い。ヤりすぎたか。

「ちょっと見せて薬塗るから。」

拓をうつ伏せにすると枕をお腹に入れてお尻を両手で掴み開く。

「やぁ…ひかりちょっと大丈夫だから。やー触らないで…恥ずかしぃ…から。はぁん…っ。」

「あーっ赤くなってる。ごめんね拓。ペニス入れて擦り過ぎた。大きく開いてたから大丈夫と思ってた。中大丈夫かなぁ~。」

両手の人差し指で開いてみると真っ赤になってるけど腫れてる様子はないので安心する。

「はぁー。中は大丈夫そう。縁だけちょっと赤いから薬塗るよ。ちょっとこのままでまっててね。」

薬を取りに部屋を出た。
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