当たり前の幸せ

ヒイロ

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9.煇※

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ずっぷっ。

「あーっん。っん…はぁ…ん。」

入れた瞬間目の前が真っ赤に染まる。優しく優しくゆっくりとと思っていたのに。
何も考えられない。気持ちいい。出したいもっと奥に奥に孕ませる俺の拓…拓。

「ひかりっつよいっ…。あんっ…は…っ」

激しく挿入を繰り返す。

「たくったく…っ」

フェロモンが濃くなった。噎せかえるくらい甘い香り。

「出すよ。たくの中に…くっ。」

アルファは確実に孕ませる為に精子が出ている間ノットという突起が出て詮をする。射精の時間が長いのだ。いつまでもお互いに快感が引かない。

「うっ…ん。はぁ…」

「たく…まだ出るよ。初めてなのに上手に飲んでるね。もっともっとだよ。」

「あっ…ながぃ…あんっ…もう入らない…」

「大丈夫…もう少しだからね。上手上手。」

上手って言うと嬉しいってもっとって。

まだ足りない。拓。三年分の熱を受け止めて。

やっと射精が終わると抜く。

「うわっ~えろっ。」

ぽっかりと穴が空いていて、とろとろと精子が出てくる。拓は、はくっはくっと放心状態だ。

「拓大丈夫?」

「…っん。」

今どこを触っても感じるようだ。お腹に拓の出した精液が溜まっている。臍の窪みにも。すでに二回は出しているようだ。

「拓うつ伏せにするよ。枕お腹に敷こうね。苦しくない?」

答えられない状態か聞こえてないか。

「今度は後ろからね。」

一気に貫く。白い背中が大きくしなる。

「いゃあ…ん。あーっ!!」

細い腰を掴み激しく揺さぶる。細い身体が揺れる。
チョーカーした項が見える。噛みたい噛みたい。チョーカー越しにガシザシと歯を立てる。結婚するまで番にはならないと拓にも拓の両親にも言ってある。きちんと拓を幸せに出来る基盤が出来るまでは番にはなれないと思っている。

「あっん…そこやぁ…きもちぃ…きもちぃ…。」

揺さぶり続けていると拓の身体がピーンと伸びた。
明らかにさっきと感じ方が変わった。

「ここ?前立腺かな?あっここだね。ぷっくりしてる。いっぱい擦ってあげる。」

「や…っん。あんっ…。」

「また出すよ。」

「うん…っ。」

上手に飲めてるよって言うとへにゃりと笑って

「もっとのめる…ぅ。」

「じゃあ次は奥にね。拓の奥の部屋に入るよ。赤ちゃん出来る部屋にね。大丈夫かな?」

うんうん大丈夫って。
うつ伏せだった拓の身体を持ち上げる。重力で今まで奥まで入っていたと思っていたがさらに奥まで入った。

「あーぁ!!ひかりぃ…むりぃくるしぃ…」

「大丈夫大丈夫。赤ちゃんの部屋までもう少しだよ。」

「やぁ…むりぃ…でちゃう」

「出していいから大丈夫。」

「だいじょうぶ?…あんっはいってるぅ…おく…やぁ~!!」

亀頭が直腸の壁に入ったヤバいくらい気持ちいい。と思ったら拓がガックリと前に倒れる。シーツの上がすごく濡れている。

「やりすぎた!!」

きっとこれは潮だ。拓の意識がない。呼びかけてもぴくっぴくとしか反応しない。初めてで気絶させるなんて。やりすぎた。反省していたがまだ中には俺が入っていてびくっびくと拓が反応する度に中がうねる。まるで吸い付くように。まだフェロモンも濃い。まるで麻薬のように。

「拓ごめん。」

また揺さぶり始める。鼻から抜ける甘い声は出しているが意識は戻らない。腰を持ち上げて何度も上下に動かす。ぐらぐらと頭が動くのが危ないので仰向けに寝かしさらに強く腰を打ち込む。
身体が痩せいるせいもあり俺のものが腹の上からでも形がわかる。

「すげえここまで入ってる。」

お腹の上から擦ると拓の物からとろとろ精液が出てきた。もう水っぽい。俺もまた出るっ。

その後も拓の意識が戻っても戻らなくても揺さぶり続けて1日目が終わった。

拓をお風呂に入れ水分を取らせその際アフターピルも飲ませ拓の部屋に一旦寝せる。その間にシーツを替え俺の部屋で抱き締めて眠った。ヒートは本当にやばいと思った。限りがない。

目が覚めると拓はまだ寝ていた。今のうちにご飯を作っておこうと支度をする。拓のように出来ないのでレトルトのスープと麺を茹でてレトルトのソースを掛けたパスタだ。そろそろ拓を起こしてご飯を食べさせないとと思っていたら部屋のドアが開いた。

「ひかりぃ~何でいないの。僕を一人にしないでっ。」

間に合わなかった。ヒート中は精神が不安定なので常に一緒にいなければいけないと言われていたのに。

「ごめんね。ご飯作ってた。お腹空いたでしょ。」

パジャマの上だけ羽織った拓が泣きながら俺に抱き付く。

「お腹減ってないもん。ひかりで一杯だもん。」

たく~ただでさえフェロモンでヤバいのにまた立つ。でもこのままでは二人とも倒れてしまう。一週間は始まったばかりだ。とりあえずご飯。

「拓抱っこしてあげるからご飯一緒に食べよ。」

またいつものように脇の下に手を入れてきて足を絡ませてきた。お尻の下に手を入れて持ち上げる。まるでコアラだ。

「ひかりと食べる。」

よし。とソファーに座る。まるで餌付けしている気分で拓にご飯を食べさせる。

「ひかり何か当たってる。」

「気にしないで。」

「うっ…ん。」

拓のフェロモンを感じてるということは俺のフェロモンも拓は感じてるということだ。

ヒートが終わらない限り永遠と続く発情。

ご飯を食べさせているだけなのに拓は感じている。甘ったれた声を出しながらご飯を食べてる。

「ひかり何か出てきた。」

確かにあそこからとろとろと何が出てきてる。きっと昨日の俺の精液だ。お風呂で後処理したが掻き出せなかったやつだろう。

「ご飯食べてからお風呂入ろうか。」

早く食べちゃおうねとスープを飲まそうとしていたら拓が

「う…んっ。」

力が入らないのに一生懸命膝立ちをしたかと思ったら

「はいったぁ~っ。」

立っていた俺のあそこを自分で入れた。いきなりのことで一瞬何が起きたか分からなかった。

「たく~。びっくりするだろっ。」

「だってソファー汚れちゃう。」

いやいやそういう問題ではないと思うが。ヒート万歳だな。

「ご飯食べれる?」

「食べる。」

というがさっきからもじもじと落ち着かなく膝を擦り合わせてる。でも心を鬼にして。

「あーん。もう一口。スープも。はい。」

消化に悪いかもしれないが早く食べさせる。俺も限界だった。中がうねってるのだ。

「はい。ごちそうさまでした。」

お風呂入ろうね。と入ったまま連れていき立ったままで一回掻き出すと言ってまた入れてのぼせる前に出てそれからは覚えてないくらいベッドで絡まった。もちろん治療も欠かさず行った。
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