現代の闇

星河しょう

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現代

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暗い、冷たい、寒い、寂しい。
ここはどこ。誰かいないの。
何も聞こえないよ。
なんで、どうして。

でも、なぜだろう、この空間、すごく居心地が良くなってきた。
自分はなにをしているんだろうか。

そうか、ここは自分が望んだ世界。
何もない、真っ暗な世界。
なにもしなくてもいい。
そんな世界。

自分は暗闇の中に寝転んだ。
何も見えなくてもいい。聞こえなくてもいい。
もう、動かなくてもいいんだ。
ここは、自分にとっての楽園なんだ。

明日なんて来ない。時間なんてない。
そう、ここは、自由な世界なんだ。

でも、目を瞑ることが出来る。手や足の感覚がある。
叩けば痛いし、痺れるし、味も分かる。

お腹も空いてきたし、喉も乾いてきた。
ただ、暗い部屋に閉じ込められたみたいだ。

ねぇ、誰かこの扉を開いて、ここから脱出する方法を教えて。

お願い、誰か未来を見せて!!
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