AIの書いた追放

けろよん

文字の大きさ
上 下
13 / 16

第13話

しおりを挟む
 俺が『黒猫団』の拠点に戻ると、そこには大勢の人達が集まっていた。俺はその光景を見て唖然としていた。……一体何があったんだ? 俺がそのことに困惑していると、こちらに近づいてくる人物がいた。

「おかえりなさいませ、ご主人様」
「……ん? ……えっと、君は誰だい?」
「申し遅れました。私の名前はクロと言います」
「そうか……。それで、どうして君がここにいるんだい?」
「はい、実は皆様にお願いがありまして」
「お願い?」

 俺は首を傾げた。

「はい、そうです。実は私と一緒に王を倒してほしいと思っているんです」
「王を倒す?」

 俺は予想外の発言に驚いてしまう。……王を倒すだって? そんなことがこんな戦いも知らなげな少女にできるはずないだろう。一体何を考えているんだ?
 俺は彼女の意図を探るべく質問をすることにした。

「王を倒すというのは本気で言っているのか?」
「はい、本気ですよ」

 ……なるほど。どうやら冗談ではないようだな。だとしたら、何か目的があるはずだよな。とりあえず、詳しく話を聞かせてもらおうか。

「……一応確認しておくが、王を倒すということは国と戦うということか?」
「はい、そうです」
「それは無謀な挑戦だと思うが?」
「そうかもしれません。……しかし、それでも私たちは戦わなくてはならないんです」
「なぜそこまでして戦いたいと思うんだ?」
「この国の民を救う為です」
「この国に住む人々を助けることが戦う理由になるのか?」
「ええ、そうです」
「そうか……。だが、それでも俺は国を相手にするのは反対だ」
「そうですか……。残念ですが、仕方ありませんね」

 彼女はそう言うと、ゆっくりと立ち上がった。そして、「それでは失礼します」と言って去っていった。
 ……それにしても意外だな。まさか、あんな少女まで国に逆らおうとするなんて……。
 正直に言えば、とても驚いた。だが、それと同時に嬉しくもあった。なぜなら、俺と同じことを考えていた人物が他にもいたのだから……。
 さて、これから忙しくなりそうだな。俺は覚悟を決めると、他のメンバー達と合流する為に歩き出した。



 俺が仲間達の元に向かうと、彼らは既に集まっていた。そして、何故か全員が俺のことを見つめてきていた。
 ……えっ!? なにこれ怖いんですけど。俺は内心ビクビクしながらも、平静を装って口を開いた。

「皆さん、こんにちは」
「ああ、シン。戻ってきたんだな」
「おかえり!」
「お疲れさん!」

 などという声が上がった後、俺達は話し合いを始めた。まず最初に決めたのは作戦の内容だった。
 俺達が立てた計画はこうだ。まず初めに俺が単独で行動し、敵の注意を引きつける。そして、敵が俺に集中している間に他のメンバーが城内に侵入し、一気に制圧するというものだ。

「という訳で、俺が囮になって敵をひきつけます。その間に皆さんは侵入を試みてください」
「ちょっと待ってくれ。それなら俺も一緒に戦った方がいいんじゃないか?」
「いえ、それは危険です。今回は隠密性を重視していきたいと思っています」
「そうか……」
「はい。なので、皆さんにはサポートに徹してもらいます」
「……わかった。それで、いつ決行するんだ?」
「できれば早い方が良いと思います。……ただ、あまり急ぐと敵に感づかれる可能性がありますので慎重に動きたいですね」
「なら、明日の朝にしようぜ」
「そうですね。それがいいでしょう」
「よしっ! 決まりだな! それじゃあ、今日はゆっくり休んでくれ」
「わかりました。ありがとうございます」

 俺はそう言うと、仲間たちに別れを告げて部屋へと戻った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺以外全員転生した件

けろよん
ファンタジー
「俺以外全員転生した件」 早くやみちゃんに書いてもらってなろうに投稿しろ!書籍化一直線や!! とAIのべりすとスレにあったのをやってみた。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

AIの書いた桃太郎

けろよん
大衆娯楽
むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでおりました → 続きの文章を書く AI小説。

ダンゴムシになったら

YPNPC
ファンタジー
転生したらダンゴムシだった話。 全13話。 生成AIが書いたものをそのまま掲載。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

エンシェントソルジャー ~古の守護者と無属性の少女~

ロクマルJ
SF
百万年の時を越え 地球最強のサイボーグ兵士が目覚めた時 人類の文明は衰退し 地上は、魔法と古代文明が入り混じる ファンタジー世界へと変容していた。 新たなる世界で、兵士は 冒険者を目指す一人の少女と出会い 再び人類の守り手として歩き出す。 そして世界の真実が解き明かされる時 人類の運命の歯車は 再び大きく動き始める... ※書き物初挑戦となります、拙い文章でお見苦しい所も多々あるとは思いますが  もし気に入って頂ける方が良ければ幸しく思います  週1話のペースを目標に更新して参ります  よろしくお願いします ▼表紙絵、挿絵プロジェクト進行中▼ イラストレーター:東雲飛鶴様協力の元、表紙・挿絵を制作中です! 表紙の原案候補その1(2019/2/25)アップしました 後にまた完成版をアップ致します!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...