AIの書いた昔話

けろよん

文字の大きさ
上 下
3 / 4

3

しおりを挟む
 そうして、一行は再び歩き始めました。ところが、いくらも行かないうちに、またもや法師が立ち止まらせました。

「お待ちください。どうやら敵襲のようです」
「なんだと!?」

 見ると、前方から弓矢を構えた兵士たちが押し寄せてくるではありませんか。たちまち一行を取り囲みました。兵士の中から、ひときわ大きな男が進み出て叫びました。

「おのれ! おまえたちの悪事はここまでだ。おとなしく縛につくか、それともこの場で殺されるか、どちらか選べ!!」
「ふん、何をぬかすか!」

 そう言って、王様は腰の刀に手をかけましたが、それを法師が止めました。

「お待ち下さい。ここは私にお任せください」

 法師は落ち着いた声でいいました。

「おぬしらは下がっておれ」

 そういって、懐に手を入れます。取り出したのは、例の不思議な草でした。それを見て、兵士たちの間にざわめきが広がりました。

「あ、あれはまさか……?」
「ま、間違いない!あの草だ」
「だが、どうしてあいつが?」
「とにかく、捕まえろ!」

 兵たちは一斉に飛びかかりました。しかし、法師は少しも慌てず、草を口にくわえて呪を唱えました。すると、どうでしょう。見る間に草は大きくなり、みるみるうちに天にまで届きそうな大樹へと成長したのです。枝にはたくさんの実をつけており、そのひとつひとつが黄金色に輝いています。まさにこの世のものとも思えぬ美しさです。そのあまりの美しさに見とれていた兵士たちは、次々と弾き飛ばされてしまいました。

「うわあっ」
「ひいっ」
「ひいいいーっ」

 悲鳴とともに地面に叩きつけられていく仲間を見ているうちに、しだいに恐怖心がわきあがってきたのでしょう。残っていた数人の兵も逃げ出そうとしましたが、すでに手遅れでした。いつのまにか目の前に迫っていた法師によって捕らえられてしまったからです。

「まったく油断も隙もない奴らじゃな……」

 捕まえた兵を縛りあげながら法師がつぶやくと、後ろで見ていた王様が言いました。

「なあ法師どのよ、そろそろ教えてくれんか?いったいどういうことなのだ?」

 法師は振り向いて答えました。

「ああ、申し訳ありません。実はこの者たちは、先日お話しした池の底にあった竜宮にいた者どもなのです。なんでも、私があげた不老不死の薬をめぐって喧嘩になり、それが原因で仲違いしてしまったとか……」
「なんと!?では、この者たちがわたしの命を狙っていたのか?」
「おそらくは……」

 それを聞いて、王様は真っ青になりました。もしそのとおりなら大変なことになります。なにしろ、この国で一番偉い人が死んだりしたら大混乱になってしまうでしょうから……。

「ど、どうすればいい?」
「ご心配には及びません。こうすればよろしいかと……」

 そう言うと、法師は懐からさっきの草を取り出しました。そして、それを口にくわえると、呪文を唱えました。とたんに、辺り一面に光が満ちあふれました。あまりのまぶしさに思わず目をつぶった王様は、しばらくしてから目を開けました。するとそこには、大勢の人々が立っていました。みんな美しい衣を着ており、優しそうな笑顔を浮かべています。王様はびっくりして尋ねました。

「こ、これはいったい何事だ?」

 すると、その中のひとりが前に進み出てきて言いました。

「私たちはみな神さまです。あなたが私たちに与えてくださったものをお返しするためにまいりました」

 王様はさらに驚いてしまいました。なぜなら、その神たちは全員が同じような姿をしていたからです。しかも、よく見ると、服装だけでなく顔つきまでそっくり同じだったのです。これではまるで……

「き、貴様らは双子だったのか? それとも三つ子なのか?」

 そう尋ねると、神様のひとりが答えました。

「いいえ、私たちはもともとひとつだったのです。それがふたつに分かれてしまったので、このような姿になったのです」

 そう言われて、王様はますますわからなくなってしまいました。なぜなら、その神はどう見ても男と女だったからです。

「ひとつだっただと? それはどういうことだ?それになぜ分かれたのだ? そもそも、なぜわたしが与えたものを返してくれるというのだ?」

 すると、今度は別の神が答えました。

「それは私たちが元はひとつの存在だったからです。つまりですね、我々はもともとは一つの木であったのです。しかし、ある日、私たちの根元に大きな岩が置かれてしまいましてね、そのせいで二つに割られてしまったのですよ。それで仕方なく別々の存在になってしまったのです」
「な、なんだと?そんなことがあったのか?」

 王様は驚きのあまり声が出ませんでした。しかし、なんとか気を取り直してたずねました。

「しかし、なぜ今になって返しにきたりするのだ?」
「それはもちろん、あなたのおかげで新しい人生を手に入れることができたからです。あのままでは死んでしまっていたはずですからね」
「そうか……では礼をいうぞ」
「どういたしまして」

 そこで王様は考えこみました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

AIの書いた桃太郎

けろよん
大衆娯楽
むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでおりました → 続きの文章を書く AI小説。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

機織姫

ワルシャワ
ホラー
栃木県日光市にある鬼怒沼にある伝説にこんな話がありました。そこで、とある美しい姫が現れてカタンコトンと音を鳴らす。声をかけるとその姫は一変し沼の中へ誘うという恐ろしい話。一人の少年もまた誘われそうになり、どうにか命からがら助かったというが。その話はもはや忘れ去られてしまうほど時を超えた現代で起きた怖いお話。はじまりはじまり

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

怪盗ウイングキャット ~季節の花ジャムを添えて~

モブ
大衆娯楽
ある日突然、氷河期世代のおじさんが会社から解雇されてしまった。 雀の涙ほどの退職金と失業手当を頼りにハロワに通う毎日。 そんなある日、不思議な少女に出会って……。 この小説はAIのべりすとを補助につかっております。 ※ この小説は『フィクション』です。作品中の登場人物、地名、建物、あとなんだろう?とにかくすべてフィクションなので、実在の人物とは何ら関係ありません。○○と同じだ!と思われても、それは単なる偶然。だってこの話は『フィクション』なのだから。 4/19 変換が面倒なので登場人物の名前を変更しました。 音子 → 猫。読み方は同じです。 4/23 タイトル一部変更しました。 フラワー → 花。  4/26 22:50 第10話に問題が発生したため修正しました。 5/23 完結しました。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

処理中です...