AIの書いた昔話

けろよん

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 むかしむかし、この池の水底に竜宮がありました。竜宮はそれは美しいところでしたが、人間はいませんでした。ただ、一ぴきの白蛇が住んでおりました。

 ある日のこと、竜の王さまがやって来て、池の底で水浴びをしました。すると、そこに小さな白いものがうごめいているのを見て、「これはなんだろう」と、ひょいとつまみあげました。見ると、それは人間の男の子でした。

 王さまはびっくりして、その子をそっと放してやりました。すると、その子は泳ぎもあしらいも知らなかったので、どんどん沈んでいってしまいました。そこで、また拾ってやり、陸へ連れて帰って、着物を着せてやりました。それから、いろいろと教えてやり、すっかり一人前に育て上げました。

 その子は、やがて、りっぱな若者になりました。そして、王さまからもらったりっぱな太刀を持って、あちこちを旅してまわりました。その途中、ある村で、ひとりの娘に出会いました。娘はたいそう美しかったのですが、なにしろ口が悪く、村の人たちからは嫌われていました。でも、若者はその娘のことが気に入って、結婚を申しこみました。娘は、さんざん迷ったあげく、とうとうそれを受けました。

 ふたりは幸せに暮らしましたが、あるとき、娘が病気になってしまいました。医者を呼びよせても、どんな薬を飲んでも治りません。それどころか、日に日に悪くなるばかりです。困った若者は、いろいろ考え、山の奥に住む仙人のところへ相談に行きました。仙人は、「きっと、おまえは、あの娘を嫁にしたために、寿命が縮んでしまったのだろう」といって、一本の草を取ってくれました。それを煎じて飲めば、たちどころに病いがなおる、というのです。

 若者はそれを飲んでみました。しかし、いっこうによくなりません。そのうち、だんだん苦しくなってきました。若者は困り果てて、ふたたび、あの娘のところへ行ってわけを話しました。すると、娘は笑っていいました。

「おまえさまが、わたしのことを愛してくださるのはうれしいけれど、わたしはもう年寄りですから、あと何年生きられるかわかりません。それに、もしわたしが死んだら、誰がおまえの面倒をみてくれるのでしょう? だから、おまえが長生きできるように、わたしはわざと病気になったのですよ」

 若者は、それを聞いてがっかりし、泣きだしました。ところが、そのとき、突然、娘の姿が消えてしまいました。驚いてあたりを見まわしたとたん、どこからともなく、あの仙人が現れて、こういったのです。

「おまえにやった草には、毒があるのじゃよ。あの娘のいう通り、おまえは、あと何年かの命じゃ。だが、心配することはないぞ。わしが、これから、いいところへ連れていってやるからな」

 そういって、仙人は姿を消しました。あとに残された若者は、途方に暮れて泣いていました。すると、どこからか、鈴を振るような美しい声がきこえてきました。

「おまえさまは、わたしのために悲しんでおられるのですか?」

 若者は、びっくりして顔を上げました。すると、目の前に、白い衣をまとった美しい女が立っていたのです。女は、にっこりと笑い、こういいました。

「おまえさまのお悲しみは、よくわかるつもりです。でも、心配なさることはありませんわ。もうすぐ、わたしの願いどおりになりますもの」

 若者は、わけがわからずに尋ねました。

「いったい、どういうことなんです?」
「実は、わたしもあなたと同じなのですよ。愛する人をなくしたのです。それで、あの人のあとを追って死のうと思ったのですが、その前に、どうしてもひとつだけ心残りなことがありました。それが、あなたにあげたあの草だったのです。あれさえなければ、あのひとの後を追って死ねたのに……」

 そう言って、女はさめざめと泣きはじめました。若者は気の毒になり、慰めようとしました。

「泣かないでください。あなたのおっしゃるとおりなら、ぼくは死ぬ必要がないじゃありませんか。だったら、ぼくにその草を返してください。そうすれば、あなたは安心して後を追えるでしょう」

 女が顔をあげると、その顔は涙でぐしょ濡れでした。それでも、どうにか涙をぬぐいながら、女は答えました。

「いいえ、それはできません。あれは、もうとっくになくなってしまいました。でも、ご安心なさいませ。わたしは、こうして、ここに生きておりますから」

 若者は、あっけに取られて女をみつめました。女は、にっこり笑って続けます。

「じつは、この池の底の竜宮で、ある宝物を守っていたのです。その宝というのは、わたしたちの祖先が残していったもので、『不老不死』というふしぎな力を持った石です。でも、わたしたちは、みんな寿命が尽きてしまい、とうとう最後のひとりになってしまいました。そこで、最後に残ったわたしが、その石をもらって、いつまでも死なない身体になろうと決心したのです。ところが、いざとなると、とても恐ろしくなってきて、なかなか実行に移すことができませんでした。そして、ついこの間まで、ずっとためらっていたのです。でも、さっき、やっと勇気を出して、その石のところまで行ってきました。そうしたら、どういうわけか、石は消えてなくなっていたのです」

 若者は、すっかり驚いてしまい、何も言えません。ただ口をぽかんと開けて、女の話を聞いています。

「たぶん、誰かが盗んだのでしょう。しかし、もうそんなことはどうでもいいことです。なぜなら、わたしは、これで死ななくてすむのですから……」

 そういって、女は若者に近づきました。

「さあ、それではいっしょに行きましょうね。これからは、永遠にふたりで仲良く暮らせるのですよ」

 そういうなり、女は若者の手をぎゅっと握りしめました。その瞬間、若者の姿は消えてしまいました。あとには、白い着物だけが残されていました。
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