49 / 55
王都
王都到着
しおりを挟む
下半身地龍状態のギースのペースに合わせながら猫の姿で移動すること二日。ようやく王都が見えてきた。
王都「ガザンクール」。
俺の生まれたこの国「ガザン王国」の首都にして最大の都市である。
王都全域を取り囲むように強固な壁に囲まれた巨大要塞にも見える外観。
魔物対策だと言われているが空を飛ぶ魔物には意味をなさないその壁は「ウェイスト・ウォール(無駄な壁)」と皮肉った言い方をされている。
維持費だけで莫大な金額が動いているのだからそんな皮肉も仕方がないのだろう。
王都を取り囲む壁には東西に二箇所の出入口が設けられており、俺達は東側の入口から王都へと入ることになった。
『入る前に少し待て』
シャンテがそう言ったので少しだけ待っていると、ギースの体の表面に一瞬青白い膜が出来、すっと体に溶け込むように消えていった。
『王都は全域に聖魔法がかけられておるでな。ギースの体にはきつかろう。それで大丈夫じゃ』
聖魔法への対策をしてくれたようである。
しかし、王都全域に聖魔法が施されているとは初耳だった。きっと多くのもの達はそんなこと知らずに過ごしているだろう。
壁といい聖魔法といい、どれだけの血税がそこに使われているのか……考えるだけで天文学的な数字になりそうなのでやめた。
王都の手前で別れるはずだったギースだが、ゲートが移動をしていたようでもう少し一緒にいることになった。
王都東口には人や馬車の列が出来ており、俺達もそこに並んだ。
金持ちや権力者は並ばずに通過出来るため、高そうな馬車が律儀に並んで待つ人々の横を悠々と通り過ぎていく。
一時間ほど並び、簡単な身体検査を受け王都へと入った。
王都は俺の故郷の町へと繋がるあの街道が中央を走り、地形的には円形をしている。
街道を挟んで北側、俺達が来た方向から見て右手側が庶民エリア、南側(左手側)が高級ショップや貴族街、最奥がガザン城となっている。
ガザン城は変わった造りになっていて、王都を取り囲む壁に取り込まれているように見える独特な城である。
壁を作る際にそこに組み込みながら建てられたのだろうが、壁から浮き出るように建っているため、初めて見るものは大抵驚く。
無機質な石壁に突如、前世で見た3Dアートのように浮き出る白亜の城。
それを見るだけでも「王都に来た」という記念になるだろう。
一般庶民は巨大な城を遠目で見ることしか出来ない。街道を挟んだ南側は立ち入り禁止にはされていないが、余程のことでもない限り庶民は近寄らないからだ。
仮にそこで粗相でもしでかしたら切り捨てられて命を落としても文句も言えない場所、それが南側エリアなのだ。
俺達は迷わず庶民エリアへと足を踏み入れた。
街道手前には商店街並び、奥に行くごとに民家が増えていく。
最奥一帯は農地が広がっているが、王都内の農地は貴族や王族の管理地になっていて、庶民は皆壁の外に農地を持っている。
貧しいものほど危険度の高い場所に農地を構える。
『ここは昔から変わらんの』
シャンテが無機質な声でそう呟いた。
街道に近い場所は華やかで賑わっているが、奥に行くにつれて貧しい家も増えていく。
王都で暮らすことは一種のステータスではあるが、困窮を極めたものは別の町や村へと居を移す。
栄枯盛衰の移り行く様を如実に表している場所でもある。
「ま、何はともあれ着いたんだ。少しくらい王都を満喫してもバチは当たらないだろ!」
王都にはここでしか食えない美味しいものも沢山あり、観光するだけならば何日だって楽しめる。
一応は職探しもしてみるつもりだが、本気で探そうとは思っていない。
「わぁ! あれ何でしょう?」
ギースが指さした先には行列のできた屋台があり、人々の手には「ラッキースコーン」が握られていた。
ラッキースコーンは前世のフォーチュンクッキーのようなもので、スコーンの中に小さなおみくじのようなものが入っている。
ただのおみくじとは違っており、百数十個に一個の確率で入っている「大当たり」を引くと、店によってその数は違うのだが大当たりくじと交換でスコーンがもらえる仕組みになっている。
大盤振る舞いな店ではカゴいっぱいもらえるとあり、ラッキースコーンは人気が高い。
「小当たり」というのも入っており、小当たりは二十個に一個ほどの確率で出現し、それはスコーン一個と交換出来る。
おやつというものが少ない庶民の世界ではスコーンはおやつの代表格なのだが、小さな町や村では祭りの時くらいにしかスコーンの屋台が来ないため、王都に遊びに行ったものは土産に大量のスコーンを買って帰るなんてことも珍しくはない。
わざわざ土産でもらったスコーンの当たりくじを交換するために王都まで行くなんてものまでいるのだから驚きである。
俺達も列に並びラッキースコーンを購入した。
「何が入ってます! んー? ……明日は明日の風邪引き野郎……何ですか、これ?」
「適当な言葉だろ」
『我のも入っておるな……お、小当たりじゃぞ!』
卵の中でどうやって見ているのか知らないが、シャンテのラッキースコーンの中には小当たりが入っていたようだ。
ヒュンと卵の先端部分からくじが飛び出してきたため、両手で挟むようにしてキャッチした。
俺の中身は「ドークの尾を踏めば足を噛まれる」という言葉の書かれた紙だった。
「そりゃ、尻尾踏んだら噛まれるよな……」
「変な言葉しか書いてありませんね」
ラッキースコーンの中身は大抵こんなありがたいのかありがたくないのか分からない謎の言葉が多い。
この世界のスコーンは少量のチョコチップと沢山のドライフルーツを刻んだものが入っており、かなり甘い味付けがされていて、ジャムを付けたりして食べた前世のような食べ方はしない。
口の中の水分が随分と持っていかれるため飲み物と一緒に食べるのが当たり前だが、紅茶と楽しむなんてこともない。
甘さの少ないスコーンは貴族の朝食として出されることが多いようで、そこでは前世と同じような食べ方をされていたり、スコーンに具材を挟みサンドイッチのように食べることがあると聞く。
クロテッドクリームなんてもの、この世界で未だに目にしたこともない。
その後小当たりで交換してきたラッキースコーンは当然シャンテが食べ、また小当たりを引いたのには驚いた。
店の女性も驚いていたが「ツイてるね!」と笑顔でスコーンを渡してくれた。
王都「ガザンクール」。
俺の生まれたこの国「ガザン王国」の首都にして最大の都市である。
王都全域を取り囲むように強固な壁に囲まれた巨大要塞にも見える外観。
魔物対策だと言われているが空を飛ぶ魔物には意味をなさないその壁は「ウェイスト・ウォール(無駄な壁)」と皮肉った言い方をされている。
維持費だけで莫大な金額が動いているのだからそんな皮肉も仕方がないのだろう。
王都を取り囲む壁には東西に二箇所の出入口が設けられており、俺達は東側の入口から王都へと入ることになった。
『入る前に少し待て』
シャンテがそう言ったので少しだけ待っていると、ギースの体の表面に一瞬青白い膜が出来、すっと体に溶け込むように消えていった。
『王都は全域に聖魔法がかけられておるでな。ギースの体にはきつかろう。それで大丈夫じゃ』
聖魔法への対策をしてくれたようである。
しかし、王都全域に聖魔法が施されているとは初耳だった。きっと多くのもの達はそんなこと知らずに過ごしているだろう。
壁といい聖魔法といい、どれだけの血税がそこに使われているのか……考えるだけで天文学的な数字になりそうなのでやめた。
王都の手前で別れるはずだったギースだが、ゲートが移動をしていたようでもう少し一緒にいることになった。
王都東口には人や馬車の列が出来ており、俺達もそこに並んだ。
金持ちや権力者は並ばずに通過出来るため、高そうな馬車が律儀に並んで待つ人々の横を悠々と通り過ぎていく。
一時間ほど並び、簡単な身体検査を受け王都へと入った。
王都は俺の故郷の町へと繋がるあの街道が中央を走り、地形的には円形をしている。
街道を挟んで北側、俺達が来た方向から見て右手側が庶民エリア、南側(左手側)が高級ショップや貴族街、最奥がガザン城となっている。
ガザン城は変わった造りになっていて、王都を取り囲む壁に取り込まれているように見える独特な城である。
壁を作る際にそこに組み込みながら建てられたのだろうが、壁から浮き出るように建っているため、初めて見るものは大抵驚く。
無機質な石壁に突如、前世で見た3Dアートのように浮き出る白亜の城。
それを見るだけでも「王都に来た」という記念になるだろう。
一般庶民は巨大な城を遠目で見ることしか出来ない。街道を挟んだ南側は立ち入り禁止にはされていないが、余程のことでもない限り庶民は近寄らないからだ。
仮にそこで粗相でもしでかしたら切り捨てられて命を落としても文句も言えない場所、それが南側エリアなのだ。
俺達は迷わず庶民エリアへと足を踏み入れた。
街道手前には商店街並び、奥に行くごとに民家が増えていく。
最奥一帯は農地が広がっているが、王都内の農地は貴族や王族の管理地になっていて、庶民は皆壁の外に農地を持っている。
貧しいものほど危険度の高い場所に農地を構える。
『ここは昔から変わらんの』
シャンテが無機質な声でそう呟いた。
街道に近い場所は華やかで賑わっているが、奥に行くにつれて貧しい家も増えていく。
王都で暮らすことは一種のステータスではあるが、困窮を極めたものは別の町や村へと居を移す。
栄枯盛衰の移り行く様を如実に表している場所でもある。
「ま、何はともあれ着いたんだ。少しくらい王都を満喫してもバチは当たらないだろ!」
王都にはここでしか食えない美味しいものも沢山あり、観光するだけならば何日だって楽しめる。
一応は職探しもしてみるつもりだが、本気で探そうとは思っていない。
「わぁ! あれ何でしょう?」
ギースが指さした先には行列のできた屋台があり、人々の手には「ラッキースコーン」が握られていた。
ラッキースコーンは前世のフォーチュンクッキーのようなもので、スコーンの中に小さなおみくじのようなものが入っている。
ただのおみくじとは違っており、百数十個に一個の確率で入っている「大当たり」を引くと、店によってその数は違うのだが大当たりくじと交換でスコーンがもらえる仕組みになっている。
大盤振る舞いな店ではカゴいっぱいもらえるとあり、ラッキースコーンは人気が高い。
「小当たり」というのも入っており、小当たりは二十個に一個ほどの確率で出現し、それはスコーン一個と交換出来る。
おやつというものが少ない庶民の世界ではスコーンはおやつの代表格なのだが、小さな町や村では祭りの時くらいにしかスコーンの屋台が来ないため、王都に遊びに行ったものは土産に大量のスコーンを買って帰るなんてことも珍しくはない。
わざわざ土産でもらったスコーンの当たりくじを交換するために王都まで行くなんてものまでいるのだから驚きである。
俺達も列に並びラッキースコーンを購入した。
「何が入ってます! んー? ……明日は明日の風邪引き野郎……何ですか、これ?」
「適当な言葉だろ」
『我のも入っておるな……お、小当たりじゃぞ!』
卵の中でどうやって見ているのか知らないが、シャンテのラッキースコーンの中には小当たりが入っていたようだ。
ヒュンと卵の先端部分からくじが飛び出してきたため、両手で挟むようにしてキャッチした。
俺の中身は「ドークの尾を踏めば足を噛まれる」という言葉の書かれた紙だった。
「そりゃ、尻尾踏んだら噛まれるよな……」
「変な言葉しか書いてありませんね」
ラッキースコーンの中身は大抵こんなありがたいのかありがたくないのか分からない謎の言葉が多い。
この世界のスコーンは少量のチョコチップと沢山のドライフルーツを刻んだものが入っており、かなり甘い味付けがされていて、ジャムを付けたりして食べた前世のような食べ方はしない。
口の中の水分が随分と持っていかれるため飲み物と一緒に食べるのが当たり前だが、紅茶と楽しむなんてこともない。
甘さの少ないスコーンは貴族の朝食として出されることが多いようで、そこでは前世と同じような食べ方をされていたり、スコーンに具材を挟みサンドイッチのように食べることがあると聞く。
クロテッドクリームなんてもの、この世界で未だに目にしたこともない。
その後小当たりで交換してきたラッキースコーンは当然シャンテが食べ、また小当たりを引いたのには驚いた。
店の女性も驚いていたが「ツイてるね!」と笑顔でスコーンを渡してくれた。
14
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
悪行貴族のはずれ息子【第1部 魔法講師編】
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
★作者個人でAmazonにて自費出版中。Kindle電子書籍有料ランキング「SF・ホラー・ファンタジー」「児童書>読み物」1位にWランクイン!
★第2部はこちら↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/162178383/450916603
「お前みたいな無能は分家がお似合いだ」
幼い頃から魔法を使う事ができた本家の息子リーヴは、そうして魔法の才能がない分家の息子アシックをいつも笑っていた。
東にある小さな街を領地としている悪名高き貴族『ユーグ家』―古くからその街を統治している彼らの実態は酷いものだった。
本家の当主がまともに管理せず、領地は放置状態。にもかかわらず、税の徴収だけ行うことから人々から嫌悪され、さらに近年はその長男であるリーヴ・ユーグの悪名高さもそれに拍車をかけていた。
容姿端麗、文武両道…というのは他の貴族への印象を良くする為の表向きの顔。その実態は父親の権力を駆使して悪ガキを集め、街の人々を困らせて楽しむガキ大将のような人間だった。
悪知恵が働き、魔法も使え、取り巻き達と好き放題するリーヴを誰も止めることができず、人々は『ユーグ家』をやっかんでいた。
さらにリーヴ達は街の人間だけではなく、自分達の分家も馬鹿にしており、中でも分家の長男として生まれたアシック・ユーグを『無能』と呼んで嘲笑うのが日課だった。だが、努力することなく才能に溺れていたリーヴは気付いていなかった。
自分が無能と嘲笑っていたアシックが努力し続けた結果、書庫に眠っていた魔法を全て習得し終えていたことを。そして、本家よりも街の人間達から感心を向けられ、分家の力が強まっていることを。
やがて、リーヴがその事実に気付いた時にはもう遅かった。
アシックに追い抜かれた焦りから魔法を再び学び始めたが、今さら才能が実ることもなく二人の差は徐々に広まっていくばかり。
そんな中、リーヴの妹で『忌み子』として幽閉されていたユミィを助けたのを機に、アシックは本家を変えていってしまい…?
◇過去最高ランキング
・アルファポリス
男性HOTランキング:10位
・カクヨム
週間ランキング(総合):80位台
週間ランキング(異世界ファンタジー):43位
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
【完結】うちの家の玄関はたまに異世界に繋がります。
かのん
ファンタジー
うちの家の玄関はたまに異世界に繋がります。
なので、さくっとその異世界の問題を解決したり、助けたりしながら、異世界のごちそうを手に入れて夕飯がとても豪華になればいいなって、そんな話です。
え?金銀財宝?いえ、夕飯をどうにかしたいです。料理苦手なので。(笑)
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる