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酔っ払いの美里さん★沢田視点

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「––––––美里さんを?」

部屋でテレビ見てたら、姉ちゃんの部屋に来てた登がやってきて車を出して欲しいと言われた。

「そ、姉貴終電逃したんだって。俺今日もう飲んだし代わりに行けない?○○駅のロータリー」

「行く行く、ちょー行く。さんきゅ登!」

登から鍵を奪うように受け取って、服だけ着替えてすぐ家を出る。

美里さんに会えるなら深夜の送迎くらい大歓迎。

めっちゃ口説いてるけど全然良い反応返してくんない愛しい人は、どうやったら手に入るのかわかんない。

「うーん、弟攻めは失敗だったなー。こっからどう持ってこっかな」

初動に失敗したけど、諦める気なんか更々ない。登の代わりに足になってたら少しは付け入る隙出来ないかな。

今日このままドライブデートして夜景とか見ちゃったりして。
ウキウキしながら駅まで走らせて、ロータリーに入って一時停車する。

「美里さーん?」

車から出てそれっぽい人影のところに向かって声をかけると、ベンチに横になってる人が美里さんだった。

「あれ?弟くんじゃない」

友達かな?横に居た人に声をかけられる。

「登の友達の沢田章です、あいつオレん家で酒飲んでたんでかわりに」

「美里ー?登くんの友達だってー。大丈夫知ってる?」

寝てる美里さんを揺すって聞いてる。

「ん~…んぁ?あ~、さわだくんだーぁ」

「知り合いなのね?私帰るよ、大丈夫?」

めっちゃ確認してる。お友達良い人だ。


「さわだくん、のぼるのともだちーぃ」

お友達はヘラヘラ笑いながら喋る美里さんからオレに視線を移して聞いてくる。

「美里も知ってるぽいけど、見ての通りベロベロなんだよね。変なことしないでちゃんと送ってあげてね?」

「もちろんです、登に頼まれたんで」

こりゃ今日は夜景デートとか無理だなー、残念。

「よし分かった、よろしく頼む!」

友達さんはそういうとタクシーに乗り込み、去っていった。

おっと、美里さんまた寝ようとしてる。

「美里さーん?車のってー?」

「うぅん…寒い」

そりゃこの寒空の下冷たいベンチに横になってりゃ寒いわ。

無理やり立たせて腕を肩にまわさせて歩く。うわ、なんかいい匂いする。なんで酒臭くないの?

「ん~、歩きたくない…抱っこ」

抱っこじゃねぇわ。

「無理無理無理、歩いて美里さん。オレこれ以上くっつけないわ」

腕を肩から離した美里さんが抱きつくように腕を組んできて、寄り掛かってフラフラ歩く。

おっぱい当たってるんですけど。オレ純情な青年なんですけど。こんな往来でちんこ勃ちそう。

なんとか美里さんを助手席に押し込み、自分も運転席に乗り込む。

「美里さーん?シートベルトしめよ?」

「ん~~」

やる気ないな?
しょうがなく助手席側に身を乗り出して、かわりに締めようとベルトを引き出す。

「ん~?苦しい」

すいませんね。ベルト締めるまで狭いけど我慢してください。

なんとか締めてさぁ出発だとエンジンをかけたら、今度は速攻ベルト外した美里さんの頭がオレの太腿に乗ってきた。

「…美里さん??」

「寝る」

「座席倒せばいいじゃん…ちょっと、そこで頭グリグリしないで!マジちんこ勃つっても~勘弁してよ~」

「ちんこ~?」

顔こっちに向けて見つめながらそんなん言われたら勃つよね。

「あっはっは~、勃ってる~」

「美里さーん!勘弁して~!!」

涙出そう。何が悲しくて好きな子の前でこんな醜態晒さにゃいかんのだ。

「触んないでよも~、車出せないじゃんかぁ」

「え~?だってかわいーぃ」

ちんこにかわいいは禁句だ。かわいくないもん、ふつうだもん。多分。

「ねーコレ美里さん誘ってんの?オレいっちゃっていいの?」

酔っ払いなのは分かってるけど、好きだっつってる相手にこんなんして酔ってるだけじゃ許されないよ?

「えぇ~、さわだくんえっちだーぁ」

「そりゃ男はみんなえろいよ、ねぇとりあえず顔あげてくんない?」

顔をあげた美里さんにおそるおそる顔を近付けるけど、特に避ける様子もない。
そんままキスして、舌で唇をノックしたらすぐ口を開いてくれた。

うわー、気持ちいい。オレが美里さんのこと超好きだからかな。

そんなことを考えながら夢中でキスしてたら、美里さんが、

「気持ちい…濡れてきちゃったぁ」

なーんて言うから、もういっちゃうよね。

これあれじゃない?リアルで聞いたことないけど、体から落とす的なことワンチャンない?


「…ねぇ、ホテルいってい?えっちしようよ。ちょー気持ちくするよ?」

「きもちいいの?」

「うん、気持ちいーのスキ?」

「すき…」

好きいただきました。
オレが好きって言ってくれればもっといーけど、好きだけ切り抜いて覚えとこ。





イタズラしてくる美里さんを何とか制して、駅から一番近いラブホに入って、そんままベッドに飛び込んだ。

「ん~…きもちい」

キスの合間にそんなこと言うから、もう理性飛びそう。

「はぁ…美里さんかわいー」

美里さんの服を脱がせて、自分も脱いで、向かい合って膝の上にのせる。
そのまま下を触ったら、すげぇ濡れてた。

「…ふぁ、んぅ」

キスしながら指挿れて、クリトリスも親指で触って、たまに漏れる喘ぎ声に興奮して、挿れたいのすっっごい我慢する。

「––––––––んん…っ!」

あ、イった。太腿すげぇ震えてる。

「気持ちいい?」

「ん、きもち…っはぁんっ」

声ちょーかわいい。


美里さんが腰揺らして、ちんこにぐにぐに当ててくる。

「ちょ、はいっちゃうから…っそれダメっ」

「いれてぇ?」

すげぇ台詞きた。

「いや、待って…ゴムどこだっけ」

胸を愛撫してた手をとめて、ベッドヘッド付近を後ろ向きで探る。

「ピル飲んでるからへーき」

「ピル?美里さんピル飲んでんの?」

一気に美里さんが大人なんだと実感した。すっげぇ妬ける、誰だこんなエロ可愛い美里さんと生セックスするオレ以外のやつ。

「生理重いから、とめて子宮やすませるんだってよぉ」

そうだ、ピルって避妊だけじゃなかった。あーー良かった。

「ねぇ…っん」

安心してたら美里さんが乗っかって腰を沈めてきた。

「––––––––うぁ?!」
「はぁぁっん…っぅ!」




えっ。


「えっ?!」


なんか、挿入した瞬間出たんだけど。

「は、ふぅ…ん」

美里さんもイったみたいで中すげぇ動いてる。

やべぇ、体落とすとかそんな話じゃねぇ。みこすり半すら保たなかったんだけど、何この名器。
ピターってちんこに吸い付いてきてるし、若さでまだ普通に勃ってるけど、え、どうすればいいの?これ。

「美里さん……情けないですが俺もう出ちゃった」

肩で息をしてはぁはぁ言ってる美里さんに声をかける。

「ん…私も」

「何コレどーゆーこと?美里さんいつもこんなん?エロ本界の人間かなにかなの?」

「わかんない、中でイったのはじめて。すぐでたって言われたのもはじめて」

オレ早漏じゃないしな、多分。

「これ体の相性いいってヤツじゃない?わかんないけど」

頭の中で色々考えながら、気を取り直してセックスを再開させる。

「うぁんっ、は、ふぁっ」

さっき出したからちょっと冷静。気ぃ抜いたらすぐ出そうだけど。

「~~っ、あ!」

あ、美里さんまたイった。イく度すんごい絞られる。
腰揺らす超えろい美里さんを見上げながら、迫りくる射精感を必死で堪える。…いや無理だな堪えるの。

もっかいイったタイミングで絡めた手に力を入れて、体を前に倒そうとする美里さんの手を押し返して、上下を逆にして覆い被さる。

「んぁっ?!もっ、む、りっ」

「無理じゃないよ、オレまだ出してないよ」

「あー~っ、あ、あっ」

「声ちょーえろい。すき」

限界まで我慢して、腰振って、二回目とは思えないくらい吐精して、そのまま倒れこむ。

「っうぁ~~、美里さんすっげぇ」

「おも、おもい」

「あ、ごめん」

あわてて横に転がって、寝たまま美里さんを抱きしめる。

「ね、美里さん。ちょー気持ちよかったね」

「うん、すごかったぁ…すごいねぇ沢田くん……」

凄かったのは美里さんじゃない?

「これもう付き合っちゃうしかなくない?ねぇ」

「ん~~…」

返事の声ちっさいなって腕を緩めて顔覗き込んだら、もう目ぇ瞑ってた。

「えぇぇ~、寝ちゃうの~??」

ガックリきて、肩のとこに美里さんの頭のせて、仰向けに寝転がる。

起きたらどうしようかな、あんだけすぐ精子出ちゃったら体で落とすとか話になんねぇ。
でも美里さんもめっちゃイってたし、うまいこと言いくるめられないかな?

「とりあえず、次ヤるときはゴムつけよ…」

生やばい。生こわい。刺激強すぎ。


泣き落とししたら彼女になってくんねーかなーって思いながら、オレも目を閉じた。
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