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第十五話 ダンジョンに囚われている姫はお荷物ですか?
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次々に檻を開けて中の動物を逃がしているクロフェを尻目にソリエはコマチ姫を探す。
岩に囲まれ、ところどころ光の球で照らされているが、広い空間のため全体的に薄暗い。
天井から水がしたたり落ち、地面には水たまりがところどころできている。
全体的にひんやりとした冷たい空気に覆われていた。
あの幻の感じではこの広場にはいないような気がして、ソリエは別の部屋へ行く扉を探した。
広場の奥に人が通れる程度の木の扉を発見するとそっと開いてみる。
ほんのりとあたたかなか空気がソリエの頬を打つ。
思い切って大きく開け、中に入るとそこはどうやらダンジョンマスターの居住区らしく、リビングが広がっていた。
大きな木のテーブルの上には綺麗なテーブルクロスに大きな花が生けられ、椅子が一つ。暖炉には火が静かに燃えて部屋を暖めていた。ソファーが壁側に一つ置いてあった。
「コマチ姫~いらっしゃいますか?」
「誰か、助けて~」
ソリエの呼びかけに、助けを呼ぶ声が奥から聞こえてきた。
ソリエは急いで声のする方へ向かうと手足に鉄の拘束具をつけられた幼い女の子が出産台に座っていた。
ジェロに見せられた幻と同じようにリボンとニーソックス、手袋以外身につけていないあられのない姿で。
「コマチ姫でしょうか?」
「いかにもコマチですわ。高貴なる我がジョミテ家の依頼で助けてに来たのであろう。早くこの拘束具を取って、わたくしを自由にしなさい」
幼いながら人に命令し慣れているその小さな女の子は、拘束具を外そうと必死になっているソリエに問いかける。
「あなたたちの仲間に金髪の男がおりませんでしたか? 彼がこの手錠を外せませんか?」
「そうですね。少し待ってください。連れてまいります」
そう言ってソリエは荷物からブランケットを出してコマチのささやかな膨らみとツルツルな股を隠すようにかける。
「なっ!」
「姫様をこのような格好のまま、男性を呼ぶのは問題でしょうが、拘束具が取れるまでこれで我慢してください」
「そんなことより早くあの男を呼んで来て!」
コマチは少しイライラしながらソリエに命令する。
ソリエはリビングに戻り、何をするでもなくソファーに座っている美しい魔法剣士ミズホを見つけた。
「ミズホ様、コマチ姫を発見したのですが、拘束具が外れないのです。助けていただけないでしょうか?」
「……」
ミズホは見るものを魅了するその青い目でソリエを見たが、すぐに視線をもどしてしまった。
ソリエの言葉はミズホに届いていない。
ミズホへの頼み方をクロフェが言っていたのをソリエは思い出す。
「ミズホ様、私が所属しているギルドに剣豪と言われる凄腕の剣士がいるのですが、このダンジョンから出られたらご紹介しましょうか? そのためにはコマチ姫を救出しなければなりませんが……」
その言葉にミズホは目に力を取り戻し、ソリエに向き直る。
「嘘はないな」
「はい。ただし善良な冒険者ですから殺したりしてはダメですよ」
「わかった」
ミズホはソファーから立ち上がるとコマチ姫が捕まっている部屋へと入っていった。
「きゃー、恥ずかしい」
そう言って体をくねらせると、コマチにかけたブランケットが床に落ちる。
白い肌にささやかな胸とすべすべのお腹があらわれる。
コマチは顔を真っ赤にして興奮している。
「ミズホ様! ちょっと向こうを向いてください」
ソリエが慌ててブランケットをかけ直す。
「チッ!」
「え!?」
「いや、なんでもない。それより早くこれを外してもらえないか?」
「あ、はい。ミズホ様、外せそうですか?」
ミズホは黙って頷き、詠唱すると拘束具はいとも簡単に外れた。
「ありがとう。感謝する」
コマチ姫はブランケットで胸から股までを隠して出産台から降りた。その白い肌の手足は拘束具を嵌められていたため、赤くなっていた。
その小さい体は一歩、歩くとよろけてしまった。
「大丈夫ですか?」
棒立ちのミズホの代わりにソリエが支える。
「ちょっとよろけただけです。そこのあなた、名前はなんといいますの?」
ミズホは仕事が終わったとばかりにブランケットを巻いているだけのコマチを無視して部屋を出ようとしていた。
「ちょっとお待ちなさい。わたくしの話しを聞いてて!?」
「ミズホ様!」
二人の女性の言葉を無視する。
「あ、痛い!」
コマチは突然、その場にへたり込む。
「大丈夫ですか?」
「どうやら、足を痛めたようですわ。ミズホとやらわたくしを外まで運んでくださいませんか? そうしたらあの変態誘拐犯が使っていた地上へ出られる魔方陣を教えて差し上げますわよ」
ミズホはようやくコマチの方を向く。どうやら用がなくなったこのダンジョンから早く出たいようだ。
「嘘はない」
「当たり前ですわ! ジョミテ家の名においてわたくしは嘘を言いませんわ」
「……」
ミズホは黙ってその小さな体を抱える。
コマチをうつ伏せで肩に背負い、その幼女の股の間にミズホの優雅な左手を通して、コマチの左手を掴む。俗に言うファイアーマンズキャリーである。要救護者を運ぶ運び方の一つで片手で人を運べるので何かがあれば、右手は剣を扱える。
「いや、何ですか! これはわたくしは荷物じゃないんですのよ。それに乙女の股に手を通すってどういう事ですか! ……ちょっと気持ちいいですが」
「……なんか濡れてる?」
「汗ですわ! それよりもわたくしはお姫様抱っこを要求します。仮にも姫と呼ばれる身ですから!」
暴れて文句を言うコマチにウンザリした顔のミズホはソリエに聞く。
「捨てていっていいか?」
「ダメです! コマチ姫、見た目は悪いですが、その運び方が一番、安全なのです。姫様にもミズホ様にとっても……ですから申し訳ありませんが、ご辛抱願います」
「……わかった。我慢する。すればいいのであろう」
そう言ってコマチはその可愛らしいほっぺをぷくりと膨らませ、今度は逆にべったりと自分の体をミズホに密着させる。
「では、姫様。案内をお願いします」
そうして三人が行った先は先程の多数の檻が置かれた広場だった。
岩に囲まれ、ところどころ光の球で照らされているが、広い空間のため全体的に薄暗い。
天井から水がしたたり落ち、地面には水たまりがところどころできている。
全体的にひんやりとした冷たい空気に覆われていた。
あの幻の感じではこの広場にはいないような気がして、ソリエは別の部屋へ行く扉を探した。
広場の奥に人が通れる程度の木の扉を発見するとそっと開いてみる。
ほんのりとあたたかなか空気がソリエの頬を打つ。
思い切って大きく開け、中に入るとそこはどうやらダンジョンマスターの居住区らしく、リビングが広がっていた。
大きな木のテーブルの上には綺麗なテーブルクロスに大きな花が生けられ、椅子が一つ。暖炉には火が静かに燃えて部屋を暖めていた。ソファーが壁側に一つ置いてあった。
「コマチ姫~いらっしゃいますか?」
「誰か、助けて~」
ソリエの呼びかけに、助けを呼ぶ声が奥から聞こえてきた。
ソリエは急いで声のする方へ向かうと手足に鉄の拘束具をつけられた幼い女の子が出産台に座っていた。
ジェロに見せられた幻と同じようにリボンとニーソックス、手袋以外身につけていないあられのない姿で。
「コマチ姫でしょうか?」
「いかにもコマチですわ。高貴なる我がジョミテ家の依頼で助けてに来たのであろう。早くこの拘束具を取って、わたくしを自由にしなさい」
幼いながら人に命令し慣れているその小さな女の子は、拘束具を外そうと必死になっているソリエに問いかける。
「あなたたちの仲間に金髪の男がおりませんでしたか? 彼がこの手錠を外せませんか?」
「そうですね。少し待ってください。連れてまいります」
そう言ってソリエは荷物からブランケットを出してコマチのささやかな膨らみとツルツルな股を隠すようにかける。
「なっ!」
「姫様をこのような格好のまま、男性を呼ぶのは問題でしょうが、拘束具が取れるまでこれで我慢してください」
「そんなことより早くあの男を呼んで来て!」
コマチは少しイライラしながらソリエに命令する。
ソリエはリビングに戻り、何をするでもなくソファーに座っている美しい魔法剣士ミズホを見つけた。
「ミズホ様、コマチ姫を発見したのですが、拘束具が外れないのです。助けていただけないでしょうか?」
「……」
ミズホは見るものを魅了するその青い目でソリエを見たが、すぐに視線をもどしてしまった。
ソリエの言葉はミズホに届いていない。
ミズホへの頼み方をクロフェが言っていたのをソリエは思い出す。
「ミズホ様、私が所属しているギルドに剣豪と言われる凄腕の剣士がいるのですが、このダンジョンから出られたらご紹介しましょうか? そのためにはコマチ姫を救出しなければなりませんが……」
その言葉にミズホは目に力を取り戻し、ソリエに向き直る。
「嘘はないな」
「はい。ただし善良な冒険者ですから殺したりしてはダメですよ」
「わかった」
ミズホはソファーから立ち上がるとコマチ姫が捕まっている部屋へと入っていった。
「きゃー、恥ずかしい」
そう言って体をくねらせると、コマチにかけたブランケットが床に落ちる。
白い肌にささやかな胸とすべすべのお腹があらわれる。
コマチは顔を真っ赤にして興奮している。
「ミズホ様! ちょっと向こうを向いてください」
ソリエが慌ててブランケットをかけ直す。
「チッ!」
「え!?」
「いや、なんでもない。それより早くこれを外してもらえないか?」
「あ、はい。ミズホ様、外せそうですか?」
ミズホは黙って頷き、詠唱すると拘束具はいとも簡単に外れた。
「ありがとう。感謝する」
コマチ姫はブランケットで胸から股までを隠して出産台から降りた。その白い肌の手足は拘束具を嵌められていたため、赤くなっていた。
その小さい体は一歩、歩くとよろけてしまった。
「大丈夫ですか?」
棒立ちのミズホの代わりにソリエが支える。
「ちょっとよろけただけです。そこのあなた、名前はなんといいますの?」
ミズホは仕事が終わったとばかりにブランケットを巻いているだけのコマチを無視して部屋を出ようとしていた。
「ちょっとお待ちなさい。わたくしの話しを聞いてて!?」
「ミズホ様!」
二人の女性の言葉を無視する。
「あ、痛い!」
コマチは突然、その場にへたり込む。
「大丈夫ですか?」
「どうやら、足を痛めたようですわ。ミズホとやらわたくしを外まで運んでくださいませんか? そうしたらあの変態誘拐犯が使っていた地上へ出られる魔方陣を教えて差し上げますわよ」
ミズホはようやくコマチの方を向く。どうやら用がなくなったこのダンジョンから早く出たいようだ。
「嘘はない」
「当たり前ですわ! ジョミテ家の名においてわたくしは嘘を言いませんわ」
「……」
ミズホは黙ってその小さな体を抱える。
コマチをうつ伏せで肩に背負い、その幼女の股の間にミズホの優雅な左手を通して、コマチの左手を掴む。俗に言うファイアーマンズキャリーである。要救護者を運ぶ運び方の一つで片手で人を運べるので何かがあれば、右手は剣を扱える。
「いや、何ですか! これはわたくしは荷物じゃないんですのよ。それに乙女の股に手を通すってどういう事ですか! ……ちょっと気持ちいいですが」
「……なんか濡れてる?」
「汗ですわ! それよりもわたくしはお姫様抱っこを要求します。仮にも姫と呼ばれる身ですから!」
暴れて文句を言うコマチにウンザリした顔のミズホはソリエに聞く。
「捨てていっていいか?」
「ダメです! コマチ姫、見た目は悪いですが、その運び方が一番、安全なのです。姫様にもミズホ様にとっても……ですから申し訳ありませんが、ご辛抱願います」
「……わかった。我慢する。すればいいのであろう」
そう言ってコマチはその可愛らしいほっぺをぷくりと膨らませ、今度は逆にべったりと自分の体をミズホに密着させる。
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