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第三章
ゆでダコ
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「グラビティ! プラス」
ドッスン!
ドラゴンが地面に叩き落とされた地響きに俺は思わず振り返る。
漆黒のドラゴンは地面にひれ伏したまま、視線だけで俺を殺そうとしているかのように睨んでいた。
腹の底から湧き上がる恐怖。
「お二人共、早く!」
金色の髪を振り乱した美少女が閉まり掛かっている門の下で叫ぶ。
マリアーヌが助けに戻ってきてくれたのだ。
俺たちが門をくぐると同時に厚く頑丈な門が下ろされる。
助かった!
手綱を持つ手が震えて止まらない。
その手にそっと重ねる小さな手。
「大丈夫? キヨ」
「ああ、なんとか。恥ずかしいことに恐怖で手が震えてるよ」
「流石に私も今回はダメかと思ったわ」
そう言って笑ったレイティアも手が震えていた。
俺もレイティアの手を握り締める。
「大丈夫でしたか?」
マリアーヌが無事を喜ぶ俺たちに近づいてきた。
「ありがとう。本当に助かったよ、マリアーヌ」
「怪我も無いようでよろしかった……」
「マリアーヌ様!?」
レイティアとマリアーヌはまるで鏡を見ているようにお互い不思議な顔をしている。
「レイティア、マリアーヌ、気持ちはわかるが、話はあとにしてもらえるか? 警備隊も来たようだ」
背の高い、金色の長い髪をたなびかせた女性を先頭に十人程度の警備隊が現れた。
その中にはシルバーの髪をしたエルフは先頭の女性と同じ青い目をしているが、どことなくとぼけた顔をしている。
「お姉ちゃん!」
「介護班、一般人をあちらにお連れしろ。サンドラ様、状況をお知らせください。何があったんですか?」
レイティアのたった一人の肉親にして姉、アリシアは隊長として俺たちに接する。
公人としてのアリシアはりりしく、頼もしく見えた。
マリアーヌたちと離された俺たちが連れて行かれた先にはソフィアが待っていた。
「ご主人様、レイ様、ご無事で良かった。あたしだけ逃げ出して……」
「よくやってくれた。門をすぐに閉められるようにしてくれてたから助かったんだ。頑張って話してくれたんだな」
「そうよ。あなたのおかげよ。よく頑張ってれたわ。ありがとう」
俺たち三人は抱き合って無事を喜び合った。
ひとしきり、喜んだあとやっと落ち着きを取り戻した。
「ところでレイティア、奴は飛竜種だろう、壁を越えて来るんじゃないんだろうか?」
「そのままだったらね。対空用の巨弩弓と対空防御隊もちゃんといるわよ。ただ……」
「ただ?」
レイティアの顔には不安の色を隠しきれない。
「ただ、あのドラゴンに対応できるかどうか? マリアーヌ様たちの攻撃もまともに効いていなかったでしょう。普通の相手なら十分対処できるでしょうけど……」
確かにあれだけの魔法を食らっていたのに、かすり傷程度だった。
それに物理攻撃は効くのだろうか?
しかし、アリシアが言ったように俺たちはただの一般人だ。
あとは警備隊に任せるほかない。
そもそも、俺たちはマリアーヌたちに巻き込まれただけだ。
「ドラゴンに襲われた」
「一般人って」
「「あなたたちなの!?」」
聞き覚えのあるユニゾン。
レンとランの鬼神族の双子。
この双子がいるという事はあいつもいるのだろう。
「相変わらず、厄介事に巻き込まれているんだな、キヨ」
深くかぶった帽子からこぼれる緑の髪、きりりとした背の高いイケメン。
すっと通った鼻に綺麗な青い目。
芝居かかった動きで現れる。
「「アレックス様~」」
レンとランが片方に結んだ長い金髪を振りながらイケメンの名を呼ぶ。
「怪我はないかね。子猫ちゃん」
男装の麗人が自分の部隊を引き連れてやってきた。
「わたしたちは大丈夫よ。それよりもマリアーヌ様たちの方が……」
「ああ、そちらはマリアーヌ様やほかの隊員が治療に当たっているよ。ゴブリンの巣に行くときに見かけたドラゴンなのか? 意外と近くに居たんだな」
「ああ、本当にな」
てっきり兼光のことだと思っていたが、本当にドラゴンの目撃情報が多数あったのかもしれない。
俺たちは街道で襲われたこと、そこにマリアーヌたちが現れた直後にドラゴンが現れたことなど、状況をアレックスに説明すると、あっさり解放された。
レイティアはこれから忙しくなるアリシアのために家に戻った。
俺たちは馬の世話をしてから、家へ戻るとロゼッタが風呂を沸かして待っていてくれた。
「ソフィア、先に入って来てくれ」
「一緒に入りませんか? ご主人様もお疲れでしょうから背中を流しますよ」
「いや、ロゼッタさんに俺たちが居ない間の街の様子を聞きたいから、先に入っていてくれ」
「……分かりました」
ソフィアは素直に風呂へと消えた。
黒髪のメイドはお湯を沸かしいつものように丁寧にコーヒーを二つ入れる。
いつ焼いたのかクッキーまで出してきてくれた。
「それで何をお話しすればよろしいですか?」
「街に変わったことは?」
「特にはありませんね。そろそろ秋になりますから収穫の準備が始まるくらいですかね」
コーヒーに口をつけながら街に起こったことを話してくれる。
商売の種になるような話は特になかった。
それでは本題だ。
「最近、ドラゴンがよく出没しているのか?」
「いいえ。グランドマスター一行が賞金をかけて情報収集をしておりましたが、決定的な情報は得られず、毎日探索を繰り返しているとお聞きしております」
と言うはドラゴンがあのタイミングで現れたのは偶然か?
それにしてはタイミングが良すぎる。
「今回、ドラゴンが現れたということで、街に厳戒体制が引かれるよな。しばらくは街を出られないのだろうか?」
「おそらくはそうなります。すでに四方の門は閉じられて、むやみな外出は控えるように連絡が回っております」
「そうすると、マナ石と武具の価格は上がるな……ちなみに、ドラゴンの生態を知りたいのだけれど、どこに行けば良い?」
俺はすっかり冷めたコーヒーカップを置きながら尋ねる。
「ドラゴンですか? そういうことは魔法技術院に資料があるかもしれませんね。詳しくはお嬢様にお聞きください。そう言えばお嬢様、遅いですね。キヨ様、様子を見てきていただけますか?」
「なんで俺が?」
「さっきキヨ様が先に入ってろと言ってたので、もしかしてお嬢様お風呂で待っているのではないですか?」
まさか?
その後、ゆでダコになっているソフィアが湯船で発見されたのだ。
ドッスン!
ドラゴンが地面に叩き落とされた地響きに俺は思わず振り返る。
漆黒のドラゴンは地面にひれ伏したまま、視線だけで俺を殺そうとしているかのように睨んでいた。
腹の底から湧き上がる恐怖。
「お二人共、早く!」
金色の髪を振り乱した美少女が閉まり掛かっている門の下で叫ぶ。
マリアーヌが助けに戻ってきてくれたのだ。
俺たちが門をくぐると同時に厚く頑丈な門が下ろされる。
助かった!
手綱を持つ手が震えて止まらない。
その手にそっと重ねる小さな手。
「大丈夫? キヨ」
「ああ、なんとか。恥ずかしいことに恐怖で手が震えてるよ」
「流石に私も今回はダメかと思ったわ」
そう言って笑ったレイティアも手が震えていた。
俺もレイティアの手を握り締める。
「大丈夫でしたか?」
マリアーヌが無事を喜ぶ俺たちに近づいてきた。
「ありがとう。本当に助かったよ、マリアーヌ」
「怪我も無いようでよろしかった……」
「マリアーヌ様!?」
レイティアとマリアーヌはまるで鏡を見ているようにお互い不思議な顔をしている。
「レイティア、マリアーヌ、気持ちはわかるが、話はあとにしてもらえるか? 警備隊も来たようだ」
背の高い、金色の長い髪をたなびかせた女性を先頭に十人程度の警備隊が現れた。
その中にはシルバーの髪をしたエルフは先頭の女性と同じ青い目をしているが、どことなくとぼけた顔をしている。
「お姉ちゃん!」
「介護班、一般人をあちらにお連れしろ。サンドラ様、状況をお知らせください。何があったんですか?」
レイティアのたった一人の肉親にして姉、アリシアは隊長として俺たちに接する。
公人としてのアリシアはりりしく、頼もしく見えた。
マリアーヌたちと離された俺たちが連れて行かれた先にはソフィアが待っていた。
「ご主人様、レイ様、ご無事で良かった。あたしだけ逃げ出して……」
「よくやってくれた。門をすぐに閉められるようにしてくれてたから助かったんだ。頑張って話してくれたんだな」
「そうよ。あなたのおかげよ。よく頑張ってれたわ。ありがとう」
俺たち三人は抱き合って無事を喜び合った。
ひとしきり、喜んだあとやっと落ち着きを取り戻した。
「ところでレイティア、奴は飛竜種だろう、壁を越えて来るんじゃないんだろうか?」
「そのままだったらね。対空用の巨弩弓と対空防御隊もちゃんといるわよ。ただ……」
「ただ?」
レイティアの顔には不安の色を隠しきれない。
「ただ、あのドラゴンに対応できるかどうか? マリアーヌ様たちの攻撃もまともに効いていなかったでしょう。普通の相手なら十分対処できるでしょうけど……」
確かにあれだけの魔法を食らっていたのに、かすり傷程度だった。
それに物理攻撃は効くのだろうか?
しかし、アリシアが言ったように俺たちはただの一般人だ。
あとは警備隊に任せるほかない。
そもそも、俺たちはマリアーヌたちに巻き込まれただけだ。
「ドラゴンに襲われた」
「一般人って」
「「あなたたちなの!?」」
聞き覚えのあるユニゾン。
レンとランの鬼神族の双子。
この双子がいるという事はあいつもいるのだろう。
「相変わらず、厄介事に巻き込まれているんだな、キヨ」
深くかぶった帽子からこぼれる緑の髪、きりりとした背の高いイケメン。
すっと通った鼻に綺麗な青い目。
芝居かかった動きで現れる。
「「アレックス様~」」
レンとランが片方に結んだ長い金髪を振りながらイケメンの名を呼ぶ。
「怪我はないかね。子猫ちゃん」
男装の麗人が自分の部隊を引き連れてやってきた。
「わたしたちは大丈夫よ。それよりもマリアーヌ様たちの方が……」
「ああ、そちらはマリアーヌ様やほかの隊員が治療に当たっているよ。ゴブリンの巣に行くときに見かけたドラゴンなのか? 意外と近くに居たんだな」
「ああ、本当にな」
てっきり兼光のことだと思っていたが、本当にドラゴンの目撃情報が多数あったのかもしれない。
俺たちは街道で襲われたこと、そこにマリアーヌたちが現れた直後にドラゴンが現れたことなど、状況をアレックスに説明すると、あっさり解放された。
レイティアはこれから忙しくなるアリシアのために家に戻った。
俺たちは馬の世話をしてから、家へ戻るとロゼッタが風呂を沸かして待っていてくれた。
「ソフィア、先に入って来てくれ」
「一緒に入りませんか? ご主人様もお疲れでしょうから背中を流しますよ」
「いや、ロゼッタさんに俺たちが居ない間の街の様子を聞きたいから、先に入っていてくれ」
「……分かりました」
ソフィアは素直に風呂へと消えた。
黒髪のメイドはお湯を沸かしいつものように丁寧にコーヒーを二つ入れる。
いつ焼いたのかクッキーまで出してきてくれた。
「それで何をお話しすればよろしいですか?」
「街に変わったことは?」
「特にはありませんね。そろそろ秋になりますから収穫の準備が始まるくらいですかね」
コーヒーに口をつけながら街に起こったことを話してくれる。
商売の種になるような話は特になかった。
それでは本題だ。
「最近、ドラゴンがよく出没しているのか?」
「いいえ。グランドマスター一行が賞金をかけて情報収集をしておりましたが、決定的な情報は得られず、毎日探索を繰り返しているとお聞きしております」
と言うはドラゴンがあのタイミングで現れたのは偶然か?
それにしてはタイミングが良すぎる。
「今回、ドラゴンが現れたということで、街に厳戒体制が引かれるよな。しばらくは街を出られないのだろうか?」
「おそらくはそうなります。すでに四方の門は閉じられて、むやみな外出は控えるように連絡が回っております」
「そうすると、マナ石と武具の価格は上がるな……ちなみに、ドラゴンの生態を知りたいのだけれど、どこに行けば良い?」
俺はすっかり冷めたコーヒーカップを置きながら尋ねる。
「ドラゴンですか? そういうことは魔法技術院に資料があるかもしれませんね。詳しくはお嬢様にお聞きください。そう言えばお嬢様、遅いですね。キヨ様、様子を見てきていただけますか?」
「なんで俺が?」
「さっきキヨ様が先に入ってろと言ってたので、もしかしてお嬢様お風呂で待っているのではないですか?」
まさか?
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