162 / 186
第三章
三人の夜
しおりを挟む
シリルの墓は村はずれの墓地にあった。
他の墓と同じように、石が置かれていて、そこには花が添えられていた。
俺は手を合わせる。
レイティアとソフィアも静かに手を合わせる。
「ありがとう」
「こっちこそ、うちの人のために手を合わせてありがとうな。あの人も喜んでくれてくれてると思うで」
「だったら、よかった。さて俺たちは害獣退治に行くか」
「ほな、うちは明日も早いから。兼光も待っとるさかい」
俺たちは台車を引いて里山に近い畑へ移動する。
ムサシマルが姫鶴を見つけたように畑の周りに糸を張り巡らせ、鳴子を俺たちが潜んでいる木の陰に取り付ける。
台車を里山方面の目隠しに使い、休めるスペースを確保する。
「ご、ご主人様、レイ様。ひとつお聞きしてよろしいでしょうか?」
準備が終わり、一休みしているとソフィアが意を決したように口を開く。
「なに? あらたまって」
レイティアが薄手の毛布にくるまりながら答える。
昼間は暑いが、冷えた夜風が里山から吹き込んでくる。
俺は暖かいコーヒーをふたりに渡す。
「どうした? なんでも聞いてくれ」
「レイ様はいつになったらご主人様の赤ちゃんを産むのですか?」
ブッファ!
レイティアが口に含んだコーヒーを吹き出した。
「大丈夫ですか?」
ソフィアは慌ててタオルを渡す。
「げっふぉ、ありがとう。大丈夫。ちょっと変なところ入っただけだから」
鼻からもコーヒー出てたけど、黙っておこう。
「しかし、ソフィア。急に何言ってるのよ」
落ち着いてところで当たり前の質問をする。
「え……レイ様、赤ちゃんは好きじゃないですか?」
ソフィアは残念そうな顔をして、ハッとした。
「じゃあ、赤ちゃんのお世話はあたしに任せてください。ご主人様とレイ様の赤ちゃんはあたしがしっかりとお育てします。もう、何人でも何十人でも、だから安心してバンバン産んでくださいね」
ああ、久しぶりの暴走モードだ。
ちょっと面白いから、レイティアの反応を見てみようと思い、あえて俺は何も言わずにいる。
「は、え、あ、いやいや、赤ちゃんは好きよ。かわいいし」
慌てたレイティアも可愛いな。
「それじゃあ、いつ、産みますか? 何人産みます? 産着の用意しないと! あー失敗した。こんなことなら、裁縫道具を持って来れば良かった。この村で借りれないですかね」
ソフィアがそわそわと自分の世界に突入し始めた。
「ちょっと、ちょっとまってソフィア! 赤ちゃんは好きだけど、まだわたしたちそんな……ゴニョゴニョ」
レイティアは耳まで真っ赤にして下を向く。
さすがのソフィアもその様子を見て何か感じ取ったようだ。
「レイ様、ちょっとこちらに」
ソフィアはレイティアの手を引いて俺に声が届かない所へ行く。
普段、人見知りでなかなか話せないが、その反動なのか、一度打ち解けてしまうとグイグイとくる。
俺は畑を見ながらふたりを待っているとソフィアがレイティアの手を引っ張って帰ってきた。
「ご主人様にお願いがあります!」
珍しくソフィアが怒っているようだ。
後ろでレイティアが首を振って手を引っ張っている。
「今すぐ、レイ様を抱いてください!」
あーっと言ってレイティアが両手で顔をおおってしゃがみこんだ。
ソフィアは手を腰に当てて仁王立ちになっている。
「ソフィア、そういうのはひとに言われてどうこうするもんじゃないだろう。お互いの気持ちが大事だろう」
「ご主人様はレイ様が嫌いですか?」
「好きだよ。好きだけど、レイティアは……」
金色の瞳が頬を赤らめて俺を見ている。
「わたしは……」
カラン
鳴子が揺れて何かの接近を知らせる。
大きな鹿が畑にいた。
キョロキョロとあたりを警戒している。
「レイティア、動きを止めて。ソフィアが気絶させてくれ」
俺はロープを準備する。
すぐには殺さず、朝になってからシメたい。
その方が新鮮だし、内臓の処理も楽だ。
「ストップ!」
「バイブレーション!」
ふたりの鮮やかなコンビネーションで鹿はゆっくりと倒れる。
俺は急いで鹿に駆け寄り、前足同士をロープで縛り、後ろ足も縛ろうとしたとき。
ガザガザ
物音をする方を見ると子鹿が逃げていくのが見えた。
親子だったのだろう。
子供か。
俺とレイティアの子供。
可愛いんだろうな。
「キヨ! 危ない!」
レイティアの声が俺を現実に引き戻したが遅かった。鹿の後ろ足が俺の腹を蹴り飛ばす。
ゴキ!
俺は痛みでのたうち回った。
幸いなことに倒れていて万全のキックじゃなかったこと。
俺は反射的に後ろに飛び退こうとしたため、まだダメージは軽い方だ。
しかし、ダメージがないわけではない。
焼けるような痛み。
息ができない。
触った感じあばらが折れてはいないが、ヒビくらいは入っているかもしれない。
腹を抑え、痛みに耐える。
「かっ、かね……み……つっ」
俺はなんとか声を絞り出す。
「わかったわ。ソフィア! キヨをお願い!」
痛い! 油断した! 痛い!
なんとか息を吸おうと必死になる。
「ご主人様! 息を吐いてください! 吐かないと吸えません! ゆっくりでいいので吐いてください!」
俺はなんとか息を吐こうとするが体が吸おうとする。
頭がボーとなってきた。
酸欠か!?
急に胸を押され、空気を吐き出す。
唇に柔らかい感触が当たったかと思う間も無く、空気が送りこまれる。
ソフィアの人工呼吸のおかげで少しずつ、自分で呼吸ができるようになったと同時に、痛みにも慣れてきた。
「少し楽になった」
そう言った俺の顔に雨が降った。
満天の星空とともにソフィアの顔が目に映る。
「ありがとう」
そう言って目を閉じた俺の手をひんやりと血の気の引いた手が握りしめる。
その後、兼光を連れたレイティアがやってきた。
『おじさん何やってるの~。僕寝てたのに~』
そう文句を言いながらも俺の傷を舐めてくれた。
痛みがみるみる引いて行き、動けるようになった。
「だからキヨにぃは自分の自己評価が高すぎやゆうたやろ。油断しすぎや」
捕まえた鹿は兼光に引いてもらい、台車ごと村の広場まで移動してもらった。
「キヨ、今晩はもう帰るわよ。良いわね」
「……はい。みんな、心配かけて、すみません」
レイティアにもそう言われては、大人しく帰るしかない。足手まといにしかならなかった自分が情け無い。
俺は素直にベッドに潜り込んで眠った。
他の墓と同じように、石が置かれていて、そこには花が添えられていた。
俺は手を合わせる。
レイティアとソフィアも静かに手を合わせる。
「ありがとう」
「こっちこそ、うちの人のために手を合わせてありがとうな。あの人も喜んでくれてくれてると思うで」
「だったら、よかった。さて俺たちは害獣退治に行くか」
「ほな、うちは明日も早いから。兼光も待っとるさかい」
俺たちは台車を引いて里山に近い畑へ移動する。
ムサシマルが姫鶴を見つけたように畑の周りに糸を張り巡らせ、鳴子を俺たちが潜んでいる木の陰に取り付ける。
台車を里山方面の目隠しに使い、休めるスペースを確保する。
「ご、ご主人様、レイ様。ひとつお聞きしてよろしいでしょうか?」
準備が終わり、一休みしているとソフィアが意を決したように口を開く。
「なに? あらたまって」
レイティアが薄手の毛布にくるまりながら答える。
昼間は暑いが、冷えた夜風が里山から吹き込んでくる。
俺は暖かいコーヒーをふたりに渡す。
「どうした? なんでも聞いてくれ」
「レイ様はいつになったらご主人様の赤ちゃんを産むのですか?」
ブッファ!
レイティアが口に含んだコーヒーを吹き出した。
「大丈夫ですか?」
ソフィアは慌ててタオルを渡す。
「げっふぉ、ありがとう。大丈夫。ちょっと変なところ入っただけだから」
鼻からもコーヒー出てたけど、黙っておこう。
「しかし、ソフィア。急に何言ってるのよ」
落ち着いてところで当たり前の質問をする。
「え……レイ様、赤ちゃんは好きじゃないですか?」
ソフィアは残念そうな顔をして、ハッとした。
「じゃあ、赤ちゃんのお世話はあたしに任せてください。ご主人様とレイ様の赤ちゃんはあたしがしっかりとお育てします。もう、何人でも何十人でも、だから安心してバンバン産んでくださいね」
ああ、久しぶりの暴走モードだ。
ちょっと面白いから、レイティアの反応を見てみようと思い、あえて俺は何も言わずにいる。
「は、え、あ、いやいや、赤ちゃんは好きよ。かわいいし」
慌てたレイティアも可愛いな。
「それじゃあ、いつ、産みますか? 何人産みます? 産着の用意しないと! あー失敗した。こんなことなら、裁縫道具を持って来れば良かった。この村で借りれないですかね」
ソフィアがそわそわと自分の世界に突入し始めた。
「ちょっと、ちょっとまってソフィア! 赤ちゃんは好きだけど、まだわたしたちそんな……ゴニョゴニョ」
レイティアは耳まで真っ赤にして下を向く。
さすがのソフィアもその様子を見て何か感じ取ったようだ。
「レイ様、ちょっとこちらに」
ソフィアはレイティアの手を引いて俺に声が届かない所へ行く。
普段、人見知りでなかなか話せないが、その反動なのか、一度打ち解けてしまうとグイグイとくる。
俺は畑を見ながらふたりを待っているとソフィアがレイティアの手を引っ張って帰ってきた。
「ご主人様にお願いがあります!」
珍しくソフィアが怒っているようだ。
後ろでレイティアが首を振って手を引っ張っている。
「今すぐ、レイ様を抱いてください!」
あーっと言ってレイティアが両手で顔をおおってしゃがみこんだ。
ソフィアは手を腰に当てて仁王立ちになっている。
「ソフィア、そういうのはひとに言われてどうこうするもんじゃないだろう。お互いの気持ちが大事だろう」
「ご主人様はレイ様が嫌いですか?」
「好きだよ。好きだけど、レイティアは……」
金色の瞳が頬を赤らめて俺を見ている。
「わたしは……」
カラン
鳴子が揺れて何かの接近を知らせる。
大きな鹿が畑にいた。
キョロキョロとあたりを警戒している。
「レイティア、動きを止めて。ソフィアが気絶させてくれ」
俺はロープを準備する。
すぐには殺さず、朝になってからシメたい。
その方が新鮮だし、内臓の処理も楽だ。
「ストップ!」
「バイブレーション!」
ふたりの鮮やかなコンビネーションで鹿はゆっくりと倒れる。
俺は急いで鹿に駆け寄り、前足同士をロープで縛り、後ろ足も縛ろうとしたとき。
ガザガザ
物音をする方を見ると子鹿が逃げていくのが見えた。
親子だったのだろう。
子供か。
俺とレイティアの子供。
可愛いんだろうな。
「キヨ! 危ない!」
レイティアの声が俺を現実に引き戻したが遅かった。鹿の後ろ足が俺の腹を蹴り飛ばす。
ゴキ!
俺は痛みでのたうち回った。
幸いなことに倒れていて万全のキックじゃなかったこと。
俺は反射的に後ろに飛び退こうとしたため、まだダメージは軽い方だ。
しかし、ダメージがないわけではない。
焼けるような痛み。
息ができない。
触った感じあばらが折れてはいないが、ヒビくらいは入っているかもしれない。
腹を抑え、痛みに耐える。
「かっ、かね……み……つっ」
俺はなんとか声を絞り出す。
「わかったわ。ソフィア! キヨをお願い!」
痛い! 油断した! 痛い!
なんとか息を吸おうと必死になる。
「ご主人様! 息を吐いてください! 吐かないと吸えません! ゆっくりでいいので吐いてください!」
俺はなんとか息を吐こうとするが体が吸おうとする。
頭がボーとなってきた。
酸欠か!?
急に胸を押され、空気を吐き出す。
唇に柔らかい感触が当たったかと思う間も無く、空気が送りこまれる。
ソフィアの人工呼吸のおかげで少しずつ、自分で呼吸ができるようになったと同時に、痛みにも慣れてきた。
「少し楽になった」
そう言った俺の顔に雨が降った。
満天の星空とともにソフィアの顔が目に映る。
「ありがとう」
そう言って目を閉じた俺の手をひんやりと血の気の引いた手が握りしめる。
その後、兼光を連れたレイティアがやってきた。
『おじさん何やってるの~。僕寝てたのに~』
そう文句を言いながらも俺の傷を舐めてくれた。
痛みがみるみる引いて行き、動けるようになった。
「だからキヨにぃは自分の自己評価が高すぎやゆうたやろ。油断しすぎや」
捕まえた鹿は兼光に引いてもらい、台車ごと村の広場まで移動してもらった。
「キヨ、今晩はもう帰るわよ。良いわね」
「……はい。みんな、心配かけて、すみません」
レイティアにもそう言われては、大人しく帰るしかない。足手まといにしかならなかった自分が情け無い。
俺は素直にベッドに潜り込んで眠った。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
追放シーフの成り上がり
白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。
前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。
これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。
ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。
ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに……
「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。
ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。
新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。
理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。
そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。
ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。
それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。
自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。
そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」?
戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる