101 / 186
第二章
タマラ
しおりを挟む
突然の試合に中断した宴会は、試合を見に来た村人を巻き込んで大宴会へと発展した。
村人たちは酒を飲み交わし話してみると、意外と気さくな人々ということがわかった。
彼らに蕎麦や燻製肉の作り方を教えたり、村の郷土料理を教えてもらったりしてお互い交流を深めながら、宴会は夜遅くまで続いた。
部屋はわざわざ一人一部屋準備してくれ、姫鶴と兼光だけは広めの同じ部屋となった。
女性三人は早々に宴会から引き揚げたが、ムサシマルは相変わらず酒を飲んでいる。
今日一日の疲れのためか、俺も早々に部屋に引き上げることにした。
「しかし、なんだったんだ今日は~。一日にいろいろなことが起こりすぎだろう。イタタ」
俺は一人、風呂に入りながら思わずつぶやく。
右足と右手は兼光と回復薬でほぼ痛みは無くなっていたが、姫鶴につけられた顔と胸の痛み、それに兼光のタックルによる全身の擦り傷はまだそのままだ。
重症ではないので高価な回復薬をケチったせいでもある。
明日にはドワーフの集落だな。商売はそこからが本番か。
朝早く立つことをムサシマルには言っているが、起きられるか心配だ。
まあ、最悪馬車で眠ってくれとは言っているのでそれはどうにかするだろう。
そんなことを考えながらベットに横になっていると、扉をノックする音が聞こえた。
こんな夜遅くに来る人物を俺は一人しか知らない。
「なんだ、ソフィア。今日は疲れているんだからもう寝ろ」
そう言いながら扉を開けた先には月明かりに照らされ、白く輝く髪と肌。暗闇に大きく開く赤い瞳。その背に白い尻尾がフリフリと揺れている。
寝巻なのか薄手のワンピースに手には水差しを持っていた。
「もうお休みでしたか。申し訳ありません」
「いや、大丈夫だけど。どうかしたのか?」
「かなりお酒を飲まれていたようですので、水をお持ちしました」
酒を飲んだ上に風呂上りということもあり、確かにのどが渇いている。
「失礼します」
そう言って俺の横を通り抜けるタマラは風呂上りなのか石鹸のいい香りを漂わせていた。
「ああ、ありがとう」
俺はベットに腰かけてタマラの注いだ水を勧められるままに飲むとタマラは俺の隣に座り、俺の顔を無表情なままでじっと見る。
「……何か話があるのか?」
「抱いていいですか?」
?????言葉の意味を理解できず、思考が固まる。
タマラはあくまで無表情で真っすぐこちらを見ている。
「は? なんて言った?」
「抱いてもいいですか?」
「ハグのことか?」
「子作りです」
聞き間違いでもなく、意味も間違いようもない言い方だ。
「ちょっと思考が追い付かないんだけど、どこからそんな話になった? ……マルゴットか? マルゴットの命令か?」
「親方からは村を案内すること。言われたことに従うことの命令は受けましたが、これはタマラの意志です。やりたくないですか? やさしくしますよ。初めてでもタマラに任せてくれれば満足させますよ」
だれが初めてじゃい!
「いや、童貞じゃないし……」
「じゃあ、いいじゃないですか。何の問題があるんですか?」
「いやいや、そう言う問題じゃないだろ」
「ごちゃごちゃ言ってると無理矢理しますよ」
そう言って俺を押し倒す。まずい、思ったより力がある。
「無理矢理されても立たないぞ」
「大丈夫。タマラ、自信があります」
馬乗りになったタマラはワンピースを脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿になる。
ソフィアほど大きくはないが、形のいい真っ白な乳房にキレイなピンクの乳首が艶やかだ。
しなやかにくびれた腰。長い尻尾が俺の股間を優しくくすぐる。
何の自信だ! 逆に興味が湧くじゃないか!
「抵抗すると魔法を使いますよ」
「レイプかよ。ちょっと待て、まず話しをしよう。こういうのはお互い同意の方がいいだろう」
「タマラとするのはそんなに嫌ですか? 混じり者はやっぱり嫌ですか?」
タマラは無表情で俺に右手をかざす。
「ちょっと待て! 俺の話を聞け! 言った通り俺は混じり者っていうのはよくわからんし、初めて見る。だから好きも嫌いもない。タマラは綺麗だと思う。だけどそれと子作りは別だろう。俺には多額の借金があって今、その返済の為に行商をしてる。だからこの村には住めない。……好きな子もいるし」
何で俺、最後の言葉が小さくなったんだ。
「そんなの関係ない。タマラがキヨとしたい! キヨとの子供を産んで育てたい! この村に父親のいない子なんていっぱいいる。だから気にする必要ない! それに村もよそ者の血を入れたがっている」
人から蔑まれ、獣人は去って行くこの村では村人同士で子を作るのだろうが、そうすると近親交配に近くなり、よそからの血を入れたがっているのか?
「事情はなんとなく理解したが、ムサシマルがいるだろう。そっちに頼めばいいんじゃないか?」
「ムサシマルさんはタマラの好みじゃない。それにあっちは親方たちが相手してるから、タマラの入る余地がない」
マルゴットたち? ムサシマルさ~ん。一体何人相手してるんだ。
「ムサシマルが好みじゃないって、子孫を残すなら強い方が良いだろう」
「……だってキヨは強いでしょう。心が」
タマラは当たり前のように言った。
「だってあれだけコテンパンにやられた姫鶴さんの、それも狂獣化した相手に立ち向かえる人が弱いはずがない。タマラはそう言う心のの強さが好きなの。わかる?」
赤い真っ直ぐに瞳に心が揺れる。
「ありがとう。タマラの気持ちはよくわかった。だけど俺もタマラのことをよく知りたい。明日の朝早くこの村を出発しないといけないが、蕎麦の件や警備隊の件、行商なんかでこれからちょくちょくこの村に来ることになる。お互いの事をよく知ってからでも良いか?」
タマラは相変わらず、どう受け止めたかわからない無表情でしばらく考えていた。
「キヨの言うことはわかった。だから今日はこれだけで我慢する!」
そう言ってタマラは俺の唇に奪った。
両手で俺の頬を抑え、柔らかくきめ細やかな胸を押し付け、しっとりとした唇を俺に重なる。
しなやかな舌が俺の口内に滑り込み、俺の舌を絡め取る。俺の舌は吸われ、甘噛みされる。
唇をやさしく噛まれ、歯茎をなめられ、何度も舌と舌を絡まれ、タマラの甘い唾液が俺の口に注がれ、口内を犯しつくされる。
脳がとろけるような甘い時間が過ぎ、やさしいキスを最後にタマラは唇を離した。
「それじゃあ、明日の朝、見送りに行くね」
そう言うと惚けた俺を置いて部屋から出て行ってしまった。
タマラ、すげ~!
村人たちは酒を飲み交わし話してみると、意外と気さくな人々ということがわかった。
彼らに蕎麦や燻製肉の作り方を教えたり、村の郷土料理を教えてもらったりしてお互い交流を深めながら、宴会は夜遅くまで続いた。
部屋はわざわざ一人一部屋準備してくれ、姫鶴と兼光だけは広めの同じ部屋となった。
女性三人は早々に宴会から引き揚げたが、ムサシマルは相変わらず酒を飲んでいる。
今日一日の疲れのためか、俺も早々に部屋に引き上げることにした。
「しかし、なんだったんだ今日は~。一日にいろいろなことが起こりすぎだろう。イタタ」
俺は一人、風呂に入りながら思わずつぶやく。
右足と右手は兼光と回復薬でほぼ痛みは無くなっていたが、姫鶴につけられた顔と胸の痛み、それに兼光のタックルによる全身の擦り傷はまだそのままだ。
重症ではないので高価な回復薬をケチったせいでもある。
明日にはドワーフの集落だな。商売はそこからが本番か。
朝早く立つことをムサシマルには言っているが、起きられるか心配だ。
まあ、最悪馬車で眠ってくれとは言っているのでそれはどうにかするだろう。
そんなことを考えながらベットに横になっていると、扉をノックする音が聞こえた。
こんな夜遅くに来る人物を俺は一人しか知らない。
「なんだ、ソフィア。今日は疲れているんだからもう寝ろ」
そう言いながら扉を開けた先には月明かりに照らされ、白く輝く髪と肌。暗闇に大きく開く赤い瞳。その背に白い尻尾がフリフリと揺れている。
寝巻なのか薄手のワンピースに手には水差しを持っていた。
「もうお休みでしたか。申し訳ありません」
「いや、大丈夫だけど。どうかしたのか?」
「かなりお酒を飲まれていたようですので、水をお持ちしました」
酒を飲んだ上に風呂上りということもあり、確かにのどが渇いている。
「失礼します」
そう言って俺の横を通り抜けるタマラは風呂上りなのか石鹸のいい香りを漂わせていた。
「ああ、ありがとう」
俺はベットに腰かけてタマラの注いだ水を勧められるままに飲むとタマラは俺の隣に座り、俺の顔を無表情なままでじっと見る。
「……何か話があるのか?」
「抱いていいですか?」
?????言葉の意味を理解できず、思考が固まる。
タマラはあくまで無表情で真っすぐこちらを見ている。
「は? なんて言った?」
「抱いてもいいですか?」
「ハグのことか?」
「子作りです」
聞き間違いでもなく、意味も間違いようもない言い方だ。
「ちょっと思考が追い付かないんだけど、どこからそんな話になった? ……マルゴットか? マルゴットの命令か?」
「親方からは村を案内すること。言われたことに従うことの命令は受けましたが、これはタマラの意志です。やりたくないですか? やさしくしますよ。初めてでもタマラに任せてくれれば満足させますよ」
だれが初めてじゃい!
「いや、童貞じゃないし……」
「じゃあ、いいじゃないですか。何の問題があるんですか?」
「いやいや、そう言う問題じゃないだろ」
「ごちゃごちゃ言ってると無理矢理しますよ」
そう言って俺を押し倒す。まずい、思ったより力がある。
「無理矢理されても立たないぞ」
「大丈夫。タマラ、自信があります」
馬乗りになったタマラはワンピースを脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿になる。
ソフィアほど大きくはないが、形のいい真っ白な乳房にキレイなピンクの乳首が艶やかだ。
しなやかにくびれた腰。長い尻尾が俺の股間を優しくくすぐる。
何の自信だ! 逆に興味が湧くじゃないか!
「抵抗すると魔法を使いますよ」
「レイプかよ。ちょっと待て、まず話しをしよう。こういうのはお互い同意の方がいいだろう」
「タマラとするのはそんなに嫌ですか? 混じり者はやっぱり嫌ですか?」
タマラは無表情で俺に右手をかざす。
「ちょっと待て! 俺の話を聞け! 言った通り俺は混じり者っていうのはよくわからんし、初めて見る。だから好きも嫌いもない。タマラは綺麗だと思う。だけどそれと子作りは別だろう。俺には多額の借金があって今、その返済の為に行商をしてる。だからこの村には住めない。……好きな子もいるし」
何で俺、最後の言葉が小さくなったんだ。
「そんなの関係ない。タマラがキヨとしたい! キヨとの子供を産んで育てたい! この村に父親のいない子なんていっぱいいる。だから気にする必要ない! それに村もよそ者の血を入れたがっている」
人から蔑まれ、獣人は去って行くこの村では村人同士で子を作るのだろうが、そうすると近親交配に近くなり、よそからの血を入れたがっているのか?
「事情はなんとなく理解したが、ムサシマルがいるだろう。そっちに頼めばいいんじゃないか?」
「ムサシマルさんはタマラの好みじゃない。それにあっちは親方たちが相手してるから、タマラの入る余地がない」
マルゴットたち? ムサシマルさ~ん。一体何人相手してるんだ。
「ムサシマルが好みじゃないって、子孫を残すなら強い方が良いだろう」
「……だってキヨは強いでしょう。心が」
タマラは当たり前のように言った。
「だってあれだけコテンパンにやられた姫鶴さんの、それも狂獣化した相手に立ち向かえる人が弱いはずがない。タマラはそう言う心のの強さが好きなの。わかる?」
赤い真っ直ぐに瞳に心が揺れる。
「ありがとう。タマラの気持ちはよくわかった。だけど俺もタマラのことをよく知りたい。明日の朝早くこの村を出発しないといけないが、蕎麦の件や警備隊の件、行商なんかでこれからちょくちょくこの村に来ることになる。お互いの事をよく知ってからでも良いか?」
タマラは相変わらず、どう受け止めたかわからない無表情でしばらく考えていた。
「キヨの言うことはわかった。だから今日はこれだけで我慢する!」
そう言ってタマラは俺の唇に奪った。
両手で俺の頬を抑え、柔らかくきめ細やかな胸を押し付け、しっとりとした唇を俺に重なる。
しなやかな舌が俺の口内に滑り込み、俺の舌を絡め取る。俺の舌は吸われ、甘噛みされる。
唇をやさしく噛まれ、歯茎をなめられ、何度も舌と舌を絡まれ、タマラの甘い唾液が俺の口に注がれ、口内を犯しつくされる。
脳がとろけるような甘い時間が過ぎ、やさしいキスを最後にタマラは唇を離した。
「それじゃあ、明日の朝、見送りに行くね」
そう言うと惚けた俺を置いて部屋から出て行ってしまった。
タマラ、すげ~!
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
世界最速の『魔法陣使い』~ハズレ固有魔法【速記術】で追放された俺は、古代魔法として廃れゆく『魔法陣』を高速展開して魔導士街道を駆け上がる~
葵すもも
ファンタジー
十五歳の誕生日、人々は神から『魔力』と『固有魔法』を授かる。
固有魔法【焔の魔法剣】の名家――レヴィストロース家の長男として生まれたジルベール・レヴィストロースには、世継ぎとして大きな期待がかかっていた。
しかし、【焔の魔法剣】に選ばれたのは長男のジルベールではなく、次男のセドリックだった。
ジルベールに授けられた固有魔法は――【速記術】――
明らかに戦闘向きではない固有魔法を与えられたジルベールは、一族の恥さらしとして、家を追放されてしまう。
一日にして富も地位も、そして「大魔導になる」という夢も失ったジルベールは、辿り着いた山小屋で、詠唱魔法が主流となり現在では失われつつあった古代魔法――『魔法陣』の魔導書を見つける。
ジルベールは無為な時間を浪費するのように【速記術】を用いて『魔法陣』の模写に勤しむ毎日を送るが、そんな生活も半年が過ぎた頃、森の中を少女の悲鳴が木霊した。
ジルベールは修道服に身を包んだ少女――レリア・シルメリアを助けるべく上級魔導士と相対するが、攻撃魔法を使えないジルベールは劣勢を強いられ、ついには相手の魔法詠唱が完成してしまう。
男の怒声にも似た詠唱が鳴り響き、全てを諦めたその瞬間、ジルベールの脳裏に浮かんだのは、失意の中、何千回、何万回と模写を繰り返した――『魔法陣』だった。
これは家を追われ絶望のどん底に突き落とされたジルベールが、ハズレ固有魔法と思われた【速記術】を駆使して、仲間と共に世界最速の『魔法陣』使いへと成り上がっていく、そんな物語。
--------
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
異世界を服従して征く俺の物語!!
猫ノ謳
ファンタジー
日本のとある高校生たちが異世界に召喚されました。
高1で15歳の主人公は弱キャラだったものの、ある存在と融合して力を得ます。
様々なスキルや魔法を用いて、人族や魔族を時に服従させ時に殲滅していく、といったストーリーです。
なかには一筋縄ではいかない強敵たちもいて・・・・?
チート生産魔法使いによる復讐譚 ~国に散々尽くしてきたのに処分されました。今後は敵対国で存分に腕を振るいます~
クロン
ファンタジー
俺は異世界の一般兵であるリーズという少年に転生した。
だが元々の身体の持ち主の心が生きていたので、俺はずっと彼の視点から世界を見続けることしかできなかった。
リーズは俺の転生特典である生産魔術【クラフター】のチートを持っていて、かつ聖人のような人間だった。
だが……その性格を逆手にとられて、同僚や上司に散々利用された。
あげく罠にはめられて精神が壊れて死んでしまった。
そして身体の所有権が俺に移る。
リーズをはめた者たちは盗んだ手柄で昇進し、そいつらのせいで帝国は暴虐非道で最低な存在となった。
よくも俺と一心同体だったリーズをやってくれたな。
お前たちがリーズを絞って得た繁栄は全部ぶっ壊してやるよ。
お前らが歯牙にもかけないような小国の配下になって、クラフターの力を存分に使わせてもらう!
味方の物資を万全にして、更にドーピングや全兵士にプレートアーマーの配布など……。
絶望的な国力差をチート生産魔術で全てを覆すのだ!
そして俺を利用した奴らに復讐を遂げる!
レディース異世界満喫禄
日の丸
ファンタジー
〇城県のレディース輝夜の総長篠原連は18才で死んでしまう。
その死に方があまりな死に方だったので運命神の1人に異世界におくられることに。
その世界で出会う仲間と様々な体験をたのしむ!!
家に住み着いている妖精に愚痴ったら、国が滅びました
猿喰 森繁
ファンタジー
【書籍化決定しました!】
11月中旬刊行予定です。
これも多くの方が、お気に入り登録してくださったおかげです
ありがとうございます。
【あらすじ】
精霊の加護なくして魔法は使えない。
私は、生まれながらにして、加護を受けることが出来なかった。
加護なしは、周りに不幸をもたらすと言われ、家族だけでなく、使用人たちからも虐げられていた。
王子からも婚約を破棄されてしまい、これからどうしたらいいのか、友人の屋敷妖精に愚痴ったら、隣の国に知り合いがいるということで、私は夜逃げをすることにした。
まさか、屋敷妖精の一声で、精霊の信頼がなくなり、国が滅ぶことになるとは、思いもしなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる