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第二章
魔法・ムサシマル
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今晩は俺とムサシマルが二人で見張りをしている。
これまでは俺たちは基本男女ペアで見張りをしていたが、これまで何も起こらなかったので、俺の提案でムサシマルとペアを組んだ。
「なあ、師匠はレイティアの魔法を受けたことがあるんだよな」
「ああ、嫁取りの儀の時にな。それがどうしたんじゃ?」
「レイティアのストップを受けた時ってどんな感じだった?」
俺はレイティアが特大のファイアボールを放った時から疑問に思っていたことを聞いてみた。
「どうって、身体の動きがゆっくりになって困ったのう」
「その時、レイティアの動きも速くならなかったか?」
「そう言えば儂の時にはレイティアが速くなったな。なんでじゃ? 他の時にはそんなことはなかったのにな」
ムサシマルはその無精髭をさすって不思議そうにしていた。
やっぱりそういうことか。一度魔法を受けてみるか。
「そうじゃ! 魔法で思い出したが、いつ儂に覚えさせてくれるんじゃ?」
「別に今でもいいけど、そもそも覚えたい魔法は決まったのか?」
ムサシマルはニヤッと笑った。
「儂も魔法について勉強したんじゃよ。自分自身にかける魔法の方がマナ量が少なくてすむようなので、儂自身を強化する魔法を覚えたいんじゃ。それも力を強化したいのう」
ムサシマルは百八十センチの俺よりもまだでかい。その上にガッシリとした筋肉もある。人と渡り合うには充分な体格に見える。しかしオークやミノタウロスを単体で渡り合うには足りないのだろう。
「わかった。じゃあ、これから魔法習得の儀を行う」
俺は真剣な面持ちでこれまで行った方法でムサシマルを第一階層のトランス状態へ誘う。掛かりにくいと思っていたムサシマルは、思いのほか簡単にトランス状態になり、ひと安心する。
そこからレイティアに行ったようにトランスと半覚醒を繰り返し、強いトランス状態を作り出し、第二階層のトランスへ誘う。
レイティアの時はリタのファイアボムというお手本があったため、狙って習得することは比較的容易だった。
「あなたは深い知識の海のなかで自分自身の筋力を飛躍的に向上させる知識をつかみ、自分の引き出しの中にしまいました。その名前はなにですか?」
数秒後、トランス状態のムサシマルは、まるで眠っているような状態で口を開く。
「マッスルゲイン」
どうやら魔法を見つけたようだ。
「そう、マッスルゲインです。これであなたはマッスルゲインを習得しましました。あなたは目覚めた後も必ずマッスルゲインが使いこなせるようになっています」
後はすぐトランス状態になれるキーワードを覚えさせ、この一連自体を忘れさせて覚醒させる。
「どうだ、魔法を覚えた気分は?」
「ほ~う。これが魔法を扱えるという気分か。何とも言えぬ解放された気分だな。自分のマナの流れが実感できるようになるんじゃな。ところで、姫鶴がそこで見とっても良かったんかのう?」
俺はムサシマルの指差す方をみると姫鶴が木の陰でこちらを見ていた。
「いつからそこに?」
「ちょっと目が覚めて……。それより今のって催眠術? 催眠術で魔法を……」
ムサシマルの前の世界での話を聞いた感じでは、催眠術は知らないと思っていたので安心していたが、姫鶴は知っていたか。
「さいみん術? なんじゃそれは?」
「……師匠だから話すが、魔法習得の儀のことを俺たちの世界では催眠術というんだよ。俺はどうやら元の世界ではそれを生業にしていたようなんだ。それよりなんで姫鶴はすぐ催眠術だとわかった?」
「うちの兄貴が昔、催眠術覚えたってうちにかけようとしてたから覚えてたんよ。まあ、うちにはかからなかったけどね」
そりゃそうだ。親兄弟に催眠術をかけるなんて素人ができるはずがない。
「なあ、姫鶴。この世界では催眠術で魔法が覚えられるんだ。ただし、覚えられる魔法の数は最大五個でそれ以上覚えると魔法が暴走したり、魔法自体が使えなくなってしまうらしい。そのため、魔法技術学院という機関が魔法習得を管理しているんだ。俺が魔法習得の儀ができることがばれると非常にまずいことになる。このことは黙っておいてくれないか?」
鶴姫は腕組みし切れ長な瞳を閉じて考える。
パチパチと薪が燃える音が響く。
「ええで、その代わりうちにも魔法を覚えさせて欲しいんやけど」
「わかった。ただ、姫鶴はどんな魔法を身につけたいか決まっているのか? 身につけたい魔法が決まったら覚えさせてやるよ」
「まあ、でもうちには催眠術なんてかからへんけどな」
魔法を覚えたいのか覚えたくないのかどっちだよ。
「なあキヨ、そのさいみん術とやらは魔法ではないのか?」
「ああ、剣術と同じようにキチンと学べば誰でも使える。つまり俺は今でもゼロなんだよ。ただ、この世界では魔法としておいた方が色々と都合がいいんだ。みんなには黙っておいてくれ」
「ああ分かった。まあ特に聞かれもせんじゃろうがな。じゃがなんでアリシアを助けた時にマナ切れを起こしたんじゃ?」
以前にミノタウロスを倒した時の事か。
「ああ、話していなかったかな? ソフィアの父親から借りたこの剣にマナを吸われすぎたせいだな。人のマナを吸い取って切れ味を上げる魔剣らしい。試作品で調整不足みたいなんだけどな」
「ほ~う、面白そうじゃな。今度、儂にも貸してくれ」
「機会があればな」
これまでは俺たちは基本男女ペアで見張りをしていたが、これまで何も起こらなかったので、俺の提案でムサシマルとペアを組んだ。
「なあ、師匠はレイティアの魔法を受けたことがあるんだよな」
「ああ、嫁取りの儀の時にな。それがどうしたんじゃ?」
「レイティアのストップを受けた時ってどんな感じだった?」
俺はレイティアが特大のファイアボールを放った時から疑問に思っていたことを聞いてみた。
「どうって、身体の動きがゆっくりになって困ったのう」
「その時、レイティアの動きも速くならなかったか?」
「そう言えば儂の時にはレイティアが速くなったな。なんでじゃ? 他の時にはそんなことはなかったのにな」
ムサシマルはその無精髭をさすって不思議そうにしていた。
やっぱりそういうことか。一度魔法を受けてみるか。
「そうじゃ! 魔法で思い出したが、いつ儂に覚えさせてくれるんじゃ?」
「別に今でもいいけど、そもそも覚えたい魔法は決まったのか?」
ムサシマルはニヤッと笑った。
「儂も魔法について勉強したんじゃよ。自分自身にかける魔法の方がマナ量が少なくてすむようなので、儂自身を強化する魔法を覚えたいんじゃ。それも力を強化したいのう」
ムサシマルは百八十センチの俺よりもまだでかい。その上にガッシリとした筋肉もある。人と渡り合うには充分な体格に見える。しかしオークやミノタウロスを単体で渡り合うには足りないのだろう。
「わかった。じゃあ、これから魔法習得の儀を行う」
俺は真剣な面持ちでこれまで行った方法でムサシマルを第一階層のトランス状態へ誘う。掛かりにくいと思っていたムサシマルは、思いのほか簡単にトランス状態になり、ひと安心する。
そこからレイティアに行ったようにトランスと半覚醒を繰り返し、強いトランス状態を作り出し、第二階層のトランスへ誘う。
レイティアの時はリタのファイアボムというお手本があったため、狙って習得することは比較的容易だった。
「あなたは深い知識の海のなかで自分自身の筋力を飛躍的に向上させる知識をつかみ、自分の引き出しの中にしまいました。その名前はなにですか?」
数秒後、トランス状態のムサシマルは、まるで眠っているような状態で口を開く。
「マッスルゲイン」
どうやら魔法を見つけたようだ。
「そう、マッスルゲインです。これであなたはマッスルゲインを習得しましました。あなたは目覚めた後も必ずマッスルゲインが使いこなせるようになっています」
後はすぐトランス状態になれるキーワードを覚えさせ、この一連自体を忘れさせて覚醒させる。
「どうだ、魔法を覚えた気分は?」
「ほ~う。これが魔法を扱えるという気分か。何とも言えぬ解放された気分だな。自分のマナの流れが実感できるようになるんじゃな。ところで、姫鶴がそこで見とっても良かったんかのう?」
俺はムサシマルの指差す方をみると姫鶴が木の陰でこちらを見ていた。
「いつからそこに?」
「ちょっと目が覚めて……。それより今のって催眠術? 催眠術で魔法を……」
ムサシマルの前の世界での話を聞いた感じでは、催眠術は知らないと思っていたので安心していたが、姫鶴は知っていたか。
「さいみん術? なんじゃそれは?」
「……師匠だから話すが、魔法習得の儀のことを俺たちの世界では催眠術というんだよ。俺はどうやら元の世界ではそれを生業にしていたようなんだ。それよりなんで姫鶴はすぐ催眠術だとわかった?」
「うちの兄貴が昔、催眠術覚えたってうちにかけようとしてたから覚えてたんよ。まあ、うちにはかからなかったけどね」
そりゃそうだ。親兄弟に催眠術をかけるなんて素人ができるはずがない。
「なあ、姫鶴。この世界では催眠術で魔法が覚えられるんだ。ただし、覚えられる魔法の数は最大五個でそれ以上覚えると魔法が暴走したり、魔法自体が使えなくなってしまうらしい。そのため、魔法技術学院という機関が魔法習得を管理しているんだ。俺が魔法習得の儀ができることがばれると非常にまずいことになる。このことは黙っておいてくれないか?」
鶴姫は腕組みし切れ長な瞳を閉じて考える。
パチパチと薪が燃える音が響く。
「ええで、その代わりうちにも魔法を覚えさせて欲しいんやけど」
「わかった。ただ、姫鶴はどんな魔法を身につけたいか決まっているのか? 身につけたい魔法が決まったら覚えさせてやるよ」
「まあ、でもうちには催眠術なんてかからへんけどな」
魔法を覚えたいのか覚えたくないのかどっちだよ。
「なあキヨ、そのさいみん術とやらは魔法ではないのか?」
「ああ、剣術と同じようにキチンと学べば誰でも使える。つまり俺は今でもゼロなんだよ。ただ、この世界では魔法としておいた方が色々と都合がいいんだ。みんなには黙っておいてくれ」
「ああ分かった。まあ特に聞かれもせんじゃろうがな。じゃがなんでアリシアを助けた時にマナ切れを起こしたんじゃ?」
以前にミノタウロスを倒した時の事か。
「ああ、話していなかったかな? ソフィアの父親から借りたこの剣にマナを吸われすぎたせいだな。人のマナを吸い取って切れ味を上げる魔剣らしい。試作品で調整不足みたいなんだけどな」
「ほ~う、面白そうじゃな。今度、儂にも貸してくれ」
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