132 / 133
冒険道中編
6.盗賊の被害者。護衛の必要性
しおりを挟む
俺はその姿を見て目を見開いた。
「子供??」
馬車を止めた声の主は子供だった。
いや、子供といっても幼児というわけではない。
精々俺の二つか三つほど歳が下ぐらいの少年だ。
だが、盗賊にしてはあまりにも若々しく、若者にしては表情が焦燥に満ちていた。
まるで何かが訪れる事を恐れるようなそんな顔をしていた。
周りにはその少年以外誰もいない。正確に言うならば姿を見せているのはその少年のみで他は息を潜めて俺たちを囲んでいる。
「命は取らない。代わりに馬車をそのまま置いていけ!!」
焦燥に満ちた少年はそう言い放った。
俺に庇われるように立って、平然としているフロゾを見やると俺の視線に気付いたのか目があった。
俺は少年に気づかれぬように目でフロゾと会話をする。
盗賊に遭遇した時に決めた合図だ。
即席だが四つほど決めてある。
『逃走』-二度の瞬き。
『捕縛』-片目を瞑る。
『交渉』-じっと睨む。
『殺傷』-目をしばらく瞑る。
俺は片目を瞑る。
だがフロゾはそんな俺をじっと見つめていた。
俺とフロゾは小さくコクリと頷いて少年を見やる。
『交渉』だ。
交渉をするのはフロゾだ。
俺は威嚇を込めて軽く刀に手を付けた。
すると少年や隠れた周りの気配から緊張が走るのを感じた。
こちらは2人は全く焦っていないで、盗賊側が焦るという、なんとも珍妙な雰囲気が流れた。
「て、抵抗しても無駄だ!お前達が2人だけだというのは知っている!!こっちはお前達を包囲している!」
少年が叫ぶように言うと、木陰から足元に向かって弓矢が放たれた。
放たれた弓を見ると少年は少し落ち着きを取り戻したようだった。
そこでフロゾはようやく口を開いた。
「何が目的だ盗賊。こちらにも馬車を奪われるわけにもいかない理由がある」
「お前らの馬車の中にある食料と衣類。それで命を助けてやる!」
少年の表情を見る限り何か止むに止まれぬ理由があるようだ。
だからと言って略奪の限りを許せると言う話ではないのだが。
「…この荷物は村に届けるための大切な商品だ。君たちに渡すためのものではない」
フロゾは冷静に淡々と答える。
こちらにも渡せぬ理由がある。村には商品を楽しみにしている人々はたくさんいるだろうから。
「それは…だが!お前らが渡さぬのなら力尽くでいかせてもらうぞ!!」
少年の瞳は一瞬、若干の決意の揺らぎを見せ、すぐに宿命を感じるような表情に戻った。
錆びつきのある安物の剣を俺たち二人に構える。
「…襲われては商品を届けられなくなってしまうな。…どうだろう、少しの商品で手を打ってくれないだろうか?」
フロゾは思案げに刃を構える少年に言った。
渡すのか?相手は少年だが、盗賊だぞ。
俺はフロゾのその言葉に少し顔をしかめる。
俺はここを切り抜けるだけの力を持っているつもりだ。
見た所、この盗賊達は人を襲うのは初めてだと言うことは明らかだ。
ここでこのような対応をしてしまえば相手もそれで味をしめてしまうのでは?
考えすぎかもしれないがそれは互いに悪影響ではないだろうか。
この盗賊達は同じ手で俺達じゃない他の商人を襲ったとしても確実に討ち取られるだろう。
いくら集団でも成人にもなっていない少年が護衛を募った商人に勝つ事は天と地がひっくり返らない限り無理だろう。
盗賊には強者はいない。たまに騎士崩れや冒険者崩れがいるようだが基本は村人の集団だ。
強い者は成功する。盗賊になる必要がないからだ。
さらにこの少年は盗賊のような残虐さを持ち合わせていない。
わざわざ馬車を大声上げて止めてしまうような少年だ。
盗賊ならば何も言わずに奇襲で殺して奪う。それくらいできなきゃな。
って何考えてんだ俺は!
とにかくここで施しを与えるような事をしていてもいいのか俺には判断ができなかった。
フロゾには何か勝算があるのだろうか?
俺が悩む間、少年も悩んだでいたようで剣を構える少年の額には汗が噴き出していた。
そして何か結論に至ったのか剣を持っている方とは逆の腕で額の汗を拭った。
「…わかった。それでいい。どのくらいの量渡せる」
結果はフロゾの提案に了承したようだ。
「渡す量はこれから話し合いで決めるべきだ。一度私の荷馬車を見て決めてくれ。なるべく譲歩するつもりだ」
フロゾは馬車の荷台を指差して、少し微笑み交じりにそう言った。
「…わかった」
少年はフロゾの言葉に従い、剣を構えたまま恐る恐る荷台へ近づいて行く。
必然的に俺達に近づいていく少年。
ある一定の距離まで近づくと、フロゾが馬車の後方の荷台へ案内する。
荷台の中を見るために少年は握っている剣を下に降ろした。
その時だった。
「ふっ…!!」
バチンッ!!
カランッ
ギュッ!!
俺は本日二度目の目を見開いた。
急にフロゾが荷台に近づいたと思ったら、少年の手首に手刀を落とし、剣を離させ、油断しきった少年を羽交い締めにしたのだ。
俺はその一瞬の光景に目を疑いぽかんとしているとフロゾは馬車を背にして叫んだ。
「仲間の命が惜しければ一人残らず姿を現せ!!さもなくばこいつを殺すぞ!!」
????
「えぇ、」
思わず声が出てしまう。
フロゾ。君はなんでそんなに盗賊っぽいことが言えるんだい?
羽交い締めにされている少年はバタバタと暴れているがフロゾは無属性魔法で身体強化をしているらしくガッチリとロックして動かない。
「姿を現さないのか?…ならば…!!」
「やめろぉぉぉ!!トーリ兄ちゃんをはなせぇぇ!!」
森の茂みから少年よりもさらに小さな少年が飛び出してきた。
それを機に次々と小さな少年が茂みから飛び出す。
数にして18人。
羽交い締めにされている少年含めて19人。
全員が12、3歳ぐらいの少年達でこちらに敵意を向けていた。
「…ゆうた」
ギチギチと少年を締めているフロゾが俺に話をかけた。
話の内容は大体察しがつく。
「一人足りない」
俺はフロゾが求めているであろう答えを端的に言う。
「…そうか。ならばこの少年の命は…」
ガサガサッ!
「ま、待つでやんす!!」
今度は森の木の上から俺と同い年くらいの弓を持った男が出てきた。
出てきたところから察するに先ほど弓を放ったのはこの男だろう。
「ジョニー!!俺のことは放っておけ!ガキども連れて逃げろ!!」
弓を持つ男は少年の叫びを何も聞こえないかのように無視してフロゾを見つめる。
「…何がのぞみでやんす」
苦虫を噛み潰したような顔でフロゾに問う。
フロゾは小さく笑みを浮かべた。
フロゾの持って生まれたキリッとしたクールな顔立ちが今の状況で微笑むと冷たく笑う恐怖の女王のようだった。
「話が早くて助かるよ。交渉しようじゃないか。ジョニー殿」
俺は今起きている事象に全くついていくことができず、ただ今の状況をボーッと眺めていることだけしかできないのだった。
誰か説明してくれ。
「子供??」
馬車を止めた声の主は子供だった。
いや、子供といっても幼児というわけではない。
精々俺の二つか三つほど歳が下ぐらいの少年だ。
だが、盗賊にしてはあまりにも若々しく、若者にしては表情が焦燥に満ちていた。
まるで何かが訪れる事を恐れるようなそんな顔をしていた。
周りにはその少年以外誰もいない。正確に言うならば姿を見せているのはその少年のみで他は息を潜めて俺たちを囲んでいる。
「命は取らない。代わりに馬車をそのまま置いていけ!!」
焦燥に満ちた少年はそう言い放った。
俺に庇われるように立って、平然としているフロゾを見やると俺の視線に気付いたのか目があった。
俺は少年に気づかれぬように目でフロゾと会話をする。
盗賊に遭遇した時に決めた合図だ。
即席だが四つほど決めてある。
『逃走』-二度の瞬き。
『捕縛』-片目を瞑る。
『交渉』-じっと睨む。
『殺傷』-目をしばらく瞑る。
俺は片目を瞑る。
だがフロゾはそんな俺をじっと見つめていた。
俺とフロゾは小さくコクリと頷いて少年を見やる。
『交渉』だ。
交渉をするのはフロゾだ。
俺は威嚇を込めて軽く刀に手を付けた。
すると少年や隠れた周りの気配から緊張が走るのを感じた。
こちらは2人は全く焦っていないで、盗賊側が焦るという、なんとも珍妙な雰囲気が流れた。
「て、抵抗しても無駄だ!お前達が2人だけだというのは知っている!!こっちはお前達を包囲している!」
少年が叫ぶように言うと、木陰から足元に向かって弓矢が放たれた。
放たれた弓を見ると少年は少し落ち着きを取り戻したようだった。
そこでフロゾはようやく口を開いた。
「何が目的だ盗賊。こちらにも馬車を奪われるわけにもいかない理由がある」
「お前らの馬車の中にある食料と衣類。それで命を助けてやる!」
少年の表情を見る限り何か止むに止まれぬ理由があるようだ。
だからと言って略奪の限りを許せると言う話ではないのだが。
「…この荷物は村に届けるための大切な商品だ。君たちに渡すためのものではない」
フロゾは冷静に淡々と答える。
こちらにも渡せぬ理由がある。村には商品を楽しみにしている人々はたくさんいるだろうから。
「それは…だが!お前らが渡さぬのなら力尽くでいかせてもらうぞ!!」
少年の瞳は一瞬、若干の決意の揺らぎを見せ、すぐに宿命を感じるような表情に戻った。
錆びつきのある安物の剣を俺たち二人に構える。
「…襲われては商品を届けられなくなってしまうな。…どうだろう、少しの商品で手を打ってくれないだろうか?」
フロゾは思案げに刃を構える少年に言った。
渡すのか?相手は少年だが、盗賊だぞ。
俺はフロゾのその言葉に少し顔をしかめる。
俺はここを切り抜けるだけの力を持っているつもりだ。
見た所、この盗賊達は人を襲うのは初めてだと言うことは明らかだ。
ここでこのような対応をしてしまえば相手もそれで味をしめてしまうのでは?
考えすぎかもしれないがそれは互いに悪影響ではないだろうか。
この盗賊達は同じ手で俺達じゃない他の商人を襲ったとしても確実に討ち取られるだろう。
いくら集団でも成人にもなっていない少年が護衛を募った商人に勝つ事は天と地がひっくり返らない限り無理だろう。
盗賊には強者はいない。たまに騎士崩れや冒険者崩れがいるようだが基本は村人の集団だ。
強い者は成功する。盗賊になる必要がないからだ。
さらにこの少年は盗賊のような残虐さを持ち合わせていない。
わざわざ馬車を大声上げて止めてしまうような少年だ。
盗賊ならば何も言わずに奇襲で殺して奪う。それくらいできなきゃな。
って何考えてんだ俺は!
とにかくここで施しを与えるような事をしていてもいいのか俺には判断ができなかった。
フロゾには何か勝算があるのだろうか?
俺が悩む間、少年も悩んだでいたようで剣を構える少年の額には汗が噴き出していた。
そして何か結論に至ったのか剣を持っている方とは逆の腕で額の汗を拭った。
「…わかった。それでいい。どのくらいの量渡せる」
結果はフロゾの提案に了承したようだ。
「渡す量はこれから話し合いで決めるべきだ。一度私の荷馬車を見て決めてくれ。なるべく譲歩するつもりだ」
フロゾは馬車の荷台を指差して、少し微笑み交じりにそう言った。
「…わかった」
少年はフロゾの言葉に従い、剣を構えたまま恐る恐る荷台へ近づいて行く。
必然的に俺達に近づいていく少年。
ある一定の距離まで近づくと、フロゾが馬車の後方の荷台へ案内する。
荷台の中を見るために少年は握っている剣を下に降ろした。
その時だった。
「ふっ…!!」
バチンッ!!
カランッ
ギュッ!!
俺は本日二度目の目を見開いた。
急にフロゾが荷台に近づいたと思ったら、少年の手首に手刀を落とし、剣を離させ、油断しきった少年を羽交い締めにしたのだ。
俺はその一瞬の光景に目を疑いぽかんとしているとフロゾは馬車を背にして叫んだ。
「仲間の命が惜しければ一人残らず姿を現せ!!さもなくばこいつを殺すぞ!!」
????
「えぇ、」
思わず声が出てしまう。
フロゾ。君はなんでそんなに盗賊っぽいことが言えるんだい?
羽交い締めにされている少年はバタバタと暴れているがフロゾは無属性魔法で身体強化をしているらしくガッチリとロックして動かない。
「姿を現さないのか?…ならば…!!」
「やめろぉぉぉ!!トーリ兄ちゃんをはなせぇぇ!!」
森の茂みから少年よりもさらに小さな少年が飛び出してきた。
それを機に次々と小さな少年が茂みから飛び出す。
数にして18人。
羽交い締めにされている少年含めて19人。
全員が12、3歳ぐらいの少年達でこちらに敵意を向けていた。
「…ゆうた」
ギチギチと少年を締めているフロゾが俺に話をかけた。
話の内容は大体察しがつく。
「一人足りない」
俺はフロゾが求めているであろう答えを端的に言う。
「…そうか。ならばこの少年の命は…」
ガサガサッ!
「ま、待つでやんす!!」
今度は森の木の上から俺と同い年くらいの弓を持った男が出てきた。
出てきたところから察するに先ほど弓を放ったのはこの男だろう。
「ジョニー!!俺のことは放っておけ!ガキども連れて逃げろ!!」
弓を持つ男は少年の叫びを何も聞こえないかのように無視してフロゾを見つめる。
「…何がのぞみでやんす」
苦虫を噛み潰したような顔でフロゾに問う。
フロゾは小さく笑みを浮かべた。
フロゾの持って生まれたキリッとしたクールな顔立ちが今の状況で微笑むと冷たく笑う恐怖の女王のようだった。
「話が早くて助かるよ。交渉しようじゃないか。ジョニー殿」
俺は今起きている事象に全くついていくことができず、ただ今の状況をボーッと眺めていることだけしかできないのだった。
誰か説明してくれ。
1
お気に入りに追加
2,807
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
世界に一人だけの白紙の魔眼 ~全てを映す最強の眼~
かたなかじ
ファンタジー
前世で家族に恵まれなかった山田幸作。
不憫に思った異世界の神が自らの世界に招いてくれる。
そこは剣と魔法と『魔眼』の世界。
与えられたのは特別な魔眼。
求めたのは彼を大事に思ってくれる家族。
異世界でアレクシスとして生を受けた彼は、白紙の魔眼という眼をもって生まれる。
それはなんの力も持たない魔眼だと言われていた。
家族はそれでも彼を劣っているとは思わない。
彼も神を信じ、いつか覚醒する日が来ると信じ眼に魔力を流し続けていく。
数年後、ついに特別な力に目覚めていく。
全ての魔眼を使う白紙の魔眼!
──世界に一人だけの魔眼で最強の道を行く!
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
異世界でのんきに冒険始めました!
おむす微
ファンタジー
色々とこじらせた、平凡な三十路を過ぎたオッサンの主人公が(専門知識とか無いです)異世界のお転婆?女神様に拉致されてしまい……勘違いしたあげく何とか頼み込んで異世界に…?。
基本お気楽で、欲望全快?でお届けする。異世界でお気楽ライフ始めるコメディー風のお話しを書いてみます(あくまで、"風"なので期待しないで気軽に読んでネ!)一応15R にしときます。誤字多々ありますが初めてで、学も無いためご勘弁下さい。
ただその場の勢いで妄想を書き込めるだけ詰め込みますので完全にご都合主義でつじつまがとか気にしたら敗けです。チートはあるけど、主人公は一般人になりすましている(つもり)なので、人前で殆んど無双とかしません!思慮が足りないと言うか色々と垂れ流して、バレバレですが気にしません。徐々にハーレムを増やしつつお気楽な冒険を楽しんで行くゆる~い話です。それでも宜しければ暇潰しにどうぞ。
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
七瀬美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ある日、近所の少年と異世界に飛ばされて保護者になりました。
トロ猫
ファンタジー
仕事をやめ、なんとなく稼ぎながら暮らしていた白川エマ(39)は、買い物帰りに偶然道端で出会った虐待された少年と共に異世界に飛ばされてしまう。
謎の光に囲まれ、目を開けたら周りは銀世界。
「え?ここどこ?」
コスプレ外国人に急に向けられた剣に戸惑うも一緒に飛ばされた少年を守ろうと走り出すと、ズボンが踝まで落ちてしまう。
――え? どうして
カクヨムにて先行しております。
異世界で魔法使いとなった俺はネットでお買い物して世界を救う
馬宿
ファンタジー
30歳働き盛り、独身、そろそろ身を固めたいものだが相手もいない
そんな俺が電車の中で疲れすぎて死んじゃった!?
そしてらとある世界の守護者になる為に第2の人生を歩まなくてはいけなくなった!?
農家育ちの素人童貞の俺が世界を守る為に選ばれた!?
10個も願いがかなえられるらしい!
だったら異世界でもネットサーフィンして、お買い物して、農業やって、のんびり暮らしたいものだ
異世界なら何でもありでしょ?
ならのんびり生きたいな
小説家になろう!にも掲載しています
何分、書きなれていないので、ご指摘あれば是非ご意見お願いいたします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる