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迷宮都市編
35.神と遭遇。封印を解いてと願われて
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俺は、黒い化け物にやられた。
奴は自分の首を囮にして俺を地面に叩きつけた。
そして俺は死ん…
「でない!!??」
俺は目を覚ました。
「あ、あれ?傷がない?てか、ここどこだ?」
てか、服もない。すっぽんぽんだ。
俺は状況を把握するため、体を起こして、辺りを見回した。
その場所はとても広い。
床はツルツルした床で大理石でできているようだ。
壁は隙間なく綺麗な石レンガのようなものできっちりとしていて、所々に建つ大きな柱にはキラキラした金のようなものが装飾されていた。
宮殿のような作り。いや、神殿だなこれは。
もしかしたら天国なのかもしれない。
そう感じる程、神々しい場所だった。
「とりあえず、服着るか」
一人呟きながら、収納していた服を着て、この神殿のような場所に一つだけぽっかりと空いているトンネルのような場所に目を向けた。
他に道もないので通ることにした。
トンネルを100メートル程進むとすぐに出口の光が差し込んできた。
トンネルを出た。
そして俺は目ん玉が飛び出るくらい絶句した。
目の前には金銀財宝の山があったのだ。
人間が百生、いや千生程暮らせそうなほどの宝の山だ。
まあ、それだけで俺は絶句はするだろうが目ん玉は飛び出ないだろう。
そう、俺が驚いたのはこの宝の山。
の上に胡座をかいている巨大な人??に驚いていた。
その姿は、筋骨隆々と表現すればぴったりな体格に、水色の肌、灰色の長く伸びたボサボサな髪の毛。
そして人間の8倍ほどありそうな大きな体をした男がその大きな瞳で俺をじっくりと見ていたのだ。
そして目が合った瞬間。
「起きたか!珍獣坊主!!」
巨大な男?はガッハッハと大きな声を出して笑いながら俺に声をかけたみたいだ。
「え??」
チンジュウボウズ?チンジュウボウズ??
なんだ??
その言葉がぐるぐると俺の頭の中を駆け巡らせていた。
「何ぼーっとしてんだとっと近くに来いよ!ガッハッハ!」
はっ!俺は何をしていたんだ!てかあの失礼な男は誰だ!そもそもここどこだ!!いや、なんだあいつは!!
俺は失礼男をじっと見つめる。
心眼で視る限り、悪意などは見られない。
俺はそいつの言う通り男に近づいた。
「お前は誰だ!このもじゃもじゃ男!!」
俺は謎の状況にいて、謎の男に、謎に馬鹿にされたような感じがして気が立っていた。
俺がもじゃもじゃ男、と言うと男はそれもツボに入ったのか財宝の山をバシンバシン叩いてガッハッハと大笑いしていた。
くっそ!腹立つな!!ばか!!上半身裸!!ばか!!
そう心の中で唱えながら、俺は口を動かした。
「何がおかしいんだ!」
「ガッハッハ!!ヒィー!いやぁ!すまんすまん!なんもおかしくないな!
自己紹介がまだだったな!俺の名前はニヌルタ。久々の人間でテンションが上がってたんだ!許してくれ!」
男はニヌルタと名乗った。
何が楽しいのか、ニコニコしながら自己紹介してきた。
「お、俺は中森 ゆうただ」
一応自己紹介仕返しといた
「そうか!ゆうたか!やはり人間と話すのは楽しいな!!呼び出して正解だった!」
ニヌルタはガッハッハと笑いながらそういった。
ん?呼び出した?呼び出したってなんだ?
俺はそう疑問に思いニヌルタに聞こうとしたが。ニヌルタが先に喋り出した。
「ゆうたが知りたいこともあるだろうが俺もゆうたに対して知りたいことがある!お互いに話し合っていこうじゃないか!ガッハッハ!」
ニヌルタはそう言ってここがどこなのかと言うのを話し始めた。
聞くところによると、ここはラガシュ迷宮の百階層らしく、ニヌルタはラガシュ迷宮の主のようなもので、俺が四十九階層で死にかけていたのでこの階層まで落としたらしい。
「いやぁ、それにしても驚いた!アンズーの一撃を食らって生きているのも驚いたが、あのアンズーに傷を負わせられるのも驚いたもんだ!さながら珍妙な気配を持った獣だったぞ!ガッハッハ!」
あの黒い化け物はアンズーというらしい。
ニヌルタも俺のことを聞いてきたので、自分のことを話していった。
「妙な気配をしていると思っていたが、ゆうたは異世界人だったのか!!そうか!そうか!それにしても、誰がゆうたをこの世界に落としたんだろうなぁ」
「それよりも、ニヌルタはなんで迷宮の主をやってるんだ?」
「俺か?そりゃ、神だからな!迷宮に神がいなくてどうするんだよ!」
ガハハと笑いながら俺にそう説明した。
今まで解けていなかったこの世の謎が解明されたときである。
迷宮には神がいる。
そしてニヌルタは神だった。
「神!?」
動揺した。今まで俺は神と話していたのかと。
だって、神っぽさとかあまり無いんだもん!心眼で魔力はあまり感じないし!髪の毛ボッサボサで神々しさないもん!
迷宮の主が神だって知らないし!
「何動揺してんだよ!!」
「いやいや!だって!ニヌルタが神って!え!?その雰囲気も、魔力もないじゃん!!」
「ガッハッハ!そりゃ!迷宮にいるんだから当たり前だろ!!俺の手足を見ろよ!しっかり封印されてるだろ!力が出せるわけないだろ!」
そう言ってばかな奴を見てるような感じで俺に言ってガハハと笑いながら財宝の山を叩いている。
たしかに、ニヌルタの両手足には枷のようなものが付いていた。
「いやいや、どういうことかわからない!」
俺がそういうと、笑いながら、そんなことも知らないんだ!というような顔をしながらも説明してくれた。
「……つまり迷宮とは、神を封印する施設であり、ニヌルタは封印されていて力が出せていないってこと?」
迷宮は神が神を閉じ込めるための場所。
いわば牢獄のような場所らしい。
ニヌルタの手足の封印のように、神の莫大なエネルギーを吸収してそのエネルギーを使って迷宮を動かしているんだそうだ。
さしずめ、迷宮に住まう魔物たちは看守って感じか。
だが、神も神を殺すわけには行かないらしいので、力を一定までしか奪わないし、百階層においての自由はある程度効くらしい。
なので、ニヌルタは永き時をかけて百階層で取れた、石などを使い、宮殿を作ったらしい。
どれだけ長くいればこんなに立派なものになるんだよ。
「そういうことだ!そこで!ゆうたにお願いがある!」
ニヌルタは俺に向かってキラキラしたような目で見つめてきた。
「な、なんだよ」
ニヌルタとは二.三時間ほどしか話していないが、自分の素性を話したからなのか少しくらい信用している。
だから願い事によっては手伝おうと思った。
「願い事聞いてくれるのか!?」
「まあ、やれる奴ならな」
「おぉ!!ありがとう!ゆうた!じゃあ……」
「俺の封印を解いてくれないか!!」
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奴は自分の首を囮にして俺を地面に叩きつけた。
そして俺は死ん…
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てか、服もない。すっぽんぽんだ。
俺は状況を把握するため、体を起こして、辺りを見回した。
その場所はとても広い。
床はツルツルした床で大理石でできているようだ。
壁は隙間なく綺麗な石レンガのようなものできっちりとしていて、所々に建つ大きな柱にはキラキラした金のようなものが装飾されていた。
宮殿のような作り。いや、神殿だなこれは。
もしかしたら天国なのかもしれない。
そう感じる程、神々しい場所だった。
「とりあえず、服着るか」
一人呟きながら、収納していた服を着て、この神殿のような場所に一つだけぽっかりと空いているトンネルのような場所に目を向けた。
他に道もないので通ることにした。
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トンネルを出た。
そして俺は目ん玉が飛び出るくらい絶句した。
目の前には金銀財宝の山があったのだ。
人間が百生、いや千生程暮らせそうなほどの宝の山だ。
まあ、それだけで俺は絶句はするだろうが目ん玉は飛び出ないだろう。
そう、俺が驚いたのはこの宝の山。
の上に胡座をかいている巨大な人??に驚いていた。
その姿は、筋骨隆々と表現すればぴったりな体格に、水色の肌、灰色の長く伸びたボサボサな髪の毛。
そして人間の8倍ほどありそうな大きな体をした男がその大きな瞳で俺をじっくりと見ていたのだ。
そして目が合った瞬間。
「起きたか!珍獣坊主!!」
巨大な男?はガッハッハと大きな声を出して笑いながら俺に声をかけたみたいだ。
「え??」
チンジュウボウズ?チンジュウボウズ??
なんだ??
その言葉がぐるぐると俺の頭の中を駆け巡らせていた。
「何ぼーっとしてんだとっと近くに来いよ!ガッハッハ!」
はっ!俺は何をしていたんだ!てかあの失礼な男は誰だ!そもそもここどこだ!!いや、なんだあいつは!!
俺は失礼男をじっと見つめる。
心眼で視る限り、悪意などは見られない。
俺はそいつの言う通り男に近づいた。
「お前は誰だ!このもじゃもじゃ男!!」
俺は謎の状況にいて、謎の男に、謎に馬鹿にされたような感じがして気が立っていた。
俺がもじゃもじゃ男、と言うと男はそれもツボに入ったのか財宝の山をバシンバシン叩いてガッハッハと大笑いしていた。
くっそ!腹立つな!!ばか!!上半身裸!!ばか!!
そう心の中で唱えながら、俺は口を動かした。
「何がおかしいんだ!」
「ガッハッハ!!ヒィー!いやぁ!すまんすまん!なんもおかしくないな!
自己紹介がまだだったな!俺の名前はニヌルタ。久々の人間でテンションが上がってたんだ!許してくれ!」
男はニヌルタと名乗った。
何が楽しいのか、ニコニコしながら自己紹介してきた。
「お、俺は中森 ゆうただ」
一応自己紹介仕返しといた
「そうか!ゆうたか!やはり人間と話すのは楽しいな!!呼び出して正解だった!」
ニヌルタはガッハッハと笑いながらそういった。
ん?呼び出した?呼び出したってなんだ?
俺はそう疑問に思いニヌルタに聞こうとしたが。ニヌルタが先に喋り出した。
「ゆうたが知りたいこともあるだろうが俺もゆうたに対して知りたいことがある!お互いに話し合っていこうじゃないか!ガッハッハ!」
ニヌルタはそう言ってここがどこなのかと言うのを話し始めた。
聞くところによると、ここはラガシュ迷宮の百階層らしく、ニヌルタはラガシュ迷宮の主のようなもので、俺が四十九階層で死にかけていたのでこの階層まで落としたらしい。
「いやぁ、それにしても驚いた!アンズーの一撃を食らって生きているのも驚いたが、あのアンズーに傷を負わせられるのも驚いたもんだ!さながら珍妙な気配を持った獣だったぞ!ガッハッハ!」
あの黒い化け物はアンズーというらしい。
ニヌルタも俺のことを聞いてきたので、自分のことを話していった。
「妙な気配をしていると思っていたが、ゆうたは異世界人だったのか!!そうか!そうか!それにしても、誰がゆうたをこの世界に落としたんだろうなぁ」
「それよりも、ニヌルタはなんで迷宮の主をやってるんだ?」
「俺か?そりゃ、神だからな!迷宮に神がいなくてどうするんだよ!」
ガハハと笑いながら俺にそう説明した。
今まで解けていなかったこの世の謎が解明されたときである。
迷宮には神がいる。
そしてニヌルタは神だった。
「神!?」
動揺した。今まで俺は神と話していたのかと。
だって、神っぽさとかあまり無いんだもん!心眼で魔力はあまり感じないし!髪の毛ボッサボサで神々しさないもん!
迷宮の主が神だって知らないし!
「何動揺してんだよ!!」
「いやいや!だって!ニヌルタが神って!え!?その雰囲気も、魔力もないじゃん!!」
「ガッハッハ!そりゃ!迷宮にいるんだから当たり前だろ!!俺の手足を見ろよ!しっかり封印されてるだろ!力が出せるわけないだろ!」
そう言ってばかな奴を見てるような感じで俺に言ってガハハと笑いながら財宝の山を叩いている。
たしかに、ニヌルタの両手足には枷のようなものが付いていた。
「いやいや、どういうことかわからない!」
俺がそういうと、笑いながら、そんなことも知らないんだ!というような顔をしながらも説明してくれた。
「……つまり迷宮とは、神を封印する施設であり、ニヌルタは封印されていて力が出せていないってこと?」
迷宮は神が神を閉じ込めるための場所。
いわば牢獄のような場所らしい。
ニヌルタの手足の封印のように、神の莫大なエネルギーを吸収してそのエネルギーを使って迷宮を動かしているんだそうだ。
さしずめ、迷宮に住まう魔物たちは看守って感じか。
だが、神も神を殺すわけには行かないらしいので、力を一定までしか奪わないし、百階層においての自由はある程度効くらしい。
なので、ニヌルタは永き時をかけて百階層で取れた、石などを使い、宮殿を作ったらしい。
どれだけ長くいればこんなに立派なものになるんだよ。
「そういうことだ!そこで!ゆうたにお願いがある!」
ニヌルタは俺に向かってキラキラしたような目で見つめてきた。
「な、なんだよ」
ニヌルタとは二.三時間ほどしか話していないが、自分の素性を話したからなのか少しくらい信用している。
だから願い事によっては手伝おうと思った。
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