異世界に迷い込んだ俺は異世界召喚された幼馴染と再会した

たたたかし

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迷宮都市編

25.魔物大討伐。倒しまくるぞぉー!おー!

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 二十万の魔物の姿はもうすぐそこまできていた。

 魔物は鎧を着た色々な種類の骨がいた。
 更に、これまで均一だった魔物の強さがバラバラになっていて、本当に軍隊のようだった。
 将軍のような骨だったり、尖兵のような骨だったりいる。
 尖兵といっても、銀級では相手にできないほどの強さを持っている。

 将軍の骨は金級でも勝てるか怪しいほどの強さだ。

 そしてその数が二十万。はっきり言ってやばい。

 俺はシリルさん達と作戦会議をしていた。

「敵はブラックヘルスケルトン二十万だね。奴らの鎧は魔法に耐え、奴らの攻撃は一撃で数十の命を刈り取るって言われているよ。
 それがあんな数でくるなんてね。それに統率力がある。
 はっきり言ってこれは異常だね。
 魔物が群れて人間の軍隊のように歩くなんておかしいよ。
 今回のスタンピードはおかしすぎるよ。
 普通こんな量の魔物は来ないし。変な魔物達も来ないからね」

 シリルさんがそう話すとアシルが反応した。

「シリルにいちゃん。初めてスタンピードにあったけどそんなにやばいのか?」

「うん、やばいね。
 そうだね。例えばあそこの大きめのブラックヘルスケルトンはアシル一人じゃ倒せないよ。
 そんなスタンピードが何度も起こってたら僕達は生まれてきてないよ」

「げ、まじかー!」

「少し不安です…」

 アシルとサニーが話を聞いて、少し驚いていた。

「だから、大きめの奴は僕がはじくから、残りをアシルとサニアに任せるよ。
 サニアは魔法を後方から打っていて、
 アシルは手前の魔物を倒したら下がるを繰り返してほしい」

「「わかった」」

「うん、それで、ゆうたくんなんだけれども…」

 お、俺の番だ。

「ゆうたくんの強さを見込んで、ゆうたくんは後ろから注意を引いて欲しいんだ。
 かなり危険だよ。断ってくれても構わない。やってくれるかい?」

 いや、やるだろ!!

「やります!後ろは任せてください!」

「その言葉の使い方は違うけど、任せたよ!」

 作戦会議を終え、もう来ていたので、すぐに行動に移した。

 俺は刀を出して全力疾走で真ん中から骨を切り分けながら後ろに回り込んだ。


 一秒もかからずに回り込めた。

「よし、回り込めたな」

 ドゴォォォン!

 前の方で雷が落ちている。

 威力がやべぇ。

 俺も負けてられないなぁ。

 俺は後ろ側に魔物達の気を引くために大きなモーションで斬撃を飛ばした。

 ズバババババババババババババババババ!

 おぉ、めっちゃ斬れた。千体くらいはやれた気がするな。

 この骨達は自然魔法のツタや根っこでは動きを封じれないので、大黒天を使って木を生やして、その木を中心として骨を捕まえて、骨の魔力を木の燃料として吸った。

 それを自動で行うように自然魔法を木に付与した。

 これで勝手に魔物は消えていくかな。



 そう思いながら、刀で骨を五万体ほど斬った。

 それまでにかかった時間としては十分ほどかかった。

 変わらずに倒していると、魔力を吸って育っていた木が倒れた。

 ん?なんだ???

 そう思い木の方に目を向けると、大きな斧を持った大きい骨が木を切り落としていた。

 あんな骨いたか??

 気配で察知できなかった。どうやらこのデカ骨は気を抑え込める骨らしい。

 俺はデカ骨の元へ行きながら、斬撃を飛ばした。

 パキンッ!

 デカ骨は飛ばした斬撃を斧で弾いた。

 つえぇ。

 デカ骨の前まで行き、刀を構えて相手の様子を伺った。

 デカ骨もこちらの様子を伺っていたので、試しに少し雷魔法を飛ばしてみた。

 バチッ!

 攻撃は当たった。

 だが、無傷。

 そういえば、鎧は魔法を耐えるって言っていたな。
 無効の間違えじゃないのか?無傷だぞ?

 そう思っているとデカ骨が動き出した。

「○◇▽◎○○○!」

 ドガン!!

「えっ!」

 見える、避けれる。それはいい。

 スケルトンって、喋れるの!?今口から喋ったのか?なんか頭に直接響いたような…
 なんて言ってるかわからねぇし。

「なんだお前!」

「…」

 喋らないか?俺の聞き間違えかな?
 いや、聞き間違えって、何と聞き間違えるんだよ。ってことは喋ってたってことか。

 ああ、そんなことより早く倒さなきゃな。

 俺はそう思い、刀に力を込めて、一気に相手の間合いに詰め寄った。

 普通、間合いに入れば斧で一撃だろう。体は真っ二つになり絶命する。

 普通ならな!!甘いわ!!反応できないくらい早く間合いに入ればいいじゃないか!!!

「じゃあな」

 スパッ

「◎▽◇△!」

 俺は毘沙門天を使って、跡形もなく消した。

「…やっぱり喋ってるじゃねぇか…」

 なんだったんだ、さっきの。

 一瞬そう思ったが、他にも倒す骨がたくさんいたので、どんどん骨を倒していった。

 十二万体くらい倒した気がする。

 ここまでに三十分ほどかかった。

 デカ骨の戦闘に時間がかかったからだ。
 だが、もう残り五万ほどとなっていたので後方から叩くのをやめて、シリルさん達の元へと戻った。



「粗方、後方は片付けましたよ」

 ズバ!

「ゆうたくん、すごすぎだよ!」

 ボギッ!

「あと五万ほどですね。みんな無事ですか?」

 ズバババ!

「アシルとサニアは無事だけど、ウェストのギルドマスターさんがさっき女性をかばって、剣を脇腹に食らったくらいかな」

 ボキボギボギ!!

「わかりました。次に俺は何をすればいいですか??」

 ズバ!

「次かい?もう十分ゆうたくんはやってくれたでしょう?強そうなブラックヘルスケルトンは大体は倒せたしなぁ。まあ、強いて言うなら他の冒険者をアシストしてあげてほしいかな」

 ボギッ!

「わかりました」

 シリルさんの話を聞いて、ウェストのギルドマスターのところへ向かった。

 大丈夫だといいなぁ
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