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迷宮都市編
23.スタンピード。生まれ変われ自分
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作戦を準備して、一週間が経った。
そう、つまり、スタンピードの日だ。
俺の予想した通り、スタンピードは今日起きるみたいだ。
セントラルは一万の冒険者達を二日前からノース方面に待機させてあるみたいだ。
俺達も準備万端だ。
お、魔物達が動き出した。最初は五万か。
魔物の気配と冒険者の気配がお互い動き出した。
五万くらいならば、セントラルが勝てるだろう。
気配の強さ的にもよほどの馬鹿じゃない限り死ぬことはない。
お、ぶつかり合ってるぞ。
うん、大丈夫そうだな。一応、五万の魔物の軍勢は倒せそうだ。
一時間ほどして、魔物の五万の気配が消え、都市の中にいた俺達からでも聞こえる叫び声が聞こえた。
スタンピードを乗り切ったから叫んでいるのだろう。
まあ、あと、四十五万いるけどな。
お、また五万の魔物だ。魔物達が強さを上げてきたな。
んー、まぁ、一人当たり五体ちゃんと倒せば死ぬ事はないな。
三十分経過。
あ、ちょっとやばいな。さっきの五万で消耗してて危ない奴がちらほらいるな。
でも、大丈夫そうだな。金級の冒険者が5体以上倒している奴がいる。
二時間ほどして五万の軍勢を倒した。倒した途端先ほどの叫び声よりも大きく猛々しい声がこちらに響いた。
予想されていた十万の魔物達を倒したからだろう。
あと四十万の魔物がいるけどな。
しばらくすると魔物達の気配が動き出した。
お、ついに魔物が本気を出したきたぞ。二十万の軍隊だ。
しかも、五万の魔物と比べ物にならないくらいに強いじゃねぇか。気配でしかわからないが、一体が銀級冒険者くらいの強さだな。
これは死んだな。助けに行くか。
俺達は作戦を開始して、セントラル冒険者一万のところへむかった。
まず、一万対二十万の戦いを遠目から見た。
二十万の相手は黒く大きいサソリに乗った黒い骨だった。骨十万サソリに十万だ。
冒険者達にも強さがわかるのか前の方から逃げていって攻防戦が崩れた。
「ヘルストーカーだ!!逃げるぞ!お前ら!!あいつらはシャレにならん!しかもあの数はまずい!にげろ!!どこまでも逃げろ!」
冒険者達は蜘蛛の子を散らすようにして逃げていったが。
相手は二十万。こちらは一万。
絶対に逃げられない。
あ、しぬ!!
ってところで俺が結界魔法で守った。
「レスキュー!!」
俺はそう叫んだ。
「は!!」
と言って、イーストのギルドメンバーが飛び出して気絶した冒険者達を運んでいった。
まず、人命救助をした。
これぞ作戦No.一『死亡すれすれの吊り橋効果作戦』だ。
この一週間で、ウェスト、ノース、イーストのギルドマスター監修の元イーストギルドメンバーの心入れ替え教育を施し、無属性魔法の身体強化を叩き込んだ。
そして、心を入れ替えたギルドメンバーは俺が守って気絶したり戦意を喪失した冒険者達の回収又は誘導をしてもらうのだ。
そして俺が死亡ギリギリで守ったことにより、最大の絶望から評判が最低なイーストに助けてもらうことにより。
案外イーストのギルドメンバーは悪い奴じゃないかもっと思わせるような計画だ。
正直なことを言うと、セントラルに対して少しお仕置きが必要だと思ったからギリギリで結界を張っているだけだ。
そして、戦意喪失した冒険者を逃したあと、
作戦No.二『圧倒的強さに強い憧れを持つ作戦』を発動する。
この作戦は簡単だ。
俺が自然魔法を使い敵の足止めをする間、サニー、アシル、シリルさんでひたすらに倒してもらうって作戦だ。
これにより、イーストの冒険者は強いという事を理解させられる。
さらに、シリルさん達の戦闘は美しいので、その戦いに魅せられる者も出るだろう。
つまり、イーストは心優しくて、強いギルドだという広告をするのだ。
「よし、やるか!」
俺はそう呟いて、魔物達全員に自然魔法をかけた。
俺の自然魔法は、サソリと骨の体をツタや木の根っこなどで雁字搦めにして動きを止めた。
「はっはっは!!地面に足がついている時点でお前らに足場はない!!!」
まるで、ここだけが時間が止まったかのように敵を止めた。その間にシリルさんは格闘術で。サニーは雷を落として、アシルは風を纏わせた短剣をつかい、高速で魔物の首を切り落としていった。
三十分ほどすると、二十万の魔物は全て命を散らした。
「や、やった…」
しばらくするとポツリポツリと声が聞こえてきて、それは大きな歓声となった。
「うぉぉぉおおおお!!」
歓声が響く中、俺とイーストの冒険者とシリルさん達は警戒をしていた。
残り二十万。
まだ気配がする。
しかも、さっきのサソリと骨とは比べ物にならない禍々しさを放っている。
流石に、金級の奴らでも厳しいな。
戦えそうな冒険者以外は避難させて、シリルさんを中心として戦うか。
俺はそう判断して、今歓声を上げている冒険者達にも聞こえる様に音魔法を使って、近くに控えていたイーストのギルドマスターを呼び避難を促させた。
「お前ら!俺はイーストのギルドマスターだ!これからまた二十万の魔物が来る!!死にたくない奴は都市に戻れ!死にたい奴だけがここに残れ!!」
そうギルドマスターが叫び、冒険者の整理がついた頃ちょうど、二十万がうっすらと目に見えるくらいに近付いてきた。
さぁ、撲滅といきますか。
そう、つまり、スタンピードの日だ。
俺の予想した通り、スタンピードは今日起きるみたいだ。
セントラルは一万の冒険者達を二日前からノース方面に待機させてあるみたいだ。
俺達も準備万端だ。
お、魔物達が動き出した。最初は五万か。
魔物の気配と冒険者の気配がお互い動き出した。
五万くらいならば、セントラルが勝てるだろう。
気配の強さ的にもよほどの馬鹿じゃない限り死ぬことはない。
お、ぶつかり合ってるぞ。
うん、大丈夫そうだな。一応、五万の魔物の軍勢は倒せそうだ。
一時間ほどして、魔物の五万の気配が消え、都市の中にいた俺達からでも聞こえる叫び声が聞こえた。
スタンピードを乗り切ったから叫んでいるのだろう。
まあ、あと、四十五万いるけどな。
お、また五万の魔物だ。魔物達が強さを上げてきたな。
んー、まぁ、一人当たり五体ちゃんと倒せば死ぬ事はないな。
三十分経過。
あ、ちょっとやばいな。さっきの五万で消耗してて危ない奴がちらほらいるな。
でも、大丈夫そうだな。金級の冒険者が5体以上倒している奴がいる。
二時間ほどして五万の軍勢を倒した。倒した途端先ほどの叫び声よりも大きく猛々しい声がこちらに響いた。
予想されていた十万の魔物達を倒したからだろう。
あと四十万の魔物がいるけどな。
しばらくすると魔物達の気配が動き出した。
お、ついに魔物が本気を出したきたぞ。二十万の軍隊だ。
しかも、五万の魔物と比べ物にならないくらいに強いじゃねぇか。気配でしかわからないが、一体が銀級冒険者くらいの強さだな。
これは死んだな。助けに行くか。
俺達は作戦を開始して、セントラル冒険者一万のところへむかった。
まず、一万対二十万の戦いを遠目から見た。
二十万の相手は黒く大きいサソリに乗った黒い骨だった。骨十万サソリに十万だ。
冒険者達にも強さがわかるのか前の方から逃げていって攻防戦が崩れた。
「ヘルストーカーだ!!逃げるぞ!お前ら!!あいつらはシャレにならん!しかもあの数はまずい!にげろ!!どこまでも逃げろ!」
冒険者達は蜘蛛の子を散らすようにして逃げていったが。
相手は二十万。こちらは一万。
絶対に逃げられない。
あ、しぬ!!
ってところで俺が結界魔法で守った。
「レスキュー!!」
俺はそう叫んだ。
「は!!」
と言って、イーストのギルドメンバーが飛び出して気絶した冒険者達を運んでいった。
まず、人命救助をした。
これぞ作戦No.一『死亡すれすれの吊り橋効果作戦』だ。
この一週間で、ウェスト、ノース、イーストのギルドマスター監修の元イーストギルドメンバーの心入れ替え教育を施し、無属性魔法の身体強化を叩き込んだ。
そして、心を入れ替えたギルドメンバーは俺が守って気絶したり戦意を喪失した冒険者達の回収又は誘導をしてもらうのだ。
そして俺が死亡ギリギリで守ったことにより、最大の絶望から評判が最低なイーストに助けてもらうことにより。
案外イーストのギルドメンバーは悪い奴じゃないかもっと思わせるような計画だ。
正直なことを言うと、セントラルに対して少しお仕置きが必要だと思ったからギリギリで結界を張っているだけだ。
そして、戦意喪失した冒険者を逃したあと、
作戦No.二『圧倒的強さに強い憧れを持つ作戦』を発動する。
この作戦は簡単だ。
俺が自然魔法を使い敵の足止めをする間、サニー、アシル、シリルさんでひたすらに倒してもらうって作戦だ。
これにより、イーストの冒険者は強いという事を理解させられる。
さらに、シリルさん達の戦闘は美しいので、その戦いに魅せられる者も出るだろう。
つまり、イーストは心優しくて、強いギルドだという広告をするのだ。
「よし、やるか!」
俺はそう呟いて、魔物達全員に自然魔法をかけた。
俺の自然魔法は、サソリと骨の体をツタや木の根っこなどで雁字搦めにして動きを止めた。
「はっはっは!!地面に足がついている時点でお前らに足場はない!!!」
まるで、ここだけが時間が止まったかのように敵を止めた。その間にシリルさんは格闘術で。サニーは雷を落として、アシルは風を纏わせた短剣をつかい、高速で魔物の首を切り落としていった。
三十分ほどすると、二十万の魔物は全て命を散らした。
「や、やった…」
しばらくするとポツリポツリと声が聞こえてきて、それは大きな歓声となった。
「うぉぉぉおおおお!!」
歓声が響く中、俺とイーストの冒険者とシリルさん達は警戒をしていた。
残り二十万。
まだ気配がする。
しかも、さっきのサソリと骨とは比べ物にならない禍々しさを放っている。
流石に、金級の奴らでも厳しいな。
戦えそうな冒険者以外は避難させて、シリルさんを中心として戦うか。
俺はそう判断して、今歓声を上げている冒険者達にも聞こえる様に音魔法を使って、近くに控えていたイーストのギルドマスターを呼び避難を促させた。
「お前ら!俺はイーストのギルドマスターだ!これからまた二十万の魔物が来る!!死にたくない奴は都市に戻れ!死にたい奴だけがここに残れ!!」
そうギルドマスターが叫び、冒険者の整理がついた頃ちょうど、二十万がうっすらと目に見えるくらいに近付いてきた。
さぁ、撲滅といきますか。
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