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迷宮都市編
10.迷宮依頼。双子コンビネーション
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俺はダンスキャクタスを倒してシリルさんの元へ戻った。
「どうだったよ?俺の刀術は!」
アシルに刀術の感想を聞いた。
「…」
「…」
え、答えないの。まさかのダサかったのか!
かなり落ち込むぞ。ずっとこいつと一緒にやってきたんだぞ!刀の名前知らないけど。
しばらく無言が続くとアシルが口を開いた。
「いやぁ、なんとも言えないなぁ」
「…ダサかった、のか?」
「いや!そう言うわけじゃない!ただ…」
「ただ?」
「ただ、全く見えなかったんだよなー
腕がしゅって動いたらサボテンがスパッと真っ二つになってたから、なんも言えないんだよ」
……なんだそれは、ちょっと嬉しいじゃねぇか…
俺の刀術が早くて見えなかったのか。
そうかそうか。
「ふぅーん。そっか。次は見せられるようにするよ」
「ちょっと嬉しそうにしてんなぁ。まあ、見たいからよろしくな!」
「任せろ!刀の格好良さを教えてやるよ!」
「おう!期待してるぜ!」
なんて会話をしていると、シリルさんとサニーからも褒められた。
「すごいね、ゆうた君!初めて見る武器だから驚いたよ!細い剣であんなに斬れるのは相当な技だと思うよ!」
「ゆうた、迷宮初の魔物退治おめでとう!」
「ありがとうございます!サニーもありがとな!」
照れちゃうな、魔法も見せちゃおっかな。ふへへ。
と思っていると魔物の気配も感じた。
「あ、何かがものすごい速さで動いている気配を感じました」
「本当かい?どっちの方向に進んでいるかわかるかい?」
「えっと、北東から北西に向かって真っ直ぐ結構な速さで進んでますね」
「うーん、多分それはロケットキャメルだね。
ロケットキャメルは進む時に自分のお尻から火を吹いてものすごい速さで進むんだ。
真っ直ぐしか進めないけど、その速さは馬車よりも早いからね。ロケットキャメルの突進に当たれば間違いなく死んじゃうね。
さらに避けてしまっても、たまに逃げられてしまうからね。ちょっと面倒くさいあいてだよ。」
「ホェ~」
すげぇ、物知りだな。七十八歳は伊達じゃないな。
「ロケットキャメルが止まったら教えてくれないかい?多分そこでしばらく休憩していると思うから、そこで仕留めよう」
そう言ってしばらくロケットキャメルを追いながら進んでいると、気配が止まって、そこを見てみるとロケットキャメルが休憩していた。
ロケットキャメルの姿はラクダだ。
ラクダのお尻にロケットのエンジンのような穴が空いており、そこから火を出しているらしい。
ちなみにロケットキャメルのコブには油が入っており、外で飼っている地域もあるそうだ。
俺はロケットキャメルを討伐しようとしたがシリルさんに止められてしまった。
「待って、ゆうたくん。ここは同年代の冒険者の実力をみといたほうがいいと思わないかい?きっとためになるよ。
それにアシルもサニアもまだ何もしていないからね。どうかな?」
たしかに、二人の実力が気になるな。
「見てみたいです!」
「おっ!俺たちの出番だってよ!サニア!
ゆうた!見てろよ!お前のよくわかんない刀ってやつも凄いけど、俺たちのコンビも、凄いぜ!」
「そうね!なかもりくん!みててね!格闘よりも魔法の方が凄いから!」
そう二人は言ってロケットキャメルの元へ走っていった。
二人に気づいたロケットキャメルはお尻のエンジンを点火しようとしている。
その時にサニーがロケットキャメルに水をかけて火を起こさせないようにした。
そして難なくアシルが接近して、腰につけている短剣二本を使い、ロケットキャメルを斬りつけた。
まだ傷は浅かったみたいで、ロケットキャメルが怒り、アシルに狙いを定めて突進をしたていた。
その隙をついてサニーが巨大な水の球をロケットキャメルに落とし怯んだところをアシルが短剣に風を纏わせて首を切り落とし、仕留めた。
見惚れてしまうほどのコンビネーションだった。お互いが足を引っ張らずに、最高のアシストをして倒していた。
しかも二人とも魔法を操るテクニックがすごい。
サニーは怒りで動きは単調になっているロケットキャメルにピンポイントで水の球を当てている。
アシルは付与魔法を覚えているわけでもないのに風を纏って短剣の破壊力を上げているのは見事だ。
二人とも凄いとしか言いようがないな。
「どうだったよ!俺たちのコンビネーションは!結構すごかっただろ?」
「いや!本当にすごい!最初の水魔法の牽制からアシルへとターゲットを絞らせて、その後のピンポイントでの魔法攻撃とアシルの風魔法は本当にすごい!相当魔力操作が上手くないとできないぞあんなこと!二人とも本当にすごいな!」
「おぉ!よくわかったな!さっきのは『風の剣』って技なんだが、あれを覚えるのは苦労したぜ!シリルにいちゃんに見てもらってやっと完成したんだよ!」
っとアシルが感心したように笑顔になり、苦労したように語った。
「ありがとうね!正直、精霊さんの力を使っているから、私は位置を予想するだけなんだけどね」
と謙遜したようにサニーが言う。
それでも相手の動きを予想して魔法を放つのはすごいけどな!
「俺も魔法は使えるけどそんなかっこいいやつは使えないからなー!三週間の間で教えてくれよな!」
いやぁ!まじでいいもん見たわ!かっけぇよぉ!
俺が昔見てたアニメで魚谷 暗さんの『タイガーキューブ劣』にでてくるキャラクターみたいにそのうち空飛んでビームとか出してぇよ!
あ、空は飛べるわ。
そんなことを考えながらニヤニヤしながら最後の依頼内容のアシッドピオンを探しに歩いていた。
「どうだったよ?俺の刀術は!」
アシルに刀術の感想を聞いた。
「…」
「…」
え、答えないの。まさかのダサかったのか!
かなり落ち込むぞ。ずっとこいつと一緒にやってきたんだぞ!刀の名前知らないけど。
しばらく無言が続くとアシルが口を開いた。
「いやぁ、なんとも言えないなぁ」
「…ダサかった、のか?」
「いや!そう言うわけじゃない!ただ…」
「ただ?」
「ただ、全く見えなかったんだよなー
腕がしゅって動いたらサボテンがスパッと真っ二つになってたから、なんも言えないんだよ」
……なんだそれは、ちょっと嬉しいじゃねぇか…
俺の刀術が早くて見えなかったのか。
そうかそうか。
「ふぅーん。そっか。次は見せられるようにするよ」
「ちょっと嬉しそうにしてんなぁ。まあ、見たいからよろしくな!」
「任せろ!刀の格好良さを教えてやるよ!」
「おう!期待してるぜ!」
なんて会話をしていると、シリルさんとサニーからも褒められた。
「すごいね、ゆうた君!初めて見る武器だから驚いたよ!細い剣であんなに斬れるのは相当な技だと思うよ!」
「ゆうた、迷宮初の魔物退治おめでとう!」
「ありがとうございます!サニーもありがとな!」
照れちゃうな、魔法も見せちゃおっかな。ふへへ。
と思っていると魔物の気配も感じた。
「あ、何かがものすごい速さで動いている気配を感じました」
「本当かい?どっちの方向に進んでいるかわかるかい?」
「えっと、北東から北西に向かって真っ直ぐ結構な速さで進んでますね」
「うーん、多分それはロケットキャメルだね。
ロケットキャメルは進む時に自分のお尻から火を吹いてものすごい速さで進むんだ。
真っ直ぐしか進めないけど、その速さは馬車よりも早いからね。ロケットキャメルの突進に当たれば間違いなく死んじゃうね。
さらに避けてしまっても、たまに逃げられてしまうからね。ちょっと面倒くさいあいてだよ。」
「ホェ~」
すげぇ、物知りだな。七十八歳は伊達じゃないな。
「ロケットキャメルが止まったら教えてくれないかい?多分そこでしばらく休憩していると思うから、そこで仕留めよう」
そう言ってしばらくロケットキャメルを追いながら進んでいると、気配が止まって、そこを見てみるとロケットキャメルが休憩していた。
ロケットキャメルの姿はラクダだ。
ラクダのお尻にロケットのエンジンのような穴が空いており、そこから火を出しているらしい。
ちなみにロケットキャメルのコブには油が入っており、外で飼っている地域もあるそうだ。
俺はロケットキャメルを討伐しようとしたがシリルさんに止められてしまった。
「待って、ゆうたくん。ここは同年代の冒険者の実力をみといたほうがいいと思わないかい?きっとためになるよ。
それにアシルもサニアもまだ何もしていないからね。どうかな?」
たしかに、二人の実力が気になるな。
「見てみたいです!」
「おっ!俺たちの出番だってよ!サニア!
ゆうた!見てろよ!お前のよくわかんない刀ってやつも凄いけど、俺たちのコンビも、凄いぜ!」
「そうね!なかもりくん!みててね!格闘よりも魔法の方が凄いから!」
そう二人は言ってロケットキャメルの元へ走っていった。
二人に気づいたロケットキャメルはお尻のエンジンを点火しようとしている。
その時にサニーがロケットキャメルに水をかけて火を起こさせないようにした。
そして難なくアシルが接近して、腰につけている短剣二本を使い、ロケットキャメルを斬りつけた。
まだ傷は浅かったみたいで、ロケットキャメルが怒り、アシルに狙いを定めて突進をしたていた。
その隙をついてサニーが巨大な水の球をロケットキャメルに落とし怯んだところをアシルが短剣に風を纏わせて首を切り落とし、仕留めた。
見惚れてしまうほどのコンビネーションだった。お互いが足を引っ張らずに、最高のアシストをして倒していた。
しかも二人とも魔法を操るテクニックがすごい。
サニーは怒りで動きは単調になっているロケットキャメルにピンポイントで水の球を当てている。
アシルは付与魔法を覚えているわけでもないのに風を纏って短剣の破壊力を上げているのは見事だ。
二人とも凄いとしか言いようがないな。
「どうだったよ!俺たちのコンビネーションは!結構すごかっただろ?」
「いや!本当にすごい!最初の水魔法の牽制からアシルへとターゲットを絞らせて、その後のピンポイントでの魔法攻撃とアシルの風魔法は本当にすごい!相当魔力操作が上手くないとできないぞあんなこと!二人とも本当にすごいな!」
「おぉ!よくわかったな!さっきのは『風の剣』って技なんだが、あれを覚えるのは苦労したぜ!シリルにいちゃんに見てもらってやっと完成したんだよ!」
っとアシルが感心したように笑顔になり、苦労したように語った。
「ありがとうね!正直、精霊さんの力を使っているから、私は位置を予想するだけなんだけどね」
と謙遜したようにサニーが言う。
それでも相手の動きを予想して魔法を放つのはすごいけどな!
「俺も魔法は使えるけどそんなかっこいいやつは使えないからなー!三週間の間で教えてくれよな!」
いやぁ!まじでいいもん見たわ!かっけぇよぉ!
俺が昔見てたアニメで魚谷 暗さんの『タイガーキューブ劣』にでてくるキャラクターみたいにそのうち空飛んでビームとか出してぇよ!
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そんなことを考えながらニヤニヤしながら最後の依頼内容のアシッドピオンを探しに歩いていた。
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