上 下
3 / 133
森に迷い込んだ編

2.異世界初の朝。分からないことがおおくね?

しおりを挟む
朝になっていた。起きて周りを見ても夢を見ている気分になった。あぁ現実なんだな。
「おはよう」
誰もいない家にそう呟いた。

「いつまでもしみじみしていられないな。生きなきゃ、死んじゃダメだ。夏目が悲しんじまう!」

グゥ~

 腹減ってるわ。そういえば何も食べてなかったなと思って小さい家を見渡した。
 机と椅子とベットと本棚しかない。あ、あんなところに時計が八時か。
いや、それどころじゃない飯どうするんだよ。

 あたりには本しかないのでとりあえず本を読んでみることにした。外に出るのは何となくいろいろわかった後にした方が良い気がしたからだ。

「なになに~、『この家について』か。一旦これを見るか」

『こんにちは、神様です。この本はこの家について教えます。
この本を読んでいるってことはとりあえず、生きようと思ったって事でいいんですよね良かったです失意のあまり、、、、なんて事あると悲しいですから。生きてくださって良かったです。おっと、この家についてですね。
 まずこの家には名前がまだ決まっていません家の外にある看板に向かって「ネーム」と言ってからつけたい名前をつけてあげてください、1回しかつけられないので気をつけてくださいね。
 次に食料ですかね。食料は机の引き出しの中に入ってます。あの引き出しは魔法の引き出しで、なんでもいくらでも入るのです!あ、でも間違っても自分は入らないでくださいね出れませんので。
 あとのうしろのページは『力について』と『魔法について』を読んでからにしましょう』

 と最初の1ページに書かれていた。残りの9ページくらいは全部魔法や力を知ってからか。

 とりあえず飯が食える!飲み物も飲める!そう思って興奮した。
「引き出し♪引き出し♪」
引き出しを開けると宇宙みたいな空間が広がっていた。
「手入れていいんだよな、入れるからな!」

 誰もいないがとりあえず叫んだそして入れてみると何故か分からないが何があるのか、なんとなくわかるような気がする。
 ん?、これは大福か!!これを朝ごはんにしよう。大福2つと水を取ってそのまま机で大福2を平らげ500ml水を半分くらいまで飲んで、一旦休憩した。
 
 休憩時間にまた泣いてしまった。誰もいなくてよかった。

「まずは『シューニャについて』だな」

 しばらくして読み終えた。八歳でもわかるような簡単な本なので1時間ほどあれば読める。

 わかったことはシューニャには種族というものがあり、大きく分けて人族、魔族、獣人族、精霊族などの種族がいるらしくその種族によって異なった文化が築かれている。細かく分けるとかなりの種族がいるらしい。それらをまとめて人間としている。

 シューニャは球体の星でありアートお同じで大陸や海もしっかりとある。

 そして何より魔法とスキルというものが存在する。

 人間は誰しも魔力をもっていてるが、魔法は誰もが使えるわけではなくて八割の人間が魔法を使えて残りの二割は魔法を使えないそうだ、ある一部の国では二割の人間を差別して虐げているらしいが全般的には魔法が使えなくても差別はない。

 スキルは誰もが持っている、または持つことのできる技能で【剣術】や【鍛治】、【掃除】などさまざまな種類のスキルが存在しているこのスキルが存在するので魔法がなくても他の道で強くなれるということらしい。
 ちなみにスキルのおかげで言語が理解できているらしい。

「簡単にはわかったけどやっぱりここは違う世界なのか。……次は『魔法について』だな」

 同じく1時間ほど読んでわかったが魔法には属性があり、
【火属性】【水属性】【風属性】【光属性】【闇属性】【無属性】が基本的に存在している。
他にもいろいろあって【聖属性】や【時空間属性】【重力属性】などが存在する。

 実際魔法というのは無限の可能性を秘めていて、応用する事で色々な属性や魔法を生み出されていたらしい。
だが基本は火水風光闇無が使われていてそれを基本属性とよぶ。

 魔法を使うにはまず魔力を感じることが必要らしいので俺は魔力を感じることにした。

 目を瞑って胡座をかいていると臍の下あたりから全身にかけてなにかが流れているのがわかった。これが魔力なのか。と思った一度感じ取ると、そこにあるのが当然のように感じたりなにか新しい体の器官ができた気分だ。

 まずはこの魔力を手に移動させてみた。
 手に魔力をゆっくり移動させて放出させるようにしてみたら、見えないなにかが自分から出ていくのを感じると同時に力がだんだんと抜けてきたので止めた。

 本を読みながらしばらく休んで魔力が満タンになるのを感じると、次は魔法を使ってみようと思い【火属性】を使うことにした。
 手に魔力を集めて火を起こすイメージをすると手からボワっと火が着いた。結構強火だったのでびっくりして急いで止めた。
 そして魔法が使えてしまったことに喜び四割悲しみ六割でしばらく泣いた。
ああ、違う世界なんだなって。
魔法の練習をしていたらもうあたりは真っ暗だった本を読んで試していたら相当時間が経っていたらしい。

そして今日も涙を流してベットで寝た。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。

マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。 女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。 ※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。 修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。 雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。 更新も不定期になります。 ※小説家になろうと同じ内容を公開してます。 週末にまとめて更新致します。

世界に一人だけの白紙の魔眼 ~全てを映す最強の眼~

かたなかじ
ファンタジー
前世で家族に恵まれなかった山田幸作。 不憫に思った異世界の神が自らの世界に招いてくれる。 そこは剣と魔法と『魔眼』の世界。 与えられたのは特別な魔眼。 求めたのは彼を大事に思ってくれる家族。 異世界でアレクシスとして生を受けた彼は、白紙の魔眼という眼をもって生まれる。 それはなんの力も持たない魔眼だと言われていた。 家族はそれでも彼を劣っているとは思わない。 彼も神を信じ、いつか覚醒する日が来ると信じ眼に魔力を流し続けていく。 数年後、ついに特別な力に目覚めていく。 全ての魔眼を使う白紙の魔眼! ──世界に一人だけの魔眼で最強の道を行く!

鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~

月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。 目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。 「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」 突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。 和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。 訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。 「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」 だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!? ================================================ 一巻発売中です。

異世界で魔法使いとなった俺はネットでお買い物して世界を救う

馬宿
ファンタジー
30歳働き盛り、独身、そろそろ身を固めたいものだが相手もいない そんな俺が電車の中で疲れすぎて死んじゃった!? そしてらとある世界の守護者になる為に第2の人生を歩まなくてはいけなくなった!? 農家育ちの素人童貞の俺が世界を守る為に選ばれた!? 10個も願いがかなえられるらしい! だったら異世界でもネットサーフィンして、お買い物して、農業やって、のんびり暮らしたいものだ 異世界なら何でもありでしょ? ならのんびり生きたいな 小説家になろう!にも掲載しています 何分、書きなれていないので、ご指摘あれば是非ご意見お願いいたします

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜

ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった! 謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。 教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。 勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。 元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。 力を持っていても順応できるかは話が別だった。 クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。 ※ご注意※ 初投稿、試作、マイペース進行となります。 作品名は今後改題する可能性があります。 世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。 旅に出るまで(序章)がすごく長いです。 他サイトでも同作を投稿しています。 更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

生産性厨が異世界で国造り~授けられた能力は手から何でも出せる能力でした~

天樹 一翔
ファンタジー
 対向車線からトラックが飛び出してきた。  特に恐怖を感じることも無く、死んだなと。  想像したものを具現化できたら、もっと生産性があがるのにな。あと、女の子でも作って童貞捨てたい。いや。それは流石に生の女の子がいいか。我ながら少しサイコ臭して怖いこと言ったな――。  手から何でも出せるスキルで国を造ったり、無双したりなどの、異世界転生のありがちファンタジー作品です。  王国? 人外の軍勢? 魔王? なんでも来いよ! 力でねじ伏せてやるっ!  感想やお気に入り、しおり等々頂けると幸甚です!    モチベーション上がりますので是非よろしくお願い致します♪  また、本作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨムで公開している作品となります。  小説家になろうの閲覧数は170万。  エブリスタの閲覧数は240万。また、毎日トレンドランキング、ファンタジーランキング30位以内に入っております!  カクヨムの閲覧数は45万。  日頃から読んでくださる方に感謝です!

異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?

夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。 気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。 落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。 彼らはこの世界の神。 キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。 ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。 「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」

処理中です...