9 / 32
09.攻略対象その2との遭遇。
しおりを挟む
ピピピッピピピッという音が聞こえた。
あー……仕事行かなきゃ……私は布団から起き上がる。
え……あれ……?
見覚えのない部屋に一瞬、唖然とする。
あ、そっか。
私、死んで乙女ゲームの世界に来たんだっけ。
イェーイ!と、伸びをしながら小声でつぶやく。
そしてふかふかのベッドから出て、理想の女子の部屋!という感じの部屋で、どこに何があるか何故かちゃんとわかるので、身支度をする。
本当はカバンにジャラジャラ、アクセサリーとかつけたくないし、スカートもこんな短いの不安だけど……なるべく彩衣ちゃんを装わないとね!
あんまり劇的に変わるのはやはり問題がある。
うんうん。
あと、せっかくスタイルいいんだから、おしゃれしなきゃーーー!!!見せつけなきゃ!!!
と、元美人でもない、スタイルもよくないアラサー女は思うわけですよ。
短いスカートを履き、カバンに教科書をつめ、髪の毛のアレンジもなぜか覚えててうまくできるのでかわいい彩衣ちゃんの出来上がり!
私は支度をすませ、朝食を食べにリビングへと向かった。
「おはよー」
美女母に声をかけると、母は驚いた顔で私を見た。
「彩衣……本当にどうしたの……?いつも寝坊して声かけてギリギリで起こすのに……」
おいおい彩衣ちゃん……まぁ、私も学生時代はそんなんだったけどさ。
「彩衣ちゃんは昨日から変わったんですよ」
そう言いながら私はテーブルにつく。
「彩衣がもう起きて支度すませたのか!!??本当か!!??」
歯を磨いていたらしい兄が驚いてやってきた。
私はイエーイとピースして見せる。
「彩衣……お前、ほんとにどうした……」
兄は不安そうな顔をしている。
「お兄ちゃん!」
仕方ないでしょ!社畜が染み付いてるんだから!
昨日アラームいつもと同じ時間にセットしちゃったんだよ!
「俺、学校まで送ろうか?」
兄は近寄ってきておろおろとする。
寝癖ついてて歯ブラシを持っていてもイケメンだなー……これはこれで萌えるわ。
と思いながらも、だいぶこの顔にも慣れたな。と、言葉を返す。
「だーいじょうぶ!大学あるんでしょ!」
「お、なんだ早いな、彩衣」
おっとー!イケオジ父登場!待ってました!
「お父さん、おはよう」
私はにこにこしながら挨拶する。
「みんな私が早起きして支度したの大丈夫かーっていうんだよ。ひどくない?昨日から変わった!って言ったのに!」
「ははは。まぁ、急にいろいろ変わったら心配するだろう。」
イケ父はそういいながら椅子に座る。
スーツ姿が眩しいぜ……。
私は目を細める。
「まぁねー……」
でも彩衣ちゃんがどんな生活してたかわからないからなーと、悩みながら母が淹れてくれたカフェオレを飲む。
まぁ、しかたない。そのうちみんなも慣れるでしょ。
わからないものを再現しようがないし!
私はそう思うと、朝食を食べだした。
「いってきまーす!」
ついてこようとする兄を母に押し付け、私は家を出て学校へと向かう。
彩衣ちゃんたちは高校2年生だったなー、確か。
高2かー・・・あ、やべ。
高2の勉強なんてわかるかな?
昨日、一応教科書は時間割見てカバンに入れたけど……。
一応、知識はあるのかな?でも、彩衣ちゃん頭悪そーーー。
そんなことを思いながら住宅街を歩いて繁華街へ出た。
ふと、私はあることに気づく。
住宅街は通り過ぎる人が少なくてあんまり気にしなかったが、繁華街に出て確信した。
この世界の人間は、やはり皆、ユキ。先生のキャラデザだ。
そこにいる人、あそこにいる人、モブが全員ユキ。先生の絵柄の人間なのだ。
ちょちょちょ!!!!ちょっと待って!!!え!?え!!??
イケメンと美女ばっかじゃん!!!
あっちもこっちもイケメンじゃん!!!
イケメンパラダイスじゃん!!!!!
普通の人がイケメンだよ!!!!
私は足を止め、目を見開き、硬直した。
はーーー……しんどい……しんどい世界だわ……。
いや、ありがたいんだけどね……うれしいんだけどね……これ……は……。
私は顔に手を当てて目をつむり、しんどい。と、つぶやいた。
すると、ふわっといい香りがした。
「レディ?大丈夫?具合が悪いのかな?」
私は当てた手の中で、目をかっぴらいた。
この……声……は…………。
その場で震えそうになった……。
だって……だって……。
この声と……口調と……女をレディと呼ぶ男は……。
「うん?大丈夫かい?同じ高校だよね?具合が悪いのならうちの車を呼んで学校か家へ送るけども」
私は……おそるおそる……右側にキラキラと見える金色の髪の毛と、白い肌の男性を……見……た。
「お、やっと顔を上げてくれたね。えーっと君は……確か、速水彩衣ちゃん……だね?」
デ、デターーーーーーー!!!!!!!
学校の全女子生徒の名前と顔を覚えている、金持ち軟派キャラ退魔師の攻略対象その2!
同じ学校の上級生!!!美空臣!!!!!!
やっば!!!ハーフキャラだけど、なんか!なんか!!金髪で!!!!肌しろっ!!!!
え!?なんか輝いてない!!???光ってない!!??キラキラしてるよ!!??
美形キャラ設定だけどさ!!!!え!!??
ちょ……推しじゃないけど……これ……は…………
「……美しい…………」
私は目をかっぴらいて真顔で美空先輩を見つめてつぶやいていた。
「え?ああ、ありがとう」
美空先輩は当然のことかのようににっこりと笑い、私の言葉を受け止めた。
「だけどそんな当たり前のことより、ボクは君の体調の方が心配だな。大丈夫?しんどいってつぶやいてたけど?」
顔を上げた私の前で、180以上はある高身長の美空先輩はふむ。と、腕を組んで顎に手を当てていた。
うわー・・・絵になるわー・・・絵画じゃん。
ここだけ絵画じゃん。
あ、そんなことより返事しなきゃ。
「あ……あー……大丈夫ですよ!ちょっと、考え事してて!それについてのしんどいですから!」
私は慌てて手を振る。
「そう?ならいいけど」
美空先輩が笑顔でそう言った時、
「美空せんぱーい!おはようございまーす!」
複数の美空先輩ファンの女子がやってきた。
「やぁ、レディ達。おはよう。」
おおぅ、女子達が私を睨んでいる。
「それじゃあ、失礼します……」
「ああ、気をつけてね」
「……ありがとうございました……」
私はそそくさと逃げ出す。
美空信者を手に回すと怖い。
一凛ちゃんでプレイしているから知っている。
まぁ、それを美空先輩がかばって、愛が深まるんだけど……。
と、思いながら早足で歩いて、ふと立ち止まる。
美空臣に……会ってしまったなぁ…………。
こんなあっさりと。
しかも向こうから声をかけられた。
顔をふせてしんどい。とつぶやいたら。
女性に優しいんだなぁ……でも、女性に優しいのは……。
そう、私は知っている。
美空先輩ルートもやったから。
なぜ、美空先輩が女性に優しいのか。
……女性に依存しているのか…………。
そこには悲しい秘密がある。
(一凛ちゃんに癒されて……ハッピーエンドなんだけどね。美空先輩ルートになるのかなー……誰ルートになるんだろ。)
私はそんなことを考えながら、空を仰いだ。
あー……仕事行かなきゃ……私は布団から起き上がる。
え……あれ……?
見覚えのない部屋に一瞬、唖然とする。
あ、そっか。
私、死んで乙女ゲームの世界に来たんだっけ。
イェーイ!と、伸びをしながら小声でつぶやく。
そしてふかふかのベッドから出て、理想の女子の部屋!という感じの部屋で、どこに何があるか何故かちゃんとわかるので、身支度をする。
本当はカバンにジャラジャラ、アクセサリーとかつけたくないし、スカートもこんな短いの不安だけど……なるべく彩衣ちゃんを装わないとね!
あんまり劇的に変わるのはやはり問題がある。
うんうん。
あと、せっかくスタイルいいんだから、おしゃれしなきゃーーー!!!見せつけなきゃ!!!
と、元美人でもない、スタイルもよくないアラサー女は思うわけですよ。
短いスカートを履き、カバンに教科書をつめ、髪の毛のアレンジもなぜか覚えててうまくできるのでかわいい彩衣ちゃんの出来上がり!
私は支度をすませ、朝食を食べにリビングへと向かった。
「おはよー」
美女母に声をかけると、母は驚いた顔で私を見た。
「彩衣……本当にどうしたの……?いつも寝坊して声かけてギリギリで起こすのに……」
おいおい彩衣ちゃん……まぁ、私も学生時代はそんなんだったけどさ。
「彩衣ちゃんは昨日から変わったんですよ」
そう言いながら私はテーブルにつく。
「彩衣がもう起きて支度すませたのか!!??本当か!!??」
歯を磨いていたらしい兄が驚いてやってきた。
私はイエーイとピースして見せる。
「彩衣……お前、ほんとにどうした……」
兄は不安そうな顔をしている。
「お兄ちゃん!」
仕方ないでしょ!社畜が染み付いてるんだから!
昨日アラームいつもと同じ時間にセットしちゃったんだよ!
「俺、学校まで送ろうか?」
兄は近寄ってきておろおろとする。
寝癖ついてて歯ブラシを持っていてもイケメンだなー……これはこれで萌えるわ。
と思いながらも、だいぶこの顔にも慣れたな。と、言葉を返す。
「だーいじょうぶ!大学あるんでしょ!」
「お、なんだ早いな、彩衣」
おっとー!イケオジ父登場!待ってました!
「お父さん、おはよう」
私はにこにこしながら挨拶する。
「みんな私が早起きして支度したの大丈夫かーっていうんだよ。ひどくない?昨日から変わった!って言ったのに!」
「ははは。まぁ、急にいろいろ変わったら心配するだろう。」
イケ父はそういいながら椅子に座る。
スーツ姿が眩しいぜ……。
私は目を細める。
「まぁねー……」
でも彩衣ちゃんがどんな生活してたかわからないからなーと、悩みながら母が淹れてくれたカフェオレを飲む。
まぁ、しかたない。そのうちみんなも慣れるでしょ。
わからないものを再現しようがないし!
私はそう思うと、朝食を食べだした。
「いってきまーす!」
ついてこようとする兄を母に押し付け、私は家を出て学校へと向かう。
彩衣ちゃんたちは高校2年生だったなー、確か。
高2かー・・・あ、やべ。
高2の勉強なんてわかるかな?
昨日、一応教科書は時間割見てカバンに入れたけど……。
一応、知識はあるのかな?でも、彩衣ちゃん頭悪そーーー。
そんなことを思いながら住宅街を歩いて繁華街へ出た。
ふと、私はあることに気づく。
住宅街は通り過ぎる人が少なくてあんまり気にしなかったが、繁華街に出て確信した。
この世界の人間は、やはり皆、ユキ。先生のキャラデザだ。
そこにいる人、あそこにいる人、モブが全員ユキ。先生の絵柄の人間なのだ。
ちょちょちょ!!!!ちょっと待って!!!え!?え!!??
イケメンと美女ばっかじゃん!!!
あっちもこっちもイケメンじゃん!!!
イケメンパラダイスじゃん!!!!!
普通の人がイケメンだよ!!!!
私は足を止め、目を見開き、硬直した。
はーーー……しんどい……しんどい世界だわ……。
いや、ありがたいんだけどね……うれしいんだけどね……これ……は……。
私は顔に手を当てて目をつむり、しんどい。と、つぶやいた。
すると、ふわっといい香りがした。
「レディ?大丈夫?具合が悪いのかな?」
私は当てた手の中で、目をかっぴらいた。
この……声……は…………。
その場で震えそうになった……。
だって……だって……。
この声と……口調と……女をレディと呼ぶ男は……。
「うん?大丈夫かい?同じ高校だよね?具合が悪いのならうちの車を呼んで学校か家へ送るけども」
私は……おそるおそる……右側にキラキラと見える金色の髪の毛と、白い肌の男性を……見……た。
「お、やっと顔を上げてくれたね。えーっと君は……確か、速水彩衣ちゃん……だね?」
デ、デターーーーーーー!!!!!!!
学校の全女子生徒の名前と顔を覚えている、金持ち軟派キャラ退魔師の攻略対象その2!
同じ学校の上級生!!!美空臣!!!!!!
やっば!!!ハーフキャラだけど、なんか!なんか!!金髪で!!!!肌しろっ!!!!
え!?なんか輝いてない!!???光ってない!!??キラキラしてるよ!!??
美形キャラ設定だけどさ!!!!え!!??
ちょ……推しじゃないけど……これ……は…………
「……美しい…………」
私は目をかっぴらいて真顔で美空先輩を見つめてつぶやいていた。
「え?ああ、ありがとう」
美空先輩は当然のことかのようににっこりと笑い、私の言葉を受け止めた。
「だけどそんな当たり前のことより、ボクは君の体調の方が心配だな。大丈夫?しんどいってつぶやいてたけど?」
顔を上げた私の前で、180以上はある高身長の美空先輩はふむ。と、腕を組んで顎に手を当てていた。
うわー・・・絵になるわー・・・絵画じゃん。
ここだけ絵画じゃん。
あ、そんなことより返事しなきゃ。
「あ……あー……大丈夫ですよ!ちょっと、考え事してて!それについてのしんどいですから!」
私は慌てて手を振る。
「そう?ならいいけど」
美空先輩が笑顔でそう言った時、
「美空せんぱーい!おはようございまーす!」
複数の美空先輩ファンの女子がやってきた。
「やぁ、レディ達。おはよう。」
おおぅ、女子達が私を睨んでいる。
「それじゃあ、失礼します……」
「ああ、気をつけてね」
「……ありがとうございました……」
私はそそくさと逃げ出す。
美空信者を手に回すと怖い。
一凛ちゃんでプレイしているから知っている。
まぁ、それを美空先輩がかばって、愛が深まるんだけど……。
と、思いながら早足で歩いて、ふと立ち止まる。
美空臣に……会ってしまったなぁ…………。
こんなあっさりと。
しかも向こうから声をかけられた。
顔をふせてしんどい。とつぶやいたら。
女性に優しいんだなぁ……でも、女性に優しいのは……。
そう、私は知っている。
美空先輩ルートもやったから。
なぜ、美空先輩が女性に優しいのか。
……女性に依存しているのか…………。
そこには悲しい秘密がある。
(一凛ちゃんに癒されて……ハッピーエンドなんだけどね。美空先輩ルートになるのかなー……誰ルートになるんだろ。)
私はそんなことを考えながら、空を仰いだ。
17
お気に入りに追加
221
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
モブ令嬢は脳筋が嫌い
斯波@ジゼルの錬金飴②発売中
恋愛
イーディスは海のように真っ青な瞳を持つ少年、リガロに一瞬で心を奪われた。彼の婚約者になれるのが嬉しくて「祖父のようになりたい」と夢を語る彼を支えたいと思った。リガロと婚約者になってからの日々は夢のようだった。けれど彼はいつからか全く笑わなくなった。剣を振るい続ける彼を見守ることこそが自分の役目だと思っていたイーディスだったが、彼女の考えは前世の記憶を取り戻したことで一変する。※執筆中のため感想返信までお時間を頂くことがあります。また今後の展開に関わる感想や攻撃的な感想に関しましては返信や掲載を控えさせていただくことがあります。あらかじめご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
クラヴィスの華〜BADエンドが確定している乙女ゲー世界のモブに転生した私が攻略対象から溺愛されているワケ〜
アルト
恋愛
たった一つのトゥルーエンドを除き、どの攻略ルートであってもBADエンドが確定している乙女ゲーム「クラヴィスの華」。
そのゲームの本編にて、攻略対象である王子殿下の婚約者であった公爵令嬢に主人公は転生をしてしまう。
とは言っても、王子殿下の婚約者とはいえ、「クラヴィスの華」では冒頭付近に婚約を破棄され、グラフィックは勿論、声すら割り当てられておらず、名前だけ登場するというモブの中のモブとも言えるご令嬢。
主人公は、己の不幸フラグを叩き折りつつ、BADエンドしかない未来を変えるべく頑張っていたのだが、何故か次第に雲行きが怪しくなって行き────?
「────婚約破棄? 何故俺がお前との婚約を破棄しなきゃいけないんだ? ああ、そうだ。この肩書きも煩わしいな。いっそもう式をあげてしまおうか。ああ、心配はいらない。必要な事は俺が全て────」
「…………(わ、私はどこで間違っちゃったんだろうか)」
これは、どうにかして己の悲惨な末路を変えたい主人公による生存戦略転生記である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!
白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、
《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。
しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、
義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった!
バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、
前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??
異世界転生:恋愛 ※魔法無し
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
モブはモブらしく生きたいのですっ!
このの
恋愛
公爵令嬢のローゼリアはある日前世の記憶を思い出す
そして自分は友人が好きだった乙女ゲームのたった一文しか出てこないモブだと知る!
「私は死にたくない!そして、ヒロインちゃんの恋愛を影から見ていたい!」
死亡フラグを無事折って、身分、容姿を隠し、学園に行こう!
そんなモブライフをするはずが…?
「あれ?攻略対象者の皆様、ナゼ私の所に?」
ご都合主義です。初めての投稿なので、修正バンバンします!
感想めっちゃ募集中です!
他の作品も是非見てね!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる