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第11話:空から来るもの
Aパート(4)
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失敗作だった巨大な四足歩行の機動兵器だが、魔法が使えることでそのデメリットが解消されてしまった。
射撃武器が無効となれば、動物由来の機動性や(文字通りの)格闘戦が使える。しかも人間が乗っておらず、ロボット兵器のように使えるという優秀な兵器となった。
じゃあ、ロボット兵器に全て動物の脳を入れてしまえば良いのではと思われるだろうが、動物の脳を組み込むと言っても普通の動物の脳を右から左に移植することはできない。戦争でサイボーグ化という実験を行った人間に比べ、機械に組み込める脳を持った個体は少なかった。この四体の機動兵器を完成させるまで、数多くの失敗があり、脳だけのサイボーグ化が禁止技術という事もあり、おいそれと数を増やすことは難しかったのだ。
「この四体で、先の巨人と重機軍団と同程度の戦力はある。大シルチス高原の戦いを再現させてやるんだ」
イスハークは、勝利を確信していた。
◇
狼型の巨人は、その機動力を持って装輪戦車や多脚装甲ロボットの砲撃を避けつつ、避けられないレーザー砲はプロテクション・フロム・ミサイルの魔法で逸らしていた。
「くそ、あいつも巨人なのか。攻撃が当たらないぞ」
「このまま接近されたら、高原の戦いの二の舞だ!」
「て、撤退だ。撤退するんだ~」
大シルチス高原での戦いを経験していた連邦軍兵士達は、その姿に無敵の巨人を重ねてしまい、悲鳴を上げていた。
「キャーキャーうるさいんだよ」
「革命軍が同じ手を使ってくるのが分かっていたなら、対策ぐらい考えておけって」
ディビットとマイケルは、軍事無線から聞こえてくる悲鳴を聞いて、顔をしかめていた。
「おいおい、このままじゃせっかく仕掛けた罠もこのままじゃ無駄になってしまうぜ。ディビット何とかならないのか?」
狼型の巨人によってズタズタにされていく戦線を見て、クリストファーはディビットに何か良い手はないかと尋ねた。
「まあ、有るにはあるんだけどな…」
ディビットは、モニターを見ながら思案顔であった。
「もしかして、また仕掛けたのか?」
そんなディビットの様子を見て、マイケルが酸っぱいモノでも飲み込んだような微妙な顔をする。
「仕掛けてはあるんだよ。今度やったら営巣入りで済むかどうか…」
「今更だろ。どうせこのままじゃ負けるんだ。やっちゃえよ」
「そうだぜ。こんな事で悩むって、ディビットらしくないぞ」
悩むディビットに、マイケルとクリストファーが「やっちゃえよ」とはやし立てる。
ディビットは、首をふりふり悩んでいたが、
「そうだな。やらずに後悔するより、やって後悔する方がましだわ。んじゃ、やってやるぜ。ぽちっとな」
と何か吹っ切ったように笑顔を浮かべると、コンソールのキーを押した。
「「おお」」
モニターに第32武装偵察小隊を中心とした連邦軍部隊の配置が表示されると、小隊の指揮車両からディビットをデフォルメしたアイコンが四方八方に飛び立っていった。アイコンが別部隊の指揮車に取り付くと、その部隊を赤く染める。そしてアイコンは自分の複製を作り出すと、更に隣接する部隊にアイコンを送り出した。もちろんこのディビット・アイコンがただ者であるわけもなく、その正体はディビット謹製のウィルスプログラムであった。
次々と友軍指揮車両取り付いて、指揮権を奪い取っていくウイルスは、ねずみ算方式で増殖し、左翼の連邦軍の部隊全体に蔓延していった。
「これで、左翼の部隊の指揮権は掌握したぞ。後は俺の指先一つで操れる状態だ」
ディビットがそう言ってコンソールを操作すると、左翼のロボット兵器の動きがガラリと変わった。先ほどまで狼型の巨人に射撃を行っていたロボット兵器だったが、巨人自体を狙って発射されていた砲弾が、巨人の足下を狙って撃つようになったのだ。レーザー機銃も、直接巨人を狙わず、足下にレーザーを照射する。たかが対人レーザーと言っても、数百体のロボットが放つのだ、命中した地面は赤熱してどろどろと溶けていく。
プロテクション・フロム・ミサイルの魔法と言えども、自分に向かってこない攻撃を無効化するわけではない。地面に当たった砲弾がはじき飛ばす破片や、赤熱した泥を避けざるを得ない。
こうしてディビットが全ロボット兵器を制御することにより、狼型巨人はだんだんと動きが制限されていいった。
「思った通り上手くいったな。この調子なら、あの地点に誘導可能だ」
自分の思い通りに巨人が移動しているのを見て、ディビットは拳で手のひらを叩きつけた。
「そうだな。このまま罠の地点に誘導してくれ」
そう言って、クリストファーが祈るようにモニターを見つめる。
「そのまま、進んでくれよ」
ディビットの誘導によって、狼型の巨人はクリストファーが仕掛けた罠の地点に近づいていく。そして、狼型の巨人は罠を仕掛けた地点に踏み込んだ。
「そこだ。お前達行くんだ」
クリストファーが指示を出すと、巨人の足下の地面から多脚装甲ロボットが飛び出した。
「ワォン」
狼型の巨人はどこぞの電子マネーの様な鳴き声を上げると、飛び出した多脚装甲ロボットを踏みつぶした。
「あれ、奇襲失敗?」
マイケルがガッカリという表情を浮かべたのに対して、クリストファーは笑みを浮かべていた。
「罠は、これからだ」
クリストファーがコンソールを操作すると、狼型の巨人の脚が爆発して装甲の一部が吹き飛んだ。
「えっ?」
マイケルが驚く。
クリストファーはコンソールを更に操作して、多脚装甲ロボットを次々と狼型の巨人に飛びかからせた。狼型の巨人はそれらを踏みつぶすが、その度に脚が爆発してダメージを増加させていく。
「一体あれは何が起きているんだよ」
マイケルは、クリストファーに説明を求める。
「太古にドイツという国の軍隊が考えた戦法をまねしたのさ。あの多脚装甲ロボットは、吸着地雷を取り付けて爆発させているんだ」
クリストファーは、モニターに吸着地雷の図を表示する。軍のC5プラスティック爆薬の片面に貼り付けるための両面テープを貼っただけの簡単な構造のそれは、まるで貼る○ッカイロのような形をしていた。
多脚装甲ロボットは、吸着地雷を手に持って狼型の巨人に貼り付けていたのだ。
「狼型の巨人は射撃武装を持っていないから、こういった罠に引っかかると思ったんだよ」
クリストファーがそう言ってる間にも、多脚装甲ロボットは次々と脚に吸着地雷を貼り付ける。そして脚を集中的に狙われた狼型の巨人は、ついに動けなくなってしまった。
「こうなれば、後は簡単だな」
ディビットは、巨人の周囲に砲撃を集中させると、機体を破片と泥で埋めていく。その後はレーザー機銃で暖めてやれば、狼の包み焼きの完成だった。
射撃武器が無効となれば、動物由来の機動性や(文字通りの)格闘戦が使える。しかも人間が乗っておらず、ロボット兵器のように使えるという優秀な兵器となった。
じゃあ、ロボット兵器に全て動物の脳を入れてしまえば良いのではと思われるだろうが、動物の脳を組み込むと言っても普通の動物の脳を右から左に移植することはできない。戦争でサイボーグ化という実験を行った人間に比べ、機械に組み込める脳を持った個体は少なかった。この四体の機動兵器を完成させるまで、数多くの失敗があり、脳だけのサイボーグ化が禁止技術という事もあり、おいそれと数を増やすことは難しかったのだ。
「この四体で、先の巨人と重機軍団と同程度の戦力はある。大シルチス高原の戦いを再現させてやるんだ」
イスハークは、勝利を確信していた。
◇
狼型の巨人は、その機動力を持って装輪戦車や多脚装甲ロボットの砲撃を避けつつ、避けられないレーザー砲はプロテクション・フロム・ミサイルの魔法で逸らしていた。
「くそ、あいつも巨人なのか。攻撃が当たらないぞ」
「このまま接近されたら、高原の戦いの二の舞だ!」
「て、撤退だ。撤退するんだ~」
大シルチス高原での戦いを経験していた連邦軍兵士達は、その姿に無敵の巨人を重ねてしまい、悲鳴を上げていた。
「キャーキャーうるさいんだよ」
「革命軍が同じ手を使ってくるのが分かっていたなら、対策ぐらい考えておけって」
ディビットとマイケルは、軍事無線から聞こえてくる悲鳴を聞いて、顔をしかめていた。
「おいおい、このままじゃせっかく仕掛けた罠もこのままじゃ無駄になってしまうぜ。ディビット何とかならないのか?」
狼型の巨人によってズタズタにされていく戦線を見て、クリストファーはディビットに何か良い手はないかと尋ねた。
「まあ、有るにはあるんだけどな…」
ディビットは、モニターを見ながら思案顔であった。
「もしかして、また仕掛けたのか?」
そんなディビットの様子を見て、マイケルが酸っぱいモノでも飲み込んだような微妙な顔をする。
「仕掛けてはあるんだよ。今度やったら営巣入りで済むかどうか…」
「今更だろ。どうせこのままじゃ負けるんだ。やっちゃえよ」
「そうだぜ。こんな事で悩むって、ディビットらしくないぞ」
悩むディビットに、マイケルとクリストファーが「やっちゃえよ」とはやし立てる。
ディビットは、首をふりふり悩んでいたが、
「そうだな。やらずに後悔するより、やって後悔する方がましだわ。んじゃ、やってやるぜ。ぽちっとな」
と何か吹っ切ったように笑顔を浮かべると、コンソールのキーを押した。
「「おお」」
モニターに第32武装偵察小隊を中心とした連邦軍部隊の配置が表示されると、小隊の指揮車両からディビットをデフォルメしたアイコンが四方八方に飛び立っていった。アイコンが別部隊の指揮車に取り付くと、その部隊を赤く染める。そしてアイコンは自分の複製を作り出すと、更に隣接する部隊にアイコンを送り出した。もちろんこのディビット・アイコンがただ者であるわけもなく、その正体はディビット謹製のウィルスプログラムであった。
次々と友軍指揮車両取り付いて、指揮権を奪い取っていくウイルスは、ねずみ算方式で増殖し、左翼の連邦軍の部隊全体に蔓延していった。
「これで、左翼の部隊の指揮権は掌握したぞ。後は俺の指先一つで操れる状態だ」
ディビットがそう言ってコンソールを操作すると、左翼のロボット兵器の動きがガラリと変わった。先ほどまで狼型の巨人に射撃を行っていたロボット兵器だったが、巨人自体を狙って発射されていた砲弾が、巨人の足下を狙って撃つようになったのだ。レーザー機銃も、直接巨人を狙わず、足下にレーザーを照射する。たかが対人レーザーと言っても、数百体のロボットが放つのだ、命中した地面は赤熱してどろどろと溶けていく。
プロテクション・フロム・ミサイルの魔法と言えども、自分に向かってこない攻撃を無効化するわけではない。地面に当たった砲弾がはじき飛ばす破片や、赤熱した泥を避けざるを得ない。
こうしてディビットが全ロボット兵器を制御することにより、狼型巨人はだんだんと動きが制限されていいった。
「思った通り上手くいったな。この調子なら、あの地点に誘導可能だ」
自分の思い通りに巨人が移動しているのを見て、ディビットは拳で手のひらを叩きつけた。
「そうだな。このまま罠の地点に誘導してくれ」
そう言って、クリストファーが祈るようにモニターを見つめる。
「そのまま、進んでくれよ」
ディビットの誘導によって、狼型の巨人はクリストファーが仕掛けた罠の地点に近づいていく。そして、狼型の巨人は罠を仕掛けた地点に踏み込んだ。
「そこだ。お前達行くんだ」
クリストファーが指示を出すと、巨人の足下の地面から多脚装甲ロボットが飛び出した。
「ワォン」
狼型の巨人はどこぞの電子マネーの様な鳴き声を上げると、飛び出した多脚装甲ロボットを踏みつぶした。
「あれ、奇襲失敗?」
マイケルがガッカリという表情を浮かべたのに対して、クリストファーは笑みを浮かべていた。
「罠は、これからだ」
クリストファーがコンソールを操作すると、狼型の巨人の脚が爆発して装甲の一部が吹き飛んだ。
「えっ?」
マイケルが驚く。
クリストファーはコンソールを更に操作して、多脚装甲ロボットを次々と狼型の巨人に飛びかからせた。狼型の巨人はそれらを踏みつぶすが、その度に脚が爆発してダメージを増加させていく。
「一体あれは何が起きているんだよ」
マイケルは、クリストファーに説明を求める。
「太古にドイツという国の軍隊が考えた戦法をまねしたのさ。あの多脚装甲ロボットは、吸着地雷を取り付けて爆発させているんだ」
クリストファーは、モニターに吸着地雷の図を表示する。軍のC5プラスティック爆薬の片面に貼り付けるための両面テープを貼っただけの簡単な構造のそれは、まるで貼る○ッカイロのような形をしていた。
多脚装甲ロボットは、吸着地雷を手に持って狼型の巨人に貼り付けていたのだ。
「狼型の巨人は射撃武装を持っていないから、こういった罠に引っかかると思ったんだよ」
クリストファーがそう言ってる間にも、多脚装甲ロボットは次々と脚に吸着地雷を貼り付ける。そして脚を集中的に狙われた狼型の巨人は、ついに動けなくなってしまった。
「こうなれば、後は簡単だな」
ディビットは、巨人の周囲に砲撃を集中させると、機体を破片と泥で埋めていく。その後はレーザー機銃で暖めてやれば、狼の包み焼きの完成だった。
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