2 / 143
第1話:プロローグ
Bパート(1)
しおりを挟む
『なぜ、レイチェルが完成している。しかもあの体にぴったりとした変わった服は何じゃ、儂の嫁にあんな服装を着せるとは、けしからんが…うむ、何を着てもレイチェルは可愛いのじゃ』
レイフはレイチェルの映像をなめ回すように観察して、しばらくはぁはぁしていた。
『…いかん、いかん。思わずレイチェルに見入ってしまった。しかし、レイチェルはなぜあんな服を着てちかちかと光る宝石のような物がちりばめられた部屋で椅子に座っておるのじゃ。…そもそも、儂は何を見ているのじゃ? 儂は一体どうなっておるのじゃ?』
ようやくレイフは、自分の現状がおかしな事に気づくのだった。
『(まず、この見えているレイチェルは、何なのじゃ?)』
レイフが頭の中に浮かんだ映像について不思議に思ったところ、
(コクピット内カメラシステム正常稼働中.コクピット内の音声と映像は外部回線に正常に転送されています)
レイフの頭に声とも文字とも取りかねる内容が伝わった。
『コクピット? 何じゃそれは?』
レイフは思わず聞き返したが、もちろん返事は返ってこなかった。
その代わり、今度は別の映像がレイフの頭に浮かび上がった。
今度の映像は、白い簡素な聖職者の装いをまとった中年男性の映像だった。しかも一人だけではなく、同じ服を着た男女が慌てた様子で走り回っていた。
中年男性はおそらく四十代後半、レイチェルに似た雰囲気を漂わせた神経質そうな面長の顔立ちだった。
『レイチェル、今の声はどうした? まさかHM-XXX-001が反応したのか?』
映像の男の口が動くと、レイフが知らない言葉が外から聞こえてきた。彼の話す言葉は、レイフが聞いたこともない言葉だったが、話している内容は良く理解できた。
「お父様。いまアルテローゼが私の名前を呼んだのです」
映像のレイチェルにもその言葉が通じているのか、彼女は返事を返す。そう、レイチェルもレイフの知らない言葉で話していたが、彼女の話す内容も問題なく理解することができた。
『アルテローゼがレイチェルの名前を呼んだと? そんな馬鹿な事があるはずが…。HM-XXX-001は試作機以前の機体だ。AIすら動作していなかったのに、パイロット登録できているはずがないのだが…』
レイチェルの言葉に中年男性は驚いて、しばらく考え込んでしまった。
「いいえ、お父様。私は確かに、アルテローゼが『レイチェル』と言うのを聞きました。嘘ではありません本当です。…アルテローゼ、貴方は起動したんでしょ?」
レイチェルの映像は、レイフに話しかけるようにアップとなった。そして繰り返し「アルテローゼ」と話しかけるのだった。
しかし、話しかけられたレイフは、別な事でショックを受けて、レイチェルに返事をすることも忘れていた。
『(馬鹿な、この中年の冴えないおっさんがレイチェルの父だと? レイチェルの父は儂のはずじゃ! ついでにレイチェルは儂の嫁じゃ!)』
冴えないおっさんとレイフは言うが、レイチェルの父親とおぼしき人物は、神経質そうな顔つきではあるが銀髪のロマンスグレー漂う美中年である。持てない要素満載のレイフとはビジュアル的に雲泥の差があるのだ。
某お姫様養成ゲームじゃあるまいし、父親で嫁とかレイフは馬鹿な事を言い出していた。
『(五月蠅いぞナレーション。…うむここで悩んでいても仕方ないわい。さっき儂がレイチェルの名前を呼んだとき言葉が通じたという事は、儂が喋れば映像のレイチェルと話ができるかもしれん。うむ、彼女と話して儂がどうなっているのか教えて貰うのじゃ)』
ナレーションの突っ込みで気を取り直したレイフは、映像のレイチェルと話をして現状を教えて貰うことに決めたのだった。
『あーあー、レイチェル。聞こえていたら返事をしてほしいのじゃが』
レイフが映像のレイチェルに向かって話しかけると…
(音声ガイドシステム起動)
また不可思議な声が聞こえた。
「…っ! お父様、アルテローゼがまた話しました。私の名前を呼んでます。お父様、やはりアルテローゼは稼働してますわ」
レイフの呼びかけが聞こえたのか、レイチェルはうれしそうに微笑んで、中年男性に呼びかけた。
「…私にも聞こえた。…しかしこちらのモニターでは、HM-XXX-001のメインシステムの起動は確認できてないのだが…。一体何が起きているんだ」
映像の中年男性は、天を仰いで絶句してしまった。
『あのー、レイチェル? できればお話をして儂がどういう状況なのか教えて貰いたいのじゃが』
どうやら言葉は通じたようだが、返事をしてもらえなかったレイフは、再びレイチェルに話しかけた。
「状況? はっ、そうよ、アルテローゼが起動したなら、みんなを助けに行かないと。…アルテローゼ、機体の状態を教えて頂戴」
しかしレイチェルは、レイフとのお話をするつもりが無いどころか逆に彼に『機体の状態』とやらを尋ねてくるのだった。
自分の状態すら不明なレイフに、機体の状況とか言われても答えられない。
当然、
『機体の状況? 何じゃそりゃ』
とレイフは返事をするが、
「何を言っているの? アルテローゼ、貴方がどんな状況か早く教えなさい」
レイチェルは金髪ドリルを振り乱して、レイフを叱りつけた。
『しかし、儂自身の状況が分からないのに、機体とやらの状況は答えられんぞ。(おお、儂が設定した通りの強気な性格じゃ)』
そんなレイチェルの映像にレイフは、自分が設定した性格通りだと背筋がぞくぞくする感覚を覚えていた。レイフの女性の好みは強気な女性であり、そのような性格でレイチェルを設定するつもりだったのだ。
「儂? お父様はどうしてこんな変な一人称を設定したのかしら。いいから、機体が動けるかチェックしなさい」
レイチェルがそう命じると、
(コマンドアクセプト.動力及び、駆動部のチェック開始…………完了.現在の機体の状態を表示します)
また不可思議な声が聞こえ、そしてレイフの頭の中に別なイメージが浮かび上がった。
浮かび上がったイメージには、巨大な人型が描かれていた。そのイメージでは、心臓の辺りに動力部と書かれており、その動力部から伸びる線が手足や体の隅々まで行き渡っていた。
『巨大な人型? まさかこれはゴーレムの設計図なのか? じゃが、なぜそれと儂に何の関係が…』
イメージを見て、ゴーレムマスターであるレイフは一目でそれがゴーレムと見抜いてしまった。しかし、それとレイフがどうして繋がるのか全く分からず、彼は首をひねるばかり…いや今のレイフには首はないのだった。
「ゴーレム? アルテローゼ、何を言っているの、貴方はロボット…違った人型機動兵器なのよ?」
レイフの『ゴーレム』という発言がお気に召さなかったのか、レイチェルは呆れた様子でレイフに語りかける。
『(人型機動兵器とは何なのじゃ?ゴーレムとは違うのか?)』
レイフの頭がハテナマークで埋まりそうになった時、
(人型機動兵器とは、ロボット兵器の中でも大型の人型二足歩行形状である機動兵器の総称である.本機もその区分に属する.なおメインシステムの起動を確認したため、本サブシステムは制御権をメインシステムに移行します)
再び声が聞こえて来ると、レイフに何かが接続された。
そう、接続されたのだ。レイフの頭の中にサブシステムが持っていたすべての情報が伝わってきた。
膨大な情報がレイフの前に表示され、そして取り込まれていく。
『…そうか、儂は人型機導兵器に生まれ変わったのか』
レイフは自分が、形式ナンバー HM-XXX-001。開発名称アルテローゼと呼ばれる人型機動兵器として生まれ変わったことを理解したのだった。
レイフはレイチェルの映像をなめ回すように観察して、しばらくはぁはぁしていた。
『…いかん、いかん。思わずレイチェルに見入ってしまった。しかし、レイチェルはなぜあんな服を着てちかちかと光る宝石のような物がちりばめられた部屋で椅子に座っておるのじゃ。…そもそも、儂は何を見ているのじゃ? 儂は一体どうなっておるのじゃ?』
ようやくレイフは、自分の現状がおかしな事に気づくのだった。
『(まず、この見えているレイチェルは、何なのじゃ?)』
レイフが頭の中に浮かんだ映像について不思議に思ったところ、
(コクピット内カメラシステム正常稼働中.コクピット内の音声と映像は外部回線に正常に転送されています)
レイフの頭に声とも文字とも取りかねる内容が伝わった。
『コクピット? 何じゃそれは?』
レイフは思わず聞き返したが、もちろん返事は返ってこなかった。
その代わり、今度は別の映像がレイフの頭に浮かび上がった。
今度の映像は、白い簡素な聖職者の装いをまとった中年男性の映像だった。しかも一人だけではなく、同じ服を着た男女が慌てた様子で走り回っていた。
中年男性はおそらく四十代後半、レイチェルに似た雰囲気を漂わせた神経質そうな面長の顔立ちだった。
『レイチェル、今の声はどうした? まさかHM-XXX-001が反応したのか?』
映像の男の口が動くと、レイフが知らない言葉が外から聞こえてきた。彼の話す言葉は、レイフが聞いたこともない言葉だったが、話している内容は良く理解できた。
「お父様。いまアルテローゼが私の名前を呼んだのです」
映像のレイチェルにもその言葉が通じているのか、彼女は返事を返す。そう、レイチェルもレイフの知らない言葉で話していたが、彼女の話す内容も問題なく理解することができた。
『アルテローゼがレイチェルの名前を呼んだと? そんな馬鹿な事があるはずが…。HM-XXX-001は試作機以前の機体だ。AIすら動作していなかったのに、パイロット登録できているはずがないのだが…』
レイチェルの言葉に中年男性は驚いて、しばらく考え込んでしまった。
「いいえ、お父様。私は確かに、アルテローゼが『レイチェル』と言うのを聞きました。嘘ではありません本当です。…アルテローゼ、貴方は起動したんでしょ?」
レイチェルの映像は、レイフに話しかけるようにアップとなった。そして繰り返し「アルテローゼ」と話しかけるのだった。
しかし、話しかけられたレイフは、別な事でショックを受けて、レイチェルに返事をすることも忘れていた。
『(馬鹿な、この中年の冴えないおっさんがレイチェルの父だと? レイチェルの父は儂のはずじゃ! ついでにレイチェルは儂の嫁じゃ!)』
冴えないおっさんとレイフは言うが、レイチェルの父親とおぼしき人物は、神経質そうな顔つきではあるが銀髪のロマンスグレー漂う美中年である。持てない要素満載のレイフとはビジュアル的に雲泥の差があるのだ。
某お姫様養成ゲームじゃあるまいし、父親で嫁とかレイフは馬鹿な事を言い出していた。
『(五月蠅いぞナレーション。…うむここで悩んでいても仕方ないわい。さっき儂がレイチェルの名前を呼んだとき言葉が通じたという事は、儂が喋れば映像のレイチェルと話ができるかもしれん。うむ、彼女と話して儂がどうなっているのか教えて貰うのじゃ)』
ナレーションの突っ込みで気を取り直したレイフは、映像のレイチェルと話をして現状を教えて貰うことに決めたのだった。
『あーあー、レイチェル。聞こえていたら返事をしてほしいのじゃが』
レイフが映像のレイチェルに向かって話しかけると…
(音声ガイドシステム起動)
また不可思議な声が聞こえた。
「…っ! お父様、アルテローゼがまた話しました。私の名前を呼んでます。お父様、やはりアルテローゼは稼働してますわ」
レイフの呼びかけが聞こえたのか、レイチェルはうれしそうに微笑んで、中年男性に呼びかけた。
「…私にも聞こえた。…しかしこちらのモニターでは、HM-XXX-001のメインシステムの起動は確認できてないのだが…。一体何が起きているんだ」
映像の中年男性は、天を仰いで絶句してしまった。
『あのー、レイチェル? できればお話をして儂がどういう状況なのか教えて貰いたいのじゃが』
どうやら言葉は通じたようだが、返事をしてもらえなかったレイフは、再びレイチェルに話しかけた。
「状況? はっ、そうよ、アルテローゼが起動したなら、みんなを助けに行かないと。…アルテローゼ、機体の状態を教えて頂戴」
しかしレイチェルは、レイフとのお話をするつもりが無いどころか逆に彼に『機体の状態』とやらを尋ねてくるのだった。
自分の状態すら不明なレイフに、機体の状況とか言われても答えられない。
当然、
『機体の状況? 何じゃそりゃ』
とレイフは返事をするが、
「何を言っているの? アルテローゼ、貴方がどんな状況か早く教えなさい」
レイチェルは金髪ドリルを振り乱して、レイフを叱りつけた。
『しかし、儂自身の状況が分からないのに、機体とやらの状況は答えられんぞ。(おお、儂が設定した通りの強気な性格じゃ)』
そんなレイチェルの映像にレイフは、自分が設定した性格通りだと背筋がぞくぞくする感覚を覚えていた。レイフの女性の好みは強気な女性であり、そのような性格でレイチェルを設定するつもりだったのだ。
「儂? お父様はどうしてこんな変な一人称を設定したのかしら。いいから、機体が動けるかチェックしなさい」
レイチェルがそう命じると、
(コマンドアクセプト.動力及び、駆動部のチェック開始…………完了.現在の機体の状態を表示します)
また不可思議な声が聞こえ、そしてレイフの頭の中に別なイメージが浮かび上がった。
浮かび上がったイメージには、巨大な人型が描かれていた。そのイメージでは、心臓の辺りに動力部と書かれており、その動力部から伸びる線が手足や体の隅々まで行き渡っていた。
『巨大な人型? まさかこれはゴーレムの設計図なのか? じゃが、なぜそれと儂に何の関係が…』
イメージを見て、ゴーレムマスターであるレイフは一目でそれがゴーレムと見抜いてしまった。しかし、それとレイフがどうして繋がるのか全く分からず、彼は首をひねるばかり…いや今のレイフには首はないのだった。
「ゴーレム? アルテローゼ、何を言っているの、貴方はロボット…違った人型機動兵器なのよ?」
レイフの『ゴーレム』という発言がお気に召さなかったのか、レイチェルは呆れた様子でレイフに語りかける。
『(人型機動兵器とは何なのじゃ?ゴーレムとは違うのか?)』
レイフの頭がハテナマークで埋まりそうになった時、
(人型機動兵器とは、ロボット兵器の中でも大型の人型二足歩行形状である機動兵器の総称である.本機もその区分に属する.なおメインシステムの起動を確認したため、本サブシステムは制御権をメインシステムに移行します)
再び声が聞こえて来ると、レイフに何かが接続された。
そう、接続されたのだ。レイフの頭の中にサブシステムが持っていたすべての情報が伝わってきた。
膨大な情報がレイフの前に表示され、そして取り込まれていく。
『…そうか、儂は人型機導兵器に生まれ変わったのか』
レイフは自分が、形式ナンバー HM-XXX-001。開発名称アルテローゼと呼ばれる人型機動兵器として生まれ変わったことを理解したのだった。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる