森の小さな千年記 ポンポン・トゥルポン・あらカルト 比類無き者達との出会い

Pyxis

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第1章 比類無き者たちの目覚め

第二話 月の餅つきとその秘密♪

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「現しの陽だまり」と言われる精霊界と現象界(我々の住む物理的な世界)とを結ぶ結界がトゥルシーの森の奥深くにありました・・・

これはその結界の中での出来事で私たちには見る事が出来ませんが・・・
ほんの一握りの存在達だけがその結界を出入りする事が出来ました・・・

その一つが精霊と言われる精霊界の住人とそしてもう一つが精霊達に認められた存在だけが行き来する事が許されていました・・・

ある満月の夜・・・

月明りに照らされた草むらの中で一つの光の玉が揺らめいていました・・・

とても小さな小さなその光の玉は可愛らしい小さな寝顔をゆらゆらと照らしていました・・・
その小さな寝顔の持ち主の名は「トゥル・ポン」奇跡のハーブ「トゥルシー(ホーリーバジル)」の精霊と呼ばれる存在でした・・・

一千年から数千年に一度目覚める精霊の中でもとても力強い生命力と不思議な力を秘めた存在です・・・

トゥル・ポンたち精霊は私たちの様な手足を持たずにその心の力(想い)によって自分の体を浮かせたり自分以外の道具などを動かす事が出来ました・・・

本来精霊達は物質的な体を持たず普段は精霊界で光の体で活動していましたが現象界での活動が出来る様に物質的な体を現象界に普段は眠らせているのでした・・・

トゥル・ポンの傍らには千年単位の時を刻む「千年計」と呼ばれる目覚まし時計?が目覚めの時を待っていた・・・はずでしたが・・・(;´・ω・)

何かの悪戯か仰向けに倒れて背中のゼンマイが埋もれてしまっていました・・・( ;∀;)
そしてそのすぐそばには謎のネジ??が転がっていました・・・


一方月界で目覚めたばかりのかぐや姫とそのかぐや姫に叩き起こされた月兎のウサ・ポン・・・( ;∀;)
達は未だ冬眠をしている「鶴亀&亀鶴」と呼ばれるお使い達を起こしに向かうのでした・・・

鶴亀は鶴と亀のキメラで甲羅に鶴の首と羽そして足と尾羽があり
亀鶴は同じく鶴と亀のキメラですが甲羅に鶴の首以外は亀の手足としっぽがありました・・・

鶴は千年亀は万年・・・とその齢がとても長いとの例えにより長寿の象徴としても知られています・・・(我々人間にとってのですが・・・)

かぐや姫たちが鶴亀&亀鶴の眠る「カゴメの籠」・・・つまり籠の中の鳥ならぬ・・・(n*´ω`*n)

の前に辿り着きましたが・・・

その封印を解くために必要なウサ・ポン特製の「謹製・月界月見団子」をポンポンと搗く必要がありました
・・・

そこでウサ・ポンは専用の臼と材料になる「月界餅米・ウサ月一番」を近くの蔵から持ち出して来ました・・・

さて・・・ここで問題なのが・・・より美味しい「謹製・月界月見団子」を作るためには「月界餅米・ウサ月一番」を思いっきりポンポンと搗かなければなりません・・・

そうです・・・ウサ・ポンの憂さ晴らしが必要なのですw

ウサ「・・・・またこれをやらなければならないのですね姫・・・」・・・( ;∀;)

かぐや「むろんじゃ♪これが私の楽しみの一つですからね♪ルンルン♪」

ウサ「・・・・・・・・・・・・・・」・・・( ;∀;)

ウサ(心の叫び)「グス・・・姫様のおたんこナス~~~~~!!」

そして思いっきりポンポンと「月界餅米・ウサ月一番」を専用の臼で搗きまくるウサ・ポンなのでありました・・・・

続きはまた次回のお楽しみ♪
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森の小さな千年記 ポンポン・トゥルポン・あらカルト 比類無き者達との出会い 主題歌「二千年の絆」をこちらにて公開して下ります。https://soundcloud.com/oktwtcgvkub3/cpghdex1st7c
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