明鏡の惑い

赤津龍之介

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第二十四章 勇者の帰還

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 チェロとピアノのためにベートーヴェンが作曲した〈「見よ勇者の帰れるを」の主題による変奏曲〉が、観光ホテル明鏡閣の大食堂に鳴り響く。また天井から雨漏りがするようになったその食堂の窓からは、波立ちきらめく照月湖が望まれる。おかしいな。この季節には、まだ凍っているはずではないのか? まあいいや。お客さんがいない日のこの大食堂には、クロスのかかったテーブルやビニールレザー張りの緑の椅子が、いかにも過去の記憶と未来の予感を帯びたように静かに並んでいるし、冷蔵庫に詰め込まれたビールやオレンジジュースの瓶はどっしりと充実しているし、調理場の側の天井に近い壁には、かつて一度だけ開催された照月湖の樹氷まつりの写真が、何枚も引き伸ばされて飾られている。ライトアップされた湖畔の樹氷が華々しかったというその夜のことは、当時まだ三歳ほどだったという俺の記憶からはとうに消えている。もはやそれは遠い昔のことだ。何はともあれ、ここは懐かしい場所だ。この懐かしい大食堂に、ヘンデルのオラトリオ《マカベウスのユダ》から主題を取った変奏曲が鳴り響いて、俺の勝利を祝ってくれているのだ。何も言うことはないではないか。でもなんだか不思議だな。音楽を通じて誰かが俺に「戻っておいで、戻っておいで」と呼びかけているような気がする――。
 主題を提示するのは、簡素な草色のドレスを着た佐藤陽奈子先生が弾くピアノだ。そのアップライトピアノは、奇妙に軽い鍵盤のアクションも、どこか口ごもるようなハンマーのアタックも相変わらずの懐かしさだが、調律は少しも狂っていない。「見よ、勝利の勇者がやって来る! トランペットを吹き鳴らせ、太鼓を打ち鳴らせ!」のところをピアノが鳴らすあいだ、坊ちゃん刈りのデア・ノイエこと野家宏先生が弾くチェロは、ほとんどピアノの低音に合わせて動いているだけだ。グレーのカーディガンを着た野家先生は、茶色いコール天のズボンをはいた両脚で楽器を挟んで弾いている。弓が軽やかに弦を擦るだけで、奥深い森が歌っているような音が鳴る。短調になって翳りを見せる「祝祭の支度をせよ、月桂冠を持ってこい!」のところでは、チェロはまったく休んでしまう。そして「勝利の歌を彼にうたえ!」のところで、またピアノの低音をなぞり始める。ピアノはもう一度「見よ、勝利の勇者がやって来る! トランペットを吹き鳴らせ、太鼓を打ち鳴らせ!」のところを奏でるけれど、チェロはやっぱりピアノの低音をなぞるだけだ。なんだかチェロを助奏につけたピアノ曲みたいだな――。
 ほら、やっぱりそうだ。第一変奏では、チェロは一音も発しないじゃないか。ピアノが強いアルペジオで始めた変奏は、しかしすぐに弱音になり、ターンと八分音符によって静かに奏でられてゆく。右手に左手に、入れ代わり立ち代わりアクセントの不意打ち、スフォルツァンドの不意打ちが心地よい。さすがは陽奈子先生だ、ウィーン古典派の骨法を心得ている。ついには右手の平行三度が一オクターヴの音階を駆け上がると、後から左手の平行三度が一オクターヴの音階を駆け上がり、この変奏は閉じられる。
 第二変奏ではしかし、次から次へと跳ね上がるようなピアノの三連符に乗って、チェロが息の長い旋律を奏でる。見渡す限りよく晴れた青空を、大きな白い鳥が悠々と飛んでゆくようだ。短調になるところでは、チェロはスタッカートとスフォルツァンドで「ねえ、ねえ、どうしたの? 元気を出しなよ!」とでも言わんばかり。本当に元気が出てきそうなクレッシェンドとフォルテの後では、また息の長い旋律のアーチが描かれる。
 第三変奏では陽奈子先生の弾くピアノに、急速な十六分音符が連続するなかを、チェロは上機嫌な巨人が軽やかな鼻歌でも歌うように、スタッカートで動き回る。短調になるところでは右手と左手が掛け合いながら、ピアノは猛然と駆け抜ける。
 第四変奏は同主短調のト短調に始まり、チェロはたっぷりと苦悩の調べを奏でる。主題の中間の、それまでは短調になって翳りを見せていた部分が、この場合にはかえって長調になるのが面白いな。嘆きのさなかにも希望を見つけようとしている人みたいだ。
 第五変奏は愛らしいピアノのアルペジオと、トリルのついた細やかな音で始まり、遅れてチェロが愛らしく応答する。この変奏では、チェロは山彦みたいだ。でも最後にピアノと一緒にチェロまでアルペジオを鳴らしたのには驚いた。お腹の底にずしんと響くような、深い音だな。
 第六変奏では打って変わって、音頭を取るのはチェロで、ピアノがそれを追いかけてゆく。二拍めと四拍めにスフォルツァンドをつけるところには、おどけたよう活力があるな。短調になって翳る主題の中間からは、ピアノが先に立って最後まで行く。チェロに、ピアノの右手に、左手に、代わる代わる現れるスフォルツァンドが心地いいな。
 第七変奏ではチェロが猛然たる三連符の連続で大活躍だ。凱旋の勇者も大忙しだな。翳る中間ではチェロは休んで、ピアノが三連符を引き継ぐけれど、またチェロが最初のように猛然たる三連符を轟々と弾くんだ。
 再びト短調に転じる第八変奏は嵐だ。疾風が黒い雲を運び、激しい雷雨が猛威を振るう。走り抜けるピアノは稲妻だ。チェロは大風の吹き抜ける音だ。だが中間のなんという静けさだろう。過酷な運命のさなかにあって、心安らいでいる人のようだ。だが今度はチェロが稲妻のように激烈に上行して、嵐は再び荒れ狂う。
 第九変奏はしかし、暗く激しい嵐が過ぎ去った後の静けさのようだ。再びト長調に戻って、音は切り詰められている。
 ところが第十変奏では、弾み車のように回るピアノの十六分音符に乗って、チェロがターンのついた主題をたっぷりと歌う。迫り来る幅広いクレッシェンド! そしてフォルティシモ! 勇者凱旋の歓喜は、ここに極まったかのように思われる。
 しかしアダージョにまでテンポを落とす第十一変奏は、なんと静かなのだろう。まるで時が止まったかのように、ピアノが細かな音のひと粒ひと粒で言葉を物語ってゆく。装飾音のアルペジオを連ねて上行しては、また装飾音の音階で下降することで、思い出したように歌をうたうチェロのために、ピアノは夢の揺り籠を織り上げるのだ。
 だが喜びの舞踏は始まる。最後の第十二変奏では三拍子に転じて、まずはピアノが、次いでチェロが浮き立つようなステップを踏む。チェロはもう轟々と鳴らすわ鳴らすわ。「勝利の歌を」の「勝利」でスフォルツァンドとフェルマータ! さすがベートーヴェン、よく分かっている。この曲は勝利を歌っているのだ。それからは大河のようなクレッシェンドの後で、ピアノの高音が長いトリルを奏でるなかを、チェロは歌い出しの音型を連ねて下降し、野家先生も陽奈子先生も揃って歌い収めだ。ブラヴォー! ブラーヴァ! 嬉しいな、こんなに素晴らしい音楽を聴かせてもらって。でもこのふたりが一緒に俺のために弾いてくれたなんて、やっぱりちょっと変だな――。
 悠太郎よりも後ろの椅子から立ち上がる人がいる。なんと、留夏子ではないか! 悠太郎は思わず立ち上がる。高校の制服なのであろう、ブラウスとブレザーを身に着けた留夏子は、スカートの裾をひらりとなびかせて悠太郎に近づく。ああ、留夏子さんはやはり清楚で、あたかも物質でできたものではないかのように微光を放っている。そしてめっきり大人びた――。眩しいものでも見るように、留夏子は切れ長の目を細めると、手にした白詰草の花冠を悠太郎の頭に載せる。ああ、懐かしい。この花冠は遠い昔、私が浅間牧場で誤って編んだものではありませんか。こんなものがまだ萎れずに残っていて、今こうして辛くも勝利した私の頭を飾るのですか。留夏子さんの手のなかにあったとき、白詰草の花の白かったこと。あたかも白いものの白さそのもののように、それは目に眩しかった。では留夏子さん、私を赦してくれるのですか? あなたを深々と傷つけた私を?――悠太郎がその問いを口にしようとするや、清楚な留夏子の姿は微笑みながら消え去る。悠太郎が探すように大食堂を見回せば、そこにはいつしか演奏に、そしてまた凱旋の勇者となった悠太郎に、惜しみなく拍手を浴びせる人々がいる。ドレープのかかったえんじ色のブラウスを着た芹沢美智子さんは、この六里ヶ原には珍しい富山訛りの独特なイントネーションで、「ユウちゃんはよくやったよ。さすがは私が六里ヶ原の明鏡と見込んだだけのことはあったよ」と言って、雀斑の散った顔を笑わせる。美智子さんはカイと同じ月に、同じ産婦人科医院で二日だけ遅く生まれた俺に、好意的すぎるほどの好意を寄せていたっけ。「ユウくんはよくやったよ。認めざるを得ないね」とスパルタ式の神川協子さんは目を爛々と光らせながら、いくらかかすれたよく通る大声で評価を口にする。「ユウくんはよくやったよ」と、彫りの深い愁いがちな顔の黒岩芙美子さんも、愁眉を開いて笑っている。「ユウちゃんはよくやったよ」と幸薄そうな諸星美雪さんも言う。その顔は色白で、茶色がかった淡い目の色に合わせたように、軽くウェーヴのかかった肩までの髪も茶色い。地母神のような戸井田アオイさんも、ドングリまなこをくりくりと動かしながら、浅い呼吸で「ユウくんはよくやったよ」と言う。待てよ。このお母さん方は、みんな若いのではないか。そうだ。みんな十年ほども若い。草色のドレスを着てピアノの椅子に座る陽奈子先生も、「遠からず甘楽の家でピアノ教室を開くことにしました。自然豊かなこの高原で農業と芸術をひとつに結びつけることが、長いあいだの私の夢だったの。人の心には多くの計画があっても、すべてが実現するわけじゃないわ。でもやっぱり私は理想を諦めたくないもの」と言ったあのときのように若い。時が止まったのか? 時が戻ったのか? ここはどこだ? 観光ホテル明鏡閣の懐かしい大食堂は、いったいどこなんだ? ユウくんはよくやったよ。ユウちゃんはよくやったよ。おめでとうユウくん。おめでとうユウちゃん――。当然ながら、観光ホテル明鏡閣の大食堂でのピアノとチェロの演奏も、花冠の贈呈も拍手喝采も、現実には起こらなかったことである。眠り続ける真壁悠太郎の夢のなかでのみ、それは起こったのであった。
 では現実には何が起こったのか? 現実にはもちろん悠太郎は高校入試を受けた。夕映えの烏川を眺めながら物思いに沈んだあの日の翌朝、エディー・バウアーのコートを着た悠太郎は正子伯母様のマンションを出ると、ひどい頭痛に耐えながら、赤城おろしの烈風によろめきつつ、自分の足で歩いて和田橋を渡り、試験会場である高校に無事到着した。受験番号24が印字された受験票と筆記用具のみを机の上に置いて、悠太郎は決戦を戦い抜いた。国語が、数学が、社会科が、理科が、英語が、悠太郎に戦いを挑んでは、呆気なくも撃退されていった。体調不良を抱えてさえ、試験は悠太郎にとって別段どうということもなかった。あまりに呆気なさすぎて、さては重大な手抜かりをしたかと恐れたが、問題用紙に転記しておいた解答を自己採点しても、うまくすれば四九〇点台に達することが見込まれた。試験の手応えについて一報を入れるようにと、悠太郎は担任の尾池賢一先生から指示されていた。高校前には電話ボックスがあるにはあった。しかし悠太郎はこれを素通りして、帰り道にある音楽ホールを目指した。その音楽ホールの入口付近に設置されていたコントラバス型の電話ボックスに、この際入ってみようと考えた。宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」でチェロのなかへ入るネズミの子よろしく、悠太郎はそのなかで病のような状態から癒えようと企てたのである。テレホンカードを入れて中学校の電話番号をプッシュし、悠太郎は言うべきことを手短に伝えた。「物事を楽観視しない悠太郎くんの自己採点なら、信用していいだろう。それだけ取れれば、学区外受験のハンデは問題にならないんじゃないか。これはもしかしたらもしかするな。帰りは新幹線か? 気をつけて帰ってきて、ゆっくり休んでくれ。家に帰るまでが高校受験です!」と、電話の向こうで尾池先生は言った。あたかもネズミになった悠太郎が穴の開いたチェロのなかから、心配する母親と話したかのようであった。
 電話を切った悠太郎は、突如として寂寥たる思いに襲われ、なおしばらくのあいだコントラバス型の電話ボックスのなかに立っていた。聴覚が聴覚自身を聴いているようにしいんと鳴るなかに、悠太郎はぽつねんと立ち尽くしていた。「生きているということは、なんと淋しいことなのだろう」と悠太郎は考えた。「このしいんと鳴る感覚は、幼い頃からしばしば俺を襲いはしなかったか。これは音ならぬ音だ。生きていることの淋しさの音だ。この高崎のような都会にあってさえ、俺はこの音ならぬ音を聴くのだ。ましてやあの浅間山の麓の六里ヶ原で、静かな遥けさに圧倒されながらこの音ならぬ音を聴くとき、生きていることはいよいよますます淋しいのではないか。あの高原を過ぎていった人々が愛おしく、あの高原で聴いたピアノの音が貴かったのは、まさにこのしいんと鳴る淋しさのゆえではなかったか。輝かしい湖の騎士ノリくん。子ウサギのようだったその妹のいづみ。湖畔で水仙の花を切った三池光子さん。河童の真似をした橋爪進吉さん。熱心にピアノを教えてくれた佐藤陽奈子先生。猛然と吠えまくっていたコリー犬のバネット。永遠を思っていた留夏子さん……。なんという楽しく美しく儚いものたちが、あの高原で俺の前を過ぎていったことだろう。そして後には、やはりこのしいんと鳴る淋しさが残るのだ。このしいんと鳴る淋しさも、野家先生が言う容赦ないものだろうか。俺はこの淋しさのなかに取り残されてしまった。だがこれはひょっとしたら、大いなるものの慈愛なのだろうか」
 ともあれそんなことばかり考えているわけにもゆかなかったから、悠太郎は長野新幹線に乗り込んで軽井沢駅を目指した。緊張が解けたせいか、自由席に座っていると眠気に襲われた。悠太郎はうつらうつらしたが、軽井沢を乗り過ごすわけにはゆかなかった。それでもやはり眠いものは眠いのでうつらうつらしたが、そうするあいだ途切れ途切れに、入江紀之と照月湖で手漕ぎボートに乗っている夢を見た。それは緑の風薫る五月の頃で、湖水はまだ澄んでいた。ユウ、よくやったな。試験のあいだじゅう、俺はずっと見守っていたぞ。よく力を出し切ったな。俺は出会ったときからユウを信じていたぞ。よくやったな。もう何の心配も要らない。俺の漕ぐボートに、憂いなく身を任せていればいい。憂いのない国の岸辺へと、俺が連れていってやる。眠れ戦士よ、戦いを忘れてしばし眠れ――。軽井沢に到着して目醒めると、悠太郎は頬を濡らしていた涙を、手の甲でそっと拭った。迎えに来てくれているはずの母の車には、なぜか乗りたくなかった。結果発表はまだにせよ、この決戦を戦い終えた後で、あの家のあの家族のなかに戻ってゆくことが、悠太郎にはひどく危険で馬鹿馬鹿しいことに思われた。だがそんなことばかり考えているわけにもゆかなかったから、やはり悠太郎は秀子の運転する自動車で、浅間山の北麓にある家に帰っていった。
 残りの中学校生活を、悠太郎はまったくおざなりにやり過ごした。諸星真花名は試験の手応えや体調を気遣って、何くれと話しかけてくれはした。しかしその声も悠太郎には、ガラスを隔てて聞こえてくるように感じられた。今やクラスで――というのはつまり学年で――ただひとり悠太郎に親しくしてくれるこの可憐な少女を、悠太郎はやはりまったくおざなりにやり過ごした。真花名の悲しそうな顔を見るのはつらかったが、しかし真心を持って接しようとすればするほど、悠太郎は自分が実体を失ってゆくように感じるのであった。「俺はあの決戦で最後の力と一緒に、人間らしい真心まで使い果たしてしまったのだろうか」と悠太郎は訝った。悠太郎がますます内省のなかに沈むか、さもなくば呆けたように放心するにつれて、ふたりの仲はだんだんと疎遠になっていった。今や頭痛と目眩とふらつきだけが、悠太郎に親しいものとなった。
 そのひどい頭痛と目眩とふらつきは、卒業式の日にとりわけひどくなった。「ひとまずは体育館に入場することだ。入場して椅子に座ってしまえば、ひとまずはこちらのものだ。家には雨傘と一緒に、お祖父様の杖があった。握りの部分が木でできた、黒い金属製の杖だった。どれほど俺はあの杖を借りたかったことだろう。だがお祖父様はまだ矍鑠かくしゃくとしていて杖を突かない。祖父が杖を突かないうちに、孫が杖を突いて卒業式に出れば、それは真壁の家の不名誉になるだろう。だから俺は二本の脚だけでしっかり歩き、倒れないようにしなければならない」と悠太郎は考え、その通りにした。あとは起立と着席を機械的に繰り返しながら、式が終わるのを今か今かと待っていた。校長先生や教頭先生や来賓の話を聞いていると、目の奥からは夏の夜に遊んだ花火のような光が、後から後から湧き出して不気味な形を作っては、消えるそばからまた湧き出した。声が遠くなり、気が遠くなり、あわや倒れるかと思われるたび、悠太郎は椅子の背もたれを片手で掴んで身を支えた。式が終わると悠太郎は、一年前に留夏子が見送られたように、屋外で人垣を作る下級生たちに見送られた。同級生たちは後輩たちに笑顔を向けたり、言葉をかけたりしていた。だが悠太郎は頭痛と目眩とふらつきに耐えながら、その場をおざなりに通り過ぎつつ物思いに沈んでいた。そうだった。去年の今日、留夏子さんの表情は、俺の前を通り過ぎる瞬間に凍りついたのだ。白々と冷たい横顔を見せながら、留夏子さんは俺の前を通り過ぎていったのだ。あんなに冷たい横顔が、人間の少女に作れるものなのか。胸が張り裂けるのを通り越して、感心してしまうな――。
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