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第1章 魔王軍VS地球軍編
第六十八話 エルフが仲間になった!
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「英雄様、お早いお帰りで」
「ワイバーンの巣も全滅させてきました。これでこの村は安全ですよ」
「ありがとうございます! 英雄様がいなければこの村はどうなっていたことか、感謝してもしきれません。よろしければお祝いをしたいのですが時間はありますか?」
「明日の朝には出発するので今日ならば大丈夫です」
「わかりました。とびきりのご馳走を用意させて頂きます」
しばらくして、ステーキや刺身、サラダや果物などいろいろなものが運ばれてきた。どれもすごく美味しそうだった。
「いただきますなのだー」
シャルティアたんは料理が運ばれてきた瞬間に食べ始めていた。
「美味しいのだー」
シャルティアたんの笑顔が俺の食欲へと変わる。気がつけば俺は料理に貪りついていた。
その料理はどれもがとても美味しくて、少し食べすぎるくらいだった。特に印象に残ったのは刺身だな。あれは別格だった。そもそもこの世界に来てから刺身なんて初めて食べたけど、やっぱり新鮮な魚は美味しい。地球で食べたどの刺身よりも身がしまっていて美味しかった。
「村の最高の食材を使いましたが、お口に合いましたか?」
「最高です。こんなに美味しい料理をありがとうございます」
「いえいえ、とんでもないです」
食事の最中、村はお祭り騒ぎだった。みんなが酒っぽいものを飲んで騒いでいた。もちろん俺達は酒は飲んでない。シャルティアたんが酔ったらどうなるかはわかってたし、アスカさんもいらないって言ったからな。サリエル様だけはちょっと欲しそうだったけどやめさせておいた。明日はエルフの里に行かないといけないしな。
そして翌朝、俺達はエルフの里に出発した。その時に、村の住人は沢山の応援の言葉をくれた。「頑張ってね英雄のお姉ちゃん」とか、「英雄様は俺達の希望です」とか言われた時は泣きそうになったな。待ってろ、今世界を救ってやるからな。まあ、魔王様を倒すとは言ってないけど。
エルフの里についた俺達は、真っ先に話をしたエルフの家に行った。そこには里にいたエルフが全員集まっていた。
「待っていたぞ、人間」
「私達と友好関係になってほしいという願いの返答、聞かせてもらっていいかしら?」
「君達の言い分はわかるの、でも、まだ人間を完全に信用することは出来ないわ。だから、人間と会わせてほしいの」
「わかりました。全員を連れていくということでよろしかったでしょうか?」
「ええ、お願いしますわ」
「では、私達についてきてください」
エルフが仲間に加わった! エルフが味方になりそうだっていうのは結構心強いな。
「ねぇ、人間って寿命短いのよね? 魔族とかはどうなのか知ってる?」
「いやー、多分人間よりは長いくらいだと思います」
「へぇ、魔族も寿命短いのね。私達ドワーフくらいしか交流が無かったから」
「ドワーフも寿命長いんですか?」
「たしか八千年くらいだったと思うわ」
「そうなんですねー」
ドワーフも仲間にしたいな。そうすれば武器とかを強化できるかもしれない。あくまでもゲームの知識的にドワーフがそういうのに強いっていうだけだから、実際どうなのかはわからないけどね。
「エルフには特殊な能力があるって聞いたんですけど、なんなんですか?」
「私達も感覚でやってるからあまり具体的なことは言えないけど、相手をある程度知ることが出来るんだよね。私達は鑑定って呼んでるんだけど。あとは、空を飛べるってことくらいかな」
エルフの特殊な能力って鑑定のことだったのか。よくあるやつじゃないか。絶対習っておいた方がいいよな。後で教えてもらおーっと。
そんなことを話しながらわりとゆっくりギルド本部に戻っていると、街が見えた。もうすぐつくな。っていうか実は結構余裕あると思ってたんだけどもうすぐ3日経つわ。危ない危ない。
「ワイバーンの巣も全滅させてきました。これでこの村は安全ですよ」
「ありがとうございます! 英雄様がいなければこの村はどうなっていたことか、感謝してもしきれません。よろしければお祝いをしたいのですが時間はありますか?」
「明日の朝には出発するので今日ならば大丈夫です」
「わかりました。とびきりのご馳走を用意させて頂きます」
しばらくして、ステーキや刺身、サラダや果物などいろいろなものが運ばれてきた。どれもすごく美味しそうだった。
「いただきますなのだー」
シャルティアたんは料理が運ばれてきた瞬間に食べ始めていた。
「美味しいのだー」
シャルティアたんの笑顔が俺の食欲へと変わる。気がつけば俺は料理に貪りついていた。
その料理はどれもがとても美味しくて、少し食べすぎるくらいだった。特に印象に残ったのは刺身だな。あれは別格だった。そもそもこの世界に来てから刺身なんて初めて食べたけど、やっぱり新鮮な魚は美味しい。地球で食べたどの刺身よりも身がしまっていて美味しかった。
「村の最高の食材を使いましたが、お口に合いましたか?」
「最高です。こんなに美味しい料理をありがとうございます」
「いえいえ、とんでもないです」
食事の最中、村はお祭り騒ぎだった。みんなが酒っぽいものを飲んで騒いでいた。もちろん俺達は酒は飲んでない。シャルティアたんが酔ったらどうなるかはわかってたし、アスカさんもいらないって言ったからな。サリエル様だけはちょっと欲しそうだったけどやめさせておいた。明日はエルフの里に行かないといけないしな。
そして翌朝、俺達はエルフの里に出発した。その時に、村の住人は沢山の応援の言葉をくれた。「頑張ってね英雄のお姉ちゃん」とか、「英雄様は俺達の希望です」とか言われた時は泣きそうになったな。待ってろ、今世界を救ってやるからな。まあ、魔王様を倒すとは言ってないけど。
エルフの里についた俺達は、真っ先に話をしたエルフの家に行った。そこには里にいたエルフが全員集まっていた。
「待っていたぞ、人間」
「私達と友好関係になってほしいという願いの返答、聞かせてもらっていいかしら?」
「君達の言い分はわかるの、でも、まだ人間を完全に信用することは出来ないわ。だから、人間と会わせてほしいの」
「わかりました。全員を連れていくということでよろしかったでしょうか?」
「ええ、お願いしますわ」
「では、私達についてきてください」
エルフが仲間に加わった! エルフが味方になりそうだっていうのは結構心強いな。
「ねぇ、人間って寿命短いのよね? 魔族とかはどうなのか知ってる?」
「いやー、多分人間よりは長いくらいだと思います」
「へぇ、魔族も寿命短いのね。私達ドワーフくらいしか交流が無かったから」
「ドワーフも寿命長いんですか?」
「たしか八千年くらいだったと思うわ」
「そうなんですねー」
ドワーフも仲間にしたいな。そうすれば武器とかを強化できるかもしれない。あくまでもゲームの知識的にドワーフがそういうのに強いっていうだけだから、実際どうなのかはわからないけどね。
「エルフには特殊な能力があるって聞いたんですけど、なんなんですか?」
「私達も感覚でやってるからあまり具体的なことは言えないけど、相手をある程度知ることが出来るんだよね。私達は鑑定って呼んでるんだけど。あとは、空を飛べるってことくらいかな」
エルフの特殊な能力って鑑定のことだったのか。よくあるやつじゃないか。絶対習っておいた方がいいよな。後で教えてもらおーっと。
そんなことを話しながらわりとゆっくりギルド本部に戻っていると、街が見えた。もうすぐつくな。っていうか実は結構余裕あると思ってたんだけどもうすぐ3日経つわ。危ない危ない。
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