姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛

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【序幕・第4章】次女花穂帰還すっ

1.性器と貝類を比較しないでくださいっ!

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 午後七時、花穂姉ちゃんが大きな荷物を抱えて帰宅した。
出がけに持っていた鞄に加え、小型のクーラーボックスを肩から引っ下げている。

「ただいま、蒼太。混浴する? チューする? それともベッドで……」
「はいはい、全部却下ね! おかえり花穂姉ちゃん。お疲れさま!」
「ありがとう。おかえりのチューとか、抱擁ハグは?」

 却下したいところだが、あまり拒絶すると強引な手段に出る可能性がある。
生徒会長として頑張った姉に、小さなご褒美を贈ろうか。

「はいはい。抱擁ハグでいいなら――って、うわぁっ!」

 クーラーボックスと鞄ををおろして、いきなり花穂姉ちゃんが飛びついてきた。
胸元の開いたトップスから、白いブラと胸の谷間がチラリと見える。
紗月姉には劣るが、並盛り以上のおっぱい撃が炸裂中だ。

「紗月姉がメールしてきたんだけど、ガンキとか寝技ってなにしてたの!?」
「空き巣を捕まえた話聞いてるだろ? 紗月姉が顔騎っていう拳法の必殺技で倒したんだ。それで、格闘の練習で寝技や関節技を教えてもらってた。それだけだよ」

 実際は紗月姉による風呂場侵入の事案が二回発生。
一度目は顔面に性器を押しつけられるという暴挙、二度目は勃起したペニスをしごかれ射精寸前まで追い込まれるという破廉恥行為。
正直に言えば、花穂姉ちゃんが激怒するのは間違いない。

「寝技ってあの巨乳と? 絶対エロいことしたよね!? 蒼太の嘘つきっ!」
「してないって! 姉ちゃん、そろそろ離れてくれよ、荷物運んでやるからさ」
「ふーん。まあいいや。これ運んで!」

 いったいなにが入っているのだろうか。
花穂姉ちゃんの鞄は出掛ける前より膨らんでいる。
そして、小型のクーラーボックスも、氷が入っているせいか重たい。

「姉ちゃん、夕飯どうする?」
「今から作るからちょっと待ってね。食材はクーラーボックスに入ってるから」

 鞄を居間に置き、台所でクーラーボックスをおろした。
すると、花穂姉ちゃんが鞄をゴソゴソしながら荷物を整理し始めて……

「蒼太にお土産あげるっ!」
「合宿でお土産があるの?」

 やや大きめの白い紙袋を渡された。
鞄に詰め込んでいたせいか、少しクシャッとなっている。

「合宿って言っても、海で潮干狩りやバーベキューしたりしただけだよ」
「ああ、なるほど。親睦会って言ってたよな」
「それじゃあ、蒼太は部屋で待っててね! わたしは調理と洗濯してくるよ」

 姉二人の決定的な違い。それは、女子力の差である。
帰るやいなや、怒濤のごとく衣類の整理整頓をこなしている。
五分もしないうちに洗濯機を回し、エプロンを着てキッチンへ入る。

 花穂姉ちゃんの一挙一動は、紗月姉とまったく異なる。
やらなければならないことは、必ず真っ先に済ますタイプだ。
歳も二つしか変わらない姉妹なのに、中身は全然違う。




 お土産の紙袋を持って部屋に入ると、机の上に処理し忘れた物体が……

(紗月姉の水着と下着……洗濯して部屋に放り込んどくか……)

 花穂姉ちゃんから渡された紙袋を開いてみると、中にナイロン袋が入っている。
そのナイロン袋を開くと、潮の香りといつかの甘ったるい匂いが鼻を突いた。
恐る恐る中身を取り出してみると……黒いビキニの上下と白いパンツだ。

「あれ? これ姉ちゃんの荷物だろ? 土産と洗濯物を間違えたな」

 ナイロン袋の中には可愛らしい柄のメモ用紙が一枚入っている。

『蒼太へ、お姉ちゃんが合宿中に使った水着と、蒼太がこの前嗅いでたお気に入りのパンツです。嗅ぐなり、舐めるなり、擦りつけるなりご自由にどうぞ。使って汚したら手洗いして洗濯機に入れといてね』
「ご自由にって……使うかっ! 紗月も花穂も洗濯物増やすなよな……」

 言葉とは裏腹に……とはよく言ったものだ。
このあと俺は二人の姉のうち、を犬のように嗅いだ。
数時間前までこの布切れの中に、姉の体があったと考えるだけで鼓動が高まる。

「姉ちゃんの……パンツ……」

 隆々と突き立ったものを外に開放して、姉のパンツを巻きつける。
そこから一気にフィニッシュパターンだ。

「……んっ!」

 全てを出しきったあと、少しばかり虚無感と罪悪感に襲われる。
片方の姉が着用していたものを、噴出した白濁液で汚してしまった。










◆◆◆◆◆◆











 午後八時半過ぎ。
花穂姉ちゃんから呼ばれて、リビングへ向かった俺は言葉を失った。
ダイニングテーブルに並べられているのものは……
俺が今、一番食べたくない形状のものばかりだった。

「見て見てっ! すごいっしょ! 漁師さんに貝類分けてもらったんだ」

 牡蠣、アワビ、ハマグリ、大きめのアサリがズラリと並んでいる。
忘れかけていた紗月姉の秘部がバッチリ脳裏に復活した。

「うぇっ、いただき……まっする……」
「ほら、見て蒼太! この貝の形ってアソコに似てるんだよ!」

 椅子の上に足を乗せてエム字開脚状態の花穂姉ちゃんは、股間部に牡蠣を当てて遊んでいる。体にフィットしたスウェットパンツを穿いているせいか、やけにリアルに見える。

「どっちを食べるか選ぶ? お姉ちゃんの貝と料理の貝。今ならお姉ちゃんを選ぶと、お得なおっぱいつき! しかも、回数も時間も無制限で食べてもなくならないっ! さあ、食後にベッド行きましょ!」
「やめてくれ……姉ちゃん……」

 呆れると同時にに、完全に食欲がなくなってしまった……
――もう、姉妹揃ってロケットに縛られて、月まで飛んで行けばいいのに……
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