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【序幕・第9章】長女紗月猛襲すっ
2.姉素股でパンツ内大爆発必至ですねっ!
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テレビ番組が進行するたびに部屋の明度が変わる。
光源は自室の白壁に、二人が重なる影を映し出す。
「紗月姉、なかなか重いな……」
「女の子に重いとか失礼だよ。それにパンツが盛り上がって硬いけど?」
紗月姉が座っている位置、それはパンツの膨らみの上。
花穂姉ちゃんのダイエットのときより、やや重みを感じる。
「そんな裸で来るからだろ!? 知ってて昼間から……」
そのとき紗月姉が口に人差し指をあてて、少しだけ腰を沈めるように前傾した。
音がするかしないか程度の軽い布同士の擦れ合いを感じる。
「……蒼ちゃん。明日、姉ちゃん寮に帰るね。また、しばらく会えないね……」
言い終わりにまた腰を後退させた。
次は布同士がスリスリと擦れる微かな音が聴こえる。
「……紗月姉、そんな遠くないだろ? たまの週末帰って来てくれよ」
「うん、忙しくない週は、金曜に帰って来る」
「それで……いつまでそこに乗っかってるの? 俺、乗馬マシン違うよ?」
「蒼ちゃん、主砲がフライングで不発弾のようなものを出してるよ?」
それは姉ちゃんがどいてくれないからだろ……
不発弾じゃないし、そいつは男が欲望を我慢してる証なんだよ。
「紗月姉、言っただろ……からかうなって。俺が紗月姉となにしたいか……」
「わかってるよ。わかった上で今の自分ができる方法で蒼ちゃんを満たしたい」
興奮がおさまらない。このままでは紗月姉に襲い掛かってしまう。
襲い掛かったとしても、あらゆる技を駆使されてコテンパンだろうけど。
結局自分の思い通りにしたいだけなのだ。俺はおもちゃにされてるんだ。
「紗月姉を襲いたくてしかたないけど、我慢する……」
「花穂に聞いたよね? セックスはしない。だからこうするの」
同じ色と材質の土産のパンツ、唯一の違いが文字、俺のが注入棒、紗月姉のが注入可。
棒の文字と可の文字が重なり合っている。紗月姉が動くたびに摩擦する。
スリスリと乾いた薄布の擦れ合う音が聴こえている。
「また暴発させるつもりか……」
「ううん、今日はパンツの中で大爆発なのさっ! 蒼ちゃんお覚悟!」
「これがスマタってやつ?」
なんだかこの状況はいつか見たあの変なビデオによく似ている。
「一応、そうかな? でも、あれは直接擦り合ってるよね……」
「じゃあ、薄い布きれ二枚、この隔たりはなに?」
「姉ちゃんと蒼ちゃんの間にある気持ちの壁」
紗月姉はまた動き出した。
あまり体重を掛けないように気を付けながら……
「気持ちいい……紗月姉は?」
乾いた薄布の擦れ合う音が、湿った薄布の擦れ合う音に変わった。
見上げた紗月姉の顔は今まで見たことがない苦悶の顔をしている。
「……んっ」
「苦しいの? 紗月姉?」
紗月姉は俺の肩の上に手を置いて前傾姿勢をとる。
少し動きが激しくなった……
目の前に迫った大きな胸を揉むと、紗月姉は声を出した。
「んっ……あっ……んんっ!」
「紗月姉、おっぱい気持ちいい?」
聞いても返答がない。
動きながら声をあげたり、たまらない表情をしたり……
ただ、最初と違うのは紗月姉と俺の下着が湿ってるってこと。
安ものなのか高級品か知らないけど、吸水速乾ではなさそうだ。
「蒼ちゃん? 射精しないね……今日は不発かな?」
早撃ちの俺にしては少々遅いのだろうか……
興奮はするが、刺激が足りない気がしないでもない。
「いや、そうじゃないけど……紗月姉がしたいようにしてくれ……」
「ごめん、あたしがおもちゃにしてるって思ってる? 怒ったかな?」
「怒ってない。ただ、よくわからない葛藤がある」
紗月姉はテレビのリモコンを操作して、少し音量を大きくした。
そして、自分が跨っている部分を手で確認している。
「葛藤がある割には、まだビンビンだよ?」
「……だな。紗月姉の体見てるとおさまらない。そこ接触してるし……」
「今からしたいようにするけどいい? 腰痛くなったら言ってね?」
「プロレスの必殺技をかける予告みたいなだな」
紗月姉は声を押し殺して再び動き出した。
左手は俺の身体に預けて、右手で自分を慰めながら腰を動かす。
ミニタオルを口にくわえて、声を出さないようにしている。
雨に濡れたように、薄地のパンツが水分を吸い取り始めた。
「はぁっ……んんっ……ああっ、蒼ちゃん……はぁはぁっ」
「ん! 姉ちゃん……いやらしい動き……うっ……」
「んぐっ! ふぅ……ふぅっ! んんっ!」
「紗月姉……もう出そうだ……出るっ!」
薄い生地二枚隔てた摩擦の刺激でパンツ内大爆発。
射精が終わればお互いパンツの中をティッシュで拭き取り、グタッと休憩する。
そして、また興奮度が高まれば姉が腰を振ったり、パンツの上から触れたり……
「気持ちいいね、蒼ちゃん」
「部屋が変な匂いするけどな……姉ちゃん股濡れ過ぎ。お漏らしみたい」
「あたしはあんまり濡れない方だよ? もっとビッチョビチョになるよ普通」
――外は星のない曇り空、部屋は少し早い梅雨が来ていた。
心に去来するのは、欲望のままに流された自分への罪悪感。
そして、射精後の虚無感だけだった……
_______________________________
あとがき
※次から序幕・第10章が始まります。
※序幕・最終話が終わると、姉らぶるっ!!本幕(本編)の開始です。
光源は自室の白壁に、二人が重なる影を映し出す。
「紗月姉、なかなか重いな……」
「女の子に重いとか失礼だよ。それにパンツが盛り上がって硬いけど?」
紗月姉が座っている位置、それはパンツの膨らみの上。
花穂姉ちゃんのダイエットのときより、やや重みを感じる。
「そんな裸で来るからだろ!? 知ってて昼間から……」
そのとき紗月姉が口に人差し指をあてて、少しだけ腰を沈めるように前傾した。
音がするかしないか程度の軽い布同士の擦れ合いを感じる。
「……蒼ちゃん。明日、姉ちゃん寮に帰るね。また、しばらく会えないね……」
言い終わりにまた腰を後退させた。
次は布同士がスリスリと擦れる微かな音が聴こえる。
「……紗月姉、そんな遠くないだろ? たまの週末帰って来てくれよ」
「うん、忙しくない週は、金曜に帰って来る」
「それで……いつまでそこに乗っかってるの? 俺、乗馬マシン違うよ?」
「蒼ちゃん、主砲がフライングで不発弾のようなものを出してるよ?」
それは姉ちゃんがどいてくれないからだろ……
不発弾じゃないし、そいつは男が欲望を我慢してる証なんだよ。
「紗月姉、言っただろ……からかうなって。俺が紗月姉となにしたいか……」
「わかってるよ。わかった上で今の自分ができる方法で蒼ちゃんを満たしたい」
興奮がおさまらない。このままでは紗月姉に襲い掛かってしまう。
襲い掛かったとしても、あらゆる技を駆使されてコテンパンだろうけど。
結局自分の思い通りにしたいだけなのだ。俺はおもちゃにされてるんだ。
「紗月姉を襲いたくてしかたないけど、我慢する……」
「花穂に聞いたよね? セックスはしない。だからこうするの」
同じ色と材質の土産のパンツ、唯一の違いが文字、俺のが注入棒、紗月姉のが注入可。
棒の文字と可の文字が重なり合っている。紗月姉が動くたびに摩擦する。
スリスリと乾いた薄布の擦れ合う音が聴こえている。
「また暴発させるつもりか……」
「ううん、今日はパンツの中で大爆発なのさっ! 蒼ちゃんお覚悟!」
「これがスマタってやつ?」
なんだかこの状況はいつか見たあの変なビデオによく似ている。
「一応、そうかな? でも、あれは直接擦り合ってるよね……」
「じゃあ、薄い布きれ二枚、この隔たりはなに?」
「姉ちゃんと蒼ちゃんの間にある気持ちの壁」
紗月姉はまた動き出した。
あまり体重を掛けないように気を付けながら……
「気持ちいい……紗月姉は?」
乾いた薄布の擦れ合う音が、湿った薄布の擦れ合う音に変わった。
見上げた紗月姉の顔は今まで見たことがない苦悶の顔をしている。
「……んっ」
「苦しいの? 紗月姉?」
紗月姉は俺の肩の上に手を置いて前傾姿勢をとる。
少し動きが激しくなった……
目の前に迫った大きな胸を揉むと、紗月姉は声を出した。
「んっ……あっ……んんっ!」
「紗月姉、おっぱい気持ちいい?」
聞いても返答がない。
動きながら声をあげたり、たまらない表情をしたり……
ただ、最初と違うのは紗月姉と俺の下着が湿ってるってこと。
安ものなのか高級品か知らないけど、吸水速乾ではなさそうだ。
「蒼ちゃん? 射精しないね……今日は不発かな?」
早撃ちの俺にしては少々遅いのだろうか……
興奮はするが、刺激が足りない気がしないでもない。
「いや、そうじゃないけど……紗月姉がしたいようにしてくれ……」
「ごめん、あたしがおもちゃにしてるって思ってる? 怒ったかな?」
「怒ってない。ただ、よくわからない葛藤がある」
紗月姉はテレビのリモコンを操作して、少し音量を大きくした。
そして、自分が跨っている部分を手で確認している。
「葛藤がある割には、まだビンビンだよ?」
「……だな。紗月姉の体見てるとおさまらない。そこ接触してるし……」
「今からしたいようにするけどいい? 腰痛くなったら言ってね?」
「プロレスの必殺技をかける予告みたいなだな」
紗月姉は声を押し殺して再び動き出した。
左手は俺の身体に預けて、右手で自分を慰めながら腰を動かす。
ミニタオルを口にくわえて、声を出さないようにしている。
雨に濡れたように、薄地のパンツが水分を吸い取り始めた。
「はぁっ……んんっ……ああっ、蒼ちゃん……はぁはぁっ」
「ん! 姉ちゃん……いやらしい動き……うっ……」
「んぐっ! ふぅ……ふぅっ! んんっ!」
「紗月姉……もう出そうだ……出るっ!」
薄い生地二枚隔てた摩擦の刺激でパンツ内大爆発。
射精が終わればお互いパンツの中をティッシュで拭き取り、グタッと休憩する。
そして、また興奮度が高まれば姉が腰を振ったり、パンツの上から触れたり……
「気持ちいいね、蒼ちゃん」
「部屋が変な匂いするけどな……姉ちゃん股濡れ過ぎ。お漏らしみたい」
「あたしはあんまり濡れない方だよ? もっとビッチョビチョになるよ普通」
――外は星のない曇り空、部屋は少し早い梅雨が来ていた。
心に去来するのは、欲望のままに流された自分への罪悪感。
そして、射精後の虚無感だけだった……
_______________________________
あとがき
※次から序幕・第10章が始まります。
※序幕・最終話が終わると、姉らぶるっ!!本幕(本編)の開始です。
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