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【本幕・第8章】四条先輩爆乳要撃っ 前編!
3.おっぱいのお願いは断れませんよねっ!
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一階で試合が続く中、四条先輩は二階観覧席にへ向かって来た。
その姿は落胆した様子でもなく、淡々とした表情を浮かべている。
「紗月姉はさっき帰りました」
「そうだな。さっき、メールを受け取った……見てくれ」
送信者 青山紗月『ねぎらい、慰めの言葉も今はない。詳細は蒼ちゃんに伝えてある。蒼ちゃんを二四時間レンタルします。慰めてもらうなり、癒してもらうなりしてください。ただし、手を出したら唐竹割りにするよっ!』
「人をレンタル品扱いしやがって……」
「紗月さんは怒っていただろう? ふがいない試合をしたからな」
「そうではないんですけど……」
才能ある人間のそばにいると、あたかも自分もなにか才能があるように錯覚する。特に四条春香のように思い込みが激しく、自己完結型人間に多い例だ。
「わたしはこれから学校へ戻って授業を受ける。蒼太郎はどうする?」
「あ、そうですね。俺も、もう用はないですから戻ります」
こうして姫咲スポーツクラブをあとにして、すぐ近くの学校へと歩く。
どうも足取りが重い。俺は損な役回りを、姉から押しつけられたのだ。
「ところで、蒼太郎のレンタルなのだが……」
「授業終わったら先輩の家行っていいですか? お話が……」
「なにか紗月殿から言づかったんだな?」
「はい、押しつけられました」
◇◇◇
午前一一時前から、三時間目の授業に滑り込むように途中参加。
中間テスト一日目の回答用紙が返却される。まずい結果が出たようだ。
机の上で答案用紙を手に動揺中……里志は目を見開いて驚いている。
「蒼太、まじか!?」
「これは……」
教科は英語、元々不得意な教科ではないが、点数が良過ぎた。
平均六十五点ほどのテストに九十一点。
これは、己の努力だけで奪取できる点数ではない。
来栖有紀に勉強を教わったからだ。
「おい。お前の点数、クラスで一番らしいぞ」
「え?」
自分の力を超えた結果というものは、非常にまずい。
なぜなら、そこに至る過程を疑われる可能性があるからだ。
俺の場合、特に前回の実力テストからの成績との差が大き過ぎる。
「蒼太、今回はすげえ勉強したんだな」
「したかもな……」
四時間目、昼休み、五時間目が終わり、六時間目に国語のテストが返却された。
もう俺は答案用紙を見たくなかった。得意教科の国語、九四点……
図書館で勉強している、里志と勉強していると、花穂姉ちゃんにうそぶいて来栖の家に入り浸った。最早、好成績に至るプロセスを疑われるレベルだ。このまま平均点より高い答案用紙が返ってくれば、学年二〇位どころではない。学年上位に食い込むだろう。
◇◇◇
午後四時前、学校を出てそのまま四条邸へ向かった。
二つの問題で、頭と足取りが鉛のように重く感じる。ひとつは良過ぎるテストの結果について、もうひとつは、これから姉の代わりに四条春香に告げることについてだ。
「ん?」
四条邸の敷地が見えてくると、門の外に先輩が立っている。
「蒼太郎、こっちへ来てくれ」
玄関から家の中へ入ると、これまでとは違う廊下を進んでいる。
道場や大広間がある母屋とは離れた場所に真新しい木製の建物がポツンとある。
「あれ? 先輩の部屋じゃないんですか?」
「わたしの私室はこちらだ」
「なっ!?」
離れに建っている二階建ての四条春香の私室は、カーテンやベッドシーツ、ラグにタンス、すべてがピンクで乙女チックな可愛らしい部屋だ。真っ白い壁紙とピンクのコントラストが絶妙にマッチしている。
「そんな意外そうな顔をしないでくれ……わたしも女だぞ」
「いやぁ……あの殺風景な二〇畳が先輩の部屋だと思ってたので」
「あっちはここができるまでの仮住まいだったんだ」
ピンクのハート型テーブルを囲んで、これまたピンクのラグの上に座る。
なんだか、ピンクだらけで妙な気分が起きそうな部屋だ。
「先輩、紗月姉から……」
「待ってくれ、蒼太郎。夜は長い、ゆっくりしてくれ」
「夜って……俺、帰らないと」
「二四時間レンタルと書いてあるぞ。幸い今夜はうちの父親がいない」
「それ、まずいでしょ……」
「わたしも蒼太郎にお願いがある。最近、お願いしてばかりだな」
そう言うと、四条先輩は俺の隣に寄り添って来た……
二の腕に押しつけられた巨大おっぱい撃が煩悩を刺激するばかりだ。
その姿は落胆した様子でもなく、淡々とした表情を浮かべている。
「紗月姉はさっき帰りました」
「そうだな。さっき、メールを受け取った……見てくれ」
送信者 青山紗月『ねぎらい、慰めの言葉も今はない。詳細は蒼ちゃんに伝えてある。蒼ちゃんを二四時間レンタルします。慰めてもらうなり、癒してもらうなりしてください。ただし、手を出したら唐竹割りにするよっ!』
「人をレンタル品扱いしやがって……」
「紗月さんは怒っていただろう? ふがいない試合をしたからな」
「そうではないんですけど……」
才能ある人間のそばにいると、あたかも自分もなにか才能があるように錯覚する。特に四条春香のように思い込みが激しく、自己完結型人間に多い例だ。
「わたしはこれから学校へ戻って授業を受ける。蒼太郎はどうする?」
「あ、そうですね。俺も、もう用はないですから戻ります」
こうして姫咲スポーツクラブをあとにして、すぐ近くの学校へと歩く。
どうも足取りが重い。俺は損な役回りを、姉から押しつけられたのだ。
「ところで、蒼太郎のレンタルなのだが……」
「授業終わったら先輩の家行っていいですか? お話が……」
「なにか紗月殿から言づかったんだな?」
「はい、押しつけられました」
◇◇◇
午前一一時前から、三時間目の授業に滑り込むように途中参加。
中間テスト一日目の回答用紙が返却される。まずい結果が出たようだ。
机の上で答案用紙を手に動揺中……里志は目を見開いて驚いている。
「蒼太、まじか!?」
「これは……」
教科は英語、元々不得意な教科ではないが、点数が良過ぎた。
平均六十五点ほどのテストに九十一点。
これは、己の努力だけで奪取できる点数ではない。
来栖有紀に勉強を教わったからだ。
「おい。お前の点数、クラスで一番らしいぞ」
「え?」
自分の力を超えた結果というものは、非常にまずい。
なぜなら、そこに至る過程を疑われる可能性があるからだ。
俺の場合、特に前回の実力テストからの成績との差が大き過ぎる。
「蒼太、今回はすげえ勉強したんだな」
「したかもな……」
四時間目、昼休み、五時間目が終わり、六時間目に国語のテストが返却された。
もう俺は答案用紙を見たくなかった。得意教科の国語、九四点……
図書館で勉強している、里志と勉強していると、花穂姉ちゃんにうそぶいて来栖の家に入り浸った。最早、好成績に至るプロセスを疑われるレベルだ。このまま平均点より高い答案用紙が返ってくれば、学年二〇位どころではない。学年上位に食い込むだろう。
◇◇◇
午後四時前、学校を出てそのまま四条邸へ向かった。
二つの問題で、頭と足取りが鉛のように重く感じる。ひとつは良過ぎるテストの結果について、もうひとつは、これから姉の代わりに四条春香に告げることについてだ。
「ん?」
四条邸の敷地が見えてくると、門の外に先輩が立っている。
「蒼太郎、こっちへ来てくれ」
玄関から家の中へ入ると、これまでとは違う廊下を進んでいる。
道場や大広間がある母屋とは離れた場所に真新しい木製の建物がポツンとある。
「あれ? 先輩の部屋じゃないんですか?」
「わたしの私室はこちらだ」
「なっ!?」
離れに建っている二階建ての四条春香の私室は、カーテンやベッドシーツ、ラグにタンス、すべてがピンクで乙女チックな可愛らしい部屋だ。真っ白い壁紙とピンクのコントラストが絶妙にマッチしている。
「そんな意外そうな顔をしないでくれ……わたしも女だぞ」
「いやぁ……あの殺風景な二〇畳が先輩の部屋だと思ってたので」
「あっちはここができるまでの仮住まいだったんだ」
ピンクのハート型テーブルを囲んで、これまたピンクのラグの上に座る。
なんだか、ピンクだらけで妙な気分が起きそうな部屋だ。
「先輩、紗月姉から……」
「待ってくれ、蒼太郎。夜は長い、ゆっくりしてくれ」
「夜って……俺、帰らないと」
「二四時間レンタルと書いてあるぞ。幸い今夜はうちの父親がいない」
「それ、まずいでしょ……」
「わたしも蒼太郎にお願いがある。最近、お願いしてばかりだな」
そう言うと、四条先輩は俺の隣に寄り添って来た……
二の腕に押しつけられた巨大おっぱい撃が煩悩を刺激するばかりだ。
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