姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛

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【序幕・番外編】あねびりーばぼーっ 参

0.弟の部屋に侵入してアレを触りますっ!

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まえがき
姉の花穂視点の「姉らぶるっ!!」前日談となります。
最終話以降に執筆した話ですが、ネタバレ等はありません。
 
【序幕・番外編】あねびりーばぼーっ 弐 「0.弟の摩擦行為を覗いて興奮しますねっ!」の続きです。
___________________________________

 ――――夜襲!!

 それは隠密かつ迅速に行われなければならない。
相手は入口に姉侵入防止トラップを設置しているのを目視で確認。

 ターゲットである弟の蒼太が陳腐なトラップを仕掛けているのは知っている。
誰だって隣室から聞き慣れない物音がすれば気になるはずだ。

 私の部屋と蒼太の部屋はバルコニーで繋がっている。
弟がドアにトラップを仕掛けた一部始終をのぞき見したのだ。
そこが蒼太の油断というべきか、カーテンの隙間からのぞき放題だった。

(さあ、どうしようかな?)

 午前二時。この時間、弟は必ず眠っている。
思春期なので、真夜中にエッチな本を読んだりするのかもしれないけど……
姉の紗月いわく、蒼太はらしい。
だから夜更けまでオナニーをすることがないと言う。

 白無地Tシャツにベージュ花柄のナイトブラ、下もベージュ花柄のショーツ。
着替える必要性が特にないため、そのまま足音を殺してバルコニーへ出る。
ひんやりとした地面の感触が足元から伝わってくる。

「うーん。きれいな星空」

 空を仰ぎながらうんと伸びをしてみる。
一瞬、なにをしようと思っていたのか忘れそうなほどの星空だ。

(施錠は……)

 当たり前のことだけど、バルコニーから出入りするガラス戸に施錠してある。
ところが、このロックは完璧ではない。紗月姉と私は研究したのだ。
細めの金属製定規とセロテープと糸で簡単に開錠できる。
弟はドアからの侵入ばかりを気にして、こっちが疎か極まりない。

「勝手にお邪魔しまーす」

 午前二時五分、夜襲開始。
ターゲットは部屋の壁際に設置されたパイプベッドの上で就寝中。
薄手の布団をかぶって寝息を立てている。

(静かに眠るなぁ……)

 蒼太は寝息をほとんど立てない。
まるで赤ちゃんがスヤスヤ眠っているようで可愛いのだ。
とりあえずいつものように……

「ちゅ」

 軽く下唇に少し触れる程度のキスをする。
お次は掛け布団を少しずつめくっていく。この瞬間が一番肝心だ。
人間は肌に接触する物に敏感で、目覚めてしまうことがあるからだ。
実際にイタズラ……もとい夜襲がバレてしまった日もある。

 慎重に慎重を重ねて掛け布団をずらしていくと、弟の寝姿があらわになった。
いつも通りのパンイチだ。ボクサーブリーフはアメリカの国旗がプリントされている。
ただ、尋常ではないほど膨らんだ状態だ。

(あれ? まだ触ってないのに大きい……)

 いつもは触り始めると大きくなる。
紗月姉が言うには、寝ている状態でエッチなことをされると男の人はエッチな夢を見るとか。脳に連動して生理現象が起こるらしいが……

 勃っている。既にパンツの中で巨大化しているのだ。
これはおかしい。事件である。実際に見て調べなければならない。

 肌に指が触れないように、パンツをめくっておろしていく。
解放されたような勢いで元気なチンチンがピョコンと顔を出した。

「これはっ!?」








◆◆◆







 現れた蒼太のチンチンは先月の襲撃時と形状が違う。
デカさは同じ、ニオイも同じ。先っぽがより露出した形に変貌を遂げている。
可愛かったおチンチンがロケットやミサイルのように見える。

(これって皮が剥けてるってことよね?)

 下ネタ好きの女友達が言っていた。
男性の包皮は大人になると剥けることがあると言う。

 姉の紗月はもう何度もコレに触れて、口に含んだこともあると言っていた。
私はこれを口に入れる勇気がない。単純に好奇心を満たしたいだけなのだ。
いや、本音を言うとちょっとエッチな気分に浸りたい。

(寝ていても硬いんだ……)

 コリコリとした感触を茎の部分から触れて確認してみる。
あまり触れたことがない先端の剥き出し部分も指先で突っついて感触を確かめる。
なぜか余った左手は自分のショーツの中に入っていた。

「んんっ」

 いつから姉妹でこんなことを繰り返しているのだろう。
夜中に弟の部屋に侵入して、襲撃を名目に自分を慰めているだけなのだ。
部屋に戻ったら濡れたショーツを替えないといけない。

 自分の下半身いじりに夢中になり、右手が弟の局部にあるのを忘れていた。
弟のを鷲掴みにしたまま、私はオナニーにふけっていたのだ。

(――やばっ! 起きないよね?)

 パンツを引き上げ、撤収しようとしたその時だった。
さっきまで握っていた蒼太のペニスがビクリと動いて液体を飛ばした。
それは水鉄砲のように射出されて、蒼太の腹部のほうへ着弾。

(う、嘘でしょ? これって……)

 男性の射精シーンと精液。これを直に見るのは初めてだ。
なにより驚いたのは眠っていても射精するメカニズムについてだ。

 それに射出した瞬間から部屋のニオイが変化した。
この体液は独特の臭みがあるようだ。粘り気も目視できる。
今のところ、あまり触れたい物体ではない。

「ごめん! 蒼太」

 眠りながら射精した弟を尻目にそっと部屋を退出した。
弟は自ら打ち上げた体液でちょっとだけビチョビチョになった。

 ――私は私でお気に入りのショーツがビチョビチョに濡れた。
男の子の秘密を一つ知ったような気がする。

(よし! 次は起きてる時に発射させてみよう!!)
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