姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛

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【本幕・第6章】あねとん堰止め乱撃っ 中編!

4.美少女が水着の中の秘密を暴露ですっ!

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 天才で変態の来栖有紀の口から出た、俺のトラウマに関する実験方法。姉二人と同じ接触行為を来栖と試し、それが本当に意味のある行動なのか実証すると言う。

「来栖、本気なのか?」
「まず、君のトラウマが本当なのかどうか確認するわ」

 客観的に見ると、俺は普通の人間と変わらない。
恋という感情がないと言っても、それは姉二人と俺が口にしているだけだ。

「そんな簡単に確認できるのか?」

 隣りに座っているスク水姿の来栖が、俺に寄り掛かって来た。
水着から張り出した胸が二の腕に当たって、その柔らかさが伝わる。

「蒼太君、君は本当に恋をしない体質よ」
「おい、今の一瞬でなにか確認したのか?」
「君は一切照れることがない。昨日、わたしの胸を触っているときも、今もね」

 照れるということがどういう状態かは、充分理解しているつもりだ。
ただ、それがないのは女性に対する免疫が高いからだと勝手に自覚している。

「確かに……思い返すと照れてないかもな」
「とりあえず、あと一時間勉強しましょうか」
「えっと……実験ってこれだけ?」
「今はテスト勉強を優先よ」
「わかった。頼む」

 無機質、無感動かと言えばそうではない。
左隣に座る来栖の体温や匂い、なにより肌の柔らかさに興奮する。








◇◇◇








 午後七時過ぎ、来栖は階下で調理を始めたようだ。
俺は部屋で待たされている。手伝いの打診もしたが固辞された。
簡単なものを作るだけだから、のんびり休憩してほしとのことだ。

「蒼太君、お待たせ」
「悪いな、夕飯までごちそうに――なんだ、その格好はっ!?」

 大きめのお盆を持った来栖は、薄い純白の割ぽう着姿。
正面から見る限り、下着をつけていないのがわかる。
膨らみの先端部分から薄ピンク色が透けているからだ。
もっとまずいのは下の部分だ。生い茂りが白いベールの向こうに見える。

「これが日本のワイフの正装。ハダカッポウギだとアニメで言っていたわ!」
「お前が見てるアニメ……全部間違ってるからな!!」

 来栖がテーブルに並べ出したものは、キノコ類を使用したパスタ、野菜スープ、リーフレタスなどシンプルだがいろどり豊かなものばかりだった。

「どうぞ、蒼太君。ところで、デザートはわたしでいいのかしら?」
「いただきます。デザートは……お前の着替えを所望するぞ」

 いい加減、こいつは普通の格好ができないのだろうか。
来栖有紀の制服姿以外、まともな格好を見たことがないのだが……

「どう? お口に合わない?」
「美味しい! 香りもいいし、好きな味だ」

 外国の料理は見た目が派手で香りが強く大味だと聞いていたが、来栖の作ったものはどれもレストランの料理と大差ない気がする。

「姫咲図書館の閉館時間が午後九時。その時間に合わせて帰らないとね」
「そうだな。九時過ぎに勝手口から出るよ」

 ここ最近だが、電子書籍の普及により図書館が閉館時間を延ばす傾向にある。
この時間帯なら、うちの生徒が残ってテスト勉強に励んでいるはずだ。




 食事が終わったあとも片づけを願い出たが、着替えるという理由で断られた。
次こそ、まともな格好で登場してほしいが、それも期待薄だろう。
せめて、さっきのような透ける服を着るのなら、下着をつけてほしいものだ。

(――次は、ナース服か? ミニスカ警官? いや、メイドか?)

 などと考えていると、階段をあがってくる来栖の足音が聞こえる。
隣りの部屋に入る音が聞こえる。隣室は来栖のクローゼットのようだ。

「蒼太君、あと一時間ほど頑張りましょ……ってどうしたのよ?」

 部屋に現れた来栖は……またもや、スク水姿だった。
しかも、Oバックではない通常の水着だ。
こいつは、何着スクール水着を持ってるんだろう……

「お前は普通の格好ができないのか?」
「君が喜んでるからよ。蒼太君、わたしの秘密も教えてあげる」

 来栖は部屋に入り、ベッドの上に横座りしてこちらに背を向けた。
振り返った横顔が、学校で見るような憂いと落胆の表情を浮かべている。

「来栖の秘密?」
「うん、後ろから脱がせてくれるかな?」
「後ろから脱がす!?」
「昨日は脱がしたじゃない。なんでわたしが、かわかるよ」

 来栖はスク水の肩紐を落とした……
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