104 / 217
【本幕・第6章】あねとん堰止め乱撃っ 前編!
5.とりあえず乳房を触ることにしますっ!
しおりを挟む
高級ベッドはマットレスの素材からして違う。特に我が家の数千円で買えるようなパイプベッドとは大違いだ。来栖と共になだれ込んだダブルサイズのベッドは、体が沈みそうなほどの弾力性がある。
「すげえ! このベッドすごいフカフカ! 気持ちいいな!」
「フカフカの気持ちいいベッドで、気持ちいいことする?」
体の下に組み伏せた来栖は顔を赤らめ、首筋が少し汗ばんでいる。
水着に抑えられている豊かな胸がマットレスに負けない弾力を感じさせる。
「来栖は本当に俺が好きなのか?」
「うん、前から大好きよ。まさに、蒼太君の嫁!」
「勝手に嫁になるな……」
真っ直ぐこちらを見つめるが、その顔つきは不敵そのものだ。
ただ、表情は恋する乙女に見えなくもない。どっちが本物だろう。
「次はどうするの?」
「おっぱい撃に決まってるだろ」
「なにそれ?」
来栖の胸に手を乗せ、その触感を楽しもうという寸前で俺の端末が鳴り響いた。
テレビ電話着信、発信者は……花穂姉ちゃんだ。非常にまずい状況だな。
「やばい! 姉ちゃんからテレビ電話だ!」
「蒼太君、こっち! 早く来て!」
パソコンデスクに向かった来栖は、デスクの下から機械を取り出した。
それを壁に向かって照射している。プロジェクターのようだ。
「おい、この映像は姫咲図書館か!? しかも3D映像!」
「そうだよ。この映像の前でテレビ電話取って、図書館で勉強中だって言って!」
俺は即座に映像の前に移動して、電話を安全に取れる場所なのか確認した。
この手の誤魔化しは大概影の映り方でばれるからだ。ところが、どういう方法なのか影が映っていない。それどころか、本当に姫咲図書館の中にいるような感じさえしてくる。
『蒼太、まだ帰らないの? あれ? 図書館にいるんだ?』
「うん、クラスの連中とテスト勉強してるんだ。閉館前に帰るから」
『なんか蒼太の端末、映像悪くない? 歪んでるような……』
「調整がよくわからん。だから俺はガラケーでよかったんだよ」
『じゃあ、待ってるね。テスト勉強頑張ってね』
電話を切った後、来栖の表情は明らかにイラついていた。
理由はなんとなくわかる。青山花穂への対抗心、嫉妬心からだろう。
「なーにが、待ってるね、よ! クソ猫かぶり」
「ひどっ! 花穂姉ちゃんを悪く言うなよ」
プロジェクターを切った来栖は、再びパソコンデスクの椅子に座り込んだ。
「……ごめんなさい……言い過ぎたわ」
「それより、さっきのプロジェクターの映像すごいな……お前が作ったのか?」
「うん。姫咲図書館の動画を撮影してね。ちょいと加工すればできあがり。他にも校庭や、姫咲公園の映像もあるの。ちょっとした気分転換になるでしょ」
◇◇◇
五月一八日、月曜日の午後六時半。
人生で最も濃厚な九〇分を過ごしたと言える。
まず、変態で天才の眼鏡美少女、来栖有紀との邂逅。おまけにそいつはお隣さん。
話しの流れで家にあがり、衝撃のストーカー宣言と愛の告白。
「来栖、俺の貸したパンツは洗ってるのか?」
「少し乾燥に時間がかかるわ」
「帰って食事して、テスト勉強したいんだけどな」
「青山花穂に教わっても君の成績は上がらないわよ? クイズ形式の出題も意味ない」
こいつの耳は、地獄耳を超えている。
俺はここ最近、花穂姉ちゃんといっしょに寝ながら勉強する。
眠るまで花穂姉ちゃんが、クイズ形式に問題を出すのだ。
「じゃあなにか? 来栖に教わると俺の成績が上がると?」
「五〇位以内は確実かもね。わたしは勉強しなくても、青山花穂と結城加奈子に勝てるから」
「なあ、ちょっとそこ座らせてくれないか?」
俺はあることを閃いた。この来栖有紀に自分の恋愛体質の秘密を暴露するかどうか、それを試さなくてはならない。本当にすべてを話していいか、信用するに足る人物かを見極める必要がある。
「うん、この椅子座り心地いいよ」
来栖は勢いよく立ち上がって席を空けた。
俺はその椅子に座り込んで、膝を叩いて来栖の目を見つめる。
「来栖、実験したいことがある。膝の上に座ってくれないか?」
「え? 蒼太君の膝……いいの?」
後ろ向きで座れという意味で言ったのに、来栖は向き合うように正面から座り込んだ。
鼻と鼻がぶつかり合う至近距離だ。俺はスク水の肩紐に手をかけて……
「お前のおっぱい触らせてくれ!」
「すげえ! このベッドすごいフカフカ! 気持ちいいな!」
「フカフカの気持ちいいベッドで、気持ちいいことする?」
体の下に組み伏せた来栖は顔を赤らめ、首筋が少し汗ばんでいる。
水着に抑えられている豊かな胸がマットレスに負けない弾力を感じさせる。
「来栖は本当に俺が好きなのか?」
「うん、前から大好きよ。まさに、蒼太君の嫁!」
「勝手に嫁になるな……」
真っ直ぐこちらを見つめるが、その顔つきは不敵そのものだ。
ただ、表情は恋する乙女に見えなくもない。どっちが本物だろう。
「次はどうするの?」
「おっぱい撃に決まってるだろ」
「なにそれ?」
来栖の胸に手を乗せ、その触感を楽しもうという寸前で俺の端末が鳴り響いた。
テレビ電話着信、発信者は……花穂姉ちゃんだ。非常にまずい状況だな。
「やばい! 姉ちゃんからテレビ電話だ!」
「蒼太君、こっち! 早く来て!」
パソコンデスクに向かった来栖は、デスクの下から機械を取り出した。
それを壁に向かって照射している。プロジェクターのようだ。
「おい、この映像は姫咲図書館か!? しかも3D映像!」
「そうだよ。この映像の前でテレビ電話取って、図書館で勉強中だって言って!」
俺は即座に映像の前に移動して、電話を安全に取れる場所なのか確認した。
この手の誤魔化しは大概影の映り方でばれるからだ。ところが、どういう方法なのか影が映っていない。それどころか、本当に姫咲図書館の中にいるような感じさえしてくる。
『蒼太、まだ帰らないの? あれ? 図書館にいるんだ?』
「うん、クラスの連中とテスト勉強してるんだ。閉館前に帰るから」
『なんか蒼太の端末、映像悪くない? 歪んでるような……』
「調整がよくわからん。だから俺はガラケーでよかったんだよ」
『じゃあ、待ってるね。テスト勉強頑張ってね』
電話を切った後、来栖の表情は明らかにイラついていた。
理由はなんとなくわかる。青山花穂への対抗心、嫉妬心からだろう。
「なーにが、待ってるね、よ! クソ猫かぶり」
「ひどっ! 花穂姉ちゃんを悪く言うなよ」
プロジェクターを切った来栖は、再びパソコンデスクの椅子に座り込んだ。
「……ごめんなさい……言い過ぎたわ」
「それより、さっきのプロジェクターの映像すごいな……お前が作ったのか?」
「うん。姫咲図書館の動画を撮影してね。ちょいと加工すればできあがり。他にも校庭や、姫咲公園の映像もあるの。ちょっとした気分転換になるでしょ」
◇◇◇
五月一八日、月曜日の午後六時半。
人生で最も濃厚な九〇分を過ごしたと言える。
まず、変態で天才の眼鏡美少女、来栖有紀との邂逅。おまけにそいつはお隣さん。
話しの流れで家にあがり、衝撃のストーカー宣言と愛の告白。
「来栖、俺の貸したパンツは洗ってるのか?」
「少し乾燥に時間がかかるわ」
「帰って食事して、テスト勉強したいんだけどな」
「青山花穂に教わっても君の成績は上がらないわよ? クイズ形式の出題も意味ない」
こいつの耳は、地獄耳を超えている。
俺はここ最近、花穂姉ちゃんといっしょに寝ながら勉強する。
眠るまで花穂姉ちゃんが、クイズ形式に問題を出すのだ。
「じゃあなにか? 来栖に教わると俺の成績が上がると?」
「五〇位以内は確実かもね。わたしは勉強しなくても、青山花穂と結城加奈子に勝てるから」
「なあ、ちょっとそこ座らせてくれないか?」
俺はあることを閃いた。この来栖有紀に自分の恋愛体質の秘密を暴露するかどうか、それを試さなくてはならない。本当にすべてを話していいか、信用するに足る人物かを見極める必要がある。
「うん、この椅子座り心地いいよ」
来栖は勢いよく立ち上がって席を空けた。
俺はその椅子に座り込んで、膝を叩いて来栖の目を見つめる。
「来栖、実験したいことがある。膝の上に座ってくれないか?」
「え? 蒼太君の膝……いいの?」
後ろ向きで座れという意味で言ったのに、来栖は向き合うように正面から座り込んだ。
鼻と鼻がぶつかり合う至近距離だ。俺はスク水の肩紐に手をかけて……
「お前のおっぱい触らせてくれ!」
0
お気に入りに追加
924
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる