姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛

文字の大きさ
上 下
102 / 217
【本幕・第6章】あねとん堰止め乱撃っ 前編!

3.掴みどころがないので突いてみますっ!

しおりを挟む
 来栖有紀。花穂姉ちゃんと同じ、生徒会の書記。

 昨年、飛び級で編入して来た帰国子女。
母方の祖父がドイツ系アメリカ人のクォーター。

 その帰国子女が、なんと青山家のお隣りさん。
誘われるがまま家に招待されると、靴を脱ぐ前にパンツを脱いで尻を突き出している。

「来栖、お前な……玄関でそれはやめろ。親が泣くぞ……」
「え? わたし、ここでひとり暮らしだけど? とりあえず中入ってくれる?」

 この辺りの住宅は、結城建業が建てている。
住宅街にありがちなことだが、家のデザインがよく似ているのだ。
建て直す前の青山家と、よく似た内装だ。

「飾り気がない家だな……」
「一軒家にひとり住まいだとこんなもんじゃない? 部屋はこっち」

 廊下から階段をあがって、広いフローリングの部屋に案内された。
まったくと言っていいほど飾り気がない、女の子の部屋とは思えない部屋だ。

 ただ、普通と違うのはいくつかのモニターやパソコン、電子機器が置いてある大きめのデスクが部屋の隅にあること。さらに部屋の真ん中には、ダブルサイズのベッドが設置されている。

「すごい部屋……」
「わたし着替えて来るねっ」

 来栖は隣りの部屋へ入って行く。
一部屋丸ごとクローゼット化しているのだろうか。
俺は部屋の中心からさらに奥、PC類が所狭しと並べられたデスクに近づいた。

 来栖有紀という女の、異常性が感じられるものをそこで発見した。




 来栖は猫かぶりで、通常は大人しい女の子のはずだ。
裏の顔は、これからメッキをはがしていけばわかるかもしれないが、異常性が垣間見える証拠品がデスクの上に飾られている。

 俺はもう、ここから逃げ出したい気分だ。

「――これは、俺の写真……!!」

 つい最近の登校前の写真だ。玄関を出たところを撮られている。
角度から考えて、この部屋のバルコニーから撮影した写真だと推察。
隣の花穂姉ちゃんの顔は……黒マーカーで塗りつぶされていた。

「お待たせ、蒼太君」
「来栖! これはいったいなんのつもり――」

 振り返った俺は絶句した。
来栖の格好もおかしいが、やっていることもおかしい。
部屋の入り口で床に手を付き、土下座している。

 それだけなら、日本人らしい客人のもてなしだと褒め称えよう。
問題はその装いが、スクール水着だということだ。

「おいっ! この写真の前に、その土下座とスク水の意味はなんだ?」
「君がコンビニで成人雑誌を読んでるのを見てね。一番見ていたページのピンナップが月刊スク水タイフーンのスク水特集だったから。君は水着フェチで、中でも姫咲中のスクール水着に敏感だと分析結果が出たの」
「とりあえず、そこは正解だと言っておく。で、その土下座はなんだ?」
「これ? 日本人の女性はベッドを共にする前に、こうして土下座するんじゃない?」

 こいつは、どこかの怪しいお店と間違っているんじゃないのか。
だいたい、姫咲中に通っていない来栖が、指定のスク水を持っていることが疑問だ。

「……じゃあ、この盗撮写真はなんだ!?」
「あれ? この国は好きな異性を盗撮したり、つけ回して求愛するんじゃないの?」
「しない! する奴もたまにいるけど、場合によっちゃ捕まるぞ!」
「あら? そうだったの?」

 この女には、正しく清らかなジャパニーズ文化を叩き込みたいな。
顔をあげてこちらを向いた来栖有紀は、髪をおろして眼鏡を外していた。
肌は白く、目鼻立ちが整い、胸は紗月姉並みのようだ。
幼さが残る分、少しだけ加奈子さんに似た雰囲気もある。




 この数分間で、来栖有紀に聞きたいことが増えた。
俺のシンプルなライフスタイルを、複雑化するウイルスのような女だ。
今すぐ帰りたいが、このままではすっきりしない。

「答えろ、来栖……」

 質問を遮るように、勢いをつけて来栖は思い切りベッドにダイブした。
ボフリとマットレスに沈み込む。弾力性のある高級そうなベッドだ。
来栖は抱き枕を体の下に入れ、抱き込むように横になっている。

「蒼太君が好きなの。愛してるの」
「は!?」

 今日初めてコンタクトした人間が、スク水姿でベッドから告白している。
上目使いでこちらを見る表情が物語っている。体全体で誘ってやがる。

「突きなさいっ!」

 犯しなさいの次は突きなさいか……
俺は来栖のベッドの足元に立ち、パサッと服を脱いだ。
調子に乗る来栖を突くことに決めたのだ。

「突いたぞ来栖! どうだ!?」
「ああっ!!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

将棋部の眼鏡美少女を抱いた

junk
青春
将棋部の青春恋愛ストーリーです

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

転校して来た美少女が前幼なじみだった件。

ながしょー
青春
 ある日のHR。担任の呼び声とともに教室に入ってきた子は、とてつもない美少女だった。この世とはかけ離れた美貌に、男子はおろか、女子すらも言葉を詰まらせ、何も声が出てこない模様。モデルでもやっていたのか?そんなことを思いながら、彼女の自己紹介などを聞いていると、担任の先生がふと、俺の方を……いや、隣の席を指差す。今朝から気になってはいたが、彼女のための席だったということに今知ったのだが……男子たちの目線が異様に悪意の籠ったものに感じるが気のせいか?とにもかくにも隣の席が学校一の美少女ということになったわけで……。  このときの俺はまだ気づいていなかった。この子を軸として俺の身の回りが修羅場と化すことに。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...