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【本幕・第5章】あねしゃんぶる連撃っ 後編!
4.今夜は探究心を満たす課外授業ですっ!
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カーテンは月明かりを遮り、部屋は真っ暗闇に包まれている。
闇に目が慣れて見た先に、布団の上で待つ紗月姉の姿。
俺の手元に置かれたのは一箱の避妊具、『ザ・狙い撃ちっ うすうす イボ付き』
なぜ、イボ付きなのか、こんなものをいつ買ったのかツッコミたい気分だ。
「花穂姉ちゃん裏切ることになるんだろ? 言ってること矛盾してない?」
床に置かれた避妊具を拾い上げ、パッケージを開こうとした手を掴まれた。
「蒼ちゃん、それを使う意味わかるよね? 姉ちゃんと恋人になること、花穂を裏切ること、最悪の場合かけおちすることになるよ……」
「そう言われると、この箱が鉛のように重く感じるな……」
紗月姉は普段からおちゃらけて、ふざけてばかりだ。
しかし、時折本気っぽくなる。冗談と本気の顔つきが全然違う。
メルヘンチックで可愛らしい、イタズラを楽しむ花穂姉ちゃんとの違いはここだ。
「さて、冗談はこれぐらにしてテスト勉強始めようか? ね、蒼ちゃん?」
「時間なくなるからな……勉強しないと」
「それ、コンビニで買うの勇気いるよね」
「姉ちゃん! 頼むから近所のコンビニで買わないでくれよ!」
「ん、大丈夫だって! 日用品なんだしさ!」
「使う人にとっては日用品だけどな……」
「蒼ちゃん、そろそろ勉強始めるよっ!」
再び部屋の電気を点けて、丸テーブルを二人で囲む。
床には出番のない避妊具が放置された……
五月一七日、日曜日の午前一時前。テスト勉強は一段落を得た。
紗月姉は数分前から床の上で寝転んで、ときどき寝息を立てている。
「紗月姉、そんなとこで寝るなよ!」
「……ん」
返事はするものの、寝言を言っているだけのようだ。
この身体を約二メートル離れた布団まで運べるだろうか……
「重いっ!」
お姫様抱っこでの運搬作業が開始された。
柔らかな肌の感触と温もり、それに紗月姉の匂いが興奮度を高める。
衝撃を与えないように布団に着地成功、あとは寝かせるだけだ。
「……蒼」
「……起きてる?」
狸寝入りの見分け方、まぶたの動きと喉の動きを観察すればいい。
紗月姉は寝たふりをしているのかもしれない。
とりあえず、窮屈そうな豊満な胸を、ブラという封印から解き放つことにした。
「……蒼ちゃん……脱がせるなら電気消しなよ」
「やっぱり狸寝入り!」
「半分寝てたけどね。姉ちゃんを布団に運んで、ブラ奪ってやる気満々?」
「その下着、なんか小さくない? 窮屈そうだよな?」
明らかにブラジャーもパンツも、サイズが合致していないように見える。
今穿いている飾り気のないブルーのパンツも体型と合っていない。
「これね、中学の頃の下着だからね。替え持って来てなくてさ」
「それじゃ、俺は部屋で寝るよ」
「蒼ちゃんなに言ってんの? そんなパンツ膨らまして強がり?」
ここ最近、毎晩のように姉妹どちらかと添い寝している気がする。
花穂姉ちゃんと布団に入れば、サブマシンガンのようなキス攻撃を食らう。抱き締めて眠ることで、その肌の温もりから愛情欲が満たされる。
一方で紗月姉と寝るということ、それは性欲を満たすことになる。
「……紗月姉、なんで背中向けるの?」
消灯した部屋、掛布団の中で紗月姉が横向きに寝転んでいる。
ただし、こちらに背中を向けて……
「なんでだと思う?」
「まさか、また屁じゃないだろうな!?」
表面積が足りないパンツに収納された尻がこちらを向いている。
ブラは余程きつかったのか、取り外したままつけ直していない。
少し伸びた髪、程よい肉付きの二の腕と肩口、きれいな背中……
「失礼だな蒼ちゃん……わっ……なにしてんの!?」
「未知の世界への探求を試みようと、ジャングルまで辿り着いた……」
サイズ違いのパンツに手を入れてみると、すぐ茂みに到達した。
あと数センチ下へ手を移動させれば、俺の探求心は満たされるだろう。
「ダメ……次、パンツに手入れたら朝までチョークスリーパーねっ!」
「死ぬわっ!」
冒険心と好奇心、膨大な下心を詰め込んだ右手は紗月姉の手に捕らえられた。
右手は風呂場のときのように、ゆっくりと誘導されている。
落ち着いた先は布地の上、やや厚めの生地のようだ。
「蒼ちゃん……もうちょっと上かな?」
「ここ?」
「うん」
「こう?」
「あんっ」
「それ返事?」
「声出るよ……」
「紗月姉……」
弧を描くように指先を走らせると、紗月姉の身体が敏感に反応する。
誰にも見せたことがないような表情をして、聞いたことがない嬌声あげていた……
闇に目が慣れて見た先に、布団の上で待つ紗月姉の姿。
俺の手元に置かれたのは一箱の避妊具、『ザ・狙い撃ちっ うすうす イボ付き』
なぜ、イボ付きなのか、こんなものをいつ買ったのかツッコミたい気分だ。
「花穂姉ちゃん裏切ることになるんだろ? 言ってること矛盾してない?」
床に置かれた避妊具を拾い上げ、パッケージを開こうとした手を掴まれた。
「蒼ちゃん、それを使う意味わかるよね? 姉ちゃんと恋人になること、花穂を裏切ること、最悪の場合かけおちすることになるよ……」
「そう言われると、この箱が鉛のように重く感じるな……」
紗月姉は普段からおちゃらけて、ふざけてばかりだ。
しかし、時折本気っぽくなる。冗談と本気の顔つきが全然違う。
メルヘンチックで可愛らしい、イタズラを楽しむ花穂姉ちゃんとの違いはここだ。
「さて、冗談はこれぐらにしてテスト勉強始めようか? ね、蒼ちゃん?」
「時間なくなるからな……勉強しないと」
「それ、コンビニで買うの勇気いるよね」
「姉ちゃん! 頼むから近所のコンビニで買わないでくれよ!」
「ん、大丈夫だって! 日用品なんだしさ!」
「使う人にとっては日用品だけどな……」
「蒼ちゃん、そろそろ勉強始めるよっ!」
再び部屋の電気を点けて、丸テーブルを二人で囲む。
床には出番のない避妊具が放置された……
五月一七日、日曜日の午前一時前。テスト勉強は一段落を得た。
紗月姉は数分前から床の上で寝転んで、ときどき寝息を立てている。
「紗月姉、そんなとこで寝るなよ!」
「……ん」
返事はするものの、寝言を言っているだけのようだ。
この身体を約二メートル離れた布団まで運べるだろうか……
「重いっ!」
お姫様抱っこでの運搬作業が開始された。
柔らかな肌の感触と温もり、それに紗月姉の匂いが興奮度を高める。
衝撃を与えないように布団に着地成功、あとは寝かせるだけだ。
「……蒼」
「……起きてる?」
狸寝入りの見分け方、まぶたの動きと喉の動きを観察すればいい。
紗月姉は寝たふりをしているのかもしれない。
とりあえず、窮屈そうな豊満な胸を、ブラという封印から解き放つことにした。
「……蒼ちゃん……脱がせるなら電気消しなよ」
「やっぱり狸寝入り!」
「半分寝てたけどね。姉ちゃんを布団に運んで、ブラ奪ってやる気満々?」
「その下着、なんか小さくない? 窮屈そうだよな?」
明らかにブラジャーもパンツも、サイズが合致していないように見える。
今穿いている飾り気のないブルーのパンツも体型と合っていない。
「これね、中学の頃の下着だからね。替え持って来てなくてさ」
「それじゃ、俺は部屋で寝るよ」
「蒼ちゃんなに言ってんの? そんなパンツ膨らまして強がり?」
ここ最近、毎晩のように姉妹どちらかと添い寝している気がする。
花穂姉ちゃんと布団に入れば、サブマシンガンのようなキス攻撃を食らう。抱き締めて眠ることで、その肌の温もりから愛情欲が満たされる。
一方で紗月姉と寝るということ、それは性欲を満たすことになる。
「……紗月姉、なんで背中向けるの?」
消灯した部屋、掛布団の中で紗月姉が横向きに寝転んでいる。
ただし、こちらに背中を向けて……
「なんでだと思う?」
「まさか、また屁じゃないだろうな!?」
表面積が足りないパンツに収納された尻がこちらを向いている。
ブラは余程きつかったのか、取り外したままつけ直していない。
少し伸びた髪、程よい肉付きの二の腕と肩口、きれいな背中……
「失礼だな蒼ちゃん……わっ……なにしてんの!?」
「未知の世界への探求を試みようと、ジャングルまで辿り着いた……」
サイズ違いのパンツに手を入れてみると、すぐ茂みに到達した。
あと数センチ下へ手を移動させれば、俺の探求心は満たされるだろう。
「ダメ……次、パンツに手入れたら朝までチョークスリーパーねっ!」
「死ぬわっ!」
冒険心と好奇心、膨大な下心を詰め込んだ右手は紗月姉の手に捕らえられた。
右手は風呂場のときのように、ゆっくりと誘導されている。
落ち着いた先は布地の上、やや厚めの生地のようだ。
「蒼ちゃん……もうちょっと上かな?」
「ここ?」
「うん」
「こう?」
「あんっ」
「それ返事?」
「声出るよ……」
「紗月姉……」
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