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【本幕・第5章】あねしゃんぶる連撃っ 後編!
3.勉強より女体の神秘に突入しますかっ!
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紗月姉が風呂に入ると、二度言い直した。
つまり、入って来るなら入ればいいと、姉流の挑発だ。
だから、俺はあとを追うように風呂場へ向かう。
脱衣場には、乱雑に脱ぎ捨てられた下着が落ちている。
風呂の中からは、なにも物音が聞こえない。
「――入るか……」
特に声も掛けず、なにも気にせず服を脱いで擦りガラスのドアを開くと……
紗月姉は洗い場の鏡の前で、こちらに背を向け全裸仁王立ち。
鏡越しに、豊かな乳房とへその下の茂みが丸見えだ。
「蒼ちゃんさ……もうなんの躊躇もなく、風呂場に入って来たね……」
「姉ちゃんが入るように誘うからだろ」
「花穂が捻挫してお風呂手伝ってあげたんでしょ? 滑りそうになって、蒼ちゃんに支えられて助かったって聞いた。どうやって支えたの? ちょっとやってみてくれない?」
言い終わりに腰をクネクネ、尻をフリフリ……
花穂姉ちゃんの入浴を補助した情報は、共有ボックスでのやり取りだろう。
この二日間、姉妹の間には常に俺がいたはず。一度もそんな会話はなかった。
そして、俺の股間の状態異常を知った上での紗月姉の挑発的なこの言動。
「こうだよ」
背後から迫り、左手で左胸を掴む。ボリューム感が花穂姉ちゃんと違う。
右手は右腰骨の上に軽く添える。本当は股間をガッチリ掴んでいたが……
「嘘つき。それだと花穂転倒してる。力が逃げちゃうじゃない。右手はこう……」
「おい、紗月姉っ!」
腰骨に添えられた俺の右手が、紗月姉の手で股の間に誘導される。
滑りそうになった花穂姉ちゃんを支えたときの、ラッキースケベ状態の完成だ。
右手は初めて触れる紗月姉の茂りの奥を、手の平が捉えている。
「蒼ちゃん、右手は動かすの禁止ねっ!」
「やっぱり、姉妹で対抗してるんだな」
風呂場の鏡に映し出された、この絵面はなんだろう。
やや日に焼けた紗月姉の肢体がすべて露わになり、左胸は俺の手に握られ、股の間は俺の右手の平によって制されている。
「これでも反応ない?」
「ないよ。姉ちゃん、いつまでこの体勢すんの?」
肉体欲が湧かなければ、この状態はまったく意味がない。
右手に乗っかる女体の神秘を探索したいところだが……
「んんっ! 蒼ちゃん……今、右手ちょっと動かした! 次、動かしたらタイルの上にブレーンバスターで地中にめり込ませるからねっ!」
「そんなの、絶対死ぬだろ!!」
鏡越しに姉の表情をうかがってみると、視線がぶつかった。
頬を真っ赤に染めている。これ程照れた顔をした紗月姉を見るのは初めてだ。
「ごめん! そういや、まだシャワーもしてない! お尻洗ってないっ!」
「どわっ! 姉ちゃん、それ早く言えよ!」
咄嗟に両手を紗月姉の身体から離したが、茶色い物体は右手に付着していない。
代わりに汗のようなもので手の平が湿っているが……
「あ、蒼ちゃんが右手に興味津々だ! 女体の神秘すげー状態?」
「紗月姉、早く身体洗ってくれよ。というか、尻をしっかり洗えよな……」
姉はシャワーを浴び始めた。俺は隣りで体を洗う。
状態異常と慣れのせいか、艶かしいボディに反応がまったくない。
◇◇◇
五月一六日土曜日の午後十一時過ぎ。
風呂あがりに紗月姉の部屋で小休憩。
このあと、どちらかが眠くなるまでテスト勉強をする予定だ。
「来週末は姉ちゃんこっち戻れないかもしれない。しばらく、試験や課題で忙しくなると思うんだ。ごめんね、しばらく会えないかも」
「なんで紗月姉……定期で通わないんだ?」
「早寝早起き苦手だから。それに面倒くさがりで寮に住んでないと通えないよ……」
どこから出して来たのか、紗月姉は飾り気のない上下ブルーの下着を身につけている。
なんの装飾もないシンプルなデザインだが、パンツは表面積が狭い。
「紗月姉がいないと……寂しい……」
「蒼ちゃんっ!」
いつもながら紗月姉の抱擁はタックルそのものだ。
押し倒されるように布団の上に転がってしまった。
変化はそのとき起こった……
「あ、反応した……」
「おっ、蒼太チンが復活したんだね!? どう? 姉ちゃんに欲が湧く?」
「うん……やばいかも」
紗月姉は部屋の明かりを消して、コンビニ袋を漁っている。
長方形の箱を袋から出したようだ。
「花穂がいない夜だよ。テスト勉強する? それとも覚悟を決める?」
「覚悟って……なんの覚悟?」
「これの覚悟ってことー!」
俺の目の前に差し出されたのは……男性用避妊具だった……
つまり、入って来るなら入ればいいと、姉流の挑発だ。
だから、俺はあとを追うように風呂場へ向かう。
脱衣場には、乱雑に脱ぎ捨てられた下着が落ちている。
風呂の中からは、なにも物音が聞こえない。
「――入るか……」
特に声も掛けず、なにも気にせず服を脱いで擦りガラスのドアを開くと……
紗月姉は洗い場の鏡の前で、こちらに背を向け全裸仁王立ち。
鏡越しに、豊かな乳房とへその下の茂みが丸見えだ。
「蒼ちゃんさ……もうなんの躊躇もなく、風呂場に入って来たね……」
「姉ちゃんが入るように誘うからだろ」
「花穂が捻挫してお風呂手伝ってあげたんでしょ? 滑りそうになって、蒼ちゃんに支えられて助かったって聞いた。どうやって支えたの? ちょっとやってみてくれない?」
言い終わりに腰をクネクネ、尻をフリフリ……
花穂姉ちゃんの入浴を補助した情報は、共有ボックスでのやり取りだろう。
この二日間、姉妹の間には常に俺がいたはず。一度もそんな会話はなかった。
そして、俺の股間の状態異常を知った上での紗月姉の挑発的なこの言動。
「こうだよ」
背後から迫り、左手で左胸を掴む。ボリューム感が花穂姉ちゃんと違う。
右手は右腰骨の上に軽く添える。本当は股間をガッチリ掴んでいたが……
「嘘つき。それだと花穂転倒してる。力が逃げちゃうじゃない。右手はこう……」
「おい、紗月姉っ!」
腰骨に添えられた俺の右手が、紗月姉の手で股の間に誘導される。
滑りそうになった花穂姉ちゃんを支えたときの、ラッキースケベ状態の完成だ。
右手は初めて触れる紗月姉の茂りの奥を、手の平が捉えている。
「蒼ちゃん、右手は動かすの禁止ねっ!」
「やっぱり、姉妹で対抗してるんだな」
風呂場の鏡に映し出された、この絵面はなんだろう。
やや日に焼けた紗月姉の肢体がすべて露わになり、左胸は俺の手に握られ、股の間は俺の右手の平によって制されている。
「これでも反応ない?」
「ないよ。姉ちゃん、いつまでこの体勢すんの?」
肉体欲が湧かなければ、この状態はまったく意味がない。
右手に乗っかる女体の神秘を探索したいところだが……
「んんっ! 蒼ちゃん……今、右手ちょっと動かした! 次、動かしたらタイルの上にブレーンバスターで地中にめり込ませるからねっ!」
「そんなの、絶対死ぬだろ!!」
鏡越しに姉の表情をうかがってみると、視線がぶつかった。
頬を真っ赤に染めている。これ程照れた顔をした紗月姉を見るのは初めてだ。
「ごめん! そういや、まだシャワーもしてない! お尻洗ってないっ!」
「どわっ! 姉ちゃん、それ早く言えよ!」
咄嗟に両手を紗月姉の身体から離したが、茶色い物体は右手に付着していない。
代わりに汗のようなもので手の平が湿っているが……
「あ、蒼ちゃんが右手に興味津々だ! 女体の神秘すげー状態?」
「紗月姉、早く身体洗ってくれよ。というか、尻をしっかり洗えよな……」
姉はシャワーを浴び始めた。俺は隣りで体を洗う。
状態異常と慣れのせいか、艶かしいボディに反応がまったくない。
◇◇◇
五月一六日土曜日の午後十一時過ぎ。
風呂あがりに紗月姉の部屋で小休憩。
このあと、どちらかが眠くなるまでテスト勉強をする予定だ。
「来週末は姉ちゃんこっち戻れないかもしれない。しばらく、試験や課題で忙しくなると思うんだ。ごめんね、しばらく会えないかも」
「なんで紗月姉……定期で通わないんだ?」
「早寝早起き苦手だから。それに面倒くさがりで寮に住んでないと通えないよ……」
どこから出して来たのか、紗月姉は飾り気のない上下ブルーの下着を身につけている。
なんの装飾もないシンプルなデザインだが、パンツは表面積が狭い。
「紗月姉がいないと……寂しい……」
「蒼ちゃんっ!」
いつもながら紗月姉の抱擁はタックルそのものだ。
押し倒されるように布団の上に転がってしまった。
変化はそのとき起こった……
「あ、反応した……」
「おっ、蒼太チンが復活したんだね!? どう? 姉ちゃんに欲が湧く?」
「うん……やばいかも」
紗月姉は部屋の明かりを消して、コンビニ袋を漁っている。
長方形の箱を袋から出したようだ。
「花穂がいない夜だよ。テスト勉強する? それとも覚悟を決める?」
「覚悟って……なんの覚悟?」
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俺の目の前に差し出されたのは……男性用避妊具だった……
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