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【本幕・第5章】あねしゃんぶる連撃っ 中編!
3.パンイチで夜のプロレスごっこですっ!
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太古の王家は、血縁を絶やさぬため近親者間で契り合ったと言うが、今まさに王家ならぬ青山家の浴室で、実の姉結城加奈子の唇までの距離が目測五センチに迫っている。
いや、吸い寄せられているのは俺の方か。
「……弟君……蒼太……」
「加奈子さん?」
先に五センチの距離を詰めて来たのは、加奈子さんだった。
湿った頬同士がくっつく。頭を撫でられながら、頬ずりされている。
これは、親愛の証だと即座に確信した。
情欲ではなく、姉が弟を可愛がる仕草だと。
「そろそろ……出ますね……花穂さんがお待ちですので」
「うん。加奈……お姉ちゃん」
加奈子さんを姉として敬慕する愛情なのか、恋に近い気持ちなのか……
タオルの下でうなだれるペニスが、そう問い掛けているように聞こえた。
「ばーんっ! 蒼ちゃん、サプライズご褒美どうよ?」
擦りガラスのドアをぶち開けて、下着姿の紗月姉が侵入。
不思議なもので、魅力的な女性の下着姿を何度も見ると少し慣れてしまう。
「はいはい、ありがと紗月姉。俺、もう出るからな」
「あれ、反応薄っ!」
ベースが黒のブラとパンツ、前の部分にピンクの刺繍でバラを模してある、可愛らしくセクシーな下着だ。青山姉妹、下着のセンスは長女紗月の方が勝っているらしい。
「紗月姉の下着、いっつもそんなエロいの付けてんの?」
「え? こんなの普通だよ? 蒼ちゃんが女の子の下着見たことないだけだって」
そうでもないと、つくづく思う。
花穂姉ちゃんの下着は淡い色が多いし、大人しめのデザインだ。
パンツの表面積で言えば、紗月姉の下着は危険度が高い。
◇◇◇
午前一時前、テスト勉強が終わった。
二階は静けさに包まれている。隣室にいる花穂姉ちゃんと加奈子さんは就寝したようだ。
紗月姉は相変わらずシャツも着ないで、あぐらをかいて座っている。
「テスト勉強進んだな。紗月姉のおかげだ」
「ん、眠い……蒼ちゃん、こっち……」
布団の中へ潜り込んだ紗月姉が、俺を手招きしている。
今夜は加奈子さんが泊まりに来ているし、花穂姉ちゃんもいるから自制せねば……
「大丈夫かな……」
「窓の外見てみなよ……すごい雨音。花穂の部屋にはなにも聞こえないよ」
外は風が吹き荒れ、どしゃ降りの天気となっていた。
布団に入ると同時に、紗月姉が俺の体を抑え込んで口を塞いでくる。
口呼吸が苦しい、苦しいと言う寸前に唇が遠のき、また近づく。
「それ人工呼吸みたい」
「蒼ちゃんのパンツは自然現象真っ盛りっ!」
自分の肌に接触している紗月姉の肌の感触と体温、下着の質感、湯上りの匂いで興奮度が一気に高まった。替えのパンツ、枕、ティッシュ、発射準備は万端のはずだ。
外は大雨、部屋はテレビの光源のみ。薄い掛布団の下には紗月姉と俺。
いつものように俺は仰向け、紗月姉は上に乗って誘爆させる作戦だろう。
「紗月姉……今日は全部脱がないんだ?」
「うん。ごめん」
「なんか、いつもと様子違うよな……体調悪い?」
「女の子の日が近いのかな。イライラして……ごめん、蒼ちゃん。勉強中も言い方きつかったよね?」
「ストレス溜まってるのなら、言ってくれればいいのに」
俺は紗月姉の体を組み伏せた、そのままピンフォールのカウントを数える。
意味を理解したのか、紗月姉の返し技がすぐに発動される。
「ほほう! 蒼ちゃんでイライラを解消してもいいと?」
「かかってこいよ! 押さえつけて、脱がせて、おっぱい揉みちゃかしてやる!」
「パンツに手突っ込むのなしねっ」
「了解と言いたいけど、掴む場所ないからなぁ……」
「じゃあ、故意に突っ込むのはなしって程度でいいよ」
「それは、いいルールだ」
どしゃ降りの音に部屋の騒音はかき消され、布団の上で紗月姉のスペシャルホールドのコンボが始まった。俺はあえて反撃の手を緩めている。痛いので、すぐタップはするが……
紗月姉は格闘技の熟練者だけあって、加減の仕方が上手い。
「んっ……蒼ちゃん」
技をかけ合っていると、どうしても姉の乳房や太ももに衝突する。
隙をうかがいながら、ブラジャーのホックを取り外した。
普通の女性ならここで怯むが、うちの姉は違う。
自らブラジャーを取り外し、邪魔だとばかりに放り投げる。
「……どこ触ってんだ! 紗月姉っ……うわっ!」
「すごいギンギンなんだけど?」
「あんまり触ると出るぞ……」
「なに言ってんの蒼ちゃん。ティッシュや替えのパンツまで持って、発射準備万端で来たくせに」
「よし! なんとか姉ちゃんを抑えつけて……」
「いいよ。かかって来なよ。返り討チンコにしてやるのさっ!」
姉は手をクイクイして、かかって来いと挑発する。
生おっぱい撃めがけて、パンツ内はフルスロットル状態だ。
ブラのついでにパンツも奪い取って、一泡吹かせてやろう。
「姉ちゃんは強い。だけど、俺に格闘術をたくさん教えたのは失敗だったな!」
「ふぅん。なんで、失敗なの?」
「弟子が紗月姉より強くなるからだ!」
「ぶははっ! 蒼ちゃんが? 姉ちゃんより? 無理だねっ!」
「知っているか? 紗月姉。クリティカルのクリは……」
「なになに? クリティカルがどうしたの?」
「クリティカルのクリは、クリトリスのクリだっ!!」
「性知識に毒されていく弟に制裁開始ぃ! 覚悟しろよっ!」
紗月姉は普段、『蒼ちゃんお覚悟っ』が決まり文句だ。
これは冗談でじゃれ合うときに使う言葉で、イタズラする前によく口にする。
紗月姉が『覚悟しろよ』と言うときは、本気の戦闘モード。
必ず喧嘩の前に言うセリフだ。不良に絡まれているところを助けられた同校生徒からの証言もある。このセリフと同時に、飛んで来たハイキックで数針縫う怪我をした他校の生徒もいる。
「毒してんのは姉ちゃんたちだろ!」
そのあと、一時間ほど爆発混じりのプロレスごっこが続いた。
外は豪雨、部屋も豪雨のような激しさだった……
いや、吸い寄せられているのは俺の方か。
「……弟君……蒼太……」
「加奈子さん?」
先に五センチの距離を詰めて来たのは、加奈子さんだった。
湿った頬同士がくっつく。頭を撫でられながら、頬ずりされている。
これは、親愛の証だと即座に確信した。
情欲ではなく、姉が弟を可愛がる仕草だと。
「そろそろ……出ますね……花穂さんがお待ちですので」
「うん。加奈……お姉ちゃん」
加奈子さんを姉として敬慕する愛情なのか、恋に近い気持ちなのか……
タオルの下でうなだれるペニスが、そう問い掛けているように聞こえた。
「ばーんっ! 蒼ちゃん、サプライズご褒美どうよ?」
擦りガラスのドアをぶち開けて、下着姿の紗月姉が侵入。
不思議なもので、魅力的な女性の下着姿を何度も見ると少し慣れてしまう。
「はいはい、ありがと紗月姉。俺、もう出るからな」
「あれ、反応薄っ!」
ベースが黒のブラとパンツ、前の部分にピンクの刺繍でバラを模してある、可愛らしくセクシーな下着だ。青山姉妹、下着のセンスは長女紗月の方が勝っているらしい。
「紗月姉の下着、いっつもそんなエロいの付けてんの?」
「え? こんなの普通だよ? 蒼ちゃんが女の子の下着見たことないだけだって」
そうでもないと、つくづく思う。
花穂姉ちゃんの下着は淡い色が多いし、大人しめのデザインだ。
パンツの表面積で言えば、紗月姉の下着は危険度が高い。
◇◇◇
午前一時前、テスト勉強が終わった。
二階は静けさに包まれている。隣室にいる花穂姉ちゃんと加奈子さんは就寝したようだ。
紗月姉は相変わらずシャツも着ないで、あぐらをかいて座っている。
「テスト勉強進んだな。紗月姉のおかげだ」
「ん、眠い……蒼ちゃん、こっち……」
布団の中へ潜り込んだ紗月姉が、俺を手招きしている。
今夜は加奈子さんが泊まりに来ているし、花穂姉ちゃんもいるから自制せねば……
「大丈夫かな……」
「窓の外見てみなよ……すごい雨音。花穂の部屋にはなにも聞こえないよ」
外は風が吹き荒れ、どしゃ降りの天気となっていた。
布団に入ると同時に、紗月姉が俺の体を抑え込んで口を塞いでくる。
口呼吸が苦しい、苦しいと言う寸前に唇が遠のき、また近づく。
「それ人工呼吸みたい」
「蒼ちゃんのパンツは自然現象真っ盛りっ!」
自分の肌に接触している紗月姉の肌の感触と体温、下着の質感、湯上りの匂いで興奮度が一気に高まった。替えのパンツ、枕、ティッシュ、発射準備は万端のはずだ。
外は大雨、部屋はテレビの光源のみ。薄い掛布団の下には紗月姉と俺。
いつものように俺は仰向け、紗月姉は上に乗って誘爆させる作戦だろう。
「紗月姉……今日は全部脱がないんだ?」
「うん。ごめん」
「なんか、いつもと様子違うよな……体調悪い?」
「女の子の日が近いのかな。イライラして……ごめん、蒼ちゃん。勉強中も言い方きつかったよね?」
「ストレス溜まってるのなら、言ってくれればいいのに」
俺は紗月姉の体を組み伏せた、そのままピンフォールのカウントを数える。
意味を理解したのか、紗月姉の返し技がすぐに発動される。
「ほほう! 蒼ちゃんでイライラを解消してもいいと?」
「かかってこいよ! 押さえつけて、脱がせて、おっぱい揉みちゃかしてやる!」
「パンツに手突っ込むのなしねっ」
「了解と言いたいけど、掴む場所ないからなぁ……」
「じゃあ、故意に突っ込むのはなしって程度でいいよ」
「それは、いいルールだ」
どしゃ降りの音に部屋の騒音はかき消され、布団の上で紗月姉のスペシャルホールドのコンボが始まった。俺はあえて反撃の手を緩めている。痛いので、すぐタップはするが……
紗月姉は格闘技の熟練者だけあって、加減の仕方が上手い。
「んっ……蒼ちゃん」
技をかけ合っていると、どうしても姉の乳房や太ももに衝突する。
隙をうかがいながら、ブラジャーのホックを取り外した。
普通の女性ならここで怯むが、うちの姉は違う。
自らブラジャーを取り外し、邪魔だとばかりに放り投げる。
「……どこ触ってんだ! 紗月姉っ……うわっ!」
「すごいギンギンなんだけど?」
「あんまり触ると出るぞ……」
「なに言ってんの蒼ちゃん。ティッシュや替えのパンツまで持って、発射準備万端で来たくせに」
「よし! なんとか姉ちゃんを抑えつけて……」
「いいよ。かかって来なよ。返り討チンコにしてやるのさっ!」
姉は手をクイクイして、かかって来いと挑発する。
生おっぱい撃めがけて、パンツ内はフルスロットル状態だ。
ブラのついでにパンツも奪い取って、一泡吹かせてやろう。
「姉ちゃんは強い。だけど、俺に格闘術をたくさん教えたのは失敗だったな!」
「ふぅん。なんで、失敗なの?」
「弟子が紗月姉より強くなるからだ!」
「ぶははっ! 蒼ちゃんが? 姉ちゃんより? 無理だねっ!」
「知っているか? 紗月姉。クリティカルのクリは……」
「なになに? クリティカルがどうしたの?」
「クリティカルのクリは、クリトリスのクリだっ!!」
「性知識に毒されていく弟に制裁開始ぃ! 覚悟しろよっ!」
紗月姉は普段、『蒼ちゃんお覚悟っ』が決まり文句だ。
これは冗談でじゃれ合うときに使う言葉で、イタズラする前によく口にする。
紗月姉が『覚悟しろよ』と言うときは、本気の戦闘モード。
必ず喧嘩の前に言うセリフだ。不良に絡まれているところを助けられた同校生徒からの証言もある。このセリフと同時に、飛んで来たハイキックで数針縫う怪我をした他校の生徒もいる。
「毒してんのは姉ちゃんたちだろ!」
そのあと、一時間ほど爆発混じりのプロレスごっこが続いた。
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