姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛

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【本幕・第3章】四条先輩爆乳進撃っ

5.発射後は幸せなキスを全裸でしますっ!

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 四条邸のひのき風呂は浴槽が広い。広さがある分、やや浅い。
膝を立てて向かい合ったまま、先輩による発電作業が継続される。
チラチラと目が合う度に、少し照れくさい。

 快楽が高まって、つい乳房に置いた手に力が入る。
先輩はビクリと反応して、たまらない表情をする。

「う、うぉ……やば」
「蒼太郎……」

 四条春香の手コキに興奮しているのではなかった。
間近にある競泳水着から目が離せない。感触、縫い目、肌との境目……

 頭の中で発射のカウントダウンが始まる。
紗月姉も花穂姉ちゃんも、これほどのテクニックはない。
まるで男性器これの扱い方を知っていたかのような動きだ。

 握り方、緩急をつけた上下運動、陰茎と先端部分の責め方。
とても性体験が一度もない女性とは思えない程の技術だ。
処女ハイシコリティー美女のシコテクが絶品級なのだ。

「――つっ!」

 疑惑を持ちつつも、先輩の太ももに盛大に射精。
当初の狙いは、競泳水着のヘソから下の部分にぶっかける予定だった。
しかし、予想を超える早さで発射させられてしまった。

「これはまた、すごい出たな……」

 まじまじと放出された粘液に目を見張る先輩。
俺は残存精液を競泳水着に擦りつけて拭い切った。

「……すごい興奮して、のぼせそうですよ」
「こら、蒼太郎。水着で拭くんじゃない! せめてタオルにしてくれ」

 四条先輩は一旦洗い場に出て、シャワーで精液を洗い流した。
その後、俺もヌルめのシャワーを浴び、頭に冷水をかけた。

「先輩に聞きたいことがあるんです」
「どうした?」
「もし、答えにくければ無理に答えなくてもいいです」
「大概のことは答えられるが?」

 クールダウンのため、浴槽の淵に並んで座る。
興奮を避けるため、競泳水着をなるべく見ないように視線を外した。

「先輩はその……さっきやったようなことの経験があるんですか?」
「シコシコジュボボーンか?」
「ええ。すごい上手じゃないですか……何度も経験しているような手つきでした」
「経験があるから上達するんだ。それは、何事においても同じだろ?」

 予測はしていたが、いざ本人の口から聞くとショックだ。
自分だけに向けられた、特別な行為だと思っていた俺が浅はかで単純なのか。
どうしても考えてしまう。誰とどこで経験してきたのか……

「先輩、前に男性経験はないって言ってましたから、こういうのも経験ないものだと勝手に思ってました。男性恐怖症なのに……ちょっと意外です」

 隣りで先輩は小首を傾げ、大きなため息を漏らした。
コツンと肩が触れ、体重をこちらに預けてくる。

「なにか勘違いしてないか? 男性恐怖症のわたしが、できるわけないだろう」
「え!? でも、今言いましたよね? 経験があると」
「紗月さんに教わったんだ。バナナを使ってな。男性を絶頂へと誘う奥義だと」

 あの紗月姉へんたい、バナナは普通に剥いて食べろ!
弟子に伝授する奥義さえ、いろんな意味で間違うタイプの師匠のようだ。
ただ、姉の大誤算は、教えた奥義が俺に使われてしまったことだ。

「では、先輩は俺と同じで恋愛経験が――」
「ないと言わなかったか? 処女だ。キスもしてないぞ」
「え! キスも経験してない人に俺、手コキしてもらったんですか!?」

 もう、順序が滅茶苦茶ではないか。
布団の上で全裸になり、俺と交わろうとしていたのは、つい先日のことだ。
やはり、あれはパフォーマンス。四条春香は、強気のハッタリ爆乳女だ。

「蒼太郎は姉二人にキスされまくっているのだろう?」
「しょうがないですよ。奴らは俺の寝込み襲って来るんです」
「その、なんだ、あの……わたしと――」
「望んで自分からキスするのは、初めてかもしれません。いいですか?」

 それだけ言うと先輩は湯船で立ち上がって、そっと目を閉じた。
父親が原因の男性恐怖症、隣町のバカ息子に言い寄られる被害、運動部のかけ持ちと生徒会、加えてプールでのアルバイト。よくよく考えてみると、四条春香は苦労人だ。

「どうした? 蒼太郎」
「脱がせます!」

 肩紐を外し、ズリズリと水着を脱がせ始める。
あまりに急な出来事に、先輩はそれを阻止しようとする。

「待て! いきなりなんなんだ!?」
「せっかくのファーストキスなので、思い出に残るシチュエーションをと」
「……だから蒼太郎はタオルを取ったのか……」

 賢者タイムが持続中にことを済ませたい。
とにかく、競泳水着は見ているだけで刺激が強すぎる。
脱がせて肌を接触させたほうが、俺にとっては好都合だ。

「先輩が嫌なら無理強いはしません。このままキスしましょう」
「いや、脱ぐ。思いっきり抱き締めてやってくれ」

 スルリと水着を脱ぎ、浴槽の淵に置いて、再び目を閉じた。
長く綺麗な髪、気の強そうな凛とした顔立ち、ハリのある大きな乳房。
ギュッと抱き締めて、最大のおっぱい撃が衝突した。

「ん……」

 浴槽で立ったまま、唇を重ね合う。
生まれたままの姿で、四条春香はファーストキスを終えた。

「ありがとう、蒼太郎」
「よかったですね。俺は勃ってませんけどね……」
「そろそろ出ようか。制服がもうすぐ乾くだろう」

 先輩はバスタオルを巻き直し、脱衣場の乾燥機を見に行った。
俺もそれに続いて、脱衣場で衣服が乾くのを待った。
のぼせたせいなのか、少し頭がクラクラする。








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








「また姉に内緒で、お風呂入りに来ますね」
「ああ。次も競泳水着がいいのか?」
「誰も混浴したいとは言ってません……」
「わたしは蒼太郎となら、混浴したい。だから、勝手に入るぞ」
「うわ、うちの姉と同じこと言ってる」
「では、また学校で会おう」
「はい。また」

 午後六時前、乾いた制服を着用して四条邸を出た。
帰宅途中、腕につけているウェアラブル端末にテレビ電話着信が入る。

『春香から話は聞いた。ほぼ公然猥褻だったってね。ソータセージベロリンチュッパ作戦その弐は大成功だ。蒼ちゃん、ご苦労様!』
「なにが作戦だよ! 初めから男性恐怖症って知ってたくせに。結局ご褒美もなしだ……」

 紗月姉からの着信だ。四条先輩が事後報告をしたのだろう。
報告と言っても、夏本が去った後のことは言っていないはずだ。
混浴、競泳水着、手コキ、爆乳揉み。報酬としては、充分すぎる。

『ご褒美欲しいの? 今度、姉ちゃんがたっぷりあげるって! 今、開発中の絞め技と投げ技があってね、蒼ちゃんと里志を実験台に……』
「紗月姉……俺の欲しいご褒美わかってるくせに……」
『……うん、わかってる。今回はよく頑張ったね。 じゃあ、またね』

 電話を切ったあと、俺は足取りが重いことに気づいた。
心なしか身体が熱く、息苦しい。

「雨に濡れて風邪引いたかな……」

 家に入ると、花穂姉ちゃんの鼻歌が聴こえる。
夕飯の支度をしているようだ。煮物の香りが外まで漂う。
玄関に座って、靴を脱いでいる時にそれはやってきた……
目の前が暗い。地面が迫って来る感覚がする。

「頭クラクラする……花穂姉ちゃん……」
「――蒼太? 帰って来たの?」

 意識はそこでプツリと途絶えた……
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