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【本幕・第2章】あねちゃんぷる迎撃っ 後編!
1.姉の下着を着る変態弟はどうですかっ!
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まえがき
※第二章後編です。主人公ちょっと壊れます。
_____________________________
五月九日土曜日、午後一〇時過ぎ。
騒々しい一日の疲れを癒すために、のんびり入浴している。
花穂姉ちゃんは先に入ったから、侵入してくる可能性は低いだろう。
紗月姉の汚部屋の掃除で、かなり疲労困ぱいしているはずだ。
「全裸で寝るって言ってたな……」
早速の姉夜這い予告。花穂姉ちゃんは紗月姉の行動を模写しようとする。
今朝の紗月姉の全裸添い寝に対抗したいのだ。
謎の共有ボックス、携帯電話破壊……なにかこちらも対抗したい。
(――変態姉妹に一矢報いる策はないか?)
その時、脳裏によぎるのは俺に兵法や歴史を教えてくれた人物の顔。
覚えておいて損はないと言って、孫子や六韜三略の基本をあれこれ指南された。
浴槽の中で口をブクブクさせながら思案する。
素股は死地、死地はまた生地なり。何か違う気がする。
風呂場から出て脱衣場で着替えていると、洗濯カゴが目に付く。
それはいつも入浴前に脱いだ服や下着を入れているカゴだ。
「あったっ! これだ!」
俺は洗濯カゴの中から、くたびれたそれを部屋に持ち帰った。
使い込まれた花穂姉ちゃんの水玉模様のブラとパンツだ。
部屋に戻った俺はまず、この作戦名から決めることにした。
作戦名はブラパンドン引き大作戦だ。知恵者の姉に一矢報いる日がついに来た。
素股……ではなく、墨俣一夜城だ。墨俣城は敵の領地に踏み込んで建てられた。
ここは思い切って敵の領分に踏み込んで、自分のペースに巻き込むしかない。
「なんて小さいパンツだ……これ全部はみ出るな」
まず、花穂姉ちゃんの今日穿いていたであろうパンツを装着。
もちろん、穿く前に嗅いでみた。興奮してペニスが反り返る。
両足の付け根にはみ出る玉……棒は根元をちょっと隠せているだけだ。
「ブラ……ん? これも胸囲……こんなもんよく付けれるな……」
ホックを先に留めて、ブラを無理矢理装着した。
ギチギチと音を立てて、縫い目が今にも千切れてしまいそうだ。
「これでよし。布団に入るか……うぉ、ブラジャー苦しい……」
あとは花穂姉ちゃんが部屋に来るのを布団で待つだけだ。
おそらく、俺を見てドン引きして逃げ去るだろう。
いや、泣いてしまうかもしれない。悲鳴をあげるかもしれない。
(花穂姉ちゃんの下着……興奮するっ!)
◇◇◇◇◇◇
午後一一時半を過ぎ、廊下から物音が聴こえる。
俺の部屋のドアが少しずつ開かれる音がする。どうやら花穂襲来の時間のようだ。
「蒼太? 寝ちゃったかな?」
「起きてるよっ! ほら、姉ちゃん!」
ガバッとベッドから起き上がった俺の雄姿。
ヘラクレス像もダビデ像も叶うまい。
ビッチビチのブラ、小さ過ぎるパンツからはすべてはみ出ている。
「そ……それ、わたしの……ブラとパンツ……」
「ふんっ! どうだっ、花穂姉ちゃん! こうしてやるっ!!」
まず、最大限に力を込めると、ブラの肩紐がプチンと切れた。
俺はそれをさらに引き裂き、花穂姉ちゃんの方へ乱暴に放り投げる。
「ちょ、蒼太!?」
「お次は……これだっ! どるぁっ!!」
パンツの両端を手で伸ばして、バリバリと引き裂いて破り捨てた。
床には無残な水玉模様のブラジャーとパンツが散乱した……
そして、余韻冷めやらぬ俺は隆々とぶっ勃っていたのだ。
「見たかっ! 結託して俺の携帯ぶち壊しやがって! 今日のお礼だ!」
「そ、蒼太……お姉ちゃんは……お姉ちゃんは……」
うつむいて歯を食いしばり悔しがっている。
少しは俺の怒りが伝わっただろうか。ちょっとやり過ぎたかな?
「花穂姉ちゃん?」
花穂姉ちゃんは、こちらに袋を放り投げてきた。
「それ、中身全部あげるっ!」
「は?」
袋の中身を開いて見ると、ブラジャーとパンツが何組も入っていた。
どれもそこそこ使ってある感じの下着だ。
「蒼太がわたしの下着でオナニーしてるの知ってたよ? 中学の頃からねっ!」
「ひょっとして、これは……」
「全部蒼太が使ったことがある下着! 風呂場にはワザと古いの置いた! 初めてわたしの下着を洗濯カゴから拝借してオナニーにふけったのは、中二の九月三日だったね。確か、薄ピンクのだったかな? その中にあるよっ!」
俺はフル勃起状態で、その場に膝をつき項垂れた。
すべては花穂姉ちゃんの手の平の上、迎撃する前に既に見透かされていた。
しかも、ばれていないと思っていた下着の拝借まで……
「ダメだ……俺、もう死にたい。情けなくなってきた」
「蒼太っ! お姉ちゃんすごいことに気付いたっ!」
「え!?」
花穂姉ちゃんは服をすべて脱ぎ捨て、ベッドに上がった。
紗月姉への対抗心からなのか、脱ぎっぷりに躊躇がない。
「蒼太、来てっ!」
※第二章後編です。主人公ちょっと壊れます。
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五月九日土曜日、午後一〇時過ぎ。
騒々しい一日の疲れを癒すために、のんびり入浴している。
花穂姉ちゃんは先に入ったから、侵入してくる可能性は低いだろう。
紗月姉の汚部屋の掃除で、かなり疲労困ぱいしているはずだ。
「全裸で寝るって言ってたな……」
早速の姉夜這い予告。花穂姉ちゃんは紗月姉の行動を模写しようとする。
今朝の紗月姉の全裸添い寝に対抗したいのだ。
謎の共有ボックス、携帯電話破壊……なにかこちらも対抗したい。
(――変態姉妹に一矢報いる策はないか?)
その時、脳裏によぎるのは俺に兵法や歴史を教えてくれた人物の顔。
覚えておいて損はないと言って、孫子や六韜三略の基本をあれこれ指南された。
浴槽の中で口をブクブクさせながら思案する。
素股は死地、死地はまた生地なり。何か違う気がする。
風呂場から出て脱衣場で着替えていると、洗濯カゴが目に付く。
それはいつも入浴前に脱いだ服や下着を入れているカゴだ。
「あったっ! これだ!」
俺は洗濯カゴの中から、くたびれたそれを部屋に持ち帰った。
使い込まれた花穂姉ちゃんの水玉模様のブラとパンツだ。
部屋に戻った俺はまず、この作戦名から決めることにした。
作戦名はブラパンドン引き大作戦だ。知恵者の姉に一矢報いる日がついに来た。
素股……ではなく、墨俣一夜城だ。墨俣城は敵の領地に踏み込んで建てられた。
ここは思い切って敵の領分に踏み込んで、自分のペースに巻き込むしかない。
「なんて小さいパンツだ……これ全部はみ出るな」
まず、花穂姉ちゃんの今日穿いていたであろうパンツを装着。
もちろん、穿く前に嗅いでみた。興奮してペニスが反り返る。
両足の付け根にはみ出る玉……棒は根元をちょっと隠せているだけだ。
「ブラ……ん? これも胸囲……こんなもんよく付けれるな……」
ホックを先に留めて、ブラを無理矢理装着した。
ギチギチと音を立てて、縫い目が今にも千切れてしまいそうだ。
「これでよし。布団に入るか……うぉ、ブラジャー苦しい……」
あとは花穂姉ちゃんが部屋に来るのを布団で待つだけだ。
おそらく、俺を見てドン引きして逃げ去るだろう。
いや、泣いてしまうかもしれない。悲鳴をあげるかもしれない。
(花穂姉ちゃんの下着……興奮するっ!)
◇◇◇◇◇◇
午後一一時半を過ぎ、廊下から物音が聴こえる。
俺の部屋のドアが少しずつ開かれる音がする。どうやら花穂襲来の時間のようだ。
「蒼太? 寝ちゃったかな?」
「起きてるよっ! ほら、姉ちゃん!」
ガバッとベッドから起き上がった俺の雄姿。
ヘラクレス像もダビデ像も叶うまい。
ビッチビチのブラ、小さ過ぎるパンツからはすべてはみ出ている。
「そ……それ、わたしの……ブラとパンツ……」
「ふんっ! どうだっ、花穂姉ちゃん! こうしてやるっ!!」
まず、最大限に力を込めると、ブラの肩紐がプチンと切れた。
俺はそれをさらに引き裂き、花穂姉ちゃんの方へ乱暴に放り投げる。
「ちょ、蒼太!?」
「お次は……これだっ! どるぁっ!!」
パンツの両端を手で伸ばして、バリバリと引き裂いて破り捨てた。
床には無残な水玉模様のブラジャーとパンツが散乱した……
そして、余韻冷めやらぬ俺は隆々とぶっ勃っていたのだ。
「見たかっ! 結託して俺の携帯ぶち壊しやがって! 今日のお礼だ!」
「そ、蒼太……お姉ちゃんは……お姉ちゃんは……」
うつむいて歯を食いしばり悔しがっている。
少しは俺の怒りが伝わっただろうか。ちょっとやり過ぎたかな?
「花穂姉ちゃん?」
花穂姉ちゃんは、こちらに袋を放り投げてきた。
「それ、中身全部あげるっ!」
「は?」
袋の中身を開いて見ると、ブラジャーとパンツが何組も入っていた。
どれもそこそこ使ってある感じの下着だ。
「蒼太がわたしの下着でオナニーしてるの知ってたよ? 中学の頃からねっ!」
「ひょっとして、これは……」
「全部蒼太が使ったことがある下着! 風呂場にはワザと古いの置いた! 初めてわたしの下着を洗濯カゴから拝借してオナニーにふけったのは、中二の九月三日だったね。確か、薄ピンクのだったかな? その中にあるよっ!」
俺はフル勃起状態で、その場に膝をつき項垂れた。
すべては花穂姉ちゃんの手の平の上、迎撃する前に既に見透かされていた。
しかも、ばれていないと思っていた下着の拝借まで……
「ダメだ……俺、もう死にたい。情けなくなってきた」
「蒼太っ! お姉ちゃんすごいことに気付いたっ!」
「え!?」
花穂姉ちゃんは服をすべて脱ぎ捨て、ベッドに上がった。
紗月姉への対抗心からなのか、脱ぎっぷりに躊躇がない。
「蒼太、来てっ!」
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