姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛

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【本幕・第2章】あねちゃんぷる迎撃っ 前編!

3.次の朝のベッドは修羅場なんですかっ!

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 狭い浴槽の中、あぐらを組んだ股間の上には紗月姉の尻。
両の手は背後から、姉の胸を鷲掴みにしている。

「蒼ちゃん、おっぱい触っちゃダメって言う前に触ってるね」
「紗月姉! 尻が重い! 棒が痛い!」

 股間に痛みを感じて移動したいが、狭過ぎて動きが取れない。
手をつく場所すらなかったので、つい紗月姉の胸につかまってしまった……

「狭いよね。出ようか?」
「出なくていいよ。ちょっとだけ前にずれてくれない?」

 ずれる程の隙間もないが、紗月姉は少しだけ身体を前にずらした。
尻の下敷きになっていた元気なペニスは無事解放されたのだ。

「花穂には反応持続しないのに、姉ちゃんだとそこ止まんないね?」

 前にずれて離れた尻が再びペニスの前に迫りつつある。
ピタリと接触したとき、尻が上下に揺れ出した。

「それ、ワザとやってるだろ?」
「蒼ちゃんもおっぱいから手離さないじゃない……」

 狭い浴槽で紗月姉は、エロ尻を擦りつけるように揺さぶった。
そして、巨乳を揉みながら、浴槽で魚雷を発したのだ。
浴槽の湯は大きく波打って外へ弾き出された、俺のペニスも波打った。

「うっ!」
「蒼ちゃん、早っ!」
「ごめん、紗月姉。湯の中で出た」
「いいよ。蒼ちゃん先にシャワー浴びて」
「ちょっと待って。湯の中の精液は外へ流さないと……」

 放出したばかりの精液が、浴槽の中で生き物のように泳いでいる。
ほとんど分散せずに固まっているため、洗面器ですくい上げて外へ流した。

「ねえ、蒼ちゃん。ひょっとして妊娠しちゃうかもって思った?」
「え!? しないだろうと思うけど、ゼロパーではないかと……」
「絶対しないよ。蒼ちゃんは勉強不足だね」
「そうなの?」
「膣内射精しても妊娠する確率は、人にもよるけど低いよ」

 シャワーで身体を流しながら、姉の保健体育を受講した。
ただ、全裸おっぱい丸出しで、保体の用語連発は股間への刺激が強い。




 冷凍食品で食事を済ませて、姉のベッドで強制添い寝開始。
合金棒と書かれた文字の上に、紗月姉の手が添えられている……

「紗月姉……布きれ一枚減らす約束ってどういうこと?」
「こういうこと」

 紗月姉は起き上がって、ブラを取り外してパンツまで脱いだ。
傍らに転がっていた化粧用のベビーローションをドロリと垂らす。
そして、全裸で合金棒の文字の上にまたがって来た……

「姉ちゃん、このヌルっとしたやつ大丈夫なの?」
「うん。赤ちゃんでも使えるから大丈夫」
「俺のパンツの布きれ一枚、この隔たりはなに?」
「姉ちゃんと蒼ちゃんの間にある最後の壁……」
「このパンツ、素材が薄いから突き破れるかも?」
「いや、そんなパワフルなチンチンないから……」

 紗月姉がゆるゆると腰を動かし始める。
股間の膨らみの上に乗る茂み、その奥には熱を持った柔らかい部分。
すぐにジワジワと湿り気がパンツに染み込んでくる。

 この前のような罪悪感がないのは、なぜだろうと自問してみる。
こうして、姉との卑猥な行為を許容してしまう心境の変化。
血縁がないと、どこかで勝手に安堵しているから?

「姉ちゃんも……女の人も……爆発するのか?」
「んっ……んっ! する! あたしは回数多くないけど……するよ、今から……」

 格闘技で最後のラッシュに入った選手のように、荒々しく紗月姉が揺れ始める。
この前のように右手で自分を慰めて、左手は口を押さえて声を殺している。
お隣りさんのベッドのように、ギィギィと鈍い音できしむ。

「……さ、紗月姉のアソコが……んっ、うぅっ!」
「んっ! んぐっ! はぁはぁ……蒼ちゃんチンチン気持ちいい?」
「うん。風呂で……射精したのに……うわっ、やばい……」

 さっき出したばかりなのに、大爆発を起こしたような勢いで射出。
ゼイゼイと肩で息をしながら、姉は俺の体の上に倒れ込んで来た。
かたわらのティッシュを数枚取って、首筋の汗を拭き取っている。

「ふぅ……紗月姉、大丈夫? ぐったりしてるけど……」
「そりゃバテるよ……姉ちゃんひとりで動いてるんだからさ……」
「あ、そうだ。この体勢なら、俺も動けるような……」

 姉の尻に手を回して、がっちりとホールド。
そこから下へ押しつけつつ、突き上げるように腰を振ってみた。
主導権が自分にある分、快楽のコントロールもある程度可能だ。
さらによからぬ欲望が沸々と湧いて来た。

「ぅあん! ふぁっ! あぁっ! やぁ、やだっ! んふっ……」

 これまでの行為は、紗月姉に支配権があったと言える。
だが、今はどうだ。股間同士をり合せて、快感ダメージを与えているのは俺だ。
あえぎ声をあげながら、体をくねらせて、涙目になる姉を初めて見た。
熱い吐息が頬に当たる。柔らかい乳房の感触が、ますます興奮度を高める。

「はぁっ! はぁっ! こ、これ本当にキツいな……」
「そ、蒼ちゃ……うぁんっ……い、いやっ……ちょ、待って……」

 嫌よめては、オッケーサインと言うではないか。
姉は嫌がっているというより、未知の快楽へ足踏みをしている状態だ。

 俺の嫌だ止めろは聞いてくれないくせに、都合がいいもんだ。
突き上げるような前後運動に、グラインドを少々加えてやった。
最強無敵を誇る我が姉、紗月の初KOシーンが近い。

「んはぁ! う、うぉ……き、気持ちいぃ……けど、バテそう」
「ああぁっ!! んふぅん! 待って……って……言ってるのに……んんっ!」
「んっ!! いきそう……出るっ!」

 接触部分がどうなっているのか、自分でもわからない。
たぶん、ローションやら体液でヌチャヌチャになっているはずだ。
女性器の感触を存分に陰茎で受け止めながら、三度目のパンツ内大爆発。

「はぁ、はぁ、はぁ……うぅ……蒼ちゃんのバカ……バカ」

 涙目で汗にまみれた紗月姉は、俺の上でグテッと脱力してしまう。
呼吸は荒いままで、余韻たっぷりと言った状態だ。
気になるのは、俺のパンツの上に乗っかる姉の下半身が僅かに痙攣していること。
青山紗月むてきのあねの人生初KOに成功したのかもしれない。

「パンツ替えないとな……って姉ちゃん!?」

 ベッドを見ると、紗月姉は既に寝息を立てている。
時間にして三〇分ほどの夜の大運動会だったが、かなり体力を消耗したようだ。

 持参したパンツに穿き替えて、再び姉の横に寝転んだ。
ベトベトになった土産のパンツは、明日洗濯すればいいだろう。

 罪悪感や虚無感がないのは、姉本位の快楽行為への迎撃に成功したからだ。
大賢者タイムと最大の満足感を味わった俺は、汚れたシーツの上で姉と眠った。

 











◇◇◇◇◇◇













 五月九日土曜日の朝、眼が覚めたとき最初に視界に入ったのは……
紗月姉によく似た人物の顔だった。紗月姉より小柄で……

「か、花穂姉ちゃん!?」
「鍵開いてたよ? 紗月姉っ! 起きなよ!」

 ベッド脇に立っていたのは花穂姉ちゃんだった。
鬼のような形相でこちらを見おろしている。

「……んん……んっ!? か、花穂!?」

 全裸で寝ている紗月姉が眼を覚ました。
ベッドの枕元には紗月姉が脱いだ下着と俺の汚れた下着がある。
これが噂に聞く修羅場というやつか、そうなのか……!?

「これは俺がっ」
「蒼太、別にいいよ。これは仕方ないことだから」
「花穂、ごめん。でも、最後までは誓ってしてない!」

 やってないのは事実だが、紗月姉は全裸で俺はパンツだけ。
ティッシュの残骸やベッドのシミを見られて、言い訳が通るのだろうか……

「本当だ、花穂姉ちゃん。この状況で信じろって言うのも難しいけど」
「紗月姉っ! 共有ボックスで嘘ついたよね!? 二日前の夜中、蒼太の部屋でなにしてた? それ、共有ボックスに書いてないよね? 昨晩も最後まではしてないとしても、蒼太の汚れた下着やシーツ見ればなにしてたかわかるよ……」
「悪かった花穂! 絶対に隠さないから今回は許してっ!」

 花穂姉ちゃんはいくつかの条件を紗月姉に追加して、その場をおさめた。
どうやら淑女同盟は決裂しなかったようだ。

 ――しかし、この姉妹は気付いていない。
 ――今も昔と変わらず、俺をおもちゃ扱いしていることに。
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