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【本幕・第2章】あねちゃんぷる迎撃っ 前編!
2.姉と弟でパンイチ格闘戦開始ですねっ!
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暗い部屋で明かりも点けず、壁に張りつくように立っている。
俺は学校の制服に聴診器、横にいる姉はブラジャーとパンツに聴診器。
お隣りからは、バキバギとなにかきしむ音が聞こえてくる。
「あっ、そろそろフィニッシュパターンかな?」
「紗月姉、これ盗聴じゃないか……」
きしむ音がより一層激しくなって、女の叫ぶような声が聴こえた。
どうやら、お隣さんがフィニッシュしたらしい。
「ほぼ毎日なんだよ! うるさくて嫌になるよっ!」
「で、ひとりで興奮してるってわけか?」
紗月姉は顔を赤くして、吐息も荒い。
聴診器を放り投げて、ズルズルとへたり込んでいく。
「蒼ちゃん、姉ちゃんとしたい?」
「本音を言うと、したいけど……今は一線を超えないんだろ?」
俺はその言葉を受け流すように立ち上がって、部屋の真ん中へ歩き出した。
「えいっ!」
部屋の電気を点けようとしたとき、背中に強い衝撃を受けて衣類の山に倒れ込んだ。
紗月姉のタックルを食らって、汚部屋の床に押し倒されてしまったようだ。
制服を着ていても、大きな胸の弾力が伝わる。
暗い部屋でよく見えないが、服を剥ぎ取られるように脱がされている。
ワイシャツのボタンを取り外し、スラックスまでずり下ろす。
お隣りさんの激しさに当てられた野獣の息遣いが聴覚を支配する。
「紗月姉……」
「蒼ちゃん、一線は超えないけど、前より布きれ一枚減らすことは可能かも……ただし、姉ちゃんからフォール三秒奪えたらねっ!」
「それ、ご褒美なのか罰ゲームなのか微妙だな……」
「嘘だね。蒼ちゃんは、姉ちゃんといやらしいことしたいと思ってる!」
「うーん……そうなのかなぁ……」
「ほら、蒼ちゃん。この中身どうなってるのか知りたくないの?」
姉は面積の狭いパンツの端を、ピラピラめくりながら俺を挑発し始めた。
単純に欲望もあるが、紗月姉に一泡吹かせてみたくなった。
ここは体育大学のオンボロ女子寮一〇三号室、部屋は暗闇に包まれている。
俺は股間に合金棒と書かれたパンツ一枚、紗月姉は黒いセクシーランジェリー。
ルールは寝技で相手を三秒間フォールすれば勝ち。
姉から格闘術を教わり始めた頃から、よくやっている練習方法だ。
柔道の寝技練習とプロレスルールを合わせた紗月流である。
普段は四条先輩や荒木鈴とこれをやっているらしい。
当然ながら、組んず解れつの寝技のため、俺以外の男性とはやらない。
衣類だらけの汚部屋で、姉と弟の世紀の決戦が始まろうとしていた。
打撃技は一切なし。押すか、引っ掛けて相手を倒す独自ルールだ。
「姉ちゃん、本気でいくぞっ!」
「あたしに勝つなんてありえないねっ! ぶははっ! それになにそれ!?」
互いに八畳間で向かい合った二人。紗月姉が俺の股間を指差して嘲笑する。
そこには、反則武器が飛び出さんばかりの勢いで天井を向いていた。
「紗月姉が悪いっ! その下着エロいし!」
「ほら、早くおいでよっ! お尻フリフリしちゃおうか?」
紗月姉は後ろを向いて、豊満な尻を振って挑発してくる。
そこに俺は突進、後ろを取ってそのまま床へ押し倒した。
横四方固め、この寝技は紗月姉から初めて教わった技だ。
「どうだっ!!」
「甘いっ! そんな基本形すぐ外せるって!」
実はこれは油断させるための作戦なのだ。
始めは処女の如く後は脱兎の如し。油断を誘って、一気に勝利を引き寄せる。
孫子を教えてくれた人物が、戦略の基本中の基本として教えてくれた。
常日頃、技の実験台となっているため、紗月姉の癖を知っている。
横四方固めを外すとき、紗月姉は必ず片足で強く床を蹴る。
それさえ防げばこちらの勝ちだ。
床を蹴らないようにするには、下半身に力を込めさせないようにするしかない。
あらゆる返し技を身につけた姉に、最も有効な手段を使用する。
「紗月姉、ごめんな。勝たせてもらう!!」
「ちょっと! 蒼ちゃん!?」
「これでどうだっ!」
「ひゃっ! いやっ! やっ! 待って!!」
暗闇の中で組み伏せられているのは、俺ではなかった。
立ち上がって照明を点けると、乱れた着衣で呆然と座る紗月姉が視界に入る。
ブラジャーの肩紐が外れ、大きな片乳がはみ出し、パンツも腰骨の下までずり落ち、髪もグシャグシャに乱れている。まるで暴漢に襲われた後のような姿だ。
「紗月姉……その姿すごいぞ……」
「蒼ちゃん、ちょっと反則っぽいなあ……すごいことしたよね今?」
片足を蹴り上げて逃れようとした紗月姉のパンツに手を突っ込んだのだ。
ビクッ反応した身体に隙が生まれ、そこをフォールした。
「パンツの中に手を入れるなってルールなかっただろ?」
「そうだけど……ま、勝ちは勝ちかなっ」
「紗月姉、ふざけるのはこのぐらいにして風呂入らせてくれ。汗かいた」
「うん、洗面所の奥がお風呂だから。こっち来て!」
紗月姉に促されるまま風呂に入った。
自宅の風呂と違って洗い場が狭い。浴槽も小さく、足を延ばせない。
「寮生活って窮屈なんだな……」
湯に浸かりながらウトウトしているときだった……
「蒼ちゃん」
下着姿の紗月姉が風呂場に入って来ている。
「うわっ!? なに!?」
背を向けてブラとパンツを脱ぎ、脱衣場へ放り投げた。
まさか、この狭い浴槽に侵入してくるとは予想外だ。
「蒼ちゃんの膝に乗っかる!」
「姉ちゃん……タオルぐらい巻いてくれよ!!」
胸を揺らしながら浴槽に侵入して来る紗月姉。
股間の上にそっと座り込んで来るお尻……
「あれ? ここ座り心地おかしいよ? 変なもの当たってる」
「どこ座ってんだよ……」
「蒼ちゃん……おっぱい触っ……え!?」
紗月姉が言い終わる前に、しがみつくように背後から鷲掴みにした……
俺は学校の制服に聴診器、横にいる姉はブラジャーとパンツに聴診器。
お隣りからは、バキバギとなにかきしむ音が聞こえてくる。
「あっ、そろそろフィニッシュパターンかな?」
「紗月姉、これ盗聴じゃないか……」
きしむ音がより一層激しくなって、女の叫ぶような声が聴こえた。
どうやら、お隣さんがフィニッシュしたらしい。
「ほぼ毎日なんだよ! うるさくて嫌になるよっ!」
「で、ひとりで興奮してるってわけか?」
紗月姉は顔を赤くして、吐息も荒い。
聴診器を放り投げて、ズルズルとへたり込んでいく。
「蒼ちゃん、姉ちゃんとしたい?」
「本音を言うと、したいけど……今は一線を超えないんだろ?」
俺はその言葉を受け流すように立ち上がって、部屋の真ん中へ歩き出した。
「えいっ!」
部屋の電気を点けようとしたとき、背中に強い衝撃を受けて衣類の山に倒れ込んだ。
紗月姉のタックルを食らって、汚部屋の床に押し倒されてしまったようだ。
制服を着ていても、大きな胸の弾力が伝わる。
暗い部屋でよく見えないが、服を剥ぎ取られるように脱がされている。
ワイシャツのボタンを取り外し、スラックスまでずり下ろす。
お隣りさんの激しさに当てられた野獣の息遣いが聴覚を支配する。
「紗月姉……」
「蒼ちゃん、一線は超えないけど、前より布きれ一枚減らすことは可能かも……ただし、姉ちゃんからフォール三秒奪えたらねっ!」
「それ、ご褒美なのか罰ゲームなのか微妙だな……」
「嘘だね。蒼ちゃんは、姉ちゃんといやらしいことしたいと思ってる!」
「うーん……そうなのかなぁ……」
「ほら、蒼ちゃん。この中身どうなってるのか知りたくないの?」
姉は面積の狭いパンツの端を、ピラピラめくりながら俺を挑発し始めた。
単純に欲望もあるが、紗月姉に一泡吹かせてみたくなった。
ここは体育大学のオンボロ女子寮一〇三号室、部屋は暗闇に包まれている。
俺は股間に合金棒と書かれたパンツ一枚、紗月姉は黒いセクシーランジェリー。
ルールは寝技で相手を三秒間フォールすれば勝ち。
姉から格闘術を教わり始めた頃から、よくやっている練習方法だ。
柔道の寝技練習とプロレスルールを合わせた紗月流である。
普段は四条先輩や荒木鈴とこれをやっているらしい。
当然ながら、組んず解れつの寝技のため、俺以外の男性とはやらない。
衣類だらけの汚部屋で、姉と弟の世紀の決戦が始まろうとしていた。
打撃技は一切なし。押すか、引っ掛けて相手を倒す独自ルールだ。
「姉ちゃん、本気でいくぞっ!」
「あたしに勝つなんてありえないねっ! ぶははっ! それになにそれ!?」
互いに八畳間で向かい合った二人。紗月姉が俺の股間を指差して嘲笑する。
そこには、反則武器が飛び出さんばかりの勢いで天井を向いていた。
「紗月姉が悪いっ! その下着エロいし!」
「ほら、早くおいでよっ! お尻フリフリしちゃおうか?」
紗月姉は後ろを向いて、豊満な尻を振って挑発してくる。
そこに俺は突進、後ろを取ってそのまま床へ押し倒した。
横四方固め、この寝技は紗月姉から初めて教わった技だ。
「どうだっ!!」
「甘いっ! そんな基本形すぐ外せるって!」
実はこれは油断させるための作戦なのだ。
始めは処女の如く後は脱兎の如し。油断を誘って、一気に勝利を引き寄せる。
孫子を教えてくれた人物が、戦略の基本中の基本として教えてくれた。
常日頃、技の実験台となっているため、紗月姉の癖を知っている。
横四方固めを外すとき、紗月姉は必ず片足で強く床を蹴る。
それさえ防げばこちらの勝ちだ。
床を蹴らないようにするには、下半身に力を込めさせないようにするしかない。
あらゆる返し技を身につけた姉に、最も有効な手段を使用する。
「紗月姉、ごめんな。勝たせてもらう!!」
「ちょっと! 蒼ちゃん!?」
「これでどうだっ!」
「ひゃっ! いやっ! やっ! 待って!!」
暗闇の中で組み伏せられているのは、俺ではなかった。
立ち上がって照明を点けると、乱れた着衣で呆然と座る紗月姉が視界に入る。
ブラジャーの肩紐が外れ、大きな片乳がはみ出し、パンツも腰骨の下までずり落ち、髪もグシャグシャに乱れている。まるで暴漢に襲われた後のような姿だ。
「紗月姉……その姿すごいぞ……」
「蒼ちゃん、ちょっと反則っぽいなあ……すごいことしたよね今?」
片足を蹴り上げて逃れようとした紗月姉のパンツに手を突っ込んだのだ。
ビクッ反応した身体に隙が生まれ、そこをフォールした。
「パンツの中に手を入れるなってルールなかっただろ?」
「そうだけど……ま、勝ちは勝ちかなっ」
「紗月姉、ふざけるのはこのぐらいにして風呂入らせてくれ。汗かいた」
「うん、洗面所の奥がお風呂だから。こっち来て!」
紗月姉に促されるまま風呂に入った。
自宅の風呂と違って洗い場が狭い。浴槽も小さく、足を延ばせない。
「寮生活って窮屈なんだな……」
湯に浸かりながらウトウトしているときだった……
「蒼ちゃん」
下着姿の紗月姉が風呂場に入って来ている。
「うわっ!? なに!?」
背を向けてブラとパンツを脱ぎ、脱衣場へ放り投げた。
まさか、この狭い浴槽に侵入してくるとは予想外だ。
「蒼ちゃんの膝に乗っかる!」
「姉ちゃん……タオルぐらい巻いてくれよ!!」
胸を揺らしながら浴槽に侵入して来る紗月姉。
股間の上にそっと座り込んで来るお尻……
「あれ? ここ座り心地おかしいよ? 変なもの当たってる」
「どこ座ってんだよ……」
「蒼ちゃん……おっぱい触っ……え!?」
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