姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛

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【序幕・番外編】ばっく・にゅう・ざ・ふゅーちゃー 壱

4.爆乳が珍宝を拝観して発射必至ですっ!

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 少し前から気になっていたことがある。
四条先輩の膝の上に置かれたバスタオルのことだ。
ナマ足での膝枕は贅沢なお願いかもしれないが、気になるのはそこではない。

(――バスタオルを水着の中に入れてる?)

 顔を先輩の膝の上に置き、両手は腰の方へ回している状態だ。
腰から臀部へ手を下げていくと、水着の生地からタオル生地に感触が変わった。
よく女子が食い込みを直す尻の部分にバスタオルを挟んでいる。
まるで肌に触れさせないようにするために……

「蒼太郎……ちょっと頼みがあるんだが」
「なんですか?」
「すまない。この間から頼みばかりで……」
「いいですよ。俺ができることはやりますから」

 先輩は、膝を少し揺らしながらモジモジし始めた。
そろそろ放尿したい時間がやって来たのだろうか。

「その、あれだ……蒼太郎の男性器を見せてくれないか?」
「なんですか、そのいきなりわいせつ宣言」
「青山姉妹は何度も見てるだろう? 前はパンツの上から見ただけだったしな」

 次はどんな頼みごとだろうと、少し楽しみな部分もあったが……
よもやのチンポコ拝観頼み。今、そういう気分ではない。

「緊張して縮こまってるのを見られたくないですよ」
「わかっている。わたしが見たいのは大きくなった男性器だ」
「うーん。どうやって勃てろと?」

 起き上がって先輩の方を見ると、難しそうな顔で考え込んでいる。
やがて、なにかを思いついたように水着の上から胸を手繰り寄せてポーズ。
肩紐を外してみたり、胸元をパタパタさせたり……

「どうだ? 大きくなったか?」
「先輩は二つ間違ってます。まず、勃起現象は心理状態も影響するので、俺のメンタルが今そういう気分ではないということが一つ」
「もう一つは?」
「二つ目は刺激です。俺は先輩の裸を二度見てます。美しく大きな乳房と陰毛のない女性の割れ目をこの目に焼きつけました。確かに水着姿も刺激的ですけど、全裸を見た刺激と比較してしまいます」
「なるほど。理にかなっている」

 俺の悪い癖の一つ。五割増しでハッタリを言ってしまうこと。
レンタル競泳パンツの中身は半勃起状態だ。今少し刺激が足りないだけである。

「それに、勃起すると処理できませんから……」
「処理? ああ、射精処理か。しかたない……こうしようか」

 長椅子に座る俺の足の間に先輩がちょこんと座る。
乳房の出っ張り具合と谷間が、性的興奮度をぐんぐん高めている。
見下ろした先に国宝級の爆乳がある。

「いったいなにをするんですか?」
「ほら、紗月さんが川遊びのとき言ってただろう? なんだったか……」
「なぜか嫌な予感……」
「おお、そうだ! シコシコジュボボーンというやつだ!」

 四条先輩の手が、俺の股間の膨らみに近づく。
手の平が触れた時には、もうパンツから先っぽがハミ出していた。

「はい。これが大きくなった状態です。これ以上は大きくなりません」
「その……見せてもらってもいいか?」
「もう先っぽ見えてるんで、ご自由にどうぞ」

 そう言うと先輩は、恐る恐る競泳パンツをめくって中身を確認した。
珍生物を見たかのような反応だ。目を見開き、口をポカンと開いている。

「動画では見たことがあるが……間近で見るとすごいな」
「えっと……そろそろパンツ閉じてくれませんか? 恥ずかしいです」
「すまん。男性のを直接見るのは本当に初めてだ」
「……で、俺はこいつを処理するか、おさまるまで待たないといけません」
「よくわからないが……これでいいのか?」
「わっ! ちょっ!」
「じっとしてくれ。こっちも恥ずかしいんだから……」

 先輩は女子更衣室の入口の方を向き、俺と視線を合わさないようにした。
右手で競泳パンツの上からペニスをしごき始める。
緩やかなグリップで、小刻みな動きだ。緩急をつけている分、刺激も強い。

「んっ! 先輩――」

 静寂に包まれたコンクリート壁の一室で、シコシコと摩擦音だけが耳に入る。
先輩はこっちを見ずに手を休めない。俺は自分の股間から目が離せない。

「蒼太郎? 大丈夫か?」
「うう……大丈……夫……じゃない……んっ!!」

 競泳パンツから飛び出した先端から、勢いよく精液が飛び散った。
先輩はドクドクと波打つ様子の変化に気づいて、こちらを凝視している。

「な、なんだこれは……手についてしまったぞ」
「すみません。勢い良すぎてすごい出ました」
「これが射精なのか。これが精液か。ちょっと熱くて生臭いな……」
「先輩、処理は終わりました。そろそろ、シャワー浴びませんか?」
「ああ、そうだな。蒼太郎……レンタル水着汚してはダメだぞ」
「原因は先輩ですけどね!」

 四条先輩は女子更衣室とシャワー室、プールの施錠をして帰宅する予定だ。
俺と先輩は誰もいない女子更衣室のシャワー室に入った。

「蒼太郎。その競泳パンツここに脱いでくれ。石鹸で洗わないと」
「わかりました……ってここで脱ぐんですか!?」
「着替え持って来てるだろ? もう男性器は見たんだから恥じるな」

 そういう問題ではないような気もするが、俺は精液臭い水着を脱いだ。
先輩はそれを手に取って、ボディソープでガシガシ洗う。
俺は隣りのシャワー室で身体を流して着替えを済ませた。

「先輩、着替え終わりましたか?」
「ああ。今終わったところだ」

 ゆったりとした白いシャツと、薄いブラウンのガウチョパンツ姿。
まだ乾ききっていない髪、手に携えた脱ぎたての水着が妙にそそる。

「帰りましょうか」
「蒼太郎。本当に来てくれてありがとう。これはお礼だ」
「え? なんですか?」

 先輩はブルーのナイロン袋を俺に渡して来た。
中身がよく見えない。感触から察するに、中にもナイロンが入っているようだ。

「せっかくのプレゼントだから家に帰って部屋で開けてくれ」
「はい。わかりました」

 スポーツクラブの出口で先輩と分かれ、俺は自転車で帰路に着いた。
どうしても袋の中身が気になってしまう。外袋もおかしい。
新品ではないような気がする。何度か使用したものを使い回した?

「開けてみるか……」

 セロテープを剥がしてブルーの袋を開くと、透明の袋が見える。
その中には肌色の布地が一枚。透明の袋に水滴が付着している。
その時、ポケットで携帯電話が鳴った。先輩からのメールだ。

『競泳水着のスイムサポーターだ。洗ってないから使用するなら洗濯してくれ。あ、蒼太郎は洗ってないのを使用するのか。今日は助けてもらった。本当に感謝している。たくましくなった蒼太郎に胸が高まった。欲望も強くなった。湿気と愛を込めて、それを贈る。 春香』

 紗月姉の周辺はこんなのばかりだ。
俺の欲望を知って、そこを上手に突いて来る。

「ヌルヌルしてる……」

 その布地は、先輩の体液を吸収しきれなかったようだ。
先輩がプールから出て、腰にバスタオルをずっと巻いていた理由。
見せられない部分があったからだろう。湿地帯だったのだ。

 それでも腑に落ちないことがある。
膝枕の時に尻の食い込みを直す部分にバスタオルを挟んでいた。
あれは、肌と肌の接触を避けられていたように思える。
実際に四条先輩との


――この時の俺は、少しばかり女心をわかったつもりで……
四条春香の秘密をなにもわかっていなかった。
__________________________________
あとがき
※序章ショートストーリーの終了です。
※四条春香はある秘密を隠しています。本編で明らかになります。
※次は登場人物紹介が入ります。
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