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【序幕・第8章】あねさんぶる挟撃っ 後編!
2.ピンクのパンツで添い寝開始ですねっ!
しおりを挟む「花穂姉ちゃん、目が泳ぎ過ぎな!」
「へ? え!? そうかな……」
「さっきからキョロキョロしてるぞ」
背中を洗っている途中、鏡を見たり俺と視線を合わせたり落ち着きがない。
腰から臀部へかけて洗っていくと、もう目を閉じてしまった。
「この匂い……わたしのボディソープじゃないよね?」
「これ花穂姉ちゃんのだったのか? もう空だったぞ」
紗月姉と絶叫した大きな空の容器を手に持って、鏡越しに見せる。
すると、花穂姉ちゃんが振り返って容器を受け取ろうとするのだが……
「蒼太……なんで今日はタオルしないの? おっきくならないの?」
それは、朝から紗月姉に暴発させられて賢者タイムだから……
これは正直に言えないな。黙っておこう。
花穂姉ちゃんの身体も充分魅力的なんだけど、紗月姉には及ばない。
「その容器、中に向かって叫ぶとすっきりするよ。紗月姉がやってたんだ」
「紗月姉が? どうせ蒼ちゃんとやりてーっとか下品なことでしょ?」
ご名答。やはり、花穂姉ちゃんは侮れない。
先を見通し、過去を見透かす。探偵並みに、嘘を見抜く洞察力もある。
シャワーで背中を流した後も、姉は照れた様子で落ち着きがない。
ついこの前まで全裸で入って来たというのに、この変わり様はなんだろう。
「花穂姉ちゃん、恥ずかしがってる?」
「いつもはおっきくなって隠しそびれたのを見てるじゃない……でも、今は全然隠す様子もないから……こんな蒼太は初めてだよ? どうしたの?」
タオル一枚で前を隠して、浴槽にゆっくり入って来る花穂姉ちゃん。
薄く白いタオルだけでは、隠しきれない膨らみと先端の突起。
湿った髪、恥じらいで赤面した表情、長くてきれいな脚……
「はい、姉ちゃん。これに本音をぶっちゃけてくれ」
空の大きな容器を手に持たせる。
すると、それを口にあてて、大きく息を吸い込んで……
「蒼太が大好きっ!」
十中八九そう言うと思っていた。姉妹で対照的なのだ。
紗月姉は欲望で突っ走って、自分の思うがまま振る舞って満足する。
だから、俺のことを好きだと言っても、どこかおもちゃ扱いする感覚が抜けない。
でも、花穂姉ちゃんは違う……おそらく本気で恋をしている。
「花穂姉ちゃんに一つ聞きたい。仮に俺がいずれ誰かと結ばれるとして……一番嫌なのは紗月姉か? 水面下では争ってるもんな」
「蒼太とくっついたら一番ダメなのは加奈ちゃん! 紗月姉は許せる……」
姉妹揃って同じ答えなんだな。嫌っているわけでもないのに俺とはダメ。
家族ぐるみの付き合いがある家のお嬢様なのに俺とはダメ。
「じゃあ、俺先にあがるよ」
自分が聞きたかったこと、知りたかった答えの欠片はいったん心の隅にしまおう。
いずれ、両親が明かしてくれるだろう……
「蒼太っ! お土産のパンツ穿いてねっ!」
「金剛棒か……わかった。じゃあ、花穂姉ちゃんも受入可のパンツ穿けよな!」
「う……穿くよ」
気のない返事をするものの、脱衣場に畳んで置いてある下着はピンクのパンツ。
俺も土産のピンクの金剛棒パンツを穿いた。中身は金剛っぷりを発揮していないが……
今朝、紗月姉の身体にはすごく反応した。それが、紗月姉への気持ちだ。
肉体欲……つまり、紗月姉に感じているのは性欲……花穂姉ちゃんには……
◆◆◆◆◆◆
夕飯と片付けを終え、部屋でくつろいでいると廊下から物音が聴こえる。
ドスドスとなにかを大きなものを運ぶ音だ。
「姉ちゃん、なにやってんだ?」
廊下にいたのは、布団一式抱え込んで歩いて来る花穂姉ちゃんだった。
「蒼太と寝るっ! 蒼太も床に布団敷いて寝よっ!」
来るとわかっていた。そうやっていつも紗月姉と張り合う。
お互いに俺とのことを報告し合って、共有してるつもりでいる。
なんでも分け合う仲良し姉妹、弟は二つに分けられないもんな……
「紗月姉はだらしなかったぞ……暑いって言ってTシャツ脱いで……」
「ふーん。ブラジャー姿で蒼太に抱きついて寝たとか?」
「……姉ちゃんエスパーじゃないだろな……」
「紗月姉の行動パターンは大体わかるよ」
「さすが姉妹だな」
花穂姉ちゃんは白のTシャツに土産のボクサーパンツ、黒いブラが透けて見える。
いつも姉たちが穿くパンツより露出が少ない分、刺激が少ないだろうと思っていたが……
真正面の食い込み具合を見ていると、パンツを無性に触りたくなる。
「蒼太、電気消して……」
部屋の電気を消すと、花穂姉ちゃんは布団の中でTシャツを脱いだ。
これも予想通りの行動だ。紗月姉と同じことをしようとする。
「紗月姉はブラも取ってたな……」
「ん、わかった」
布団の外にブラジャーが放り投げられた……
「へ? え!? そうかな……」
「さっきからキョロキョロしてるぞ」
背中を洗っている途中、鏡を見たり俺と視線を合わせたり落ち着きがない。
腰から臀部へかけて洗っていくと、もう目を閉じてしまった。
「この匂い……わたしのボディソープじゃないよね?」
「これ花穂姉ちゃんのだったのか? もう空だったぞ」
紗月姉と絶叫した大きな空の容器を手に持って、鏡越しに見せる。
すると、花穂姉ちゃんが振り返って容器を受け取ろうとするのだが……
「蒼太……なんで今日はタオルしないの? おっきくならないの?」
それは、朝から紗月姉に暴発させられて賢者タイムだから……
これは正直に言えないな。黙っておこう。
花穂姉ちゃんの身体も充分魅力的なんだけど、紗月姉には及ばない。
「その容器、中に向かって叫ぶとすっきりするよ。紗月姉がやってたんだ」
「紗月姉が? どうせ蒼ちゃんとやりてーっとか下品なことでしょ?」
ご名答。やはり、花穂姉ちゃんは侮れない。
先を見通し、過去を見透かす。探偵並みに、嘘を見抜く洞察力もある。
シャワーで背中を流した後も、姉は照れた様子で落ち着きがない。
ついこの前まで全裸で入って来たというのに、この変わり様はなんだろう。
「花穂姉ちゃん、恥ずかしがってる?」
「いつもはおっきくなって隠しそびれたのを見てるじゃない……でも、今は全然隠す様子もないから……こんな蒼太は初めてだよ? どうしたの?」
タオル一枚で前を隠して、浴槽にゆっくり入って来る花穂姉ちゃん。
薄く白いタオルだけでは、隠しきれない膨らみと先端の突起。
湿った髪、恥じらいで赤面した表情、長くてきれいな脚……
「はい、姉ちゃん。これに本音をぶっちゃけてくれ」
空の大きな容器を手に持たせる。
すると、それを口にあてて、大きく息を吸い込んで……
「蒼太が大好きっ!」
十中八九そう言うと思っていた。姉妹で対照的なのだ。
紗月姉は欲望で突っ走って、自分の思うがまま振る舞って満足する。
だから、俺のことを好きだと言っても、どこかおもちゃ扱いする感覚が抜けない。
でも、花穂姉ちゃんは違う……おそらく本気で恋をしている。
「花穂姉ちゃんに一つ聞きたい。仮に俺がいずれ誰かと結ばれるとして……一番嫌なのは紗月姉か? 水面下では争ってるもんな」
「蒼太とくっついたら一番ダメなのは加奈ちゃん! 紗月姉は許せる……」
姉妹揃って同じ答えなんだな。嫌っているわけでもないのに俺とはダメ。
家族ぐるみの付き合いがある家のお嬢様なのに俺とはダメ。
「じゃあ、俺先にあがるよ」
自分が聞きたかったこと、知りたかった答えの欠片はいったん心の隅にしまおう。
いずれ、両親が明かしてくれるだろう……
「蒼太っ! お土産のパンツ穿いてねっ!」
「金剛棒か……わかった。じゃあ、花穂姉ちゃんも受入可のパンツ穿けよな!」
「う……穿くよ」
気のない返事をするものの、脱衣場に畳んで置いてある下着はピンクのパンツ。
俺も土産のピンクの金剛棒パンツを穿いた。中身は金剛っぷりを発揮していないが……
今朝、紗月姉の身体にはすごく反応した。それが、紗月姉への気持ちだ。
肉体欲……つまり、紗月姉に感じているのは性欲……花穂姉ちゃんには……
◆◆◆◆◆◆
夕飯と片付けを終え、部屋でくつろいでいると廊下から物音が聴こえる。
ドスドスとなにかを大きなものを運ぶ音だ。
「姉ちゃん、なにやってんだ?」
廊下にいたのは、布団一式抱え込んで歩いて来る花穂姉ちゃんだった。
「蒼太と寝るっ! 蒼太も床に布団敷いて寝よっ!」
来るとわかっていた。そうやっていつも紗月姉と張り合う。
お互いに俺とのことを報告し合って、共有してるつもりでいる。
なんでも分け合う仲良し姉妹、弟は二つに分けられないもんな……
「紗月姉はだらしなかったぞ……暑いって言ってTシャツ脱いで……」
「ふーん。ブラジャー姿で蒼太に抱きついて寝たとか?」
「……姉ちゃんエスパーじゃないだろな……」
「紗月姉の行動パターンは大体わかるよ」
「さすが姉妹だな」
花穂姉ちゃんは白のTシャツに土産のボクサーパンツ、黒いブラが透けて見える。
いつも姉たちが穿くパンツより露出が少ない分、刺激が少ないだろうと思っていたが……
真正面の食い込み具合を見ていると、パンツを無性に触りたくなる。
「蒼太、電気消して……」
部屋の電気を消すと、花穂姉ちゃんは布団の中でTシャツを脱いだ。
これも予想通りの行動だ。紗月姉と同じことをしようとする。
「紗月姉はブラも取ってたな……」
「ん、わかった」
布団の外にブラジャーが放り投げられた……
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