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【序幕・第1章】次女花穂襲来すっ 後編!
2.弟を乗馬マシンにする変態姉ですかっ!
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夕飯中も花穂姉ちゃんは、さっき撮影した映像を見てニヤける。
俺の滑稽な……ほぼ変態な姿をセリフ付きで撮られたのだ……
「なあ、姉ちゃん。その動画消してくれよな」
「え? もったいないよ。蒼太、性への覚醒って題名付けたとこだよ?」
なんだその題名……俺はなにも覚醒した覚えはない。
「それさ、他人に見られたら俺の人生終わるんだけど?」
「蒼太、人生終わるの? じゃあ、わたしが責任とってあげるねっ!」
姉ちゃんは頭がいいはずだ。でも、家ではアホを通り越している。
ブラコン禁止の壁というものがあれば、既にそれを木端微塵に粉砕済みだ。
両親と一番上の姉が家にいないため、ノーブレーキ状態と言える。
「花穂姉ちゃん、どうしたら動画消してくれる!?」
嫌な予感しかしないが、交換条件で動画削除を要求するしか手はない。
あんなものを面白半分で誰かに見せられたら……
考えただけでも恐ろしい。
「それじゃあね、今から混浴かベロチューかベッドイン、どれにする?」
なんとも段階的に危なっかしいほうへ下がっていく三択だ。
本音を言うと、昨晩のような混浴ですら避けたい。
「それ、どれも却下っ! 姉ちゃん普通のことにしろよな!」
「えー! 将来は毎晩するのに?」
「いやいや……しないしない。大体、ベッドインっていっしょに寝るだけか?」
「うん。蒼太と寝るだけ。ちょっと裸になってお姉ちゃん痛いけど」
「ああ、もういいや……聞いた俺がバカだった」
「わかった! 蒼太の意思を尊重してダイエットの手伝いをしてもらうねっ!」
混浴、ベロチュー、ベッドインに比べると、かなりハードルが下がった。
ダイエットの手伝いなら簡単だろう。
例えば腹筋する足を支えておくとか、それほど難しい作業ではなさそうだ。
◆◆◆◆◆◆
いつものように花穂姉ちゃんの隣で皿を片付ける手伝いをする。
先程、ダイエットと言っていたが、どちらかと言うと細い体型だと思うのだが……
「蒼太、部屋で待ってて。すぐ行くから」
「了解。端末も持って来て、目の前で消してくれよな!」
「うん、わかってるって! でも、ちゃんと手伝ってくれないと消さないよ」
「ちゃんと手伝うよ! 言うこと聞くから消してくれよ!」
一応、念を押してから台所をあとにした。
花穂姉ちゃんは鼻歌を歌いながらエプロンを脱いでいる。
部屋の電気を点けて、しばらくテレビを観ていると階段をのぼる足音がする。
姉が家事を終えて自室に戻ったんだろう。気になるのは、このあとのお手伝いだ。
(――ダイエットの手伝い……やっぱり腹筋とか背筋かな?)
「お待たせっ! 蒼太、シャツとズボン脱いでベッドに仰向けに寝転びなさい!」
部屋に入ってきた花穂姉ちゃんは、肌にピタリとフィットした黒色の一分丈スパッツとスポーツブラを装着している。運動する気満々のようだ。
「は? なんで姉ちゃんのダイエットに俺が寝転ぶんだよ?」
「手伝うって言ったよねえ? 動画消さないよ?」
「わかったよ……でも、俺がパンツ一丁になる必要ないだろ?」
「あっそう、お姉ちゃんの言うこと聞かなくてもいいよ。動画は消さなーいっ!」
「別のズボンに穿き替えるのもダメなの?」
「あのさ、運動するんだよ? 暑いよ? 汁いっぱいかくよ!」
「汁じゃなくて汗な!」
一歩一歩迫り来るように言葉が次々投げ込まれる。
姉とこれ以上問答をしていても無駄なようだ。口喧嘩で勝った試しがない。
渋々、シャツとズボンを脱いで、言われるがままベッドに寝転ぶ。
背に腹は代えられぬと言う。
こうして仰向けに敵に腹を向けるのも、なんだか無謀な行為に思えてくる。
ダイエットの手伝いって、腹筋や背筋の補助をするんじゃなかったのか……
「それでは、ダイエット開始っ!」
万歩計を一分丈スパッツに挟み込んで、俺の腰の上にどっかり乗っかってきた。
ユッサユッサと腰を動かす、万歩計は回数をカウントしている。
「ちょっとっ!? 姉ちゃん、それ重っ――」
「ほら、乗馬マシンってあるでしょ? あれ効果あるんだって!」
それでなぜに俺が乗馬マシンの役なんだ……乗るなら背中でもいいだろ。
ベッドはギシギシと音を立てて、支柱が歪みそうな勢いだ。
花穂姉ちゃんは、汗ばんで顔が紅潮している。
「んっ! んんっ!! はぁっ! はぁっ! 蒼太の……膨らんでる!」
「ちょっ……花穂姉ちゃんっ! これダイエットか!?」
これは非常にまずい事態だ。
今更ながら混浴の方がましだったと後悔する。
花穂姉ちゃんにとって、ダイエットと食後の運動だろう。
もちろん、俺への劣情は全身に満載だが……
しかし、この体勢と状況は悶絶ものの拷問に近い。
「はぁっ……はぁはぁ。き、気持ちいい……ダイエット……」
「わっ! なんか湿って……」
俺の股間の上でうねる姉の腰。その下腹部は汗ではないなにかで湿っている。
その湿り気が俺のパンツにやや浸透中。なんとも激しいダイエットだな。
「あぁっ! ふぅん……んんっ! んふっ! ああっ!」
「姉ちゃ……ストップ! う……やばい! んっ!!」
花穂姉ちゃんの声、吐息、匂い、腰の動き、なにより股間への摩擦……
もう我慢の限界だった。パンツの中で感じる布二枚隔てた姉の性器の感触よりも、スパッツの湿り気がいやらしく見えて一気に放出。パンツの中がグッショリして気持ち悪い。
姉はその様子を満足げに見下ろしている。
「ふぅ……蒼太、ありがとっ! カピカピになる前にパンツ洗ってあげようか?」
「……早く動画、消してくれ……」
「ねえ、気持ちよかった?」
「姉ちゃん、すごいやらしい顔と動きしてたぞ……」
「今度は全裸でしようね」
「絶対却下なっ!」
俺の滑稽な……ほぼ変態な姿をセリフ付きで撮られたのだ……
「なあ、姉ちゃん。その動画消してくれよな」
「え? もったいないよ。蒼太、性への覚醒って題名付けたとこだよ?」
なんだその題名……俺はなにも覚醒した覚えはない。
「それさ、他人に見られたら俺の人生終わるんだけど?」
「蒼太、人生終わるの? じゃあ、わたしが責任とってあげるねっ!」
姉ちゃんは頭がいいはずだ。でも、家ではアホを通り越している。
ブラコン禁止の壁というものがあれば、既にそれを木端微塵に粉砕済みだ。
両親と一番上の姉が家にいないため、ノーブレーキ状態と言える。
「花穂姉ちゃん、どうしたら動画消してくれる!?」
嫌な予感しかしないが、交換条件で動画削除を要求するしか手はない。
あんなものを面白半分で誰かに見せられたら……
考えただけでも恐ろしい。
「それじゃあね、今から混浴かベロチューかベッドイン、どれにする?」
なんとも段階的に危なっかしいほうへ下がっていく三択だ。
本音を言うと、昨晩のような混浴ですら避けたい。
「それ、どれも却下っ! 姉ちゃん普通のことにしろよな!」
「えー! 将来は毎晩するのに?」
「いやいや……しないしない。大体、ベッドインっていっしょに寝るだけか?」
「うん。蒼太と寝るだけ。ちょっと裸になってお姉ちゃん痛いけど」
「ああ、もういいや……聞いた俺がバカだった」
「わかった! 蒼太の意思を尊重してダイエットの手伝いをしてもらうねっ!」
混浴、ベロチュー、ベッドインに比べると、かなりハードルが下がった。
ダイエットの手伝いなら簡単だろう。
例えば腹筋する足を支えておくとか、それほど難しい作業ではなさそうだ。
◆◆◆◆◆◆
いつものように花穂姉ちゃんの隣で皿を片付ける手伝いをする。
先程、ダイエットと言っていたが、どちらかと言うと細い体型だと思うのだが……
「蒼太、部屋で待ってて。すぐ行くから」
「了解。端末も持って来て、目の前で消してくれよな!」
「うん、わかってるって! でも、ちゃんと手伝ってくれないと消さないよ」
「ちゃんと手伝うよ! 言うこと聞くから消してくれよ!」
一応、念を押してから台所をあとにした。
花穂姉ちゃんは鼻歌を歌いながらエプロンを脱いでいる。
部屋の電気を点けて、しばらくテレビを観ていると階段をのぼる足音がする。
姉が家事を終えて自室に戻ったんだろう。気になるのは、このあとのお手伝いだ。
(――ダイエットの手伝い……やっぱり腹筋とか背筋かな?)
「お待たせっ! 蒼太、シャツとズボン脱いでベッドに仰向けに寝転びなさい!」
部屋に入ってきた花穂姉ちゃんは、肌にピタリとフィットした黒色の一分丈スパッツとスポーツブラを装着している。運動する気満々のようだ。
「は? なんで姉ちゃんのダイエットに俺が寝転ぶんだよ?」
「手伝うって言ったよねえ? 動画消さないよ?」
「わかったよ……でも、俺がパンツ一丁になる必要ないだろ?」
「あっそう、お姉ちゃんの言うこと聞かなくてもいいよ。動画は消さなーいっ!」
「別のズボンに穿き替えるのもダメなの?」
「あのさ、運動するんだよ? 暑いよ? 汁いっぱいかくよ!」
「汁じゃなくて汗な!」
一歩一歩迫り来るように言葉が次々投げ込まれる。
姉とこれ以上問答をしていても無駄なようだ。口喧嘩で勝った試しがない。
渋々、シャツとズボンを脱いで、言われるがままベッドに寝転ぶ。
背に腹は代えられぬと言う。
こうして仰向けに敵に腹を向けるのも、なんだか無謀な行為に思えてくる。
ダイエットの手伝いって、腹筋や背筋の補助をするんじゃなかったのか……
「それでは、ダイエット開始っ!」
万歩計を一分丈スパッツに挟み込んで、俺の腰の上にどっかり乗っかってきた。
ユッサユッサと腰を動かす、万歩計は回数をカウントしている。
「ちょっとっ!? 姉ちゃん、それ重っ――」
「ほら、乗馬マシンってあるでしょ? あれ効果あるんだって!」
それでなぜに俺が乗馬マシンの役なんだ……乗るなら背中でもいいだろ。
ベッドはギシギシと音を立てて、支柱が歪みそうな勢いだ。
花穂姉ちゃんは、汗ばんで顔が紅潮している。
「んっ! んんっ!! はぁっ! はぁっ! 蒼太の……膨らんでる!」
「ちょっ……花穂姉ちゃんっ! これダイエットか!?」
これは非常にまずい事態だ。
今更ながら混浴の方がましだったと後悔する。
花穂姉ちゃんにとって、ダイエットと食後の運動だろう。
もちろん、俺への劣情は全身に満載だが……
しかし、この体勢と状況は悶絶ものの拷問に近い。
「はぁっ……はぁはぁ。き、気持ちいい……ダイエット……」
「わっ! なんか湿って……」
俺の股間の上でうねる姉の腰。その下腹部は汗ではないなにかで湿っている。
その湿り気が俺のパンツにやや浸透中。なんとも激しいダイエットだな。
「あぁっ! ふぅん……んんっ! んふっ! ああっ!」
「姉ちゃ……ストップ! う……やばい! んっ!!」
花穂姉ちゃんの声、吐息、匂い、腰の動き、なにより股間への摩擦……
もう我慢の限界だった。パンツの中で感じる布二枚隔てた姉の性器の感触よりも、スパッツの湿り気がいやらしく見えて一気に放出。パンツの中がグッショリして気持ち悪い。
姉はその様子を満足げに見下ろしている。
「ふぅ……蒼太、ありがとっ! カピカピになる前にパンツ洗ってあげようか?」
「……早く動画、消してくれ……」
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