姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛

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【真幕・第5章】あねったい遊撃っ 後編!

4.爆乳の手料理はトラップの塊ですよっ!

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 賢者タイムというのは実にむなしい。ベッドに仰向けになって天井の一点を凝視しつつ、全身に虚脱感と気だるさを感じる。数分前までのエネルギーは四条春香の競泳水着にすべて放出されたのだ。

(……興奮して熱が上がりそうだ)

 額に手を当ててみると、少し熱を感じる。視線をベッド脇に移すと、ナイロン袋に使用済みの競泳水着が入っている。すぐに洗わないといけないのは承知の上だが、とくにかく体が気だるい。白濁液にまみれた水着を見ると、罪悪感に似た感情が込み上げてくる。

「眠くなってきたな」

 発射後の虚脱感はすぐに眠気に変わった。部屋がイカ臭いのを我慢して一眠りしてから洗濯をするべきか、それともすぐに洗濯に取り掛かって消臭するか迷うばかりだ。迷っていると余計に眠気が襲ってくる。いつの間にやら意識は夢の世界に旅立っていた。

「起きるんだ蒼太朗!」
「――ん!?」

 目を覚ますと学校に行ったはずの四条先輩がそこにいる。手に重そうな荷物が入った買い物袋を持って、今朝の制服姿のままだ。

「あれ? 先輩? さっき学校行ったんじゃ……」
「寝ぼけているのか? もう夕方だぞ」
「夕方!? あれ? 俺、そんな寝てたのか……」

 先輩は夕飯を作りに来てくれたのだ。スズも申し出てくれたが、忙しそうなので用事を優先するように連絡しておいた。

「とりあえず、蒼太朗は着替えたほうがいいな。汗かいてるだろ?」
「そ、そうですね……なにか忘れてたような……」
「これか? これのことだろう?」

 先輩は床に落ちていたナイロン袋を拾い上げた。競泳水着が入ったそれは、ひどく生臭いニオイを発している。そして、二発分の体液がベットリと付着中だ。

「いやぁ、その、つい――」
「いいんだけど……せめて洗ってくれないか」
「洗おうとしたんですけど、眠くて眠くて」
「自慰をして爆睡していたのか? 病人なのか変態なのかわからん奴だな蒼太朗は」

 病人であり変態でもある。それは間違いないだろう。
こうして競泳水着を使用したことがバレても堂々としていられるのは、どこか許されている感じがするからだ。この行為は四条春香によって、想定内の出来事のはずだ。

「すみません。今から洗濯しますね」
「洗濯は任せてくれ。わたしの水着とブラウスも洗ってもいいか?」
「ええ、どうぞ」
「では、洗濯機借りるぞ」

 先輩は素早い動きで俺の脱いだ衣類と汚れた水着を抱えて階下に向かった。残った俺は部屋に消臭スプレーを散布した。先ほどまでの生臭さは消え失せ、フローラルのいい香りが漂う。










◆◆◆












 メールで先輩に呼ばれたのは、洗濯機の音がし始めてから三〇分後だった。
夕飯の支度が済んだらしい。手際が良いと言うべきか、いや良過ぎるのか。青山家の夕飯の時刻より二時間ほど早い。

「先輩、もうご飯食べるんですか? 早いような……」
「そうか? うちは六時なんだが」
「今、まだ五時半ですよ……」
「いいじゃないか。お腹空いてるだろ?」

 キュルリと腹が鳴る。今日はまだガッツリ食べていないからだ。
たまには早めの夕飯も悪くないかもしれない。花穂姉ちゃんが帰って来るまで生活スタイルが崩れてしまいそうだ。

 テーブルの上にはナポリタンが大皿で並ぶ。真ん中にはサニーレタスとトマトのサラダ。四条春香はシンプルな料理が得意だ。いわゆる、家庭向きの簡単料理スキルが高いのだと思う。

「いただきます……おぉっ! このスパゲティ!」
「隠し玉だろ?」
「ミートボールが麺の下に隠されてるんだ」

 麺をすくい上げると中からミートボールが出て来る。肉そのものは胃が受け付けないかもしれないが、ミートボールなら問題ない。ナポリタンとミートボール、実にいい組み合わせだ。

「先輩ってこういう料理上手ですよね」
「手軽に作れるのが好きなんだ」
「うん。すごく美味しい!」
「嫁に欲しいだろ?」
「はい。いやいや、いきなり嫁入りですか?」

 四条春香は俺に優しい。昔からずっと優しい。姉の親友だからだ。
たぶん、理由はそれだけではない。好意的に見られているからだと思っている。

「さて、入浴介助をしてやろう」
「はい?」
「だから、入浴を手伝ってやる」
「なぜ?」
「熱があるのだろう? 風呂場で倒れると大変だ」

 倒れる心配をする前に、勃つものが勃ってしまうではないか。その隠しようのない巨大な乳房はどうするのだろうか。ハイカットのために処理したあの部分をつい想像してしまう。

「そんな、先輩の裸はもう見てますけど……今は……」
「誰が全裸で入ると言った? 水着に決まっているだろ」
「ああ。なるほど」
「そっちのほうが嬉しいんじゃないのか?」
「まあ、興奮しますね。たぶん」
「わたしの水着は全部、蒼太朗に汚される運命か」
「いや、もう出ませんよ」

 そんな話をしているうちに、下半身がムズムズしてきた。目の前に座る四条春香が麺をすする口元や張り出した胸元を見て反応するのだ。既に出し尽くして余力はないはずだ。それなのに、今にも勃ち上がりそうな勢いである。

「この隠しミートボールの隠し味」
「え? 隠し味あるんですか?」
「マカとスッポンエキスを入れてみた。父のを一部拝借したんだ」
「なんてことをするんですか……さっきからパンツの中が熱いですよ!」

 なんと、四条春香はチンビンになるトラップを食事に仕掛けていた。
精は付くがナニも勃つ。お次はどこに吐き出すか。先輩の白い肌の上なのか、それとも再び水着に出すのか。もっと過激に口腔内に射出することだって期待できる。
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