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【真幕・第3章】あねせいくりっどっ 中編!
3.パンツの仕込みは大丈夫なんですかっ!
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七月一〇日、早朝。
腕に装着したままのウェアラブル端末のバイブレーションで目が覚める。
いつもは取り外して寝るが、昨晩は護身術の動画を見ながら寝てしまったようだ。
「誰だ……こんな朝早くに電話してくるのは……」
着信が入るたびにブルブルと左手首に振動が走る。
寝ぼけ眼を擦り液晶を見ると、スズからメッセージと着信が数件入っている。
時間を確認すると、午前六時過ぎ。俺の起床時間には早過ぎる。
(なんなんだ……え? 外にいるから家の鍵開けろって? はぁ?)
半分眠りながらフラフラと階段を降りて玄関へと向かう。
この時間だと花穂姉ちゃんもまだ起きていない。姉の起床時刻は六時半だ。
青山家のいつもの平和で静かな朝をぶち壊す奴がドアの向こうにいる。
「アオ、遅いっ!」
「なんだ? こんな朝早くから騒がしい奴だな……」
「ランニングの途中に寄ったんだよ! ほら、昨日のいい考えを教えたくてさ!」
玄関のドアを開くと、上はピンク、下はブラックのランニングウェアを着たスズが立っている。走ってきたばかりなのか、やたらと汗まみれだ。シャツなどは絞れそうなほど湿り気を帯びている。
「そんなことは学校でもいいだろ」
「ダメなんだ。里志にはちょっと知られたくないから……」
「里志がダメで、なんで俺はいいんだよ?」
「いや、その……アオには恥じらいがないと言うか――」
里志には恥じらって、俺には恥らいがない。
今、物凄く失礼な言い方をされている気がするのだが、あまり気にしないでおこう。
「確かにお前の汗だくシャツに透けたブラ見てもピクリとも反応しないけどな」
「アオ、やらしい!」
などと言いつつも、スケスケの胸元を隠さないのが俺とコイツの間柄なのだ。
これが紗月姉や来栖のデカパイなら朝勃ちの再来である。小ぶりな加奈子さんの胸でも、今と同じシチュエーションなら充分興奮するだろう。やはり、俺にとって荒木鈴は男友達の感覚に近い。
里志から見ると、俺がスズをぞんざいに扱っているように見えるらしい。
もちろん、俺にそのつもりは毛頭ない。幼馴染の一人として付き合っているだけなのだが……
「……で、いい考えってなんなんだよ?」
「うん。股触揉蔵に対抗する手段なんだけどね――――」
スズのいい考えというのは、予想通りロクでもない作戦だった。
俺は本人がやると言うならそれでもいいと思っているが、問題は里志だ。
アイツはスズが体を張ることをよしとしない。
「その作戦、里志的にはイメージダウンだと思うぞ? いいのか?」
「アオは里志のこと、わかってないなぁ。そんなことで人の印象変えないよ里志は」
「それで、ブツはもう用意してるのか?」
「空手部に古くなった薄めのリストウェイトがあったからね」
「それじゃあ、今日はそれを使ってリハしておくか?」
「だね。じゃあ、また学校で!」
軽快な足取りでスズは自宅の方角へ走り去った。
◆◆◆
昼休みに中庭でスズと落ち合った。
授業中、この場所に来るようにメッセージが入ったのだ。
校舎の間にある狭い中庭で、普段はあまり人が来ない。
「なんで里志は呼ばないんだ?」
「今朝言ったじゃないか。里志にはあんまり見られたくない……」
なぜか里志は連れて来るなという条件付きの呼び出しだった。
俺は適当に理由を考えて、里志を教室に置いてここに来たのだ。
「スズ。もう仕込んでいるのか?」
「あ、うん。アオが変質者役やってみてよ」
「よし! とりあえずやってみるか!」
「いつでもOK!」
向こう側からスズが歩いて来る。俺は正面からそこへ近付く。
すれ違う寸前に右手を素早くスズの股間に伸ばす。指先にコツンとした硬い感触。
「おい……ガードしろよ! 今、お前の股間に手が触れてたぞ!」
「どうかな? 一応、触らたとしても守れてるっしょ?」
スズの考え出した作戦は、股間に鉛のプレートを入れるというものだ。
クレジットカード二枚分ほどの薄いプレートをパンツの中に仕込んでいる。
ボクサーショーツとスタンダードショーツを重ね穿きして、間に挟んでいるそうだ。
「確かに守れてるけどな……」
「ほら、これぐらいのプレートなら付けてても大丈夫!」
スズはスカートをめくり上げ、パンツの中から薄い鉛のプレートを取り出した。
本当に昔から俺に対して恥じらいが足りない。俺がコイツを男友達扱いしているせいだろうか。
「まあ、確実に言えるのは、そのプレートが臭そうだってことだな!」
「んなっ! 失礼な奴だなっ! アオのチンチンのが臭いだろ!!」
「臭くないわっ! なんなら味見してみるか!?」
「うわっ! キモッ! オエッ!」
しばらく小学生低学年の言い合いのようなものが続いたあと、里志を呼ぶことにした。
捕獲作戦のオトリ役はスズだが、変質者を取り押さえる役目は里志になる。
俺は作戦全体を指揮しつつ、捕獲の補助をする役割だ。
「あれ? そういや、さっき見えたスズのボクパンってお土産のやつじゃないか?」
「そうだよ。花穂ちゃんに貰ったんだ。師匠と同じデザインだよ!」
ゴールデンウィークに花穂姉ちゃんと加奈子さんが旅先で買って来たお土産パンツだ。
俺も何着か持っているが、使用頻度は少ない。色が派手なのはいいが、文字に品性の欠片もない。
確か花穂姉ちゃんが紗月姉にあげたお土産は、股間部分に注入可と書いてあるはずだ。
「相変わらずのバカ師弟だな……」
「師弟愛なのさ。師と同じ飯を食い、師と同じパンツを穿く!」
感慨深そうに話し始めるスズを尻目に端末で時間を確認する。
もうすぐ里志がここに到着するはずだ。スズがパンツにプレートを仕込んでいることを上手に説明するにはどうすればいいか考えた。里志に対しては恥じらいがあって、カッコ悪いと思っているのか、知られたくないと言う。対して里志に隠し事をして、あとでバレれば不信を買ってしまう。
「スズ、里志が来たぞ」
校舎の中から里志がこちらへ出て来る。
「蒼太も鈴もこんなとこでなにやってんだ?」
「実は俺とスズで紗月姉のパンツについて話し合っていたところだ」
「なに!? 紗月さんのパンツがどうかしたのか!?」
案の定、敬愛する紗月姉の話題になると食い付きがいい。
スズもそのあたりは昔からよく理解している。だからこそ、嫉妬心が微塵もないのだ。バカ師弟だが、師匠は弟子の大切なものを絶対に取らない。
「師匠から鋼鉄のパンツを借りたんだよ」
「なんだそれ?」
スズはチラリと横目で俺を見た。どうやら、紗月姉で誤魔化すらしい。
今、装着中のパンツも紗月姉から借りたと里志に説明すれば納得するだろうか。
「スズのいい考えってのが紗月姉に相談することだったんだ」
「それでね、金的サポーターってあるじゃない? 師匠があれ使いなさいって」
「さすが紗月さんだな!」
なんの疑問もなくあっさり信じてしまう。
やはり、姉の影響力はすごい。信奉者にとって天の啓示と言えるのかもしれない。
「ん? ちょっと待て。金的サポーター付けてスカートは無理じゃないか?」
「里志。そこは紗月姉も考えて工夫してあるぞ」
姉がスズに鉛のプレート入りボクパンを貸し与えたと説明した。
「なあ。そのパンツって今も穿いてんのか?」
「うん。股間カッチカチだよ!」
スズはスカートの上から自分の股間をコツコツと叩いて見せた。
やっていて恥ずかしそうだが、里志はそれをまじまじと見て感嘆している。
この場合は紗月姉のナイスな?アイディアに感じ入っていると言うべきか。
「今日はリハも兼ねて、四人で下校しようと思ってる。里志もスズも大丈夫か?」
「俺は大丈夫だけど、鈴は部活あるだろ?」
「一旦帰宅するよ。道着洗って忘れたからね!」
「ん? 蒼太、今四人って言ったか?」
「ああ。俺は加奈子さんを自宅まで送らないといけないからな」
加奈子さんを守るという名目の下校デートが始まる。
これは、変質者捕獲と銘打った想いを遂げるための作戦なのである。
俺は加奈子さんに、スズは里志に、それぞれの思惑が交錯する。
腕に装着したままのウェアラブル端末のバイブレーションで目が覚める。
いつもは取り外して寝るが、昨晩は護身術の動画を見ながら寝てしまったようだ。
「誰だ……こんな朝早くに電話してくるのは……」
着信が入るたびにブルブルと左手首に振動が走る。
寝ぼけ眼を擦り液晶を見ると、スズからメッセージと着信が数件入っている。
時間を確認すると、午前六時過ぎ。俺の起床時間には早過ぎる。
(なんなんだ……え? 外にいるから家の鍵開けろって? はぁ?)
半分眠りながらフラフラと階段を降りて玄関へと向かう。
この時間だと花穂姉ちゃんもまだ起きていない。姉の起床時刻は六時半だ。
青山家のいつもの平和で静かな朝をぶち壊す奴がドアの向こうにいる。
「アオ、遅いっ!」
「なんだ? こんな朝早くから騒がしい奴だな……」
「ランニングの途中に寄ったんだよ! ほら、昨日のいい考えを教えたくてさ!」
玄関のドアを開くと、上はピンク、下はブラックのランニングウェアを着たスズが立っている。走ってきたばかりなのか、やたらと汗まみれだ。シャツなどは絞れそうなほど湿り気を帯びている。
「そんなことは学校でもいいだろ」
「ダメなんだ。里志にはちょっと知られたくないから……」
「里志がダメで、なんで俺はいいんだよ?」
「いや、その……アオには恥じらいがないと言うか――」
里志には恥じらって、俺には恥らいがない。
今、物凄く失礼な言い方をされている気がするのだが、あまり気にしないでおこう。
「確かにお前の汗だくシャツに透けたブラ見てもピクリとも反応しないけどな」
「アオ、やらしい!」
などと言いつつも、スケスケの胸元を隠さないのが俺とコイツの間柄なのだ。
これが紗月姉や来栖のデカパイなら朝勃ちの再来である。小ぶりな加奈子さんの胸でも、今と同じシチュエーションなら充分興奮するだろう。やはり、俺にとって荒木鈴は男友達の感覚に近い。
里志から見ると、俺がスズをぞんざいに扱っているように見えるらしい。
もちろん、俺にそのつもりは毛頭ない。幼馴染の一人として付き合っているだけなのだが……
「……で、いい考えってなんなんだよ?」
「うん。股触揉蔵に対抗する手段なんだけどね――――」
スズのいい考えというのは、予想通りロクでもない作戦だった。
俺は本人がやると言うならそれでもいいと思っているが、問題は里志だ。
アイツはスズが体を張ることをよしとしない。
「その作戦、里志的にはイメージダウンだと思うぞ? いいのか?」
「アオは里志のこと、わかってないなぁ。そんなことで人の印象変えないよ里志は」
「それで、ブツはもう用意してるのか?」
「空手部に古くなった薄めのリストウェイトがあったからね」
「それじゃあ、今日はそれを使ってリハしておくか?」
「だね。じゃあ、また学校で!」
軽快な足取りでスズは自宅の方角へ走り去った。
◆◆◆
昼休みに中庭でスズと落ち合った。
授業中、この場所に来るようにメッセージが入ったのだ。
校舎の間にある狭い中庭で、普段はあまり人が来ない。
「なんで里志は呼ばないんだ?」
「今朝言ったじゃないか。里志にはあんまり見られたくない……」
なぜか里志は連れて来るなという条件付きの呼び出しだった。
俺は適当に理由を考えて、里志を教室に置いてここに来たのだ。
「スズ。もう仕込んでいるのか?」
「あ、うん。アオが変質者役やってみてよ」
「よし! とりあえずやってみるか!」
「いつでもOK!」
向こう側からスズが歩いて来る。俺は正面からそこへ近付く。
すれ違う寸前に右手を素早くスズの股間に伸ばす。指先にコツンとした硬い感触。
「おい……ガードしろよ! 今、お前の股間に手が触れてたぞ!」
「どうかな? 一応、触らたとしても守れてるっしょ?」
スズの考え出した作戦は、股間に鉛のプレートを入れるというものだ。
クレジットカード二枚分ほどの薄いプレートをパンツの中に仕込んでいる。
ボクサーショーツとスタンダードショーツを重ね穿きして、間に挟んでいるそうだ。
「確かに守れてるけどな……」
「ほら、これぐらいのプレートなら付けてても大丈夫!」
スズはスカートをめくり上げ、パンツの中から薄い鉛のプレートを取り出した。
本当に昔から俺に対して恥じらいが足りない。俺がコイツを男友達扱いしているせいだろうか。
「まあ、確実に言えるのは、そのプレートが臭そうだってことだな!」
「んなっ! 失礼な奴だなっ! アオのチンチンのが臭いだろ!!」
「臭くないわっ! なんなら味見してみるか!?」
「うわっ! キモッ! オエッ!」
しばらく小学生低学年の言い合いのようなものが続いたあと、里志を呼ぶことにした。
捕獲作戦のオトリ役はスズだが、変質者を取り押さえる役目は里志になる。
俺は作戦全体を指揮しつつ、捕獲の補助をする役割だ。
「あれ? そういや、さっき見えたスズのボクパンってお土産のやつじゃないか?」
「そうだよ。花穂ちゃんに貰ったんだ。師匠と同じデザインだよ!」
ゴールデンウィークに花穂姉ちゃんと加奈子さんが旅先で買って来たお土産パンツだ。
俺も何着か持っているが、使用頻度は少ない。色が派手なのはいいが、文字に品性の欠片もない。
確か花穂姉ちゃんが紗月姉にあげたお土産は、股間部分に注入可と書いてあるはずだ。
「相変わらずのバカ師弟だな……」
「師弟愛なのさ。師と同じ飯を食い、師と同じパンツを穿く!」
感慨深そうに話し始めるスズを尻目に端末で時間を確認する。
もうすぐ里志がここに到着するはずだ。スズがパンツにプレートを仕込んでいることを上手に説明するにはどうすればいいか考えた。里志に対しては恥じらいがあって、カッコ悪いと思っているのか、知られたくないと言う。対して里志に隠し事をして、あとでバレれば不信を買ってしまう。
「スズ、里志が来たぞ」
校舎の中から里志がこちらへ出て来る。
「蒼太も鈴もこんなとこでなにやってんだ?」
「実は俺とスズで紗月姉のパンツについて話し合っていたところだ」
「なに!? 紗月さんのパンツがどうかしたのか!?」
案の定、敬愛する紗月姉の話題になると食い付きがいい。
スズもそのあたりは昔からよく理解している。だからこそ、嫉妬心が微塵もないのだ。バカ師弟だが、師匠は弟子の大切なものを絶対に取らない。
「師匠から鋼鉄のパンツを借りたんだよ」
「なんだそれ?」
スズはチラリと横目で俺を見た。どうやら、紗月姉で誤魔化すらしい。
今、装着中のパンツも紗月姉から借りたと里志に説明すれば納得するだろうか。
「スズのいい考えってのが紗月姉に相談することだったんだ」
「それでね、金的サポーターってあるじゃない? 師匠があれ使いなさいって」
「さすが紗月さんだな!」
なんの疑問もなくあっさり信じてしまう。
やはり、姉の影響力はすごい。信奉者にとって天の啓示と言えるのかもしれない。
「ん? ちょっと待て。金的サポーター付けてスカートは無理じゃないか?」
「里志。そこは紗月姉も考えて工夫してあるぞ」
姉がスズに鉛のプレート入りボクパンを貸し与えたと説明した。
「なあ。そのパンツって今も穿いてんのか?」
「うん。股間カッチカチだよ!」
スズはスカートの上から自分の股間をコツコツと叩いて見せた。
やっていて恥ずかしそうだが、里志はそれをまじまじと見て感嘆している。
この場合は紗月姉のナイスな?アイディアに感じ入っていると言うべきか。
「今日はリハも兼ねて、四人で下校しようと思ってる。里志もスズも大丈夫か?」
「俺は大丈夫だけど、鈴は部活あるだろ?」
「一旦帰宅するよ。道着洗って忘れたからね!」
「ん? 蒼太、今四人って言ったか?」
「ああ。俺は加奈子さんを自宅まで送らないといけないからな」
加奈子さんを守るという名目の下校デートが始まる。
これは、変質者捕獲と銘打った想いを遂げるための作戦なのである。
俺は加奈子さんに、スズは里志に、それぞれの思惑が交錯する。
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