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第七章【時空間を欺く者】
第四幕『潜考のタイムリープ』
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山本美沙理《サリーさん》の痕跡を追っていた私はある矛盾にぶつかった。
私は車に乗り込み帰路についた。車中でずっと考えていたことは学生時代のことだ。
「この世界で二十六歳で死亡した山本美沙理《サリーさん》。昔、私が占いを受けて、タイムリープを教えてくれたのも七十歳の山本美沙理《サリーさん》。実におかしい……。これでは山本美沙理《サリーさん》が二人いることになる!」
しばらく高速道路を西へ走った後、県境を超える前にサービスエリアに入った。
「サリーさんから見ると、六十六回も私を占ったことになるんだよな? 六十六回タイムリープを教えたってことだよな?」
占い館で彼女《サリーさん》はこう言ったはずだ。
『だからSF映画なんかでよくある過去改変やタイムパラドックスなんて嘘っぱちなのさ』
これは、タイムパラドックスと言えるのではないのか?
「調べてみないと解らないな。占い館ミザリーがあった場所は、地元の駅近くだったっけ……」
サービスエリアを出て、県境を越えて自分が住む町へ戻った。
駅の近くにいくつかの古びたビルが立ち並んでいる。
「――ここだったはずなんだけどな……」
占い館ミザリーがあったビルは無人だ。看板などの痕跡も残っていない。
「サリーさんの故郷で聞いた話が間違っているのか!?」
学友だと言っていた老婆は、確かに山本美沙理は二十六歳で亡くなったと言った。
いや、私から訊いたのだ。『何歳で亡くなられたかご存知ですか?』と。
世間体が悪いとかで美沙理《サリー》さんは墓石に名前を彫られなった。
「しくじったな……。役場で確認するべきだった!あの老婆だけの話を鵜呑みにしてたな」
簡単な嘘なのだろう。いくらタイムリーパーでも世界に二人存在するというのは無理だ。
「やはり、占い館ミザリーはこの場所にあった。そして、占い師の老婆はこの先の路地の上で亡くなった。山本家の墓石に名前がなかったのは……」
後で亜空間に行って本人に確認すればいいのだが、大方の察しはつく。
「サリーさん、都会に出てから親と揉めたんだな。それも勘当されるぐらい……」
要するに、山本美沙理は二十歳でこの町に田舎から来たが、二十六歳までに何らかの理由で親と大喧嘩をして勘当されたのだ。そして、村では死んだ者扱いされるようになった。
「肝心な部分を話してないよな……本人も記憶が曖昧なのかな?」
あれこれ考えながら家に帰った私はこれまでのことを整理することにした。
◆『六歳から十歳を十一回ループ、十二回目に原因不明のループ脱出』
幼い頃からストレスによる抑圧で、夢の中で遊ぶようになった私は亜空間に足を踏み入れる。
十歳のときに無意識に六歳の頃へタイムリープ、以降十一回繰り返す。
通常、自らの死で脱出するしかない無限ループを生きたまま脱出、十二歳を迎える。
稀有な例として、世界中の管理局から注目されることになる。
◆『バス停で亜空間に初めて落っこちる』
うたた寝で意識体になっていたのに気付かず、亜空間に侵入してしまう。
村さんと初めて会う。村さんが亜空間にいるということは、既にサリーさんも村さんの上司としている。
◆『占い館ミザリーで占ってもらい、タイムリープの手順を教わる』
手順は一部が間違っていた。その間違いを十年で自力補正してタイムリープを習得。
よく考えると、この時点で現世の山本美沙理、亜空間の山本美沙理がいることになる。
これは亜空間が時間の流れがなく、どの時代ともつながっているため問題ではない。
◆『占いから約十年後、タイムリープ未遂。亜空間で山本美沙理《サリーさん》と初対面』
初回タイムリープ寸前で衝撃銃《ショックガン》を撃たれて阻止される。
その弊害で一ヶ月半の違反者講習及び、亜空間奉仕活動を行う。
山崎部長の初回タイムリープを説得して阻止。
村さんが言葉とは裏腹に、メモ用紙を持って帰らせようと画策するも見破る。
◆『三十代になる。身体に変調が現れる』
神経を患う。同級生ほぼ全員の記憶を失っている。
関連した記憶の欠落という点から、同級生にタイムリーパーがいた可能性。
山崎部長の信頼を得て、主任に昇格する。
サリーさんの口から私が元アーカイブ・ホリックだということを知る。
(六歳から十歳の四年間のループを十一回)
村さんがメモ用紙を渡し続けて、サリーさんを遠ざけた真意を探る。
「――亜空間に入れるタイムリーパーなら、自分自身と会う可能性がある?」
一見辻褄が合わないように思えるが、亜空間は肉体では行けない。
亜空間にいる管理者になった自分と、禁則を犯す前の肉体から出た意識体の自分が会う可能性は否定できない。
私はもう何度も亜空間に足を踏み入れている。迷子としても、タイムリーパーとしても。どちらにしろ侵入者扱いなのだが……。
ただ、私自身は『管理者となった自分』と一度も遭遇していない。
この時点で憂慮していた、『未来の自分がタイムリープして乗っ取られている』という可能性は少し低くなったと言える。
亜空間管理局は独自の禁則事項で縛られている。
おそらく、末端であるサリーさんや村さんは勿論、その上司であるシルフィという管理者でさえ口外できない秘密があるのだろう。
「――――亜空間という概念がややこし過ぎるんだ」
次に私は亜空間について、深く考えてみることにした。
◆『亜空間』
『動いている世界』と『他の動いている世界』の間にある世界、『動いていない世界』とも呼ばれる。
他の呼称は『時空間』、『音無しの世界』など人によって違ったりする。
管理者が県境を一つのブロックとして、一ブロックに二名駐在、タワーが一棟ある。
管理者の行動、亜空間内部はすべて管理局上部から監視されている。
タワー内部だけ時間が流れている。現実世界の一日がタワーの約一時間。
管理者以外は正しい手順で入っても、侵入者扱いとなる。
タイムリーパーは申告して規則を順守すれば、短時間の過去視ならスルーされる。
ただし、初回タイムリープを成功させようと壁を破損させると罰則を受ける。
既にタイムリープを成功させてループに入った者は止めようとしない。
管理者の人数は一定で、誰かが入ると誰かが抜ける。順番は不明らしい。
複数のブロックを管理する管理者の上司が存在する(シルフィなど)
管理者は元タイムリーパーでアーカイブ・ホリック、全員が自殺者。
死亡原因には何者かの手が加えられている可能性がある。
「村さんやサリーさんから聞いた情報をまとめるとこんな感じかな……あとは、タイムリリーパーに関する情報もまとめておくか」
◆『タイムリーパー』
当然ながら機械類は一切使わない。肉体ごと別の時間に持って行ける方法はない。
体外離脱、幽体離脱、意識体、アストラル体など呼称されている。
タイムリーパーは亜空間に入り、自分の記憶の中の過去を見る能力がある者。
完全なタイムリープとは、過去の自分自身を乗っ取ってなりきってしまうこと。
タイムリープを成功させた者はアーカイブ・ホリックと呼ばれる。
タイムスパイラル(無限ループ中)のアーカイブ・ホリックは管理者も放置。
「私や村さんのタイムリープはサリーさん流だから、もっと他の方法や別の使い方があるのかもしれない」
自称、タイムリーパーなら何名か知っているのだが……。
彼らを亜空間で一度も見ていないということは、タイムリーパーではない。
「うーん!今日はなんだかよく調べものしたなぁ……。特にサリーさん、あなたはややこし過ぎる!亜空間《あっち》行ったら問いただそう……。とりあえず、あの二人に報告できる情報が集まったな」
――――そして、私はある場所へ赴く……。
私は車に乗り込み帰路についた。車中でずっと考えていたことは学生時代のことだ。
「この世界で二十六歳で死亡した山本美沙理《サリーさん》。昔、私が占いを受けて、タイムリープを教えてくれたのも七十歳の山本美沙理《サリーさん》。実におかしい……。これでは山本美沙理《サリーさん》が二人いることになる!」
しばらく高速道路を西へ走った後、県境を超える前にサービスエリアに入った。
「サリーさんから見ると、六十六回も私を占ったことになるんだよな? 六十六回タイムリープを教えたってことだよな?」
占い館で彼女《サリーさん》はこう言ったはずだ。
『だからSF映画なんかでよくある過去改変やタイムパラドックスなんて嘘っぱちなのさ』
これは、タイムパラドックスと言えるのではないのか?
「調べてみないと解らないな。占い館ミザリーがあった場所は、地元の駅近くだったっけ……」
サービスエリアを出て、県境を越えて自分が住む町へ戻った。
駅の近くにいくつかの古びたビルが立ち並んでいる。
「――ここだったはずなんだけどな……」
占い館ミザリーがあったビルは無人だ。看板などの痕跡も残っていない。
「サリーさんの故郷で聞いた話が間違っているのか!?」
学友だと言っていた老婆は、確かに山本美沙理は二十六歳で亡くなったと言った。
いや、私から訊いたのだ。『何歳で亡くなられたかご存知ですか?』と。
世間体が悪いとかで美沙理《サリー》さんは墓石に名前を彫られなった。
「しくじったな……。役場で確認するべきだった!あの老婆だけの話を鵜呑みにしてたな」
簡単な嘘なのだろう。いくらタイムリーパーでも世界に二人存在するというのは無理だ。
「やはり、占い館ミザリーはこの場所にあった。そして、占い師の老婆はこの先の路地の上で亡くなった。山本家の墓石に名前がなかったのは……」
後で亜空間に行って本人に確認すればいいのだが、大方の察しはつく。
「サリーさん、都会に出てから親と揉めたんだな。それも勘当されるぐらい……」
要するに、山本美沙理は二十歳でこの町に田舎から来たが、二十六歳までに何らかの理由で親と大喧嘩をして勘当されたのだ。そして、村では死んだ者扱いされるようになった。
「肝心な部分を話してないよな……本人も記憶が曖昧なのかな?」
あれこれ考えながら家に帰った私はこれまでのことを整理することにした。
◆『六歳から十歳を十一回ループ、十二回目に原因不明のループ脱出』
幼い頃からストレスによる抑圧で、夢の中で遊ぶようになった私は亜空間に足を踏み入れる。
十歳のときに無意識に六歳の頃へタイムリープ、以降十一回繰り返す。
通常、自らの死で脱出するしかない無限ループを生きたまま脱出、十二歳を迎える。
稀有な例として、世界中の管理局から注目されることになる。
◆『バス停で亜空間に初めて落っこちる』
うたた寝で意識体になっていたのに気付かず、亜空間に侵入してしまう。
村さんと初めて会う。村さんが亜空間にいるということは、既にサリーさんも村さんの上司としている。
◆『占い館ミザリーで占ってもらい、タイムリープの手順を教わる』
手順は一部が間違っていた。その間違いを十年で自力補正してタイムリープを習得。
よく考えると、この時点で現世の山本美沙理、亜空間の山本美沙理がいることになる。
これは亜空間が時間の流れがなく、どの時代ともつながっているため問題ではない。
◆『占いから約十年後、タイムリープ未遂。亜空間で山本美沙理《サリーさん》と初対面』
初回タイムリープ寸前で衝撃銃《ショックガン》を撃たれて阻止される。
その弊害で一ヶ月半の違反者講習及び、亜空間奉仕活動を行う。
山崎部長の初回タイムリープを説得して阻止。
村さんが言葉とは裏腹に、メモ用紙を持って帰らせようと画策するも見破る。
◆『三十代になる。身体に変調が現れる』
神経を患う。同級生ほぼ全員の記憶を失っている。
関連した記憶の欠落という点から、同級生にタイムリーパーがいた可能性。
山崎部長の信頼を得て、主任に昇格する。
サリーさんの口から私が元アーカイブ・ホリックだということを知る。
(六歳から十歳の四年間のループを十一回)
村さんがメモ用紙を渡し続けて、サリーさんを遠ざけた真意を探る。
「――亜空間に入れるタイムリーパーなら、自分自身と会う可能性がある?」
一見辻褄が合わないように思えるが、亜空間は肉体では行けない。
亜空間にいる管理者になった自分と、禁則を犯す前の肉体から出た意識体の自分が会う可能性は否定できない。
私はもう何度も亜空間に足を踏み入れている。迷子としても、タイムリーパーとしても。どちらにしろ侵入者扱いなのだが……。
ただ、私自身は『管理者となった自分』と一度も遭遇していない。
この時点で憂慮していた、『未来の自分がタイムリープして乗っ取られている』という可能性は少し低くなったと言える。
亜空間管理局は独自の禁則事項で縛られている。
おそらく、末端であるサリーさんや村さんは勿論、その上司であるシルフィという管理者でさえ口外できない秘密があるのだろう。
「――――亜空間という概念がややこし過ぎるんだ」
次に私は亜空間について、深く考えてみることにした。
◆『亜空間』
『動いている世界』と『他の動いている世界』の間にある世界、『動いていない世界』とも呼ばれる。
他の呼称は『時空間』、『音無しの世界』など人によって違ったりする。
管理者が県境を一つのブロックとして、一ブロックに二名駐在、タワーが一棟ある。
管理者の行動、亜空間内部はすべて管理局上部から監視されている。
タワー内部だけ時間が流れている。現実世界の一日がタワーの約一時間。
管理者以外は正しい手順で入っても、侵入者扱いとなる。
タイムリーパーは申告して規則を順守すれば、短時間の過去視ならスルーされる。
ただし、初回タイムリープを成功させようと壁を破損させると罰則を受ける。
既にタイムリープを成功させてループに入った者は止めようとしない。
管理者の人数は一定で、誰かが入ると誰かが抜ける。順番は不明らしい。
複数のブロックを管理する管理者の上司が存在する(シルフィなど)
管理者は元タイムリーパーでアーカイブ・ホリック、全員が自殺者。
死亡原因には何者かの手が加えられている可能性がある。
「村さんやサリーさんから聞いた情報をまとめるとこんな感じかな……あとは、タイムリリーパーに関する情報もまとめておくか」
◆『タイムリーパー』
当然ながら機械類は一切使わない。肉体ごと別の時間に持って行ける方法はない。
体外離脱、幽体離脱、意識体、アストラル体など呼称されている。
タイムリーパーは亜空間に入り、自分の記憶の中の過去を見る能力がある者。
完全なタイムリープとは、過去の自分自身を乗っ取ってなりきってしまうこと。
タイムリープを成功させた者はアーカイブ・ホリックと呼ばれる。
タイムスパイラル(無限ループ中)のアーカイブ・ホリックは管理者も放置。
「私や村さんのタイムリープはサリーさん流だから、もっと他の方法や別の使い方があるのかもしれない」
自称、タイムリーパーなら何名か知っているのだが……。
彼らを亜空間で一度も見ていないということは、タイムリーパーではない。
「うーん!今日はなんだかよく調べものしたなぁ……。特にサリーさん、あなたはややこし過ぎる!亜空間《あっち》行ったら問いただそう……。とりあえず、あの二人に報告できる情報が集まったな」
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