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 はつねは陽介にかき抱かれた。

 はつねのうなじと背中に手をまわし、その手には力がこもりはつねを逃がすまいとしているみたいではつねの心は熱く燃え上がる。

 おまけに彼に唇を貪られ、口腔内を蹂躙され、上顎の裏側をそろりと舐め上げられ、舌を絡めとられるとまるでわたしは俺のものだと焼き印を押されるみたいな気持ちになる。

 そう思うともっともっと陽介さんに近づけた気がして…

 それがすごくうれしい。



 今朝目が覚めた時、彼がいなくてわたしは戸惑った。

 昨日の記憶が夢だったのかと一瞬混乱した。

 でも自分が上半身裸なのを見て昨日の事が夢じゃなかったとはっきり気づいた。

 どうして彼がいないのかわたしはわからなくてまるで迷子の子猫みたいな気分になった。

 彼はわたしと同じ気持ちじゃなかったのかもと思い始めると、やっぱりわたしみたいな女と関係を持ちたくなかったんだと思ってしまう。

 それに彼はそんな気にもならなかったのかとさえ思うと惨めな気持ちになった。

 でも、違った。



 もう、脅かさないで下さい陽介さん。

 わたしは迷える子羊みたいにうろたえてばかりでそんなわたしの相手をするのは本当に大変だと分かっているんです。

 でも、わたしやっと本当に好きな人が出来たんです。

 あなたとならどんなことでも受け入れられる気がする。

 もう恐くなんかないです。どうかわたしを受け止めて下さい。

 そしてわたしは彼のスイッチを押してしまったらしいが、むしろうれしいくらいだ。



 「もっとして…」

 唇を継ぐ合間に思わず声がこぼれる。

 彼への愛が溢れて零れ落ちるように‥‥

 「はつね、そんな事言ったらもう容赦出来ないからな」

 かすれた甘い声が耳朶をかすめる。

 そんなことを言われたら今までのわたしなら震えあがった。

 でも今は違う。彼がわたしを大切にしてくれることが分かっているから、彼に恐怖や不安を感じることはあり得ないから…

 「いいの…」

 大胆なことを言っておきながら恥ずかしさで手のひらに包まれた小鳥みたいに縮こまってしまう。



 「俺、もう我慢できないからな」

 陽介さんがわたしと彼の間を邪魔していた上掛をするりと抜いた。

 彼はすでにボクサーパンツしか履いてなかったので、肌が触れ合い彼の熱が乳房に押し付けられた。

 甘いしびれが体の内側に沸き上がりそれが全身に広がっていく。

 唇はずっと離れないまま、彼の手が左の乳房に触れてくる。

 やわやわと揉まれ先がすぐにきゅんと硬くなる。

 お腹の奥がずくんと疼いて花芯がピクリと震えた。

 彼はまるでわかっているかのように、唇から舌を耳朶からうなじへと這わせる。

 熱い息がうなじにかかり背筋に電流が走る。ビリビリって。

 「あ、はぁう、んんっ…‥」

 「はつねの声、可愛い…もっと聞かせてくれ」

 わたしはたったこれくらいの事でもう一杯なのに、もう、陽介さんったら余裕なの?

 でもそんなことを考えれたのはここまでだった。



 彼の唇は、鎖骨から一気に乳房にうつった。

 その尖りをむさぼるように唇で吸い付き舌で絡めとられる。

 陽介の体はずり落ちいつしか床に膝をついている。

 はつねの腰にしっかりと腕を巻き付け絶対に逃がさないというようにはつねをしっかり抱いている。

 なのに唇はしっかり頂きをくわえていて、ねっとりと吸い出されると無意識に声が漏れた。

 「やぁ‥‥ふぇっ‥‥」

 舌先で尖りを責めたてられ次第にはつねは腰を揺すり始める。

 何度も口に含まれたそこは敏感になり舌で少し転がさただけで全部甘い疼きに変わっていた。

 もう我慢できない。

 

 彼の優しい手がスウェットズボンとショーツを引き下ろす。

 わたしは彼に手を貸して脱ぎやすいように腰を上げる。

 一気にズボンをおろされ膝のあたりにひんやりした冷気が触れて一瞬ぞくりとする。

 「寒いか?」

 ううんと首を振る。体中火照っているから。



 彼の手がすぅーとふくらはぎから太腿を撫ぜ上げると、今度は違うゾクゾクが腰からお腹のあたりを漂った。

 「きれいだ。本当にはつねは美しい」

 そう言い終わらないうちに彼の唇がわたしの股間の間をふさいだ。

 「あっ、待って‥‥だから…やっ‥‥」

 ピクピクしている核を舌先がそろりと撫ぜ上げる。

 優しくでも的確に彼はその花芯をついばみ刺激を与えてくる。

 次第にはつねは気持ちよくなって花芯がとろけそうになっていく。

 恥ずかしい姿でいることも、戸惑いも彼が与えてくれる快感に塗りつぶされて行く。



 「はぁ…‥うっんん‥ぁあん、」

 次第に彼の愛撫に身を任せてあらわになっていく自分をどうすることも出来ない。

 この甘美な快感にすべて任せたいって思う。

 「気持ちいい?もっと欲しいか?」

 秘めやかな部分にささやかれる吐息さえ、火に油を注がれるみたいで…

 陽介さんはべとべとになったわたしの核を左右に上下に巧みな舌さばきで律動を与えくるりと円を描きそして最後にちゅうっと吸い上げた。

 「‥やっ、よーすけ…さん…それ。あっ、お…‥っあぁ……」

 わたしは腰を震わせてその熱い衝撃に…‥

 「あぁ…‥だ、めぇー…‥」

 思わず背筋を仰け反らせてしまう。

 駆け上がる快感がしびれが全身を網羅して脳がじんじん痺れる。



 不意にベッドに倒されるとひだを探られくちゅりを指が差し入れられた。

 「…あっひぇ……そこは…」

 その指先がたった今絶頂を味わった核をこすり上げると、今度ははつねのナカへと侵入を始めた。

 私は途端に体を強張らせた。

 

 「ほら、はつね。ゆっくり息吐いて…」

 陽介さんはすぐ隣に来るとキスをして落ち着いた様子でわたしに指示を送る。

 わたしは言われた通りゆっくり息を吐きだす。

 これでは子供みたいと。

 「ふぅー…‥っ」

 彼の指がゆっくりと隘路を進んで行く。決して無理はせず慎重に押し進む。

 彼ってホントに女慣れしてるって言うの?私よくわからないけどなぜかそんな気がする。



 わたしは慣れない感触に少したじろぐ。

 まるで及び腰ではないかと叱咤するが。

 これではアマゾン探検隊みたい。なわけない!

 おかしな発想に訳が分からなくなりそう。

 きっと、あの時の事を思い出したくないんだわたし‥‥

 もう、ここまで来て怖気ずくつもりなの?



 彼はさっきから胸やお腹、太ももにかけて何度もキスをしてくれる。

 それに指が何だか内側をこすって出し入れされるたびにお腹の奥が疼いても行く。

 何とも言えない甘い疼きがじわっと湧いて来る。

 陽介さんが指をくにくにさせてあちこち探っている。

 「‥‥あっ!ううんっ…‥」

 突然体が震えた。指が触れたところがぞわりと疼いた。

 「ここ、気持ちいいんだ」

 彼の声が上ずったみたいにそして嬉しそうに聞こえた。

 そして指が何度も抽送をし始めわたしの思考は酩酊状態になる。

 何もかもがとろけて気持ちいい世界にのめりこんで行く。

 何も考えたくない。ただ今この時を感じたい。

 「はぁっ…あ、んん…」



 「すごく可愛い、はつねの声も全部…」

 彼の声はますますわたしを酔わせ大胆にさせてしまう。

 蜜口から流れ出た潤いが。

 くちゅくちゅと音を立てて中をかき混ぜる彼の指とハモルように音を奏でる音が。

 静かな部屋に響き渡ると突然羞恥の理性が突然やって来た。

 もう、こんなの超恥ずかしいんですけど…

 「ほら、こんなに濡れてる。わかる?」

 陽介さんってほんとに…

 「いやっ、言わないで!もう、嫌いよ…」

 わたしはいやいやと首を振る。

 そんな私を見て嬉しそうに彼がキスをして来た。

 もう、どうして?なのに…

 互いの舌を絡め合わせるとすぐにとろけ合ってしまう。

 すぐに彼のキスはわたしを甘美の世界に連れて行ってしまう。



 その間も彼の指は蜜口の中に差し込まれ蜜をたたえた内側を優しく愛撫している。

 自然と腰が動きなまめかしい動きを繰り返す。

 いつこんなにいやらしい女になったのだろう?と考える余裕もなく。

 むずむずした感覚は甘いしびれに変わっていき何かを求めるように彼が欲しいと思う。

 「あっ‥‥んんっ、なんかもう‥‥がまんできない。はふぅ…よーすけ。さん‥‥」



 彼が下着を脱ぎ捨てている光景が、スローモーションみたいに感じると彼のそそり立ったものが目の前にあった。

 えっ?嘘…‥あれが?まさかよね…‥想像していたより恐ろしく大きい。確か…‥おちんちんを見たのはお兄さんが中学生の頃だっただろうか?

 風呂上がり何も身に着けていないお兄さんのそこはたらりとぶら下がり、ぞうさんのお鼻みたいとわたしは笑った記憶があったが‥‥

 大きくて長いそれはピンク色ではない。

 むしろ赤に近く筋のような血管が浮き出て先はなにやらきのこのように膨らんでいる。

 

 「よ、よーうすけさん。それは‥‥お、おっき過ぎるのではないでしょうか?」

 はつねはおかしな敬語を発した。

 男の人のあれを見たことはないけれども‥‥



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