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 陽介さんはその言葉を聞き終わらないうちにわたしのスウェットに手をかけると器用に上の服を脱がせて一緒にブラジャーまで取り去るとまたキスをして来た。

 キスしながらそっと体をベッドに押し倒され彼がそれに寄り添うようにそばに張り付く。

 「はつね、すごくきれいだ」

 はつねは小刻みに震えていた。

 そんなはつねに陽介はそっとキスを落としていく。

 唇から喉元、そして首すじから鎖骨へと、ゆっくり時間をかけて舌を這わせ優しいキスをこぼす。



 胸のとがりに彼の唇が到達してその尖りに吸い付いた。

 舌先を転がすようにくすぐられるとはつねは腰をよじった。

 「ん…‥あっ‥‥だっ、ぁあ……」

 彼から与えられる甘やかな快楽は、はつねを動揺させると同時にもどかしさも与えた。

 はつねは熱く潤った部分の熱を何とかしようと体をくねらせ太腿をぎゅっと締め付ける。



 「はつねのおっぱい、すごくおいしい‥‥乳首もこんなにピンク色で…」

 「ああ…ちょ、…なんだ‥か…変なの…ひぃっ‥‥」

 ああ…どうしよう。あそこがひくひくして疼く。

 「それは感じてるって事だ。もうちょっと先まで行ってみる?」

 恐い。でももっと知りたくもなる。そんな気持ちを知ってか知らずか。

 陽介さんわたしもうどう答えていいかわかりません。

 迷いに迷って言った。

 「でも…あの…電気切ってもらえませんか?こんなの恥ずかしすぎる‥‥」

 「俺ははつねが見たい‥‥でもそうだな。すまん。わかった」

 陽介さんは寝室の電気を切るとベッドサイドのライトをつけた。

 「どう?」

 はつねは喉を鳴らすとこくりとうなずいた。

 彼の端整な顔が近付いてそのセクシーな色気にまた動揺する。



 そっと彼の手がお腹のあたりをさまよい始める。

 その間も彼はわたしにキスしながら言う。「無理はしないから‥嫌だったらすぐにやめる」鼻先でそんな甘い言葉。

 もう完全にあなたの虜ですって言いたくなっちゃう。

 その言葉通りに彼の手はゆっくりと、ゆっくりと腕で何度か円を描き、お腹の上で何度も行ったり来たりを繰り返しながらじわじわと確実にスウェットズボンの端にまで到達する。



 彼の唇がまぶたに触れた。温かくて柔らかな感触にうっとりなる。

 今度はそっとまつ毛を舌先で舐められたらしく。背筋がぞくぞくざわめく。

 やだ、こんな所でさえも感じてしまうなんて。

 思わずぷっくりとした唇がほんの少し開かれ甘い吐息が零れ落ちた。



 彼がその唇に惜しげもなく吸い付き舌を這わせているうちに、彼の指はズボンとショーツの隙間から恥ずかしいところにまで達していた。



 はつねの体が思わずはねる。

 でも脳はそんな事よりもっとエロチックなキスに夢中らしく彼の首に手をまわして唇をむさぼっていた。

 無意識のうちに彼が伸ばしてきた指に反応する。

 ぎゅっと締め付けていた太腿はゆるりと開かれ彼の侵入を受け入れようとしている。

 はつねは下半身に感じたことのない感触を感じてハッとする。

 感じたことはないが触られたことはある場所。

 そして汚された場所でもあると。

 こわいよ。


 「よ…うすけ…さ…ん」

 思わず彼の名を口にした。

 不安が頭をかすめる。

 彼の指は何でも知っているかの如くその先にある敏感な部分を探っている。

 「はつね?もう少し頑張れる?」

 ああ…もう、ようすけさん。

 そんな励ましを受けると…はつねはこくんとうなずいてしまう。



 「さあ、リラックスして…何も考えないで…俺に任せて」

 彼の指は隠されていた敏感な花芽を見つけだした。

 そこを優しくこねまわしながらはつねの耳元で名前をささやいた。

 「は…つね‥‥好きだ」

 耳朶に吸い付かれ耳孔の奥にその言葉が吸い込まれて行く。



 甘い甘いささやき。そして次第にこみ上げてくる疼くような刺激。

 脳と体が同時にとろけて行く。

 知らず知らずのうちに淫らに乱れて、はつねはその快感に身を任せて行く。

 「んっ‥‥はぁぁっ…ぅっ‥‥」

 その合間にも彼ははつねの震える喉に舌を這わせ、頂に吸い付いてくる。

 わたしは体中に溢れる快感に戸惑いながらも彼がくれる甘美な刺激を求めていた。



 陽介さんと繋がっていたくて彼の腕をぎゅっとつかむ。

 「はつね?」

 「嫌じ、ゃない…ただ、陽介‥さん、に…‥触れ、ていた、いの…」

 言葉が油の切れた機械みたいに途切れておかしなアクセントになった。

 「ああ、俺も君に触れたくてたまらない」

 彼が伸ばしかけていた手をつかんでその手にキスをされる。

 また唇を奪われ、耳朶から鎖骨に向かって舌を這わされる。

 片方の手はいつの間にかショーツの中にかなり入り込んで、ごつごつした男らしい指で隠れている芯を探っている。



 「…はぅ‥‥んん、」

 「はつねの…クリ見つけた。ほら、ここ‥‥」

 彼の指が秘密の部分をコリコリこする。

 彼に少しずつ刺激を与えられ小刻みに指を震動されるとそこが痺れたようにとろけて行く。

 いつしか下半身が熱く痺れて疼き始めていた。

 「あぁ‥‥ふはぁ…‥何だか‥‥ああぁ…」

 感じたこともないむずむずした感覚に、思わず腰が引けてしまい、悲しくもないのに涙がにじむ。



 「嫌だったのか?」

 彼は涙ぐんでいるわたしに気づくと指の動きをぴたりと止めた。

 胸を這わせていた唇は、すぐにわたしの目の前に押し上げられた。

 「無理しないでいい」

 彼は瞳をどうしようもないほどさまよわせてわたしを見つめる。

 その柔らかな唇がそっと涙を拭う。



 その優しさにまぶたが小刻みに震えた。

 はつねは彼の背中に腕をまわして耳元で言った。

 「嫌なんかじゃない。もっとして…」

 声が震える。でもいやじゃない。

 「どうして泣いた」

 「わたし…‥わからない…きもちよ、すぎて…どうしていいか…‥」

 「気持ちいいのか。そうか…」

 陽介さんはふっと微笑む。こぼれた白い歯がまぶしい。

 そしてまた指先を動かし始めた。



 はつねは目を閉じた。与えられる甘い愉悦に戸惑いながら、露わな気分に傾いて行く自分を抑えることはもう出来なくなっていく。

 ああ…もっとして欲しい。もっと淫らにぐちゅぐちゅされたら…‥

 理性は恥ずかしさでいっぱいなのに、本能はそれを投げ出していいという。

 訳の分からない感情が渦巻いてはつねは混乱してしまう。



 その間も彼は指の動きを何度も変えながら、コリコリ硬くなった芯の周りをかき回す。

 時代に彼の指の動きに合わせるように、腰がじわじわ動いて蜜口から暖かいものがとろりと出る。

 「…‥あっ、‥‥やっ‥‥あぁぁ‥‥」

 思わず漏れ出る吐息に羞恥で唇をかみしめる。

 「声、我慢しなくていいんだ」

 そう言いながら彼の体がするりと股の間に入り込んだ。

 一気にスウェットズボンとショーツをはぎ取られた。

 わたしはとろけるような脳でされるまま太腿を大きく開かされる。



 彼の指が花芯をこねる。次の瞬間熱くてぬるりとしたものが股の間に這わされた。

 「…ひゃっ、あ、ひぃ…な、なに…‥」

 おかしな声が漏れた。

 「はつねのここ…すごっく…きれいだ」



 きれいなんて…そんなとこ…やっぱり無理。無!理!ですから。

 はつねは思わず脚を閉じようと試みるが、彼が股の間にどっしり腰を下ろしていてまったく無理だ。

 「はつねかわいい」

 「な、何を…あっ、やっ‥‥だっ‥‥」 

 あっという間に彼は満足げに股間をじっくり見据えている。



 顔を起こすがお腹の向こうは全く未知の世界で生脚が折れ曲がっているさまが見えただけだった。

 彼と目が合って恥ずかしさで思わずぎゅっと目を閉じてしまう。

 そんなことをしている間に、彼の指は花芯のその下の襞をなぞり始めた。

 しっとりと濡れそぼっている秘境の地に這わされる骨ばった指。

 それを考える余裕もなく今度は彼の舌先が尖った花芽を転がした。

 まるで鉄棒で逆上がりをしたみたいだ。

 「…ひゃう、へっ‥‥」しゃっくりしたみたいな音がした。



 彼は大きく太腿を押し広げると、舌先を核の中心に目がけてキツツキみたいに攻撃する。

 そして今度はその周りをぺちゃぺちゃ舐め始めた。

 包皮をむかれむき出しにされた芯を優しく愛撫される。

 恥ずかしすぎます!



 頭に沸き上がった感情はすぐにかき消された。

 体の内側がじわじわ熱くなりうねるようなもどかしさ。

 そしてとろけて行く下腹部にたまらず腰を浮かせる。

 「んんっ‥‥う、ぁあん‥‥あ、ひっ……」

 すべてはこの時間のためにあったような感覚。

 もう何もいらない。

 今この時だけ‥‥もっと欲しい。もっと…‥

 わたしは湧き上がる欲望に圧倒されそしてひれ伏していく。



 「ちゅる、ずるっ‥‥じゅるじゅるり‥‥」

 舌は別の生き物のようにその小さな肉芽をすすり吸い付き振動を送り続けた。

 「…はぁ…よー、す、け…さん…あっ、あぁぁ‥‥」

 はつねは腰を浮かせのけ反る。

 手は彼の肩をつかんでわなないた。

 荒波にもまれるように快感に翻弄されてはつねは肩にぎゅうっと爪を立てた。

 陽介は、さらに追い詰めるように肉芽に円を描きその核にちゅうと吸い付いた。

 目の前が真っ赤に染まり腰がプルプル震える。

 「ああぁ…やっ、何か、あっ、く、る…‥はぁぁ‥やっ‥」

 快感が膨れ上がりもはや支えきれない。

 

 彼の指が花芯をくちゅりとつまんだ。

 「あぁ‥‥あ‥‥‥‥っ!」

 耐え切れなくなった快感が大きな波となって防波堤を超えて来た。

 「…だ、めっ…‥や、こわ、い…‥‥や、あぁぁぁぁ……」

 悲鳴にも似た声が喉から飛び出す。

 強すぎる快感にあらがえずもはや泣き声か喘ぎ声なのかもわからない。

 わたしはただ、ただ、快感の嵐に全身を大きく震わせて、そして甘美な世界の果てにたどり着いた。



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