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 しばらくして私は意識が戻った。

 ソファーに転がり上にはアルベルトの巨体が被さっている。

 「な、なに?私何してたかしら?えっ?重い…ぎゃー、どいてよ」

 「えっ、なんだ?嘘だろ。どうして‥待て、えっ、俺達もしかして?」

 「なに?」

 私は何も身に着けておらず、股の間の違和感を感じる。下を見てまた叫んだ。

 「ぎゃー!何するのよ。ど変態。一体どうしてこんな事に…アルベルト様。あなたが?どうなの?はっきり言ってよ。もぉぉ…」

 私は彼から逃れようとは身体を揺するが腰を振るような体制になってしまう。

 「な、何言ってるんだ。俺だっていきなり気づいたらこうなってて、ああ、こうなったら責任の一つや二つ取ってやる!」

 アルベルトの雄茎はまだ私のナカにあって、その擦られる刺激でむくむく育って行く。

 間違って飲んだ媚薬の効果はお互い薄れていたが、どうしてこんなことになったのかわからないままふたりは焦る。





 「何の冗談よ!責任取れば済む問題?ばか。アルベルト様のばか!」

 私はすごく怒って胸をブルンブルン揺らした。可愛らしい胸の先端がアルベルトの目の前で揺れる。

 「ばか?何だよ。責任取るのが悪いのか?よしこうなったら既成事実を作ってやる」

 アルベルトが上半身の起こす。

 その拍子にナカにぐっと大きな塊が入って来て、ズキンっと襞が震えた。



 「もぉぉ、何言ってるのよ?いいから早く下りて頂戴!」

 「嫌だ、俺また興奮して来た。カロリーナのせいだぞ。そんなに腰振って胸だってプルンプルン振るからだろう?」

 アルベルトはたまらずシャルロットの胸を掴んだ。ゆるゆると揉んで先端を指でくにゅりとつかむ。

 「あぁぁ、も、やっだぁぁぁ…」

 薄れたとはいえ媚薬で敏感になった身体に少し刺激が加わればたちまち甘い疼きが沸き上がった。

 「だって気持ちいいだろう?ほら?これはどう?」

 アルベルトはナカに大きくなった陰茎をぐっと突き入れる。

 先ほどの甘ーい時間のおかげか?

 私のナカはまだとろっとろで媚薬のおかげか破瓜の痛みなどもう感じることもなかった。

 感じるのは甘い快感だけで、アルベルトが硬くて長い熱で突き上げると奥がズクリと疼いた。



 脳内はすぐに気持ちいいと反応した。

 「ぁあん、ナカ変なの。こんなの初めてなのに…ぁぁあん、ふぅ…」

 嫌なはずなのに、なぜかナカがたまらなく疼いてもっともっと欲しくなる。

 こんなの、こんなのおかしいわ!

 でも……ああ、気持ちいい…



 「いいんだね?ほら、こうしたら?」

 アルベルトがさらに強く突き入れる。何度も引いては突き入れる動作をされて私の理性はあっという間に快感の波に押し流されて行く。

 ふたりは激しく抱き合い、繋がり求めあった。

 何度も感じたことのない快感に襲われて、甘くて蕩けるような時間を過ごしてしまう。

 

 「カロリーナ、もぉ…俺。イきそう」

 「アルベルト…さまぁ。あぁ、ぃぃの。わたしも。イ、イ、くぅ。あっ、あっ、あぁん!」

 アルベルトがシャルロットのナカでトロトロの精を放出する間、シャルロットは膣のナカはピクピク痺れて絶頂の快感に酔いしれた。



 こんなの…うそでしょ?

 私はふっと我に返る。

 何があったの?

 媚薬の効果が切れて理性が取り戻されてくる。



 もぉぉ、なに?重いじゃない。

 目の前の男の胸に手を突いて強く押したが固い筋肉はピクリとも動かない。

 現実が脳内に降り注いでくると羞恥で身体じゅうが燃え上がるほど恥ずかしくなる。

 「もっ、アルベルト様ったら、いいから離れてよ」

 「でも…」

 「でも。何よ!」



 緋色の瞳は怒りと羞恥で燃えたぎっている。

 それを見た彼はギクッと肩を震わせた。

 「わかった。まあ、そう怒るなって…」

 ゆっくり繋がっていたソレを引き抜くと、あまりの気持ち良さに腰がついて行きそうになるのをこらえてぐっと唇を噛んだ。



 「ほら、これでいいんだろう?」

 アルベルトは、まだ欲望の覚めやらぬ滾りを急いで腰履きの中にしまう。

 私は胸を手で隠したまま急いで立ち上がった。

 羞恥と動揺で床に落ちていたドレスや下着を拾うと走って仕事場に駆け込んだ。



 くしゃくしゃになったドレスを着ようとすると、股の間からとろりとした白濁の液体が太ももを伝った。

 「やー、何これ?も、もしかして…うっそよ…」

 もう、どうしてくれるのよ。私の純潔を…

 身体じゅうの力が抜けてドレスを胸に当てたままその場に頽れた。

 「私、彼に無理やり?……」そこから後は言葉にならない。





 ううん、違うわ。私は自分から彼に…ああ、どうして?

 そう言えばはちみつがいつものところになくて…あれってもしかして?

 カロリーナが媚薬を作っていたことは知っていた。

 ”これはあなたには必要がないものね。いつも来るお客さんに頼まれてる媚薬なのよ”





 そうだ。あれは…あの入れ物の中には媚薬が入っていたんだった。

 私ったら、それをお茶に入れて…そうだわ。アルベルトにも飲ませたんだ。

 だから私たちおかしくなって?

 ど、どうしよう。

 これは事故でお互いそんなつもりじゃなかったんだし…

 でも、でも…気持ち良かった……

 媚薬の事は知っていたがこんなになるものとは知らなかった。



 自分のしでかしたこととはいえどうすればいいのだろう。

 確かにキスされてちょっとはいい気分になりかけてたけど意識ははっきりしてたはず…えっ、あれから薬が効いてきて?

 私は顔から火が出そうだ。

 私はかなり感じて無意識に声も出しただろう。彼にすべてを見られたなんて…

 あゎゎゎゎ。さっきだって、嫌だって思ったのに彼が腰を動かし始めたらあっという間に気持ちよくなって…あぁ、そんな事ってある?



 もう…いきなり過ぎて…これから私どんな顔をしてアルベルト様に会えばいいの?

 でもここにずっといるわけにもいかないし。

 ドレスを着て髪を手で撫ぜつけた。



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