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第28話
町を作る
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ジョンはネルソンとルイスと合流し、豚小屋の中で何やら話をしていた。
「勿論まだまだシステムの改善は必要ですが、試作版として一旦実際に使ってみましょうか。そのためにデターを10名連れてきました。」
ジョンはネルソンに10名のデターを紹介した。
「本当に凄いですね!完全に人になっていて驚きました!まさか誰も元はゴキブリ だなんて思わないレベルですね!いや~凄い!」
ネルソンは驚きを通り越して半分笑っている。
「私の兄は凄いでしょう?関心している時間はありませんよ。早速使用方法を皆さんに教えてください!」
「はい!かしこまりました!」
ネルソンはパソコンのキーボードを打っている。
「その間、ルイスさんには豚ちゃん達のお世話をして頂けますか?うちの養豚場で慣れているでしょう?ルイスさんはとても筋が良いのでお任せしますね。」
「はい!喜んで!僕、動物が大好きなので嬉しいです!お任せ下さい!」
ルイスは豚達の世話をする事になった。
「さて、あとは電源の確保ですが、ここには充分な電気が通ってないのでしょうか?自家発電なのかどうか、アイさんに聞いてみましょう。」
ジョンはアイを探しに研究所内に入って行った。
一方その頃、マーブル博士は、植物プラントのある研究室にいた。
「凄いぞ!これは凄い!こんなにも成長が早いなら大丈夫そうじゃな!」
マーブル博士は例の植物を観察していた。そう、メデルの父であるメデオの培養液で育てたドングリの苗木である。
「見た目は完全にマンドレイクじゃな。さて、これをどうするかな?」
すると、マンドレイクは自らプランターの中から出てきた。
「うわっ!ひとりでに動いただけでなく土の中から出て来たぞ‼︎一体どういうことなんじゃ?!」
するとマンドレイクは手洗い場へと器用に這いずりながら向かうと茎を手のように使って蛇口をひねると水が出てきた。
そして茎に水を伝わせて水浴びを始めた。
よく見るとマンドレイクには顔がある。
その中の口が水をゴクゴクと飲んでいるように見える。
「コレは凄いぞ!メデオくんの言う通りじゃった!マンドレイクは作れる!しかも水分補給は自分でできるようになるとも言っておったが、わしは今まさにその仮説を目の当たりにしているんじゃ!メデオくん、君は正しかった!良かった!成功じゃぁ!」
マーブル博士は目に涙を溜めている。
その涙が一滴、丁度水を飲むために開けたマンドレイクの口の中に落ちた。
すると人の型だったマンドレイクはみるみるうちに普通のドングリの苗木に変わってしまった。
「なんということじゃ!マンドレイクが普通の苗木に戻ってしまった!これはムカデやメデタくんと同じ現象じゃないか??という事は。」
マーブル博士は冷蔵庫の中から小さな容器を取り出すと、それを苗木に振りかけた。
すると、みるみるうちに再びマンドレイクへと変わっていった。
「やっぱりか!これは凄い事になってきた!まさに大発見じゃぞ‼︎」
マーブル博士は興奮して鼻息が荒くなっている。
「メデオくん、これで君の夢が叶うかもしれんぞ!理想の町を作るという夢を!」
「勿論まだまだシステムの改善は必要ですが、試作版として一旦実際に使ってみましょうか。そのためにデターを10名連れてきました。」
ジョンはネルソンに10名のデターを紹介した。
「本当に凄いですね!完全に人になっていて驚きました!まさか誰も元はゴキブリ だなんて思わないレベルですね!いや~凄い!」
ネルソンは驚きを通り越して半分笑っている。
「私の兄は凄いでしょう?関心している時間はありませんよ。早速使用方法を皆さんに教えてください!」
「はい!かしこまりました!」
ネルソンはパソコンのキーボードを打っている。
「その間、ルイスさんには豚ちゃん達のお世話をして頂けますか?うちの養豚場で慣れているでしょう?ルイスさんはとても筋が良いのでお任せしますね。」
「はい!喜んで!僕、動物が大好きなので嬉しいです!お任せ下さい!」
ルイスは豚達の世話をする事になった。
「さて、あとは電源の確保ですが、ここには充分な電気が通ってないのでしょうか?自家発電なのかどうか、アイさんに聞いてみましょう。」
ジョンはアイを探しに研究所内に入って行った。
一方その頃、マーブル博士は、植物プラントのある研究室にいた。
「凄いぞ!これは凄い!こんなにも成長が早いなら大丈夫そうじゃな!」
マーブル博士は例の植物を観察していた。そう、メデルの父であるメデオの培養液で育てたドングリの苗木である。
「見た目は完全にマンドレイクじゃな。さて、これをどうするかな?」
すると、マンドレイクは自らプランターの中から出てきた。
「うわっ!ひとりでに動いただけでなく土の中から出て来たぞ‼︎一体どういうことなんじゃ?!」
するとマンドレイクは手洗い場へと器用に這いずりながら向かうと茎を手のように使って蛇口をひねると水が出てきた。
そして茎に水を伝わせて水浴びを始めた。
よく見るとマンドレイクには顔がある。
その中の口が水をゴクゴクと飲んでいるように見える。
「コレは凄いぞ!メデオくんの言う通りじゃった!マンドレイクは作れる!しかも水分補給は自分でできるようになるとも言っておったが、わしは今まさにその仮説を目の当たりにしているんじゃ!メデオくん、君は正しかった!良かった!成功じゃぁ!」
マーブル博士は目に涙を溜めている。
その涙が一滴、丁度水を飲むために開けたマンドレイクの口の中に落ちた。
すると人の型だったマンドレイクはみるみるうちに普通のドングリの苗木に変わってしまった。
「なんということじゃ!マンドレイクが普通の苗木に戻ってしまった!これはムカデやメデタくんと同じ現象じゃないか??という事は。」
マーブル博士は冷蔵庫の中から小さな容器を取り出すと、それを苗木に振りかけた。
すると、みるみるうちに再びマンドレイクへと変わっていった。
「やっぱりか!これは凄い事になってきた!まさに大発見じゃぞ‼︎」
マーブル博士は興奮して鼻息が荒くなっている。
「メデオくん、これで君の夢が叶うかもしれんぞ!理想の町を作るという夢を!」
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