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ひとりぼっち
しおりを挟むわたしのなまえは チイ
たぬきの おんなのこ
わたしは ほかのたぬきと
すこし ちがうところがあるの
それは けのいろが しろいところ
わたしは そんなじぶんの
しろいけいろが だいすき
だって だいすきな おかあさんと おなじ けいろ なんだもん
でもね ほかのたぬきたちは
わたしをみるなり きまってこういうの
「オマエなんか たぬきじゃない!あっちにいけ!」って
いつも なかまはずれ
「なんでだろう? いみがわからないよ!」
だって けいろが ちがうだけで
あとはおなじだよ?
「なんで? ねぇ なんで?」
みんなが わたしを なかまはずれにするのは しろいけいろだから?
しろいけいろに うまれたから?
わたしは そんなわたしをうんだ おかあさんを なきながらせめた
すると おかあさんは わたしを やさしくだきしめて こういってくれた
「あなたのけいろが なにいろでも おかあさんはあなたのミカタよ だれがなんといおうと あなたは あなたなの だから だいじょうぶよ」
そのことばを きいたわたしは
ハッとした
こんなに やさしいおかあさんに
わたしは なんてバカなことを いったんだろう
「ごめんなさい!おかあさん ごめんなさい!」
わたしは おかあさんのむねのなかで なきながらあやまった
おかあさんは わたしをだきしたまま
「だいじょうぶ だいじょうぶよ」
そういって やさしく あたまをなでてくれた
けいろのせいで なかまはずれにされるのは おかあさんのせいなんかじゃない
そんなことは じぶんでもほんとはわかってた
きっと じぶんが かわらないと なにもかわらないんだ
だから まずは じぶんを うけいれよう
だって けいろがなにいろでも わたしはわたし
だって わたしは このしろいけいろがすきだもん
だいすきなおかあさんと おなじけいろなんだもん
たぬきの おんなのこ
わたしは ほかのたぬきと
すこし ちがうところがあるの
それは けのいろが しろいところ
わたしは そんなじぶんの
しろいけいろが だいすき
だって だいすきな おかあさんと おなじ けいろ なんだもん
でもね ほかのたぬきたちは
わたしをみるなり きまってこういうの
「オマエなんか たぬきじゃない!あっちにいけ!」って
いつも なかまはずれ
「なんでだろう? いみがわからないよ!」
だって けいろが ちがうだけで
あとはおなじだよ?
「なんで? ねぇ なんで?」
みんなが わたしを なかまはずれにするのは しろいけいろだから?
しろいけいろに うまれたから?
わたしは そんなわたしをうんだ おかあさんを なきながらせめた
すると おかあさんは わたしを やさしくだきしめて こういってくれた
「あなたのけいろが なにいろでも おかあさんはあなたのミカタよ だれがなんといおうと あなたは あなたなの だから だいじょうぶよ」
そのことばを きいたわたしは
ハッとした
こんなに やさしいおかあさんに
わたしは なんてバカなことを いったんだろう
「ごめんなさい!おかあさん ごめんなさい!」
わたしは おかあさんのむねのなかで なきながらあやまった
おかあさんは わたしをだきしたまま
「だいじょうぶ だいじょうぶよ」
そういって やさしく あたまをなでてくれた
けいろのせいで なかまはずれにされるのは おかあさんのせいなんかじゃない
そんなことは じぶんでもほんとはわかってた
きっと じぶんが かわらないと なにもかわらないんだ
だから まずは じぶんを うけいれよう
だって けいろがなにいろでも わたしはわたし
だって わたしは このしろいけいろがすきだもん
だいすきなおかあさんと おなじけいろなんだもん
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